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Xtrfy M4 VS Razer DeathAdder V2

Xtrfy M4 VS Razer DeathAdder V2

投稿日:2020年12月11日 更新日:

当記事では「Xtrfy M4」と「Razer DeathAdder V2」の比較、違いについてまとめています。

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性能(スペック)

Xtrfy M4 Razer DeathAdder V2
ボタン 7箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン、ホイール下、底面×1)+ポーリングレート切替スイッチ 8箇所(左右メイン、左サイド×2、ホイールボタン、ホイール下×2、底面)
ケーブルタイプ 布巻き Razer Speedflex ケーブル
ケーブル長 1.8m 2.1m
長さ 120mm 127mm
上部:56mm、中間:60mm、下部:68mm 61.7mm
高さ 39mm 42.7mm
重量 71g(ケーブル除く) 82g(ケーブルを除く)
DPI 400/800/1200/1600/

3200/4000/7200/16000

100~20000dpi(50刻み)
ポーリングレート 125/500/1000 125/500/1000
最大認識速度(IPS) 400 650
最大加速度(G) 50 50
耐クリック回数 2000万回 7000万回
センサー Optical Pixart 3389 Razer Focus+ オプティカルセンサー

センサーの性能やDPI、ポーリングレートの設定幅や細かさは「DeathAdder V2」のほうが優秀。

「DeathAdder V2」のセンサーは「Razer Focus+ オプティカルセンサー」というもので、Razerの最上位クラスのゲーミングマウスに採用されているものです。

ゲーミングマウスの中でもトップクラスの性能を持っています。

⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓

ゲーミングマウスのDPIについて【FPS向け】

⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓

ゲーミングマウスのポーリングレートについて【FPS向け】

 

形状

大きさ

大きさ 大きさ2

大きさは「DeathAdder V2」のほうが大きめ。両マウスとも左右非対称マウスで、基本的に左右非対称と左右対称では左右非対称のほうが大きめな傾向にあります。

「DeathAdder V2」は左右非対称マウスの中では大きめ、「M4」は標準的~やや小さめです。

高さは「DeathAdder V2」のほうが高めです。高さに関しても左右非対称と左右対称では左右非対称のほうが高めな傾向にあります。

左右非対称マウスの中では「DeathAdder V2」はやや高め、「M4」はやや低めです。

左サイドの形状

左サイドの形状 左サイドの形状2
左サイドの形状 - DeathAdder V2 左サイドの形状2 - DeathAdder V2

両マウスとも前後は大きく膨らみ、中央部深い凹みになっています。この凹みが「DeathAdder V2」のほうが深めで、親指が奥に入る形状。

両マウスとも親指を倒した状態でのフィット感が強いです。左サイドのフィット感に大きな違いはない印象。

右サイドの形状

右サイドの形状 右サイドの形状2
右サイドの形状 - DeathAdder V2 右サイドの形状2 - DeathAdder V2

両マウスとも指先から指の腹までフィットしやすい形状になっています。

基本的に違いはありませんが、指先が当たる部分の角度が「M4」は垂直寄りで「DeathAdder V2」は上部に行くほど内側に入るような形状をしています。

そのため「M4」のほうが引っかかりやすく持ち上げやすいです。「DeathAdder V2」は少し滑りやすい印象。

サイドの滑り止め

サイドの滑り止め サイドの滑り止め2
サイドの滑り止め - DeathAdder V2 サイドの滑り止め2 - DeathAdder V2

両サイドの滑り止めは「DeathAdder V2」のみ張られています。「DeathAdder V2」の滑り止めは指先が当たる範囲の割と小さめな滑り止めです。

滑り止めが張られている「DeathAdder V2」のほうがグリップ力が強そうですが、「M4」はサイドは穴あき構造になっている分「M4」もグリップ力は強いです。

表面の形状

表面の形状 表面の形状2
表面の形状 - DeathAdder V2 表面の形状2 - DeathAdder V2

「DeathAdder V2」は表面の山の位置が前後は中央で左右はかなり左寄りの位置、「M4」は前後はやや後部、左右は中央~左寄りの位置にあります。

そのため「DeathAdder V2」は手のひらの前側のフィット感が強いですが、「M4」は手のひらの後ろ側のフィット感が強いです。

また「DeathAdder V2」のほうが高さが高い分手のひらに強く当たります。

重さ

重量 V2重量

重量は「M4」が71g(ケーブル除く)、「DeathAdder V2」が82g(ケーブルを除く)と「M4」のほうが軽めです。

両マウスともゲーミングマウスの中では軽い部類です。

滑りやすさ

ソールと滑りやすさ 滑りやすさ - DeathAdder V2

体感の滑りやすさは「M4」のほうが滑りやすい印象です。

「M4」のほうが軽い分摩擦が弱い印象です。

ケーブル

ケーブル ケーブル2 ケーブル - DeathAdder V2

ケーブルは両マウスとも布巻きとなっています。

しかし柔らかさは「DeathAdder V2」のほうが柔らかいです。

ケーブルの付け根は「DeathAdder V2」は水平で位置はやや高め、「M4」は水平で位置は低め。

 

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ボタン

左右クリックボタン

左右クリックボタン 左右クリックボタン - DeathAdder V2

クリック感として両マウスとも押下圧が標準的、ストロークは標準的です。

両マウスとも押し込むと少しグニっとした感触があり、クリック時に僅かな返しがあります。

クリック音は両マウスとも小さめ。

サイドボタン

サイドボタン サイドボタン - DeathAdder V2

両マウスとも平たい形状で大きめなボタンになっています。

位置が「M4」は「DeathAdder V2」と比べて少し高め。

表面からの出っ張りは両マウスともしっかり出ており、親指をずらすだけで押し込むことができます。

スクロールホイール

スクロールホイール スクロールホイール - DeathAdder V2

スクロールホイールは両マウスとも滑り止めラバーが巻かれています。「M4」は端に凹凸が入っており、「DeathAdder V2」は小さな凸があり指が引っかかりやすいようになっています。

ホイールの重さは「M4」は標準的で、僅かにコリコリ感があります。「DeathAdder V2」は「M4」より少し軽めで、コリコリ感が強いです。

ホイールボタンの重さはどちらのマウスも標準的。

スクロール下

スクロール下 スクロール下 - DeathAdder V2

スクロール下には「M4」には1つ、「DeathAdder V2」は2つ備わっています。

底面

底面 底面 - DeathAdder V2

底面には「M4」はDPI変更ボタンとポーリングレート切替スイッチが備わっています。

「DeathAdder V2」にはボタンが1つ備わっています。

 

ソフトウェア機能

カスタマイズ

「DeathAdder V2」には専用ソフトウェアがありますが、「M4」には無いため機能面は「DeathAdder V2」のほうが万能。

 

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マウスの持ち方の相性

マウスの持ち方には大きくかぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちの3種類があります。

マウスの持ち方にはマウスとの相性があり、「M4」と「DeathAdder V2」にもそれぞれ向き不向きがあります。

それぞれのマウスの相性の良い持ち方

●M4

かぶせ持ちでの使用感 つかみ持ちでの使用感 つまみ持ちでの使用感
  • かぶせ持ち:◎
  • つかみ持ち:〇
  • つまみ持ち:△

●DeathAdder V2

かぶせ持ちでの使用感 つかみ持ちでの使用感 つまみ持ちでの使用感
  • かぶせ持ち:◎
  • つかみ持ち:〇
  • つまみ持ち:△

両マウスともかぶせ持ちとの相性がいいです。基本的に左右非対称マウスはかぶせ持ちとの相性がいいです。

両マウスともかぶせ持ちをすると指と手のひら全体がフィットしやすい形状をしており、手のひらとマウスの接地面がほかの持ち方と比べて広い分安定します。

かぶせ持ちの場合両マウスのグリップ感の違いは「M4」は手のひら後部のフィット感が強く、「DeathAdder V2」は手のひら前部のフィット感が強くなります。この辺は好みで選ぶのが良いと思います。

つかみ持ちの場合は「M4」のほうがマウス後部の高さが高い分、手のひら後部との当たりが強くためグリップしやすく扱いやすいです。

つまみ持ちは両マウスともあまりメリットはない印象。

 

センサーテスト

『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。

  1. 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
  2. ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。

悪い例

FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。

○テスト環境

  • DPI:400
  • ポーリングレート:1000
  • マウスパッド:SteelSeries QcK+

よく飛ぶマウス

波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。

それぞれのセンサーテスト

○テスト環境

  • DPI:400/800/1600/3200
  • ポーリングレート:1000
  • マウスパッド:SteelSeries QcK+
Xtrfy M4 Razer DeathAdder V2
400dpi 800dpi 400dpi 800dpi
1600dpi 3200dpi 1600dpi 3200dpi

「DeathAdder V2」は綺麗な波線をしていました。

しかし「M4」はあまりいい結果ではありませんでした。波線の折り返し地点で大きくドットが乱れています。

センサーテストでは「DeathAdder V2」のほうが良いという結果でしたが、実際にゲームをした際に差を感じるかと言われればそういうわけでもないのであくまで参考程度にお考え下さい。

 

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リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)

リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)とは?

リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)とはマウスを持ち上げたときにセンサーが感知する距離のことです。

このリフトオフレンジが長すぎると、マウスの持ち上げ動作時にセンサーが反応しなくていいタイミングで反応してしまいAIMがぶれてしまいます。

逆に短すぎるとマウスの持ち上げ動作からマウスパッドに置くと同時に視点移動をしようとするとセンサーの反応が遅れてしまい、マウスを動かしているのに視点が動かないタイミングがでてきます。

目安としては0.3mm以下だと短すぎ、1.6mm以上だと長すぎといった感じです。

「M4」と「DeathAdder V2」のリフトオフレンジは以下になります。

  • M4:0.4mm
  • DeathAdder V2:1.7mm

「M4」はちょうどいいリフトオフレンジでしたが、「DeathAdder V2」は少し長すぎです。

しかし「DeathAdder V2」はソフトウェアでリフトオフレンジを調整できるので、短くすれば問題なく使用できます。

両マウスともFPSでも違和感なく使用することが出来ます。

⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓

全ゲーミングマウスのリフトオフディスタンス(LoD)比較

 

応答速度(反応速度)

応答速度 応答速度2

反応速度を計るゲームで反応速度を計測して平均タイムを出し比較します。※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。

ここに関しては応答速度に差があったとしても、体感では全く分からないので特に気にする必要はありません。ただ速ければ速いほどいいのは間違いないので一応計るだけです。

このテストで分かることは”露骨な遅延が無いこと””ボタンを素早く押せるか”程度のものです。

それぞれの結果は以下になります。

●M4

  • 最速:0.16秒
  • 最遅:0.228秒
  • 平均:0.19199秒

●DeathAdder V2

  • 最速:0.149秒
  • 最遅:0.23秒
  • 平均:0.19313秒

応答速度は両マウスとも標準的タイムでした。※全ゲーミングマウス平均タイムは0.18797秒です。

両マウスともクリックボタンが押しにくいということはありませんが、押下圧が軽くてストロークが短ければ押しやすくなったかなといった印象。

⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓

全ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)比較

 

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結局どちらを選ぶべきか

結局どちらを選ぶべきか

FPSを目的であれば使用感、グリップ感を重視するべきだと思うので、かぶせ持ちの方がどちらかを選ぶのが良いと思います。

そしてかぶせ持ちの方がどちらを選ぶべきかと言うと、「M4」は手のひらの前部のフィット感が強く、「DeathAdder V2」は手のひら後部のフィット感が強いです。どちらが良いというのはありませんが、ここは好みで選ぶと良いと思います。

またかぶせ持ちはマウスの大きさに大きく影響する持ち方なので、手のひらが大きめの人は「DeathAdder V2」、標準的~小さめという方は「M4」という選ぶ方もありです。

重さは「M4」のほうが10gほど軽いので、出来るだけ軽いほうが良いという場合には「M4」を選ぶのもあり。

コスパ面では「DeathAdder V2」のほうが優秀です。Amazon価格で「M4」は8400円、「DeathAdder V2」は8000円と「DeathAdder V2」のほうが安い上専用ソフトウェアがあり機能面も上です。センサー性能も良くコスパは「DeathAdder V2」がよさげ。

その他の違いとして、ケーブルの柔らかさや見た目などもあるのでその辺も判断材料として考えて選ぶのが良いかと思います。

個人的に選ぶとしたらコスパとかよりも使用感やグリップ感を重視したいので、指が引っかかりやすく持ち上げやすい「M4」を選びます。

⇓それぞれのレビュー記事は以下で確認できます⇓

「Xtrfy M4」レビュー

「Razer DeathAdder V2」レビュー

⇓その他のゲーミングマウスのレビュー記事は以下で確認できます⇓

ゲーミングマウスレビュー一覧

⇓おすすめのゲーミングマウスと選び方を以下で解説しています⇓

FPS向けおすすめのゲーミングマウス

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