キーボード

「Razer Huntsman V3 Pro 8KHz TKL」レビュー

Razer Huntsman V3 Pro 8KHz TKL

当記事ではRazer(レーザー・レイザー)のゲーミングキーボード「Huntsman V3 Pro 8KHz」をレビューしていきます。

提供:Razer

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Razer(レイザー)
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特徴、V3 Proとの違い

特徴
  1. Razer Huntsman V3 Proの8KHzモデル – 8000Hzポーリングレートに対応したことで、さらに遅延を削減。0.58msのレイテンシーを実現
  2. キーストロークの感触の最適化と音響の強化のために、潤滑スイッチと厚みのある抑制フォームを搭載
  3. その他は基本的にRazer Huntsman V3 Proと同様

性能(スペック)

カラー ブラック/ホワイト/グリーン
接続方式 有線
キースイッチ スイッチ 第2世代Razerアナログオプティカルスイッチ
アクチュエーションポイントの範囲|感度 0.1 ~ 4.0mm | 0.1mm
ラピッドトリガーの範囲|感度 0.1 ~ 1.0mm | 0.1mm
キーストローク 4.0mm
押下圧 40g
耐久性 1億
キーキャップ PBT
サイズ フォームファクター TKL(80%)
配列 日本語配列/英語配列
ケーブル タイプ 布製着脱式USB-C
長さ 1.8m
レポートレート(Hz)
バッテリー バッテリー寿命
ソフトウェア Razer Synapse

パッケージ内容

梱包状態

梱包状態 梱包状態2
梱包状態3 梱包状態4

パッケージ内容

パッケージ内容

キーボード本体、着脱式USB-Cケーブル、リストレスト、取扱説明書等。

仕様

※基本的には旧モデルの「V3 Pro」と同様です。

「Razer Huntsman V3 Pro TKL」レビュー当記事ではRazer(レーザー・レイザー)のゲーミングキーボード「Huntsman V3 Pro TKL」をレビューしていきます。...

デザイン

表 前 左
裏 後 右
デザイン デザイン デザイン

デザインとしては旧モデルの「V3 Pro」と全く同じ。アルミプレートで水平方向にやすり掛けされたような加工がされており、カッコイイデザイン。右側にはインジケーターや専用ボタンが備わっています。

キーキャップ

キーキャップ

キーキャップも旧モデルの「V3 Pro」と同様のPBT製。

印字部分は光が透過する半透明の素材。

配列(キー配置)

配列(キー配置) 配列(キー配置)2 スペースキー

レイアウトはテンキーレス(TKL、80%)日本語配列となります。

スペースキーの位置は「V、B、N」が重なる位置で、幅はキー3.5個分ほどの長さになっています。

角度調節

角度調節0-1 角度調節1-1 角度調節2-1
角度調節0-2 角度調節1-2 角度調節2-2

角度や高さによって手首の角度にも影響するので、手首の窮屈感や奥側や手前側のキーの押しやすさに違いが出てきます。

角度調節のスタンドは3段階で調節できます。この辺も旧モデルの「V3 Pro」と同様。

グリップ性

グリップ性 グリップ性2

スタンドを倒した状態、立てた状態のどちらでもしっかりあり、ちょっと押されただけで動いてしまうということは無さそうです。

ケーブル

ケーブル ケーブル2

ケーブルは布巻きの着脱可能なUSB Type-Cケーブルとなっています。長さは1.9mほどと十分な長さ。

ケーブルの接続口はキーボード本体の左側にあります。

マグネット式硬性レザーレット製リストレスト

リストレスト リストレスト2 リストレスト3

マグネット仕様のリストレストも付属。

ソフトウェア(Razer Synapse)、設定方法

カスタマイズ アクチュエーション ライティング

ソフトウェア機能も旧モデルの「V3 Pro」と大きな違いは無く、唯一の違いは8000Hzポーリングレートの設定が可能になっていることです。

ポーリングレートとはキーボードの操作情報の更新回数のことで、1000Hzなら1秒間に1000回更新するということです。この点が本モデルと旧モデルの最大の違いで、旧モデルは1000Hz対応でしたが本モデルは8000Hzに対応しています。

1000Hzと8000Hzの違いは下のほうで確認します。

その他の追加要素

デッドゾーン

簡易的ではありますが、デッドゾーンの設定が追加されています。

~デッドゾーンとは~

スイッチの判定を行わない範囲のこと。

RTの感度を0.01とか高感度にしているとキーのちょっとしたブレでON/OFFが切り替わってしまうことがあります。例えば底打ち状態で指が少し動くだけで入力がOFFになってしまうといったことが起きることがあります。

そう言った場合にデッドゾーンを設けることで、意図していないキー操作を防ぐことが出来ます。

設定はレスポンシブ、中、安定性の3つから設定できます。恐らくレスポンシブはデッドゾーンの範囲が狭く、安定性はデッドゾーンの範囲が広いのだと思います。

打鍵感、打鍵音

キースイッチについても、前モデルとの違いの1つです。本モデルでは”キーストロークの感触の最適化と音響の強化のために、潤滑スイッチと厚みのある抑制フォームを搭載している”とのこと。

実際に打鍵してみると、打鍵感はあまり違いを感じられませんでしたが、打鍵音は確かによくなっていることが分かりました。響く様な音と金属音が抑えられていました。音の質感もスコスコからプチプチといったようなコトコトといったような音になっており、好みには寄りますが気持ちの良い音だと思います。

また若干ではありますが、押下圧が重くなっている印象でした。

同時入力テスト

同時入力テスト

ゲームをする際、2~3つのキーを同時に入力することも多々あると思います。そこで同時入力をいくつまで受け付けるのかテストしました。

同時入力テストのテストに「キーテスト」を使わせていただきました。

検証結果

可能な限り多くのキーを同時押ししてみたところ、同時押し数の制限はなく基本どのキーを組み合わせて押しても全てのボタンが反応していました。

旧モデルの「V3 Pro」は最大15キーまででしたが、本モデルからは制限数はありませんでした。実用上差は無いようなもんですが、制限が無くなったのはいい事です。

クリック反応速度

反応速度テストゲーム

クリック反応速度を計っていきます。測定には「反応速度テストゲーム」というゲームを使わせていただいています。※反応速度を測るゲームで簡単に測っているだけで、純粋なキーボードの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。

測定結果

V3 Pro 8KHz(125Hz) V3 Pro 8KHz(8000Hz) V3 Pro(1000Hz)
最速 0.151 0.139 0.139
最遅 0.157 0.15 0.15
平均 0.15475 0.14433 0.145

まずポーリングレートの差で応答速度に差があるのかを確認するために、125Hz(0.008秒)と8000Hz(0.000125秒)で確認してみました。すると意外と明確にタイム差が出て、しっかりと差を確認することが出来ました。コレだけ見ればFPSゲームではポーリングレートは高い方が有利なことが分かります。

V3 Pro(1000Hz)とV3 Pro 8KHz(8000Hz)では1000Hz(0.001秒)と8000Hz(0.000125秒)なので当然差は見えてきませんが、僅かに8000Hzの方が速かったです。どちらもかなり速く、マウスよりも早いタイムを出すことが出来ます。

ゲームでの使用感

ApexLegends VALORANT

ゲームは「Apex Legends」と「Valorant」で確認してみました。

確認のためV3 Pro 8KHz(125Hz)・V3 Pro 8KHz(8000Hz)・V3 Pro(1000Hz)で確認してみました。

応答速度、動き出しの速さ

【V3 Pro 8KHz(125Hz)・V3 Pro 8KHz(8000Hz)】

まず動き出しは以外にも体感できるくらいには差がありました。間違いなく8000Hzの方が動き出しが速く、遅延がほとんど感じられません。動き出しが速いということは初動だけでなく、左右切り返しや、ラピットトリガーによるストッピングの速さも速くなっているということになります。この時点でポーリングレートは高い程メリットがあることが分かります。

【V3 Pro(1000Hz)・V3 Pro 8KHz(8000Hz)】

1000Hzと8000Hzでもそれとなく違いは感じられ、8000Hzの方が動き出しが速いことが分かります。

大きな差ではありませんが、メリットは得られます。

画面の滑らかさ

マウスと同じ考えをするならば、キーボードもポーリングレートの違いによって画面の滑らかさも変化すると思います。

実際に確認してみると125Hzと8000Hzの違いでもほとんど体感できる違いはありませんでしたが、なんとな~く8000Hzのほうがキャラクター操作時は画面が滑らかな気もしなくはありませんでした。(プラシーボ)

マウス程の恩恵は無いようですが、ふとした時に画面が見やすいような気がする場面もあるかもしれません。

ゲームで得られるポーリングレートの差による恩恵

ポーリングレートの差による恩恵で一番大きいのは反応速度の差です。ポーリングレートが高い程反応速度が速いので、全ての動作の動き出しが僅かに速くなります。正直勝敗に大きく影響するかと言われれば決してそんなことは無いレベルではありますが有利なのは間違いないです。

画面の滑らかさももしかしたら変化しているのかもしれませんが、ほとんど体感では感じられません。無意識レベルで敵を追いやすくなっている可能性はありますが、やはり恩恵として一番大きいのは反応速度です。

物理的操作感の違い

V3 ProとV3 Pro 8KHzでキーの形状や高さに違いは無いため基本的な操作感はほとんど変わりません。

唯一違いを感じる点としては押下圧が少し違う点で、V3 Pro 8KHzはV3 Proと比べて少し重めです。その違いによって操作のしやすさに多少差が出る可能性はあります。基本的には軽めの方が操作感は良いかと思うので、この点ではV3 Proのほうが操作感は良いと感じることが多いかもしれません。とは言え欠点と言えるほどではないかと思います。

まとめ

8000Hzに対応してことで最も恩恵を得られる点は反応速度です。思ったよりも体感できるレベルで差があるため、それなりに恩恵は得られそうです。ポーリングレートが高い程キャラクターの動き出しが速かったため、初動だけでなく、左右切り返しやラピットトリガーによるストッピングの速さも速くなると思います。この点が得られる最大のメリットです。

その他にはクリック音が改善され、響く様な音と金属音が抑えられており、クリック音に関しては良くなっていると感じます。

その他には大きく変わった点は無いため、上記2つにメリットを感じられるのであれば買い替えなどを検討しても良いと思います。買い替えで無い場合は余程価格差が無い限りは8KHzの方がおすすめです。

  • 8000Hzに対応したことによりクリック反応速度が速くなった
  • クリック音の響く様な音と金属音が抑えられている
  • 強いて言えば押下圧が僅かに重くなっていること
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