当記事ではCorsair(コルセア)のゲーミングマウス「M55 WireLess」をレビューしていきます。
提供:Corsair
特徴
- あらゆるグリップスタイルに合わせたコンパクトな左右対称形状
- 高速な「SLIPSTREAM WIRELESS」と高効率な「Bluetooth」に対応
- 単三電池1本でSLIPSTREAM WIRELESSは185時間、Bluetoothで400時間持続
性能(スペック)
接続方法 | 有線、無線(2.4GHz) | |
---|---|---|
本体 | ボタン類 | ボタン(左右クリックボタン、左サイド×2、 ホイールボタン、DPIボタン[底面]×1) |
長さ | 118mm | |
幅 | 62mm | |
高さ | 38mm | |
重量 | 85g | |
ケーブル | タイプ | – |
ケーブル長 | – | |
センサー | センサー名 | – |
DPI | 24,000 | |
ポーリングレート | 1000 | |
最大認識速度(IPS) | 300 | |
最大加速度(G) | 35 | |
スイッチ類 | 左右クリック | 耐6000万クリック |
ミドルマウスボタン | – | |
サイドボタン | – | |
ホイールエンコーダー | – | |
バッテリー | 寿命 | SLIPSTREAM WIRELESS:185時間 Bluetooth:400時間 |
充電時間 | – | |
ソフトウェア | iCUE |
パッケージ内容
梱包状態
内容物
マウス本体、ワイヤレスレシーバー、単三電池、取扱説明書。
仕様
形状
形状はLogicool GPRO HEROと同じ左右対称の卵型形状で、サイズ感もGPRO HEROに近いですが形状に少し違いがあります。
サイドはGPRO HEROよりも幅が狭く細めで、下部から上部への返しの角度が浅いです。
上面トップの位置はGPRO HEROは後方寄りですが、M55は中央寄りです。このため後部の高さはGPRO HEROよりも引くく、手のひら後部とのフィット感は弱いです。
見た目的なサイズ感に違いはあまり感じませんが、形状的にどの持ち方をしても小さく感じられます。
卵型で小さめのマウスが欲しい人とターゲットは明確な印象です。
表面加工(質感)
表面はザラザラとした質感でグリップ性は強くないですが、形状的に持ち上げやすいのでそこまで影響はありません。
しかし手のひらとのグリップは弱いと感じられます。
ソール
ソールは大型のソールが上下に1枚づつ張られています。
十分滑りやすく、沈み込みも感じにくい。
重量(軽さ)、重量バランス
実測重量は82.7gと最近のマウスの中ではやや重め。
重量バランスとしては概ね中央で、両サイドの一番膨らんでいる位置を持って前後のバランスが取れるといった感じです。
ワイヤレスレシーバー
ワイヤレス接続をするためのワイヤレスレシーバーはマウス本体に収納することも可能です。
ボタン類
⇓クリック音⇓
左右クリックボタン
クリックボタンの形状は凹みが無く、クリック部は平らでそれ以外はやや凸状です。
しっかりとしたタクタイル感があり、クリック時には明確にカチッとフィードバックが得られます。
クリック音としても明確なクリック音が鳴り、カチッと心地よい音が鳴ります。やや音は大きめかもしれません。
サイドボタン
サイドボタンの形状は横に細長いタイプ。
位置的にはやや前方寄りで、概ね親指の真上に来る感じ。
スクロールホイール
スクロールの重さは標準的で、程よいコリコリ感あります。ホイールボタンの押下圧はやや重めといった感じです。
その他のボタン
ホイール下にはDPIボタン、底面には左側に電源が備わっています。
ソフトウェア(iCUE)
キー割り当て
各ボタンの機能割り当て。
DPI
マウス感度(DPI)を調整する項目。100~24000DPIの範囲を100刻みで設定することができます。デフォルトでは400/800/1200/1600/3200/200(スナイパー)です。
感度ステージは5段階まで設定でき、DPI切替ボタンで切り替えることができます。
スナイパー感度はスナイパーボタンを押している間だけ設定したDPIにするという機能で、スナイパーボタンのDPIも個別に設定可能。
ポーリングレート
1秒間にマウスの操作情報を送信する回数のことで、カーソルの滑らかさや画面のブレに影響します。
ポーリングレートは125/250/500/1000の中から選択できるようになります。
数値が高いほうがカーソルと画面が滑らかに動くので、基本的には高い数値に設定しておいた方がFPSゲーム的には有利に働きます。
リフトオフディスタンス(LoD)
- 検証用マウスパッド:SteelSeries QcK+
LoDは短すぎたり長すぎたりすると操作感に違和感が出てくることがあります。個人的な体感としては0.3~1.6mmの範囲であれば違和感無く操作できる印象です。
測定結果
LoD:1.2mm
基本的にはどの設定でも問題ない長さで、FPSゲームでも使えると思います。
カーソル飛び
何種類かのマウスパッドでカーソル飛びを確認します。
確認結果
ARTISAN FX 零 | 〇 |
---|---|
ARTISAN FX 飛燕 | 〇 |
ARTISAN FX 雷電 | 〇 |
ARTISAN FX 紫電改 | 〇 |
SkyPAD Glass 3.0 XL | 〇 |
マウスを激しく振ってもどのタイプのマウスパッドもカーソル飛びはありませんでした。
クリック反応速度
次はクリック反応速度を計っていきます※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
測定には「反応速度測定-改」というゲームを使わせていただいています。
測定結果
125Hz | |
---|---|
最速 | 0.136 |
最遅 | 0.158 |
平均 | 0.14889 |
測定してみた感じでは体感できる遅延は一切なく、タイム的にもかなり早く反応できていました。なので反応速度が求められるFPSのようなゲームでも問題なく使用することが出来ます。
スリープ復帰等による遅延もありませんでした。
ゲームでの使用感
次はゲームでの使用感を確認します。
マウスの持ち方との相性
※私の手のサイズは中指の先端から手首までで約18cmと標準的サイズです。手のサイズによっても使用感に違いが出るので、その点はご了承いただければと思います。
持ち方としてはかぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちで確認してみました。
かぶせ持ち
グリップ感としては違和感が少なく、かぶせ持ちの形で持つと自然と指と手のひらがフィットします。
しかし小ぶりのマウスと言うこともあり、強固なグリップという感じではありません。私の手のサイズはそこまで大きいタイプではないと思いますが、それでも少し小さいかなと感じられます。
形状的に上面後部の中さが低く手のひら後部のフィット感が弱いため、ここはもう少ししっかり当たってくれると力を入れずにグリップできるかなと感じました。
つかみ持ち
つかみ持ちもかぶせ持ち同様に、つかみ持ちの形でグリップしても違和感のないグリップが出来ますが、やや小さすぎるように感じられました。
特に手のひら後部のフィット感が弱く、手のひらが滑る感覚が強いです。しっかりとしたグリップがし辛く、指に力を入れて保持する必要があります。
つまみ持ち
つまみ持ちは卵型とはあまり相性が良い印象が無く、このマウスもやはりグリップ感に違和感を感じます。
指が接地する部分が凸状なので収まりが悪く、指の置く位置が安定しない印象です。
使えないことは無いですが、無難に普通の左右対称形状が良いと思います。
まとめ
ターゲットとしては明確で、卵型で小さめのマウスが欲しい人向けだと思います。
ワイヤレスですが電池式で、重量もやや重めと好まれる人は限定的かなと感じました。
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