当サイトはFPS向けにゲーミングデバイスのレビューを行っています。
当記事ではゲーミングマウスの選び方について解説します。
FPS/MMORPGのどちらで使うか
まずはFPSとMMORPGのどちらで使うかで選ぶゲーミングマウスは大きく変わります。
FPSで使用する場合、操作感が重要なため形状、大きさ、重さ、ボタンは少なめなどを意識する必要があります。
MMORPGで使用する場合、スキルなどの割り当てをマウス側に多く振れるようにするため多ボタンを選ぶといいです。FPSで使用する場合よりも意識するべきことは少ないです。
次にFPS/MMORPGそれぞれのゲーミングマウスの選び方を詳しく解説します。
FPS使用での選び方
マウスの持ち方に合った形状を選ぶ
FPS向けゲーミングマウス選びで最も重要なことは「マウスの持ち方に合った形状を選ぶ」ことです。
マウスの持ち方は主にかぶせ持ち/つかみ持ち/つまみ持ちの3種類があります。
この持ち方ごとにマウスとの相性があり、相性に合ったものを選ぶことでより自然なグリップと正確なAIMがしやすくなります。
次にそれぞれの持ち方の特徴やどのようなゲーミングマウスと相性が良いかの解説をしていきます。
かぶせ持ちの特徴と相性の良いゲーミングマウス
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●特徴
かぶせ持ちは指~手のひら全体でマウスをかぶせる様にマウスを支える持ち方です。
他の持ち方よりもマウスとの接地面が多く力を入れなくてもマウスを保持することできるため、疲れづらく脱力したままマウスを操作しやすいです。
手のひら全体がマウスに接地しているため指での操作しづらく、基本は手首と腕を支点に操作します。
●相性の良いゲーミングマウス
かぶせ持ちは指~手のひら全体でマウスを支えるため、指~手のひら全体がフィットしやすい形状のマウスと相性が良いです。
そのようなマウスは「Razer DeathAdderシリーズ」「Logicool G703 HERO(G703h)」のような左右非対称のマウスが該当します。
左右非対称のマウスは高さが高めで、マウス表面の山の部分が左寄りになっている場合が多いので手のひらに自然とフィットする形状になっています。
つかみ持ちの特徴と相性の良いゲーミングマウス
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●特徴
つかみ持ちは指と手のひら後部でマウスを保持する持ち方です。
指と手のひら後部で支えるためそれなりの安定感があり、指でも操作ができるので操作性もそこそこ良いです。
指と手首と腕を支点にマウスを操作します。
●相性の良いゲーミングマウス
つかみ持ちは指を立てた状態で手のひら後部にマウスを引き付ける様にマウスを支えるため、マウス両サイドが指を立てた状態でも窮屈でなく、手のひら後部にフィットさせやすいマウスが良いです。
そのようなマウスは「Razer Viperシリーズ」「Logicool G Pro Wireless」のような左右対称のマウスが該当します。
左右対称のマウスはその名の通り両サイドの形状に差が無く、指のグリップ感が左右で違いが出づらくつかみやすい形状をしています。左右非対称マウスの場合右側が膨らんでいるので、小指と薬指が窮屈に感じられる場合があります。
また手のひら後部とのフィット感はマウス後部の高さによっても変わるため、フィット感が強いほうが良いという場合はマウス後部の高さが高めのものを選ぶと良いかと思います。
つかみ持ちは割とどのようなマウスでも扱えてしまう持ち方ですが、ベストは左右対称で長方形のマウスです。
つまみ持ちの特徴と相性の良いゲーミングマウス
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●特徴
つまみ持ちは指のみでマウスを保持する持ち方です。
他の持ち方と比べて指でマウスを操作する際に、手のひらが干渉しないため細かい操作がしやすいです。
指と手首と腕を支点にマウスを操作します。
●相性の良いゲーミングマウス
つまみ持ちは指のみでマウスを支えるため、指が接地するマウスサイドが自然にグリップできるマウスで、指でマウスを操作する際に手のひらに干渉しない高さの低いマウスが良いです。
そのようなマウスは「Razer Viperシリーズ」「Logicool G Pro Wireless」のような左右対称のマウス、「Logicool G PRO HERO」のような左右対称で卵型のマウスとの相性がいいです。
このようなマウスは左右対称なので左右で指のグリップ感に違いがでづらく、窮屈感も少ない傾向にあります。
またつまみ持ちは指のみでマウスを支えるため、マウスサイドの形状は指が引っかかりやすい形状である必要があります。左右対称のマウスは指が引っかかりやすい形状になっている場合が多いです。
また左右対称のマウスは左右非対称マウスを比べ高さが低めな傾向があるため、指でマウスを操作する際に手のひらに干渉しづらいと言う点も相性が良い理由です。
⇓マウスの持ち方の詳細はこちらで確認できます⇓
大きさ(サイズ)
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自分のマウスの持ち方に合った形状がわかったら、次は大きさ(サイズ)です。
同じ形状でも大きさが違うというマウスをあります。
大きさは自分の手のサイズに合った大きさのマウスを選ぶようにしましょう。サイズの合わないマウスを選んでしまうと自分の理想の持ち方ができなくなってしまう場合があります。
かぶせ持ちの場合、大きすぎるマウスは手のひらはしっかりフィットしますが、指が引っかかりにくい可能性があります。指の引っかかりが弱いとマウスの重さに負けて滑り落ちるような感覚がすることがあります。小さすぎるマウスは指のフィット感はそこまで影響ないものの、手のひらの接地面が少なくなるのでフィット感が減ります。また、手のひらがマウスパッドに触れやすくなるのでその分摩擦が強くなってしまうこともあります。
つかみ持ちの場合、マウスが大きすぎると指のフィットする位置から手のひら後部に当たる位置の位置が長くなるのでかぶせ持ちのような持ち方になってしまいます。小さすぎると手のひら後部がうまくマウスに接地しなくなるのでつまみ持ちのような持ち方になってしまいます。
つまみ持ちの場合、小さい分には特に問題はないですが大きすぎるとつかみ持ちのようになってしまいます。
有線か無線(ワイヤレス)か
有線と無線それぞれにメリット、デメリットがあります。
そのメリット、デメリットから自分に合ったほうを選ぶようにしたほうが良いです。
有線のメリット、デメリット
◎メリット
- 無線ゲーミングマウスと比べて価格が安い
- 無線ゲーミングマウスと比べて軽量
- 種類が豊富
◎デメリット
- ケーブルがマウスパッドに引っ張られる、物に引っかかる
- マウスバンジー等ケーブルを固定する物が必要になる
無線のメリット、デメリット
◎メリット
- ケーブルが引っ張られたり、引っかかることがない
- ケーブルが無い+マウスバンジー等が必要ないので机周りがスッキリする
◎デメリット
- 充電、電池の交換が必要になる
- 有線ゲーミングマウスと比べて価格が高い
- 有線ゲーミングマウスと比べて、電池やバッテリー分の重さが加わるため重くなる
無線と有線でよくある勘違い
無線は有線と比べて遅延があると考えられることが良くありますが、現状のゲーミングマウスでは差は全くないと言えます。むしろ無線のほうが応答速度は速い傾向にあります。
FPSでガチでやっていきたいという方でも無線だからと言ってハンデになることはまずないので安心してください。そういった意味ではむしろ有線のほうがハンデになりえる要因は多いです。
ちなみにゲーミングマウスの応答速度を下の記事でまとめているので興味がある方はご覧ください。
重さ
軽いマウス、重いマウスにはそれぞれメリットデメリットがあります。
ただ基本的には軽いマウスを選ぶようにしたほうがいいです。
軽いマウスのメリット、デメリット
◎メリット
- マウスパッドとの摩擦が少なくなるので滑りやすくなる
- 軽い力でマウスを動かすことができるので細かい操作ができる
- マウスを保持する際、指に力を入れなくても保持できるので疲れづらい
◎デメリット
- 軽い力でマウスが動くので手に力が入るとAIMが行き過ぎてしまったりすることがある
重いマウスのメリット、デメリット
◎メリット
- 重いと手に力が入ってもAIMが行き過ぎてしまうことが減るので安定する
◎デメリット
- マウスを保持する際、指に力を入れていないと重さに負けて滑ってきてしまったりする。また、疲れやすい
- マウスパッドとの摩擦が強くなるので滑りづらくなる
ボタンの数
ゲーミングマウスにはクリックボタン、スクロールボタン以外にサイドボタンのみが備わっているものや、チルトホイールや複数のサイドボタンが備わっているものなど様々なものがあります。
ボタンの数は多ければ多いほどいいというわけではなく、ボタンの数が多ければ割り当てられる量は増えますがその分重さが重くなったりボタンが指に当たって持ち辛くなったりする場合があります。そのため自分がどのような使い方をしたいかで選ぶ必要があります。
FPSでは基本的にサイドボタンに2つあれば他には特に必要ない場合が多いです。それ以上あると指に干渉してしまい操作性を落とします。何か特別な理由がない限りはシンプルにサイドボタンのみが付いているタイプを選ぶほうが軽くて使いやすいのでいいです。
MMORPG使用での選び方
ボタンの数
MMORPGではマウスの操作感はそこまで重要ではないので、ボタン数が多めのマウスでキーボード側の操作をマウス側に割り振れるようすることで、快適にすることが大切かと思います。
ボタン数はゲーミングマウスによってかなり違いがあります。
最も多いのは左サイドに2個だけ搭載されているタイプのもので、ほかには左サイドに3~12個あるもの、左右クリックボタンの横にボタンが付いている物など様々です。
ボタンが付いている位置や数によって、ボタンの押しやすさやマウスの握りやすさが大きく変わるため自分が使うときのことをイメージしながら選ぶことが重要です。
多ボタンマウスの種類
サイド×2のシンプルなタイプ
単純にボタン数が少ないため割り振れる量も少ないですが、ボタン数が少ない分軽く、ボタンが指に干渉しないため操作しやすいメリットがあります。
また、種類が豊富。
多ボタンでボタンが指に干渉しづらいタイプ
ボタン数が多いですが指に干渉しにくい位置にボタンがあるため、操作感とボタン数のバランスが取れているので使いやすいです。
とにかくボタン数が多いタイプ
ボタン数がほかのタイプより多めで、割り振れる量も多くなります。
しかしボタン数が多い分搭載されるスイッチ数も増えるため、重めな傾向にあります。
サイドボタンの数を変えれるタイプ
サイドプレートがマグネット式で交換できるようになっており、FPS/バトルロワイヤル/MMOそれぞれで使い分けることが出来る万能タイプ。
などなどとマウスに寄って個性があり、自分がどれほどボタンが欲しいかどの位置にほしいかなど考えて選ぶと良いと思います。
あとは有線/無線、大きさ、重さなど自分が気になるポイントで絞り込むと良いかと思います。
豆知識
DPIはどれくらいあればいいの?
DPI(ドットパーインチ)とは1インチマウスを操作した際にポインターが何ドット移動するかを示す数値です。
数値が高いほどポインターが速く移動するようになります。
マウス感度を表現する際に使用されたりするもので、DPIは高ければ高いほど良いというわけではありません。
プロの方々でも1000DPI以下にしている方がほとんどと言ってもいいくらいです。
ほとんどのゲーミングマウスは3200DPI以上は設定できるのであまり気にする必要のない数値です。
⇓さらに詳しくはこちらをどうぞ⇓
ポーリングレートはどれくらいあればいいの?
1秒間にマウスの操作情報を送信する回数です。高い数値ほど1秒間に送信する回数が増えるので多いほうが応答速度が速いということになります。
基本的に度のゲーミングマウスも125、500、1000hzの中から設定することができるためあまり気にする必要がない数値です。
しかし格安ゲーミングマウスの中では125hzしかないものあるので、格安ゲーミングマウスを購入する場合には確認しておいたほうが良いかもしれません。
⇓さらに詳しくはこちらをどうぞ⇓
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