キーボードレビュー

「CORSAIR K70 CORE TKL Wireless」レビュー

「CORSAIR K70 CORE TKL Wireless」レビュー

当記事ではCORSAIR(コルセア)のゲーミングキーボード「K70 CORE TKL Wireless」をレビューしていきます。

提供:Corsair

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特徴

特徴
  1. ゲームに適したコンパクトなTKLサイズのワイヤレスキーボード
  2. CORSAIR MLX RED V2スイッチ:ステムの揺れを最小限に抑え、潤滑済みで滑らかなストローク感を実現
  3. 潤滑済みスタビライザー付きCORSAIR MLX RED V2スイッチや消音レイヤーなどの革新的レイヤーを使用し、プレミアムな使用感を実現
  4. SLIPSTREAM WIRELESS V1.5:従来のSLIPSTREAMや他の一般的なワイヤレスゲーミングキーボードよりも最大25%高速
  5. ゲームモードボタンを押すだけでゲームモードに移行でき、遅延を増加させる可能性のあるキーボードエフェクトやWinキーなどを無効にできる
  6. FlashTap:いわゆるSOCD機能
  7. メディアコントロールのマルチ機能回転式ダイヤル搭載
  8. プラッシュ素材のパームレスト付属

性能(スペック)

価格 24,780円(※Amazon)
接続方式 有線 or 無線
キースイッチ スイッチ CORSAIR MLX RED V2
アクチュエーションポイント
ラピッドトリガーの有無|感度調整
キーストローク
押下圧 45g
耐久性 8000万
キーキャップ
サイズ フォームファクター TKL(80%)
配列 日本語配列(JIS)
ケーブル タイプ 着脱式USB-C
長さ 1.8m
レポートレート(Hz) 1000Hz
バッテリー バッテリー寿命 SLIPSTREAM:890時間(RGBオフ)、Bluetooth:2400時間(RGBオフ)
ソフトウェア iCUE
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パッケージ内容

梱包状態

梱包状態 梱包状態2
梱包状態3 梱包状態4

パッケージ内容

パッケージ内容2

キーボード本体、着脱式USB-Cケーブル、ワイヤレスレシーバー、パームレスト、取扱説明書。

仕様

デザイン

表面 前面 左側面
裏面 後面 右側面

一目で高級感が伝わるデザイン。マットな質感のキーキャップ、水平方向に加工されたアルミトッププレート、シンプルかつ無駄のないフレームの形状、チープ感の無い専用キーで程よいゲーミング感とスタイリッシュ感が合わさったデザインになっています。

キーキャップ

キーキャップ キーキャップ2 キーキャップ3

キーキャップは恐らくABS素材のキーキャップ。最近はPBT製が主流でそれと比べると耐久性が劣るようですが、見た目的にはABSのほうがマットな質感で触り心地も良く、個人的には好みです。

サラサラとした肌触りで触り心地が優しく、指が滑る感覚が少なく個人的には押し込みがし易い印象です。

印字部分はバックライトが透過する仕様なのでライティングが映え、暗い場所でも視認しやすいです。

キーキャップの形状はスペースキー以外は凹状、スペースキーは凸状になっています。サイズは横幅が約12mm、縦幅が約14mm。

配列(キー配置)

配列(キー配置) 配列(キー配置)2
配列(キー配置)3 配列(キー配置)4

キーボードサイズはTKL(80%)となります。

【サイズ(※キー数は物により違いあり)】

  • フルサイズ:アルファベットキー、ファンクションキー、DELETEキー群、テンキー、矢印キーなどキーボードにある基本的なキーは全て搭載されている
  • テンキーレス(TKL、80%):フルサイズからテンキーを省略したサイズ
  • 75%:フルサイズからテンキーを省略し、DELETEキー群や矢印キーを内側に寄せられて配置されているサイズ
  • 65%:フルサイズからファンクションキーとテンキーを省略し、DELETEキー群や矢印キーを内側に寄せられて配置されているサイズ
  • 60%:フルサイズからファンクションキー、DELETEキー群、テンキー、矢印キーを省略したサイズ

一般的なTKL(80%)のキー数と配列。専用キーの関係でPrintScreenキー群はEndキーが省略されています。

スペースキーの位置は「C、V、B、N、M、<」が重なる位置で、幅はキー5個分ほどの長さになっています。

サイズ

サイズ

実測のサイズは以下になります。

横幅 365mm
奥行 133mm

サイズ感的には一般的なTKLのサイズ感と言った印象。

角度調節

角度調節1-1 角度調節2-1
角度調節1-2 角度調節2-2

角度調節のスタンドは1段階で調節できます。角度による実測の高さは以下。

奥側 手前側
角度0 38~40mm 31~32mm
角度1 45~48mm 32mm

高すぎず低すぎず、一般的な高さと言った印象。

滑り止め

滑り止め 滑り止め2 滑り止め3

滑り止めはスタンド部分と下部に張られています。

グリップ性はスタンドを倒した状態、立てた状態のどちらでも程よくあります。ちょっと押されただけで動いてしまうということは無さそうです。

ケーブル

ケーブル ケーブル2

ケーブルは編み込みタイプの着脱可能なUSB Type-Cケーブルとなっています。長さも1.8mほどと十分な長さ。

ケーブルの接続口はキーボード本体の左側。

ダイヤル、専用キー

ダイヤル、専用キー

右上にはゲーミングモードを切り替えるゲームモードボタン、メディアの再生/停止を操作できるメディアボタン、音量調整/ミュートが出来るダイヤルが搭載されています。

ダイヤル、メディアボタンについてはソフトウェアにより設定を変更することも可能です。

こういったボタンがあるとゲームのマッチ待機時間にYouTubeを見ている際に、いちいち裏に行かなくても再生/停止が出来るのでかなり便利です。

パームレスト

パームレスト パームレスト2

パームレストは合皮のクッションタイプ。ふわふわとしており手首に優しく、付属しているパームレストとしては結構良いタイプのものといった印象です。

キーボードにくっつくマグネット仕様で、底面にはグリップが付いており固定もしやすいです。

ワイヤレスレシーバー

ワイヤレスレシーバー ワイヤレスレシーバー2

ワイヤレス接続するためのレシーバー。

レシーバーは本体に格納できるポケットが備わっています。

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ソフトウェア(iCUE)、設定

照明効果

照明効果

ライティングのエフェクト、明るさ、色、速さなどの設定を行うことが出来ます。

設定はキー1つ1つに設定でき、結構細かく設定できます。

※印のあるプリセットは有線接続時のみ設定可能。

【プリセット】

  1. ウォーターエフェクト
  2. 水彩スペクトル※
  3. カラーパルス
  4. カラーシフト
  5. カラーウェーブ
  6. CORSAIRオーディオビジュアライザー※
  7. レイン
  8. レインボー
  9. スパイラルレインボー
  10. 照明タイプ(リップル/キー)
  11. バイザー

【カスタム】

  1. グラディエント
  2. リップル
  3. ソリッド
  4. スタティックカラー

【照明リンク※】

  1. 水彩スペクトル
  2. カラーパルス
  3. カラーシフト
  4. カラーウェーブ
  5. レイン
  6. レインボー
  7. レインボーウェーブ
  8. スパイラルレインボー
  9. スタティックカラー
  10. 温度
  11. 照明タイプ(リップル/キー)
  12. バイザー

キー割り当て

キー割り当て

キー割り当てを設定する項目。

コントロールダイヤル

コントロールダイアル

ダイヤルの機能設定を行う項目。デフォルトでは音量調整/ミュートが割り当てられています。

パフォーマンス

パフォーマンス

ゲーミングモード有効時の設定。

FlashTap

FlashTap

いわゆるSOCD機能。FPSゲームなどで、通常AキーとDキーを同時に押した場合キャラクターは止まりますが、この機能を有効にすると後に押されたキーが有効になります。

通常、右に移動中に左に移動するという場面でDキーを押してDキーを離しAキーを押すとなりますが、その際Dキーを上げ切るまでにアクチュエーションポイントを通過するまで僅かにラグが発生します。しかしこの機能をONすることでAキーが押された時点でAキーが有効になるため、そのラグを無くすことが出来ます。要は通常よりもよりキレのある左右の動きが出来るようになるということです。

FPSゲームではレレレやストッピングなどで活きてくるようです。私の場合APEXしかやらないですが、APEXでもかなり違いを感じることが出来ました。レレレに関してはAキーを押したままDキーを押すというやり方では返って遅延が出てとても使えたもんではないので普通にAキーとDキーをそれぞれ押したほうが良いですが、エアストレイフに関してはかなり違いが出てきます。正直ラピットトリガーよりも明確に動きに違いが出ていました。通常ではキャラクターがふわっと曲がる感じでしたが、有効にすることでグインと曲がってくれるようになっていました。

しかしいい事ばかりではなく、普通にレレレをしたときに若干違和感があったり、キーを離し切る前に反対のキーが反応するため体感と合わない動きをしたりと、初めは慣れが必要かなと感じました。とは言えAPEXをするなら絶対にONにしておいた方が良いです。(※禁止されていなければ)

打鍵感、打鍵音

⇓打鍵音⇓

打鍵感はしっかりリニアといった打鍵感で、スコスコと優しい打鍵感をしています。押下圧が軽く軽い力で押し込むことが出来、サクサクとタイピングすることが出来ます。

打鍵音も底打ち音や金属音が目立つということは一切なく、作業に集中しやすい打鍵音だと感じました。

音も静かで押下圧が軽くサクサクタイピングできるので、文字入力メインの作業には最適だと感じました。

ワイヤレスなので置く場所を選ばず、膝に置いたり寝ながらしやすいのも人に寄ってはポイントが高いのではないでしょうか。

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ライティング

⇓ライティング⇓

ライティングとしては、色が薄いとかは無く明るさも十分で、キーキャップもライティングが透過するタイプなので綺麗なライティングをしていると思います。

トッププレートは思ったより光が反射するタイプではないようで、ライティングがぼんやりと反射する感じです。なのでライティングが強調されるという印象は無いですがその分鬱陶しさも少ないので、ちょうど良い光り方といった感じです。

同時入力テスト

同時入力テスト

ゲームをする際、2~3つのキーを同時に入力することも多々あると思います。そこで同時入力をいくつまで受け付けるのかテストしました。

同時入力テストのテストに「キーテスト」を使わせていただきました。

検証結果

可能な限り全てのキーを同時押ししてみたところ、同時押し数の制限はなく基本どのキーを組み合わせて押しても全てのボタンが反応していました。

普通に使う分にはまず困ることは無いかと思います。

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クリック反応速度

反応速度測定-改 反応速度測定-改2

クリック反応速度を計っていきます。測定には「反応速度測定-改」というゲームを使わせていただいています。※反応速度を測るゲームで簡単に測っているだけで、純粋なキーボードの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。

測定結果

CORSAIR K70 CORE TKL Wireless Razer Huntsman V3 Pro SteelSeries Apex Pro
最速 0.162 0.133 0.143
最遅 0.173 0.165 0.159
平均 0.16788 0.15940 0.15373

「CORSAIR K70 CORE TKL Wireless」はAPの調整ができないため当然調整できるキーボードと比べると反応速度は少しだけ遅れます。しかしAPの差を考えると十分速いと思います。「Razer Huntsman V3 Pro」のAP2.0mmだと同じ0.167秒くらいだったので、同じくらい速いです。

当然計測時に体感できる遅延は一切なく、押下圧が軽いため素早く押し込みやすい印象でした。

FPSゲームでも全く問題なく使用できます。

ゲームでの使用感

ゲームは「Apex Legends」と「Valorant」で確認してみました。

高さ・角度

角度や高さは標準的で割とどんな人でも受け入れやすいものになっていると思います。個人的にはもっと高いApex Proを使っていたためやや低く感じられましたが、使っていく内に慣れていき問題なく操作できるようになりました。

パームレストを使うと手の角度がかなり変わってくるため、慣れや好みで左右しやすいです。個人的にはパームレストを使わないほうが操作しやすいと感じました。なのでゲーム時はパームレスト無し、作業時はパームレストを使うといった感じで使い分ける感じにしていました。

押下圧

押下圧的には比較的軽めでFPSゲームでも最適な重さになっていると思います。感覚的には一般的なリニアスイッチの押下圧と同じ40~45g程といった感じでした。

好みはあると思いますが、押下圧は軽めのほうが素早く押し込むことが出来るのでFPS的には向いていると思います。

1つの指で複数のキーを押す場合でも抵抗感が少なく、問題なく押し込むことが出来ました。

反応の速さ

このキーボードはAPやRTといった機能は搭載していないためそれらと比べると操作性は劣るかと思いますが、そもそもコンセプトが違うためそれらと比べるのは野暮というもので、その点は理解しておく必要はあると思います。

それを含めてもFPSゲームでも問題なく使える使用感だったなと感じました。

ワイヤレスですがもちろん体感できる遅延等などは一切無く、思った通りにキャラクターを操作することが出来ていました。

ガッチガチのFPS向け機能と性能はいらないけど最低限の機能は欲しいくらいの人であれば特に不満なく使用できることは間違いないです。

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まとめ

総評としては、普段使いとゲームの両立がしやすいワイヤレスキーボードといった感じでした。サイズ的にもTKLと普段使いとゲームの両方に適したサイズ感なので、やはりそういったコンセプトのキーボードなのかなと感じました。

メディア専用キーがあるのでゲーム中にいちいち裏に行かなくてもYouTubeの再生/停止が出来る点も個人的にはかなり便利に感じられました。ガチガチのFPS向け機能や性能は搭載していないため競技的パフォーマンスの満足度は普通ですが、利便性の面での満足度は上がりそうといった感じです。そういった部分を重視する人には最適だと思います。

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