当記事ではSteelSeries(スティールシリーズ)のゲーミングイヤホン「Tusq」をレビューしていきます。
Tusqの特徴
- カナル型(密閉型)有線イヤホン
- 優れた音声品質の取り外し可能なブームマイクとバックアップ用の便利な内蔵マイクを搭載したデュアルマイクシステム
- 耳に引っ掛けることが出来るイヤーフックで快適な着け心地
- 3つのサイズのシリコン製イヤーチップ付属
Tusqのパッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
Tusq本体、着脱式ブームマイク、シリコン製イヤーチップ(3サイズ)、キャリングポーチ、製品情報ガイド等。
スペック
接続方法 | 有線接続 | |
---|---|---|
イヤホン | タイプ | カナル型(密閉型) |
ドライバー | ダイナミックサウンドドライバー | |
周波数 | 20~20000Hz | |
インピーダンス | – | |
感度 | 102 dBSPL @ 1 kHz、1 mW | |
マイク | 極性パターン | 無指向性 |
周波数 | 100~10000Hz | |
ケーブル | 3.5mm4極プラグ(ラバー製) | 1.2m |
重量 | イヤホン本体 | 実測:片側約4g |
付属イヤーピース | シリコン製イヤーチップ(3サイズ) |
外観・仕様
デザイン
ケーブルからボディー部分が黒色一色で、表面部分はガラスのように光沢のある銀色の表面にスティールシリーズのロゴが入っています。
形状がかなりゴツイ感じで、色合いは派手ではないものの少し外では使いにくい印象。
側面にL/Rの文字が描かれているので、どちらか間違える心配もありません。
イヤーピース(イヤーチップ)
「Tusq」は耳栓のように使用するカナル型(密閉型)イヤホンです。
カナル型は耳の穴に差し込むので全ての音を逃さず拾うことができます。遮音性に優れているため音抜けし辛く、通勤時などにも使いやすいです。しかしその分耳への圧迫感が強く長時間の使用に向いていません。
イヤーピースはシリコン製イヤーチップがS/M/Lの3種類のサイズが備わっています。出荷時はMサイズが装着されています。
装着感については下のほうで解説します。
ケーブル
ケーブルはラバー製で1.2mほどの長さになっています。イヤホンのケーブルは基本そうですが、短めなので注意。
イヤーフック
本体からケーブル間のアーム部分は折り曲げて耳に引っ掛けられるようになっています。
着脱式ブームマイク
着脱式ブームマイクが備わっており、左耳側に装着して使用できるようになっています。
バックアップ用の内臓マイクよりも音質の優れたマイクとなっています。
コントロールボックス
左耳側のケーブルにコントロールボックスが備わっています。
コントロールボックスにはマイクミュートスイッチ、メディアスイッチ、内臓スイッチが搭載されています。
重量
重量は実測で片側約4gでした。
かなり軽めですが、イヤーフックを耳に引っ掛けることでより重さによる負担を軽減できます。
装着感
「Tusq」は普通のイヤホンと違い、ケーブルを上に向けてイヤーフックを耳にかけて装着するので使い始めは違和感があると思います。
普通にケーブルを下に垂らして着けてみても固定されますが、イヤーピースの向きが合わないのでフィット感があまり良くなかったです。
なのでここでは、イヤーフックを耳にかけて装着するやり方で試したいと思います。
まず「Tusq」は耳栓のように使用するカナル型(密閉型)イヤホンで、耳の穴の周りの輪郭部分には当たらずイヤーピース部分のみで支えるタイプ。
イヤーピースは自分に合ったサイズを選ばないとフィット感が弱く音が抜けたり、圧迫感が強くなったりするのでしっかり選んだほうがいいです。
装着感についてはしっかり奥までねじ込んで向きなども合わせてイヤーフックもしっかり固定させれば違和感の少ない装着感でした。
ただしっかりフィットする位置まで合わせるのに非常にめんどくさいといった印象です。
付けたり外したりするたびにイヤーフックを調節しなければいけないのはかなり面倒と感じました。
またイヤーフックはしっかり耳に沿わせても手を離すと若干戻るので、どうしても少しだけ浮きます。なのであまり機能していないようにも感じました。
個人的には普通にケーブルを垂らして装着するタイプのほうが好きです。
イヤーピース部分は奥までねじ込んでも違和感はそこまでなくしっかり密閉されているので、問題ない装着かなと感じました。
1つ気になったことはイヤーピースが取り付けにくい上に外れやすいということです。
耳から外した拍子でイヤーピースが外れる上に、取り付けるときはなかなか付かないということがありました。
なので耳から外すときは無理に外さず、優しく外すようにしたほうがいいです。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向
音の傾向は低音と高音が高く、中音が低いドンシャリ気味の傾向でした。
迫力があり重低音が心地よく聴くことができ、高音も程よく出ているので低音に隠れてしまう部分もなく綺麗な聴こえ方で高音質感のある音と言った印象。
中音が低いおかげで音の籠りもかなり抑えられており、とても綺麗な音と感じました。
人にもよるとは思いますが個人的には、音楽/映画/ゲーム全てで違和感なく気持ちよく音楽を聴けると感じました。
大音量にしても高音が割れることがなく、つんざくような音も少なく大音量でも聴きやすい音だと思います。
マイク音質
まず内臓マイクと着脱式ブームマイクでは着脱式ブームマイクのほうが音質が良かったです。
内臓マイクは音が籠って聞こえる上、周囲の音やケーブルが擦れる音も入っていました。
着脱式ブームマイクはケーブルが擦れる音も少なく、音の籠った感じも少ないように感じました。
イヤホンの中ではかなり音質が良く、ボイスチャットでは全く問題なく使用できるかなと思います。
ヘッドセットのマイクと着脱式ブームマイクではヘッドセットマイクのほうが良いかなといった感じです。
定位(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
※テスト環境:Creative Sound BlasterX G6 + Tusq
Apex Legendsの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:△
- 足音の聞こえ始める距離:△
少し低音が強く足音がぼやけるかなと言った印象です。
遠くの足音は方向の特定はしやすいですが、近くの足音が広範囲から聴こえてきて特定しづらいかなと感じました。
もう少し高音を強めると明確な位置を判断しやすくなるかなといった印象。
CS:GOの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
とても聴き取りやすかった印象です。
かなり遠くの足音も明確に位置を捉えることが出来、前もって敵を繰ることが意識することができました。
銃声が鳴っているときでも近くの足音は聴き取ることが出来、どちらを先に対処するべきか考える余裕もできました。
距離感や方向もかなり正確に捉えることが出来、敵を視認する前から位置を捉えることが出来るといった感じでした。
この聴き取りやすさは音の傾向というよりは、イヤホンだから細かい音も拾えているからなのかもしれないです。
Valorantの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
普通に聴きとれるといった感じです。
全く問題なく足音を捉えることが出来ますが、少し低音が強くぼんやりしているかなと感じました。
銃声も響いて聴こえるため、足音と重なってかなり聴き取りにくくなります。
方向や距離感も特定の場所というよりは、広い範囲で聴こえてくる感じで場所をつかみにくいかなと感じることがありました。
Tusq向けイコライザ設定
ゲームの音や音楽は使用しているイヤホンによって音が変わります。
そのためイコライザ設定は使用しているイヤホンに合わせてイコライザ設定を調節する必要があります。
「Tusq」の音の傾向は概ね「やや低音寄り」なのでそれに合わせてイコライザーを調整しました。
PUBG/FORTNITE向けイコライザ設定
PUBGの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Apex Legends向けイコライザ設定
Apex Legendsの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Valorant/CS:GO向けイコライザ設定
Valorantの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
イコライザ設定のやり方は下で確認できます。
まとめ
音の傾向のバランスが良く、迫力と明瞭感がある綺麗な音をしていました。
ゲームだけなく、音楽や映画鑑賞でも違和感のない音楽を楽しめると思います。
マイク音質もイヤホンにしてはかなり良く、問題なく会話できるかと思います。
メリット
- 音の傾向のバランスが良く、迫力と明瞭感がある綺麗な音
- イヤホンの中ではマイク音質が優れている
デメリット
- イカツイ形状で外での使用では少し目立つ
- 装着感は良いが、ベストポジションに調節するまでが面倒
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