今回はBenQ ZOWIE(ベンキュー)ゲーミングマウス「BenQ ZOWIE S2」をレビューしていきます。
BenQ ZOWIE S2の特徴
長さが短く、包み込みやすい設計
Sシリーズは全長が短く設計されているため、包み込むようにマウスを固定することができます。また、つまみ持ちやつかみ持ちをしたときに手のひらとマウスの間に十分なスペースを確保することができるので、指の可動域を大きくとることができるため垂直方向のエイムに強くなります。
改良されたケーブルコネクタ位置
ケーブルがマウスパッドに引っ張られることを防止するために、コネクタ位置が斜め上に持ち上げられています。
ドライバーレス デザイン
ZOWIE製品はドライバーのインストールが必要ありません。
接続した瞬間から使用することができるので余計な手間がありません。
BenQ ZOWIE S2の中身
BenQ ZOWIE S2本体、予備のソール×2、ラベル、製品仕様書。
BenQ ZOWIE S2の形状・外見
BenQ ZOWIE S2の形状は左右対称になっており、比較的小さめなマウスです。Sシリーズは長さが短めに設計されており手のひらに収まりやすい大きさになっています
幅や高さもほかの左右対称マウスと比べると小さめです。
表面はさらさらしていてLogicool G Pro Wirelessにちかい感触をしています。
サイドの凹は指の位置がしっかり決まるくらいには深めの凹になっています。また、サイドに滑り止めラバーは付いていませんが比較的滑りづらいです。指だけでもマウスを支えることはできます。
マウス表面の頂点の位置は少し後部にあります。なので手のひら後部がほかの左右対称マウスと比べると当たりやすいかなぁと感じることがありました。
ソールは上下に2枚づつとセンサー周りに丸いソールが張られていて、滑りがとても良いです。
ソールは予備として上下2枚づつ付いてきます。ソールはほかの部品に比べて痛むのが速いので長く使う人にはかなりありがたいです。
ケーブルはラバー製で少し硬めです。開封時は折り目がついていますが手で馴染ませればすぐ真っすぐになります。コネクタ位置が斜め上に持ち上げられているからかマウスパッドに引っ張られることもなくストレスなくマウスを操作することができました。
重量は82g(マウスのみ)と結構軽めです。Logicool G Pro Wirelessは80.5gなのでほぼほぼ同じくらいです。
BenQ ZOWIE S2のボタンとクリックについて
メインクリックの重さは標準的、深さは浅めです。クリック時の音が少し大きめなので拾ってしまうこともありそうです。
サイドボタンの重さは結構重め、深さは深めです。サイドボタンもそれなりの音がなります。
マウスホイールは一回一回しっかり止まるタイプのものです。ちょっと触れるくらいでは回ってしまうことがないので誤爆を避けることができます。
BenQ ZOWIE S2のDPIとポーリングレート
ZOWIE製品はソフトウェアでDPIとポーリングレートを設定するのではなくマウス底面にある、DPI切替ボタンとレポートレート切替ボタンで変更します。
DPIはマウス底面のランプの色で判断することができます。
- 赤:400dpi
- 紫:800dpi
- 青:1600dpi
- 緑:3200dpi
⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
ポーリングレートはランプの上にかかられている数値で判断することができます。
ポーリングレートは125/500/1000hzの3段階です。
⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
BenQ ZOWIE S2の性能(スペック)
ボタン | 7箇所(左右メイン、左サイド×2、ホイールボタン、DPI切替ボタン、レポートレート切替ボタン) |
---|---|
ケーブルタイプ | ラバー製 |
ケーブル長 | 2m |
長さ | 122mm |
幅 | 60mm (前部)、59mm(中間)、64mm (後部) |
高さ | 29mm (前部)、38mm (後部) |
重量 | ケーブル込み:131.5g、マウスのみ:82g |
DPI | 400/800/1600/3200dpi |
ポーリングレート | 125/500/1000 |
BenQ ZOWIE S2の使用感
実際にゲームをプレイしてみたところ、センサーの挙動に違和感などは一切ありませんでした。変な飛びもないし横に真っすぐ動かせば横に真っすぐ動くし縦も同様です。
次はマウスの持ち方ごとの使用感です。ちなみに僕の手のサイズは中指の先端から手首までで約18.5cmです。
かぶせ持ちでの使用感
マウスをしっかり保持することができます。マウスが小さいのでマウスと手のひらの間にスペースができてしまいますが、手のひら後部と指でしっかり支えることができます。
マウスが小さいのでかぶせ持ちとつかみ持ちの中間くらいの持ち方になると思います。手が小さい人であればかぶせ持ちとしてしっかり機能するかなと思います。
表面がさらさらしているので指でもしっかり支えておかないと、ズレてしまいます。
かぶせ持ちの長所であるグリップの強さを最大限に発揮するには少し小さいかなと個人的には感じました。
つかみ持ちでの使用感
とても保持しやすいです。マウスが小さいのでかぶせ持ちのときをほぼ同じ感想でした。
長さが短い分、指での操作がとてもしやすいです。指の可動域が拾うとることができるので垂直方向のAIMにかなり強いです。
つまみ持ちでの使用感
とても扱いやすいです。指だけでもしっかりマウスを支えることができます。表面がさらさらしているので滑り止めラバーが付いているマウスと比べるとグリップは劣りますが、それでも支障がないくらいです。
長さ、幅、高さ全てが短めなのでまさにつまむように持つことができます。
指での操作時もほとんど手のひらに触れることがないので、つまみ持ちの強みである指での細かい操作を最大限引き出さすことができます。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
DPI:400
ポーリングレート:1000
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
BenQ ZOWIE S2のセンサーテスト
折り返し地点に乱れが見られますがセンサーの挙動自体には問題ないので気にする必要はないと思います。
BenQ ZOWIE S2のリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
BenQ ZOWIE S2のリフトオフレンジは1.2mmでした。許容範囲内で違和感なくプレイできると思います。
⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓
BenQ ZOWIE S2の滑りやすさ
滑りやすさ比較のやり方は、マウスパッドに角度をつけてその上の滑り方を比較するやり方を行いました。
比較対象:BenQ ZOWIE S2、SteelSeries Sensei Ten
結果はRay PAWNのほうが滑りやすいという結果でした。
BenQ ZOWIE S2が自然と滑りだす角度では、SteelSeries Sensei Tenは押しても滑りませんでした。
BenQ ZOWIE S2の応答速度(反応速度)
次はマウスのクリック応答速度(反応速度)を計っていきます※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
このテストで分かることは”露骨な遅延が無いこと””ボタンを素早く押せるか”程度のものです。
100回やった結果はこのようになりました。
- 最速:0.149秒
- 最遅:0.236秒
- 平均:0.19229秒
平均タイム0.19229秒となりました。
クリックボタンの深さが浅めなので押してすぐ反応してくれるため、ラグが少ないように感じました。
クリックボタンの深さが浅いボタンはかなり早く反応できる傾向がありそうです。
⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓
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⇓おすすめのゲーミングマウスと選び方を以下で解説しています⇓