今回はARCHISITE(株式会社アーキサイト)様より、Endgame Gear(エンドゲームギア)のゲーミングマウスパッド「MPC CORDURA」を提供していただけたのでレビューしていきます。
2021年8月26日(木)に「Endgame Gear」よりゲーミングマウスパッド「MPC CORDURA」と「MPX CORDURA」が発売されました。
「MPX CORDURA」はスピード重視のバランス派、「MPC CORDURA」はより滑りやすいスピード派となっています。
MPC CORDURAの特徴
- マウスが良く滑るスピード派マウスパッドで、厚さ3mmのクッション性により適度なコントロールも保有
- CORDURAとは耐摩耗性や引き裂き強度、撥水性に優れる合成繊維で、本素材を使用することで生地の耐摩耗性や手汗の染み込みの防止を実現
- 天然ゴム製の底面でしっかりとしたグリップ
- ホツレ防止のステッチ加工あり
- ブラックとブルーの2色展開
パッケージ内容
梱包状態
布タイプですが丸められておらず、広げた状態で梱包されています。
なので開封した直後でも丸め癖が無く、すぐに使用できます。
パッケージ内容
MPC CORDURA本体。
外観・仕様
デザイン
カラー展開はブラックとブルーの2種類があります。今回提供いただいたのはブルーです。
無地タイプで右上にEndgame Gearのロゴマークがあります。
大きさ・サイズ
サイズの種類は以下。
450 | 450×400×3mm |
---|---|
890 | 890×450×3mm |
1200 | 1200×600×3mm |
表面
「MPC CORDURA」の表面はソフトとハードを合わせたようないわゆるハイブリット系の表面をした、ソフトタイプ(布製)のマウスパッド。
今までのハイブリッド系の表面とは違いより硬い表面の感じで、学生のころに使っていたカバンの質感に近いものを感じます。
表面は細い糸と太い糸で高密度に織り込まれており、シンプルな織り方ですが凹凸が強くザラザラ感が強い表面になっています。
水平方向の糸が浮いて見える編み方で、水平方向の滑りが良く垂直方向は水平方向と比べると少し滑りが抑えられています。
触り心地はザラザラ感がかなり強いので、人によっては擦れて痛くなることもあるかもしれません。
また手汗や湿気などを吸いにくい素材を使用しており、手のひらがマウスパッドに触れている状態でもペタ付いたり滑りにくくなりにくい表面になっています。
撥水性
実際に水を垂らしてみて撥水性をみてみました。
水が全く染み込まず、水をふき取った後も水が染み込んだあとのようなものもありませんでした。
この撥水性から、手汗や湿気などに強い印象を受けました。
この撥水性が洗濯後も残るのかわからないので、その辺は自己責任で。
裏面
裏面は天然ゴム製ベースで、階段状に溝が彫られています。
しっとりした質感でグリップ性は強く、マウス操作で動いてしまうようなことはありません。
右端にはタグ。
厚さ・クッション性
厚め3mmと標準的。
硬さは硬めで指で押してもほぼ沈み込まないほどで、クッション性はあまりありません。
テーブルの角に垂らして手首のクッション代わりとして使うことは出来そうですが、クッション代わりになるかと言われれば微妙な印象。
縁
縁はステッチ加工されています。
少し硬めですが、手首が擦れても痛くなるほどではないかと思います。
滑りやすさ
マウスパッドに傾きをつけてそれぞれの滑り方を確認しています。傾きは全て同じです。
- 比較マウスパッド:ParaSpeed、ParaControl V2、ParaControl、ParaBreak、Endgame Gear MPC CORDURA、ARTISAN 飛燕(ヒエン) MID、ARTISAN 雷電(ライデン) MID
- 比較マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Logicool G703 HERO、Razer Viper Ultimate、Razer DeathAdder V2 Pro
滑りやすさはARTISAN 雷電(ライデン) MID > MPC CORDURA = ARTISAN 飛燕(ヒエン) MID > ARTISAN 疾風乙(ハヤテオツ) MIDって感じでした。
MPC CORDURAはマウスを滑らせてみた感じではかなりスピード寄りだった印象だったので、スピード系のマウスパッドと比較してみました。
ARTISAN雷電、飛燕、疾風乙はかなりスピード寄りのマウスパッドですが、このらと比較しても引けを取らない滑りやすさを持っていました。
疾風乙と比べると体感できるくらいMPC CORDURAのほうが滑りやすい印象でした。
飛燕と比べるとほぼ同じと言った印象。
MPC CORDURAはゲーミングマウスパッド全体でみるとかなり滑りやすい部類だと感じました。
改めて滑りやすさを比較してみるとARTISAN 雷電(ライデン) MIDよりも滑りやすいと感じました。
正直このレベルの滑りやすさまで来ると違いを感じにくく分かりにくかったです。
それぐらい滑りやすいので大差ではないですが、若干MPC CORDURAのほうが滑りやすいといった感じです。
⇓全ゲーミングマウスパッドの滑りやすさは以下で確認できます。⇓
ゲームでの使用感、操作感
ゲームはApexLegendsとVALORANTをやってみました。
ApexLegendsは「敵を追い続けるような滑らかなAIM」をすることが多いゲームですが、VALORANTは「パッと狙ってパッと止めるAIM」、「ゆっくりとマウスを動かすクリアリングの時のAIM」が多いゲームで同じFPSでもAIMの仕方が全然違うため結構違った見方ができます。
ApexLegendsでの使用感
滑りやすく軽い力でマウスが操作できるので、敵を狙い続けるようなAIMがしやすかったです。
ApexLegendsでは敵を狙う続けることが多いので、スムーズに動かせるのはかなり有利に働いてくれたと感じました。
滑りやすいですがコントロールができないほどの滑り重視ではないので、ウィングマンで頭を狙う微細な操作も可能でした。
ストレスなくゲームをすることが出来たと思います。
VALORANTでの使用感
滑りやすく操作しやすいですが、滑り過ぎで少しコントロールしにくいかなと感じました。
滑りやすいので初動が軽く素早くマウス操作できますが、軽い力で動いてしまうので細かい操作時にプルプルしてしまうことがありました。
頭を正確に狙いたいということが多いゲームの場合もう少しコントロールが効く方があらゆる状況に対応できるかなと感じました。
とは言え基本的に不満はなくストレスなくゲームをすることが出来たと思います。
補足
垂直水平の滑りに違いがなく、マウス操作でも垂直水平で違いは感じませんでした。
手のひらがマウスパッドに触れていてもペタ付く感じはなく、操作性が落ちることはありませんでした。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
MPC CORDURAのセンサーテスト
○テスト環境
- マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Razer Viper Ultimate
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:1000
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | Razer Viper Ultimate | ||
---|---|---|---|
ちらほらドット飛びが見られますが、操作感は全く問題なし。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
マウスパッドとマウスとの組み合わせによってリフトオフレンジが変わることがあります。
使用するゲーミングマウスによってはリフトオフレンジが長すぎて挙動に違和感を感じることもある可能性があります。
全てのゲーミングマウスを調べるのは大変なので、いくつか抜粋して調べました。
リフトオフレンジをソフトウェアで調整可能なものは青字、リフトオフレンジが長くてソフトウェアで調整不可なものは赤字にしています。
Razer DeathAdder V2 Pro | 0.6/1.4/1.8 |
---|---|
Razer Viper Ultimate | 0.8/1.4/1.8 |
Razer Basilisk Ultimate | 0.4/1.6/1.8 |
Logicool G502WL | 0.5 |
Logicool G703 HERO | 0.5 |
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | 0.7 |
全て問題ない長さで、ほかのマウスパッドとも大きな差もないので問題ないかと思います。
まとめ
バランス寄りのスピード型で個人的に好きなタイプのマウスパッドでした。
このマウスパッドは「滑りやすいソフトタイプのマウスパッドが良い」という人におすすめです。
メリット
- 基本滑り重視で、ある程度のコントロール
- 撥水性が強く、手汗や湿気に強い
- 手のひらがマウスパッドに触れていてもペタ付くことが無く、操作性を落とすことが無い
デメリット
- 中間層が硬めで、クッション性はイマイチ
- 表面の質感が硬めで人によっては痛くなることがあるかもしれない
⇓その他のゲーミングマウスパッドのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングマウスパッドと選び方を以下で解説しています⇓