今回はG-wolvesのゲーミングマウス「G-wolves Skoll Sk-l」をレビューしていきます。
- G-wolves Skoll Sk-lの特徴
- G-wolves Skoll Sk-lの性能(スペック)
- G-wolves Skoll Sk-lのパッケージ内容
- G-wolves Skoll Sk-lの形状・外観
- G-wolves Skoll Sk-lのボタンとクリックについて
- G-wolves Skoll Sk-lのソフトウェア
- G-wolves Skoll Sk-lの使用感
- センサーテスト
- G-wolves Skoll Sk-lのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
- G-wolves Skoll Sk-lの滑りやすさ
- G-wolves Skoll Sk-lの応答速度(反応速度)
- G-wolves Skoll Sk-lのベストな使い方
- まとめ
G-wolves Skoll Sk-lの特徴
65gと超軽量
マウスに穴が開いているハニカムシェル構造により65gと超軽量を実現。
超軽量パラコードケーブル
軽い、柔らかい、低摩擦なケーブルでストレスがないマウス操作が可能。
G-wolves Skoll Sk-lの性能(スペック)
ボタン | 7箇所(左右メイン、左サイド×2、ホイールボタン、DPI変更ボタン、ライティング効果変更ボタン) |
---|---|
ケーブルタイプ | パラコードケーブル |
ケーブル長 | 1.8m |
長さ | 125mm |
幅 | 68mm |
高さ | 42mm |
重量 | 65g(ケーブルを除く) |
DPI | 100~12000dpi(100刻み) |
ポーリングレート | 125/250/500/1000hz |
最大認識速度 | 250IPS |
最大加速度 | 50G |
耐クリック回数 | 5000万回 |
センサー | PixArt PMW3360 |
G-wolves Skoll Sk-lのパッケージ内容
梱包状態
G-wolves Skoll Sk-lは箱の中にさらに缶の入れ物に梱包されています。
パッケージ内容
G-wolves Skoll Sk-l本体、替えのパラコードケーブル(ブラック)、替えのマウススイッチ×2、替えのマウスソール(小型、大型)、裏面用ステッカー、メインクリックグリップ、サイドグリップ、製品情報ガイド。
G-wolves Skoll Sk-lの形状・外観
大きさ
形状は左右非対称マウスで、Death Adderによく似たIE3.0クローン系マウス。
大きさは標準的で、Death Adderよりも少し小さめといった感じです。
左サイドの形状
サイドは中心部に行くほど凹んでいく形状をしています。
水平方向の凹みはやや浅めな窪み方。割と親指の位置を自由に決めやすい感じです。
垂直方向の窪みは上部に行くほど幅が広く、下部に行くほど幅が狭くなっており持ちあがたときに指に引っかかりやすい形状をしています。
また Skoll Sk-lはサイドにも穴が空いているため、穴が空いているところを握ることになります。穴が空いている分グリップは増しますが嫌いな人は少しきついかもしれないです。
右サイドの形状
右サイドは左サイドとは違い膨らんでおり、指の腹にフィットしやすい形状をしています。そのため指を寝かせて保持するとかなりフィットします。
指を立てて保持してもそれほど違和感なく保持できます。
右サイドも穴が空いているので保持する際は穴あき部分に触れることになります。
サイドの滑り止め
サイドの滑り止めは張られていません。しかし穴が空いているのでグリップはかなりしっかりとしています。
指だけでもしっかり保持することができます。
表面の形状と質感
表面の形状はふくらみのトップの位置は、前後はやや前方、左右は左側にあります。ふくらみのトップが中心にあると手のひらのフィット感というより指の腹のフィット感がしっかりします。ふくらみのトップが後ろ側にあると手のひらのフィット感が強くなるので自分的にはそっちのほうが好きです。
表面は全体的にサラサラとしていますが、全体的に穴が空いており中が見えるようになっています。
また、指紋は比較的目立たない印象。
ソールと滑りやすさ
ソールは4隅に小さなソール、下部に大きめのソールが張られています。
滑りはとてもよく小さな力でも動かすことができます。
重さ
重量は公称値が65g(ケーブルを除く)です。実測重量はケーブル分が含まれ69gでした。
IE3.0クローンマウスの中でここまで軽いのはなかなかありません。
ケーブル
ケーブルはパラコードケーブルでという布タイプのケーブルで非常に柔らかく低摩擦なケーブルです。
開封時は梱包の癖が残っていますが、馴染ませれば真っすぐになりやすく一度直せば次の癖になりづらいです。
かなり太めなのでマウスバンジーに引っ掛けやすいと思います。
接合部はやや高くなっています。
付属品
付属品には替えの替えのパラコードケーブル(ホブラック)、替えのマウススイッチ×2、メインクリックのに張るグリップ、マウスサイドに張るグリップ、替えのマウスソール(小型、大型)と盛りだくさんです。
おそらくマウスソールはケーブルを交換する際にソールを一旦外す必要があるのでそのためでもあるのだと思います。
グリップもしっかりしているので張らなくても良いとは思いますが、幅がイマイチ物足りない際に張ってかさ増しする使い方もあるかと思います。その際少し重くなってしまうことに注意。
G-wolves Skoll Sk-lのボタンとクリックについて
左右メインボタン
重さは標準的くらい。ストロークは標準的です。
クリック音はやや鈍めの音がして、そこまで大きな音ではなくマイクが拾うこともあまりなさそうです。
サイドボタン
サイドボタンは左側のみあります。
上下ともにやや広めな形状をしています。
位置的にはサイドの凹みが一番深い位置、中央よりやや前側あたりにあります。
しっかりと飛び出しているので、親指を移動させるだけで押すことができます。
重さは標準的。
スクロールホイール
ホイールはラバーが巻かれており、ラバーには溝がありまわしやすいようになっています。
ホイールの重さはやや軽めです。ラッチ(スクロール時のコリコリ)の重さは標準的。
ホイールボタンの重さは標準的です。
DPI変更ボタン、ライティング効果変更ボタン
マウス底面左側にDPI変更ボタン、右側にライティング効果変更ボタンが備わっています。
G-wolves Skoll Sk-lのソフトウェア
LIGHTING
ライティングのエフェクト、色、明るさ、スピードなどを設定できます。
〇EFECT
- STREAKING
- WAVE
- SPECTRUM CYCLING
- STREAMER
- BREATHING
- STATIC
- HOLD ON
CUSTOMIZE
マウスのボタン割り当てです。
LEFT CLICKは必ずどこかのボタンに設定しておく必要があります。
〇設定項目
- MOUSE KEY
- DPI
- RAPID FIRE
- KEYBOARD KEY
- MULTIMEDIA
- SYSTEM
- MACRO
- COMBO KEY
DPI AND REPORT
DPI
DPIとはマウス感度のことで高い数値ほどマウスカーソルの移動が速くなります。
DPIは7つまでステージを設定でき、DPI変更ボタンを押すことで変更できます。
DPIは200~12000の100刻みで設定することができます。
デフォルトでは400,800,1200,1600,2000,2400,3200となっています。
⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
MOUSE WHEEL SPEED
1スクロールの移動距離です。
USB REPORT RATE
ポーリングレートのことでで、1秒間にマウスの操作情報を送信する回数です。ポーリングレートの数値が高いとカーソルが滑らかに動きます。
ポーリングレートは125/250/500/1000の中から選択できます。
特にこだわりがないのであれば、1000にしておけば良いです。
⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
CAL LINE
おそらく直線補正です。
真っすぐ横にカーソル移動させたい場合、どうしてもわずかに上下にズレてしまいがちですがその僅かなズレを補正してくれます。
FPS等には向かないのでOFFをおすすめします。
LOD
リフトオフディスタンスのことで、マウスを持ち上げたときにセンサーが感知する距離のことです。
LODはLOW,MIDDLE,HIGHから選択できます。
リフトオフディスタンスについての詳しい解説は下のほうで行います。
Macro
マクロ作成画面。
G-wolves Skoll Sk-lの使用感
実際にゲームをプレイしてみたところ、センサーの挙動に違和感などは一切ありませんでした。変な飛びもないし横に真っすぐ動かせば横に真っすぐ動くし縦も同様です。
次はマウスの持ち方ごとの使用感です。ちなみに僕の手のサイズは中指の先端から手首までで約18.5cmです。
かぶせ持ちでの使用感
とても保持しやすいです。
全ての指のフィット感がよく、しっかりグリップすることができました。
手のひらのフィット感も割かし良い感じです。浅めに持つか深めに持つかで結構違いがありますが、手のひら後部がしっかり接地するので激しいマウス操作をしてもズレることがなくとても安定的です。
つかみ持ちでの使用感
かなり良かったです。
指と手のひら後部のフィット感がとてもよくしっかり保持することができました。
小さいマウスだとマウスを持った時に手のひら後部の当たりが弱く、指で引き付けていないと安定しないことがありますがSkoll Sk-lだと引き付けていなくてもしっかり保持できました。
また、手のひら後部がマウスパッドに触れてしまうこともなく手の大きさが標準的な人からやや大きめな人でも扱いやすいのではないかと感じました。
指での操作もやりやすくとても良かったです。
つまみ持ちでの使用感
それなりに扱えます。
穴が空いているのでグリップが強く指だけでも十分保持でき、重さも軽いので力の弱いつまみ持ちでもスムーズなAIMが可能でした。
しかしどうもAIMのし辛さがありました。
左右対称ではないので指で操作しているときに違和感を感じることがありました。
うまく言葉にできないですが、指を引いたときに親指と小指、薬指の窮屈感が違うというかなんというか・・・。まぁ慣れれば普通に扱えそうではあります。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
G-wolves Skoll Sk-lのセンサーテスト
○テスト環境
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
とても綺麗な波線をしています。
折り返し地点でわずかにはみ出ていますが、ほぼラインとドットが重なっているので優秀なほうかと思います。
G-wolves Skoll Sk-lのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
G-wolves Skoll Sk-lのソフトウェアで変更できるLODの設定によってリフトオフレンジが変わります。
- 設定LOW:0.8mm
- 設定MIDDLE:1.9mm
- 設定HIGH:2.0mm以上
設定MIDDLE、HIGHだと長すぎです。マウスの持ち上げ動作時にセンサーが反応してしまい、AIMがぶれる原因になってしまいました。
設定LOWだと0.8mmとちょうどいい長さで違和感なく操作できました。
⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓
G-wolves Skoll Sk-lの滑りやすさ
滑りやすさ比較のやり方は、マウスパッドに角度をつけてその上の滑り方を比較するやり方を行いました。
比較用マウスパッド:Logicool G640
比較対象:G-wolves Skoll Sk-l、Razer DeathAdder V2、G-wolves Hati Ht-M
滑りやすさは「Razer DeathAdder V2」と「G-wolves Hati Ht-M」とで比較してみました。
結果は「Razer DeathAdder V2」よりは滑りやすく「G-wolves Hati Ht-M」とは同じくらいといった感じでした。
「G-wolves Hati Ht-M」もかなり滑りやすいほうのゲーミングマウスで、Skoll Sk-lもかなり滑りやすい部類に入ると思います。
G-wolves Skoll Sk-lの応答速度(反応速度)
次はマウスのクリック応答速度(反応速度)を計っていきます※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
このテストで分かることは”露骨な遅延が無いこと””ボタンを素早く押せるか”程度のものです。
100回やった結果はこのようになりました。
- 最速:0.185秒
- 最遅:0.225秒
- 平均:0.19249秒
平均タイム0.19249秒となりました。
⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓
G-wolves Skoll Sk-lのベストな使い方
マウスの持ち方
G-wolves Skoll Sk-lは割とどの持ち方でも扱えましたが、おすすめの持ち方はかぶせ持ち、つかみ持ちです。
手の小さい人だと少し大きく感じるかもしれません。
つまみ持ちはやはり左右対称マウスが扱いやすいかなというのが本音です。あともう少し小さめのほうがいいですね。
DPI、ポーリングレート
たまにある質問で、「ゲームをやる上で、このマウスの最適なDPIとポーリングレートを教えてください。」というものがありますが、DPIに関してはマウス感度なので人それぞれ違いこれというものはありません。
12000DPIまでセンサーテストを行い、読み取りに問題はないことを確認しているので好きに設定して問題ないかと思います。
ポーリングレートは特にこだわりがないのであれば、1000Hzにしておくことをおすすめします。
CAL LINE(直線補正)
CAL LINEはオフがおすすめです。
手ブレを補正して真っすぐにAIMを移動させられるとなると一見オンにしてほうが有利な気もしますが、実際は数ミリ動かすような微調整がしづらくなってしまい細かい操作できなくなってしまう場合があります。
絶対に不利に働くかといえばそうではないと思いますが、基本的にはオフのほうがやりやすいと思います。
LOD
LODは上記でも記した通り、MIDDLEとHIGHは長すぎて持ち上げ動作時にAIMのブレが生じるのでLOWがおすすめです。
まとめ
メリット
- かぶせ持ち、つかみ持ちとの相性が良い
- ケーブルは柔らかく低摩擦、太いのでマウスバンジーとの相性もよさそう
- かなり滑りが良い
デメリット
- ハニカムシェル構造で見た目が苦手な人もいそう
- かぶせ持ちとの相性が悪い
- LODはLOW,MIDDLE,HIGHで設定できるがMIDDLE,HIGHは長すぎるので実質LOWのみが最適
⇓その他のゲーミングマウスのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングマウスと選び方を以下で解説しています⇓
いつも参考になるレビュー記事投稿ありがとうございます
ゲーマーにとって重要なポイントをしっかり抑えてくれているのが嬉しいです
ところで古いマウスにはなるのですが、XtrfyのM1をレビューする予定はありますかね?m4より重くてケーブルも硬いマウスですが、検討して頂ければ幸いです
古いマウスは特別な理由がない限りはレビューしないかと思います。すいません;
セールで安くなったときは買うかもしれません。
すぐ返信頂いてありがとうございます。。
確かにレビューを求めている人は最新のセンサーや構造を求めている人ですからね、、