当記事では「Xtrfy M4」と「Glorious Model D-(Minus)」の比較、違いについてまとめています。
性能(スペック)
Xtrfy M4 | Glorious Model D-(Minus) | |
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ボタン | 7箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン、ホイール下、底面×1)+ポーリングレート切替スイッチ | 6箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン、ホイール下) |
ケーブルタイプ | 布巻き | Ascended Cord |
ケーブル長 | 1.8m | 2m |
長さ | 120mm | 120mm |
幅 | 上部:56mm、中間:60mm、下部:68mm | 前部:61mm、中部:61mm、後部67mm |
高さ | 39mm | 40mm |
重量 | 71g(ケーブル除く) | 61g(ケーブル除く) |
DPI | 400/800/1200/1600/
3200/4000/7200/16000 |
400~12000(100刻み) |
ポーリングレート | 125/500/1000 | 125/250/500/1000 |
最大認識速度(IPS) | 400 | 250 |
最大加速度(G) | 40 | 50 |
耐クリック回数 | 2000万回 | 2000万回 |
センサー | Optical Pixart 3389 | Pixart PMW-3360 Sensor |
⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
形状
大きさ
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大きさはほぼ同じですが僅かに「Model D-」のほうが大きめかなと言った印象。両マウスとも左右非対称マウスで、基本的に左右非対称と左右対称では左右非対称のほうが大きめな傾向にあります。
両マウスとも左右非対称マウスの中では標準的~やや小さめといった大きさです。
高さは「Model D-」のほうが僅かに高めです。高さに関しても左右非対称と左右対称では左右対称のほうが低めな傾向にあります
両マウスとも左右非対称マウスの中ではやや低めな部類です。
左サイドの形状
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サイドは両マウスとも前方と後方は大きく膨らみ、中央が凹み状になっています。
「M4」はこの凹みが深めで、中央寄りの位置にあります。「Model D-」は凹みが「M4」より浅めで、前方寄りの位置にあります。
この違いにより一番深い凹みの部分に親指を置くと「M4」は少し親指が立った状態、「Model D-」は倒した状態になります。
また親指の付け根の当たり方に違いがあり、「M4」は親指の付け根に強く当たりやすくマウスが少し斜めった状態で保持するようになります。「Model D-」は「M4」と比べて親指の付け根との当たりが弱く、マウスを真っすぐ寄りの状態で保持するようになります。
また両マウスとも下部から上部に行くにつれ外側に広がる形状をしているので指に引っかかりやすく、持ち上げやすいです。
右サイドの形状
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両マウスとも大きく膨らんでおり、小指と薬指の先から腹までフィットしやすい形状をしています。
「M4」は指先が当たる部分は概ねフラットで指の引っかかりは弱め。指の腹に当たる部分は膨らみが弱めで当たり方も控えめです。
「Model D-」は指先が当たる部分が少し窪みになっており指が引っかかりやすいです。指の腹に当たる部分は膨らみは「M4」と比べると少し強めで当たり方も少し強め。
サイドの滑り止め
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両マウスとも滑り止めは張られていません。
「M4」は両サイドが穴あきになっているので指が引っかかりやすくグリップ力はしっかりあります。
「Model D-」は穴は空いていませんが、指が引っかかりやすい形状をしているのでこちらもグリップ力はしっかりあります。
表面の形状
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「M4」は表面の山の位置が前後はやや後部寄りで左右は中央~左寄りの位置、「Model D-」は前後は前方寄りで左右は左寄りの位置にあります。
そのため「M4」は手のひら前部とのフィット感が強いですが、「Model D-」は手のひら後部とのフィット感が強いです。
また両マウスとも表面が穴あきになっています。
重さ
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重量は「M4」は71g(ケーブル除く)。「Model D-」は61g(ケーブル除く)と「Model D-」のほうが軽めです。両マウスともゲーミングマウスの中では軽い部類のマウスです。
滑りやすさ
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体感の滑りやすさほとんど差を感じませんが強いて言えば「M4」のほうが滑りやすいかなと言った印象。
どちらも軽量でゲーミングマウスの中ではかなり滑りやすい部類なんじゃないかなと思います。
ケーブル
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ケーブルは両マウスとも布巻きとなっています。
しかし柔らかさは「Model D-」のほうが圧倒的に柔らかいです。ケーブルの煩わしさは「Model D-」のほうが少ない印象。
ケーブルの付け根は「M4」は上向きで位置は標準的、「Model D-」は水平で位置は標準的。
ライティング
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ライティングは「M4」はマウス前方とホイール部分、「Model D-」はマウス側面とホイール部分。
ボタン
左右クリックボタン
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クリック感として「M4」は押下圧が標準的、ストロークは標準的です。「Model D-」は押下圧が軽め、ストロークはやや短めです。
「M4」は押し込むと少しグニっとしたクリック感があり、しっかりとしたカチカチ感があります。
「Model D-」は軽快なクリック感で、しっかりとしたカチカチ感があります。
クリック音は両マウスとも控えめ。
形状は「M4」はクリックボタン全体が凸状。ボタン後部に穴が空いています。
「Model D-」は手前側が凸状で前方に行くほど凹状になっています。ボタン後部に穴が空いています。
サイドボタン
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両マウスとも幅広な形状で大きめ名ボタンになっています。「M4」は表面が平たい形状をしていますが、「Model D-」は少し丸めな形状。
両マウスとも表面からの出っ張りはそこそこあり、親指をずらすだけで押すことができます。
スクロールホイール
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スクロールホイールは両マウスとも滑り止めラバーが巻かれています。「M4」は端に凹凸が入っており、「Model D-」は中央に凹凸があり指が引っかかりやすいようになっています。
ホイールの重さは「M4」は標準的で、控えめなコリコリ感があります。「Model D-」は少し軽めで、控えめなコリコリ感があります。
ホイールボタンの重さはどちらのマウスも標準的。
スクロール下
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両マウスともスクロール下にボタンが1つ備わっています。
底面
「M4」は底面にはボタンが1つ備わっています。
ソフトウェア機能
「M4」はソフトウェアが無く、マウス本体のボタンでDPIやポーリングレートの設定を行います。
「Model D-」はソフトウェア機能あり。
マウスの持ち方の相性
マウスの持ち方には大きくかぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちの3種類があります。
マウスの持ち方にはマウスとの相性があり、「M4」と「Model D-」にもそれぞれ向き不向きがあります。
それぞれのマウスの相性の良い持ち方
●M4
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- かぶせ持ち:◎
- つかみ持ち:〇
- つまみ持ち:△
●Model D-
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- かぶせ持ち:◎
- つかみ持ち:〇
- つまみ持ち:△
両マウスともかぶせ持ちとの相性がいいです。
同じかぶせ持ち持ちでも「M4」の場合は手のひら後部とのフィット感が強く、「Model D-」は手のひら前部とのフィット感が強いです。
その違いにより「M4」は指4割:手のひら6割、「Model D-」は指7割:手のひら3割といった感じのフィット感なります。どちらが良いかは好みに寄るかと思います。
また「M4」は手のひら後部とのフィット感が強い分、つかみ持ちとも相性が良かったです。「M4」の場合つかみ持ちでもありかと思います。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
それぞれのセンサーテスト
○テスト環境
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
Xtrfy M4 | Glorious Model D-(Minus) | ||
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「Model D-」は綺麗な波線をしていましたが、「M4」は結構乱れが目立ちます。
テスト上では「Model D-」のほうが優秀ですが、実際にゲームをしている際に違いを感じることはまずないので気にする必要はありません。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)とはマウスを持ち上げたときにセンサーが感知する距離のことです。
このリフトオフレンジが長すぎると、マウスの持ち上げ動作時にセンサーが反応しなくていいタイミングで反応してしまいAIMがぶれてしまいます。
逆に短すぎるとマウスの持ち上げ動作からマウスパッドに置くと同時に視点移動をしようとするとセンサーの反応が遅れてしまい、マウスを動かしているのに視点が動かないタイミングがでてきます。
目安としては0.3mm以下だと短すぎ、1.6mm以上だと長すぎといった感じです。
「M4」と「Model D-」のリフトオフレンジは以下になります。
- M4:0.4mm
- Model D-:0.6mm
両マウスともちょうどいいリフトオフレンジでした。長さに大きな違いもなく、操作感に違いは特に感じないかと思います。
⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓
応答速度(反応速度)
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反応速度を計るゲームで反応速度を計測して平均タイムを出し比較します。※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
ここに関しては応答速度に差があったとしても、体感では全く分からないので特に気にする必要はありません。ただ速ければ速いほどいいのは間違いないので一応計るだけです。
このテストで分かることは”露骨な遅延が無いこと””ボタンを素早く押せるか”程度のものです。
それぞれの結果は以下になります。
●M4
- 最速:0.16秒
- 最遅:0.228秒
- 平均:0.19199秒
●Model D-
- 最速:156
- 最遅:0.208
- 平均:0.1798
「Model D-」のほうが少し速いタイムでした。
「Model D-」は押下圧が軽め、ストロークはやや短めなので比較的素早く押しやすかった印象。
⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓
結局どちらを選ぶべきか
FPSを目的であれば操作感、グリップ感を重視するべきだと思うので自分のマウスの持ち方に合った方を選ぶのが良いと思います。
そして両マウスともかぶせ持ちとの相性がいいです。
かぶせ持ちをした場合、「M4」の場合は手のひら後部とのフィット感が強く、「Model D-」は手のひら前部とのフィット感が強いです。
その違いにより「M4」は指4割:手のひら6割、「Model D-」は指7割:手のひら3割といった感じのフィット感になります。この違いは好みで選ぶのが良いと思います。
つかみ持ちで使いたい場合は「M4」のほうが手のひら後部とのフィット感が強く扱いやすいかと思います。
その他の違いとしては「重さ」「ケーブル」「ソフトウェアの有り無し」「コスパ」があります。
「重さ」は「M4」は71g(ケーブル除く)。「Model D-」は61g(ケーブル除く)と「Model D-」のほうが軽めです。
「ケーブル」は「Model D-」のほうが柔らかめで煩わしさは少ない。
「ソフトウェア」は「M4」にはありませんが、「Model D-」にはあります。
「コスパ」的には「Model D-」のほうが価格が安く、ソフトウェアもあるためコスパはよさげ。
これらを加味して自分が優先したいポイントを考えて選ぶを良いかと思います。
個人的に選ぶとしたら操作感、グリップ感を重視したいので手のひら後部とのフィット感が強い「M4」を選びます。
⇓それぞれのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇒「Glorious Model D-(Minus)」レビュー
⇓その他のゲーミングマウスのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングマウスと選び方を以下で解説しています⇓