当記事ではゲーミングヘッドセットの選び方について解説します。
ゲーミングヘッドセットの選び方
音の傾向で選ぶ
ヘッドセットには低音が強く高音が弱いとか低音と高音が強く中音が弱いなどと言ったような音の傾向があります。
この音の傾向はヘッドセットによって大きく違い、聞く音が同じでもヘッドセットによって聞こえ方に違いが出てきます。
この音の傾向に合わせてヘッドセットを選ぶことによって、より用途に合った選び方をすることが出来ます。
※低音、中音、高音の周波数は具体的に定義されているわけではないので、私が勝手に低音は31~125Hz、中音は250~1kHz、高音は2k~16kと決めて話しています。
FPSメインなら高音が強いヘッドセットを選ぶ
足音の聞こえやすさや定位感(方向や距離感)を捉えやすくするには、高音が強いヘッドセットを使うことでより捉えやすくなる傾向にあります。
厳密に言えばゲームタイトルによって足音が違うためゲームタイトルに合わせてヘッドセットも選択するのが確実ですが、そうなると複数のゲームをする場合に複数ヘッドセットを用意しなくてはいけなくなるため現実的ではありません。
またヘッドセットの選択だけで足音の聞き取りやすさを最大限高めることは困難なので、高音が強いヘッドセットを選んでおけばある程度聞き取りやすくなる程度に認識しておいていただければいいかと思います。
音の傾向は製品説明欄に記載しています。
音楽/映画鑑賞メインなら低音と高音が強く中音が弱いヘッドセットを選ぶ
音楽/映画鑑賞メインであれば、低音と高音が強く中音が弱いヘッドセットを選ぶことをおすすめします。
低音が強いことで、音に迫力が増し臨場感や心地よさを強く体感できます。
高音が強いことで、音楽のメインのメロディー部分やボイス部分が明瞭になりメリハリのある音になります。
中音が弱いことで、籠ったような音が無くなり自然な音になります。
低音と高音が強く中音が弱いことで、メリハリのある高音質感がある音になるので音質を重視したい場合はおすすめです。
音の傾向は製品説明欄に記載しています。
有線かワイヤレス(無線)
有線の特徴
有線とはケーブルを通して接続するタイプで、接続端子は3.5mm3極/4極プラグ、USBが主流となっています。
メリットとしては無線と比べ、価格が安い、重量が軽め、遅延が無い、充電が不要、種類が豊富などがあります。
デメリットとしてはケーブルが邪魔、ヘッドセットを付けたまま移動できないなどがあります。
ワイヤレス(無線)の特徴
ワイヤレス(無線)ゲーミングヘッドセットには2.4GHzワイヤレス接続とBluetooth接続のものがあります。
接続端子はUSBが主で、Bluetooth接続の場合はBluetooth機能が搭載されているプラットフォームであれば端子なく接続できます。
メリットとしてはケーブルが無いのでヘッドセットを付けたまま動ける、ケーブルの煩わしさが無い、2.4GHzワイヤレス接続は遅延は一切ないなどがあります。
デメリットとしては定期的に充電が必要、有線タイプよりも重め、有線タイプよりも高価、種類が少なめ、USB接続なためサウンドカードと併用できないなどがあります。
開放型か密閉型か
開放型(オープン型)の特徴
開放型は音を鳴らすドライバーを覆うイヤーカップ(ハウジング)部分が空洞状になっており、音や空気が抜ける様になっています。
開放されていることで外音や自分の声を拾いやすく、ヘッドホンを付けたままでも会話がしやすいです。
密閉型と比べ空気が抜けやすいため湿気も抜けやすく、通気性に優れています。
その反面外に音が抜けやすいため音漏れが多く、低音が弱くなりやすいという面もあります。
ゲーミングヘッドセットの中では種類が少なめ。
密閉型(クローズド型)の特徴
密閉型はイヤーカップ(ハウジング)部分が密閉されており、音や空気が抜けないようになっています。
密閉されていることで音が抜けにくいため音漏れが少なく、全ての音を拾いやすいです。
その反面外の音が聴きにくく、自分の声も聴きとりにくいです。
空気も抜けにくいため湿気も抜けにくく、籠りやすいという面もあります。
ほとんどのゲーミングヘッドセットは密閉型で種類が豊富。
ヘッドバント、イヤーパッドは布製かレザー製か
布製(メッシュ、ベロアなど)の特徴
布製は肌に優しく、通気性に優れており籠りにくいです。
洗濯もしやすく、洗った後も乾きやすいので臭くなりにくいのも良いところ。
その反面音が漏れやすく拾いにくいです。
レザー製(人工皮革、合成皮革など)の特徴
レザー製は高級感があり、肌にぴったりと密着するので音が抜けにくく音を拾いやすいです。
汗や汚れ、臭いなどが付いてもサッとふき取りやすいのも良いところ。
その反面通気性が悪く籠りやすいです。
洗濯をしても汚れが抜けにくく空気も通りにくいため、返って臭くなってしまうことがあります。
側圧の強さ
側圧とは耳に当たる部分の締め付けのことです。側圧もヘッドセットによって強さが全然違います。
側圧が弱いと耳の圧迫感がなく長時間着けていても耳が痛くなりませんが、その分ヘッドセットの重さが頭のヘッドバンド部分に乗るので頭が痛くなる可能があります。
側圧が強いとヘッドセットの重さがヘッドバンドとイヤーパッドでバランスよく分散されますが、耳が痛くなりやすいです。
どっちが良いかは完全に人の好みなのでよく考えて選ぶと良いと思います。
側圧の強さは製品詳細にも載っていないので確認しづらい部分ではありますが、当記事で紹介するヘッドセットは私個人の感覚ではありますが記載しています。
重さ
ヘッドセットは重量差が結構あるデバイスです。400gくらいのものから250gくらいのものまで結構差があります。
首が疲れやすい方や長時間装着する方は軽めのヘッドセットを選ぶといいですね。
目安としては300g以下が比較的軽めと言った感じです。
マイクのタイプ
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マイクには折り曲げ式、跳ね上げ式、脱着式、格納式といろいろなものがあります。
折り曲げ式は取り外したりヘッドセット本体に収納したりすることができません。マイクを折り曲げると形状を記憶してくれるので口元へ調節しやすいです。
跳ね上げ式はマイクを上げるだけでミュートにできるものが多いのでとても便利です。ヘッドセット本体に収納できるタイプもあり使わないときは邪魔になることがありません。
脱着式はマイクを使わないときは外しておくことができるため、邪魔にならないのとマイク分が軽くなるというメリットがあります。
格納式はヘッドセット本体にマイクを押し込んで格納できるようになっています。
イコライザー機能があるか
イコライザーとは音の周波数ごとに強弱をつけて音に変化を付けることができる機能のことです。
これにより満足に足音が聞き取れない場合でもイコライザーで音を調節することにより聞き取りやすさがかなり改善されます。
FPSゲームのような足音が重要なものではイコライザーはかなり重宝します。正直これがあれば音に関してはすべて解決できるレベルだと思います。
イコライザー機能は専用ソフトウェアで設定を行いますが、中には専用ソフトウェアがなかったりイコライザー機能がないものもあります。
無くても良いという方やサウンドカードを使うから良いという方はなくても良いと思いますが、それ以外の方はしっかり確認しておきましょう。
USB接続のヘッドセットはサウンドカードと併用できないので注意
サウンドカードを通してヘッドセットを使いたいという方はUSB接続のヘッドセットは使えないので注意が必要です。
そのためサウンドカードを使う場合は有線の3.5mm3極/4極プラグで接続するタイプでないといけません。
サウンドカードを使わない場合はUSBでもOKです。
見た目
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ゲーミング感満載なイカツイものもあればシンプルなものまでさまざまなものがあります。
人によって外出中も使いたいという方もいると思うのでそのような場合はシンプル目のものを選んでおいたほうがいいかもしれないですね。まぁ完全に好みですね。
逆にあまり意識しなくていいこと
7.1ch、5.1chバーチャルサラウンドの足音の聴き取りやすさ
ゲーミングヘッドセットには7.1ch、5.1chバーチャルサラウンド対応/非対応がありますが、バーチャルサラウンドにすることで足音の聴き取りやすさが良くなることは正直あまりありませんでした。
むしろバーチャルサラウンドオフなら聴き取りやすいが、オンにすると聴き取りにくくなるというヘッドセットが多かった印象です。
なので特にこだわりが無い限りバーチャルサラウンド対応に拘る必要はないかと個人的には思います。
バーチャルサラウンドを有効にすることで音に臨場感や広がりを増すことができるので、音楽や映画鑑賞で使いたいという場合には良いかと思います。