今回はLogicool(ロジクール)のゲーミングヘッドセット「G435」をレビューしていきます。
G435の特徴
- 様々な方にフィットするデザインだが、特に頭部の小さい方、若い方にフィットするようにデザイン
- LIGHTSPEED&Bluetoothの2つのワイヤレス接続が可能
- わずか165gの超軽量と通気性の高いファブリック製メモリーフォームイヤーパッドで快適な着け心地
- 物理的なマイクアームが無くスッキリとした見た目の内臓デュアルビームフォーミングマイク
- ブラック&ネオンイエロー/ブルー&ラズベリー/オフホワイト&ライラックの3色展開
- フル充電後18時間ワイヤレス稼働
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
G435本体、USB-C – USB-A充電ケーブル、LIGHTSPEEDワイヤレスUSB-Aレシーバー、ステッカー、取扱説明書等。
スペック
サラウンド | ステレオ(2ch) | |
---|---|---|
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ | 40mmドライバー | |
周波数 | 20Hz~20000Hz | |
インピーダンス | 45Ω(パッシブ) | |
マイク | タイプ | 内臓マイク |
極性パターン | – | |
周波数 | 100Hz~8000Hz | |
ケーブル | USB-C – USB-A充電ケーブル | 1.8m |
イヤーパッド | ファブリック製メモリーフォームイヤーパッド | |
重量 | 165g | |
バッテリー駆動時間 | 18時間 |
外観・形状
デザイン
カラー展開はブラック&ネオンイエロー/ブルー&ラズベリー/オフホワイト&ライラックの3種類あります。今回購入したのはブラック&ネオンイエローです。
ヘッドセット全体は黒色ベースで、ヘッドバンドとイヤーカップ間のコイルケーブルとボタン類はネオンイエローになっています。
ゲーミング感というよりはスタイリッシュなデザインで、そこまで派手な印象はありません。
全体的にプラスチック感が強く、若干チープな印象も受けられます。
ヘッドバンド
ヘッドバンドはプラスチック製で、クッションは無く布製のカバーが巻かれているだけです。
伸縮性のある布製カバーで、通気性はありそう。
カバーは取り外しできません。
イヤーパッド
イヤーパッドはファブリック製メモリーフォームイヤーパッドで、厚みもしっかりあり低反発で通気性にも優れています。
スポーツメッシュっぽい素材ですが、ザラザラ感は無くサラサラでとても優しい肌触りです。
イヤーパッドの空洞は標準的といった感じで耳が大きい人でなければすっぽり入るくらいの幅はあります。
空洞の中はプラスチック部分がむき出しになっていますが、イヤーパッドの厚みがあるので耳がプラスチック部分に当たってしまうことはなさそうです。
イヤーパッドは取り外しが可能で、洗濯などにも便利。
アーム(長さ調節、角度調整)
長さ調節はアームを引っ張ることで調節することができます。
ロックはかからないタイプで、やや緩めな印象。
装着時に長さが変わってしまうことはなさそうですが、着脱しているうちに変わることはありそうです。
角度調節は水平のみ僅かに調整可能です。
マイク
マイクは物理的なマイクアームが無く、スッキリとした見た目の内臓デュアルビームフォーミングマイクとなっています。
ケーブル
USB-C – USB-A充電ケーブルは充電専用で有線として使用はできません。
ラバータイプのケーブルで、長さは約1.9mと十分な長さ。
ヘッドセット側の端子はUSB-TypeCとなっています。
LIGHTSPEEDワイヤレスUSB-Aレシーバー
LIGHTSPEEDワイヤレス接続に使用します。
Bluetoothに対応していないプラットフォームに接続する場合は、Bluetoothアダプタが必要です。
重量
重量は165g(実測:162.5g)とかなり軽めなっています。
今までレビューしたきたヘッドセットの中で最も軽量です。
300g以下でも十分な軽さなのに、200gを下回るのはかなり凄い。
軽ければ軽いほど頭や首にかかる負担は減るので、かなり嬉しい。
ボタン類
左耳側イヤーカップに電源ボタン、音量調節ボタン、マイクミュートボタンが備わっています。
音量調節ボタンはPCと連動しているタイプ。
操作方法
G435には専用ソフトウェアは無く、本体のボタンで操作を行います。
LIGHTSPEED接続方法
- レシーバーをデバイスのUSBポートに挿入
- 電源ボタンを1.5秒以上長押し
- 接続すると、LEDが青緑色に変わる
BLUETOOTH 接続方法
- 電源ボタンとミュート ボタンを3秒以上長押し
- ペアリングモードに入り、LEDが青で点滅する
- PC、スマホなどに接続する
LIGHTSPEEDとBLUETOOTHの切り替え方法
- ミュート ボタンを3秒以上長押し
- LIGHTSPEEDに切り替えると、LEDが明るい水色で5秒間点灯
- Bluetoothに切り替えると、LEDが青で5秒間点灯
最大音量の設定
●100dBに設定
- ミュートボタン + 音量アップボタンを3秒以上長押し
- LEDがオレンジ色で3回点滅
●85dBに設定
- ミュートボタン + 音量ダウンボタンを3秒以上長押し
- LEDがオレンジ色で5秒間点滅
サイドトーンのオン・オフ・調節操作
●サイドトーンをON
- ミュートボタンを2回押す
- LEDがオレンジ色で2回点滅
●サイドトーンをOFF
- ミュートボタンを2回押す
- LEDがオレンジ色で1回点滅
●サイドトーンを上げる
- ミュートボタン + 音量アップを1回押す
●サイドトーンを下げる
- ミュートボタン + 音量ダウンを1回押す
電池残量の確認方法
- ヘッドセットがオンの時に、電源ボタンを1回押す
31%~100%:LEDが5秒間緑で点灯
15%~30%:LEDが5秒間赤で点灯
15%未満:LEDが5秒間赤で点滅
自動シャットオフ
30分間操作がない場合、自動的にシャットオフ。
装着感
装着感
サイズ感的にはヘッドバンドを最大に伸ばしてちょうど良いという感じでした。
側圧は少し強めで少しイヤーパッド下側が強く当たる感じもあり、長く着けていると下側に圧迫感が感じられます。
側圧が強いというよりは、小さい分きつく感じているといった感じです。
側圧でしっかりと支えられる点と重さが軽いこともあり側圧だけでも十分重さが支えられます。
ヘッドバンドとイヤーパッドではほぼイヤーパッドで重さを支えている感じになるため、頭に乗ってる感じはかなり少ないです。
そのためヘッドバンドのクッションが無くとも、痛くなったり違和感を感じることもありませんでした。
ヘッドバンドとイヤーパッドの重さの掛かり方の比率はヘッドバンド:2、イヤーパッド:8といった感じ。(個人差有り)
イヤーパッドの空洞が広めなので耳はすっぽり入り、耳の輪郭がイヤーパッドに圧迫されるということがないので、痛くなったり軽くなったりすることはありませんでした。
質感は柔らかい肌触りというよりは少しザラザラを感じる質感をしていますが、擦れて痛くなるという感じはなくストレスはほとんどありません。
クッションも厚くて柔らかいですが、側圧がきつく感じられるため長く着けていると圧迫感が感じられます。
通気性
イヤーパッドはスポーツメッシュのような素材で、しっかりとした通気性を持っています。
長時間の装着していると若干湿気が籠る感じがしますが、凄い気になるというほどではなくそこまで通気性が悪いと感じるほどではありませんでした。
側圧による締め付けがしっかりしている分、少し湿気が逃げにくいのかもしれません。
重さ
重さは165gとかなり軽めです。
頭を大きく激しく動かしてもほとんど動くことが無く、とても快適です。
装着したままでも動きやすいので、外での使用にも向いているかと思います。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向
音の傾向は低音寄りと言った印象。
かなり低音が強調された音ですが、籠る原因の500~2kの中音近辺が低く籠ったような聴こえ方はしません。
ただ高音部分も低いため、音楽のメインのメロディー部分が低音に埋もれてしまっていた印象を受けます。
低音の迫力があるが明瞭感は弱く、籠った感じは無いといった感じです。
高音が弱いため高音質感は無いですが迫力があり自然な聞こえ方で、音楽/映画鑑賞などにも違和感なく使用できると思います。
また大音量で音楽を流しても音が割れてしまって聴こえることはありませんでした。急激な音量変化があるような部分も滑らかに音量が変化していました。
定位(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
Apex Legendsの場合
- 足音の強さ:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
- 方向性:〇
- 距離感:〇
結構聴き取りやすい部類なんじゃないかなと感じました。
足音の強さがしっかりあり足音が捉えやすく、聞き逃すことがほとんどありませんでした。
上下はほぼ判断できませんが、これはゲームの特性上仕方ない部分かもしれません。
距離感、方向性などの定位感も問題ないほどには判断できますが、完全な位置までは判断できないといった感じです。
足音の聞き取りやすさ、定位性ともに無難に聞き取れるといった感じです。
CS:GOの場合
- 足音の強さ:△
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 方向性:◎
- 距離感:◎
結構聴き取りやすい部類なんじゃないかなと感じました。
距離感、方向性などの定位感がかなり正確で、聞こえた位置と実際に居る場所が細かく正確に捉えることができました。
人数が何人かというのもかなり捉えやすく、落ち着いて対処できました。
ただ足音自体の強さがそこまで強くなく、遠くの足音はあまり聞き取れず銃声がなっているときは聞き逃してしまうことがちょくちょくありました。
足音の聞き取りやすさはイマイチだが、定位性はかなり良いといった感じです。
Valorantの場合
- 足音の強さ:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
- 方向性:〇
- 距離感:〇
普通に聴きとれるといった感じです。
足音の強さもしっかりあり捉えやすく、基本的に足音を聞き逃すことはありませんでした。
銃声が鳴っていても足音を聞きとることができ、不意をつかれるということもあまりありませんでした。
ただかなり聞き取りやすいかと言われればそうでもなく、普通に聴こえるといった感じ。
少し方向性がイマイチで大まかに捉えることは出来ますが、少しズレた位置にいることがありました。
足音の聞き取りやすさ、定位性ともに無難に聞き取れるといった感じです。
マイク音質
※テスト環境:Logicool G435をUSB接続
第一に感じたことは集音性が凄いということです。
自分の声はもちろん、キーボードやマウスのクリック音も全て拾っていました。
かなり離れた位置から小声で話しても拾うので環境音はほとんど入ってしまうかもしれません。
一切音を立てていない状態でも水槽のような音が入っていたりもしました。
Discordなどで使用する場合はノイズゲートの設定が必須かもしれません。
音質は少し籠り気味で普通に話せる程度の音質でした。
正直内臓マイクということで音を拾いにくいのかと思っていましたが、その逆でした。
拾いやすい分にはノイズゲートの設定で何とかなる部分もあるかと思うので、実用上そこまで不便はないかもしれません。
遅延について
LIGHTSPEED接続は当然遅延は全くありませんが、BLUETOOTH接続の場合遅延が発生する場合があります。
G435のBLUETOOTH接続による遅延は、そこまでひどいものではありませんでした。
FPSゲームではほとんど気にならないくらいで、遅延による足音と実際の位置のズレはほとんど感じられませんでした。
音楽ゲームの場合はかなり遅延が感じられるので、キツメ。
【PCとの接続に使用したBluetoothアダプタ】
まとめ
価格の割にかなり良い音の傾向で、音楽/映画鑑賞でも違和感なく心地よく視聴できると思います。
FPSゲームの足音の聴こえ方もかなり良く、全く問題なく使用できると思います。
重量が規格外の軽さで装着感もとてもよく、不満点はほぼないレベルでした。
頭が大きめな人以外はストレスなく使用できるんではないかと思いました。
メリット
- 価格の割には高音質
- 規格外の軽さで装着感も良い
- FPSゲームの足音の聴こえ方も良い
- LIGHTSPEED&Bluetoothの両方ができ、使い場所を選ばない
デメリット
- 頭が大きめの人には小さすぎる
- 側圧が強め
- 専用ソフトウェアがないため、イコライザー機能が使えない
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