当記事ではFnaticGear(フナティックギア)のゲーミングマウスパッド「DASH」をレビューしていきます。
DASHの特徴
- ソフトとハードを合わせたようなハイブリット系マウスパッド
- 全ての方向で一貫した滑りとトラッキング
- 高い耐水性/耐汗性
- 手首に優しいマイクロニットステッチ
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
DASH本体。
外観・仕様
デザイン
カラー展開はブラックのみ。
無地タイプで右下にFnaticのロゴマークがあります。
大きさ・サイズ
サイズの種類は以下。
M | 360 x 280 x 3mm |
---|---|
L | 487 x 372 x 3mm |
XL | 475 x 475 x 3mm |
XL Desk | 950 x 500 x 3mm |
表面
ソフトとハードを合わせたようなハイブリット系の表面をした、ソフトタイプ(布製)のマウスパッド。
表面は比較的細めの糸で高密度に編み込まれており、凹凸感はありますがそこまでザラザラとしていない複雑な編み方をしているといった印象です。
糸に規則性や方向性はなく、水平方向と垂直方向滑りの差が無く同じような滑りやすさになっています。
触り心地はザラザラとサラサラの中間のような質感で、肌触りが優しいとまではいかないですが擦れても痛くなる感じはありません。
また手汗や湿気などを吸いにくい素材を使用しており、ペタ付いたり滑りにくくなりにくい表面になっています。
裏面
裏面はラバーベースで、階段状に溝が彫られています。
グリップ性は強く、マウス操作で動いてしまうようなことはありません。
厚さ・クッション性
厚め3mmと標準的。
やや硬めで指で強く押してようやく沈み込むといった感じで、クッション性はそこそこと言った印象。
テーブルの角に垂らして手首のクッション代わりとして使うことは可能です。
縁
縁はステッチ加工されています。
チクチクした部分もなく、手首が擦れても痛くなることはなさそうです。
滑りやすさ
マウスパッドに傾きをつけてそれぞれの滑り方を確認しています。傾きは全て同じです。
- 比較マウスパッド:FnaticGear DASH、FnaticGear FOCUS 2、Logicool G640、Xtrfy GP4
- 比較マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Logicool G703 HERO、Razer Viper Ultimate、Razer DeathAdder V2 Pro
滑りやすさはFnaticGear DASH > Logicool G640 > Xtrfy GP4 > FnaticGear FOCUS 2って感じでした。
FOCUS 2はコントロール寄りのバランス型でしたが、DASHはスピード寄りのバランス型と言った印象でした。
しっかり両マウスパッドで特徴が別れており、選びやすくて良い。
⇓全ゲーミングマウスパッドの滑りやすさは以下で確認できます。⇓
ゲームでの使用感、操作感
ゲームはApexLegendsとVALORANTをやってみました。
ApexLegendsは「敵を追い続けるような滑らかなAIM」をすることが多いゲームですが、VALORANTは「パッと狙ってパッと止めるAIM」、「ゆっくりとマウスを動かすクリアリングの時のAIM」が多いゲームで同じFPSでもAIMの仕方が全然違うため結構違った見方ができます。
ApexLegendsでの使用感
滑りやすくかつある程度のコントロールもしやすく、とても操作しやすい印象でした。
滑りやすいので一定方向に動き続ける敵をスムーズに狙うことができ、遠くの敵を狙う細かい操作もしやすいです。
ある程度のコントロールも効くのでパッと動かしてパッと止めるようなAIMもとてもしやすいです。
コントロール重視だとマウス操作が重くなって指に力が入ってしまうことがありますが、軽い力で操作できるので力を抜いて操作することができました。
ストレスなくゲームをすることが出来たと思います。
VALORANTでの使用感
滑りやすくかつある程度のコントロールもしやすく、とても操作しやすい印象でした。
滑りやすいので素早く敵を狙うことが出来、敵の動きに合わせてスムーズに操作することができました。
ある程度コントロールも効くので敵の頭にパッと狙うことができますが、もう少しコントロールが効く方が頭から少しズレたときに修正しやすいかなと感じました。
とは言え基本的に不満はなくストレスなくゲームをすることが出来たと思います。
補足
垂直水平の滑りに違いがなく、マウス操作でも垂直水平で違いは感じませんでした。
手のひらがマウスパッドに触れていてもペタ付く感じはなく、操作性が落ちることはありませんでした。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
DASHのセンサーテスト
○テスト環境
- マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Razer Viper Ultimate
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:1000
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | Razer Viper Ultimate | ||
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波線はとても綺麗でした。センサーテスト的には問題なさそう。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
マウスパッドとマウスとの組み合わせによってリフトオフレンジが変わることがあります。
使用するゲーミングマウスによってはリフトオフレンジが長すぎて挙動に違和感を感じることもある可能性があります。
全てのゲーミングマウスを調べるのは大変なので、いくつか抜粋して調べました。
リフトオフレンジをソフトウェアで調整可能なものは青字、リフトオフレンジが長くてソフトウェアで調整不可なものは赤字にしています。
Razer DeathAdder V2 Pro | 1.0/1.4/1.8 |
---|---|
Razer Viper Ultimate | 0.8/1.7/1.7 |
Razer Basilisk Ultimate | 0.5/1.6/1.8 |
Logicool G502WL | 0.5 |
Logicool G703 HERO | 0.5 |
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | 0.6 |
全て問題ない長さで、ほかのマウスパッドとも大きな差もないので問題ないかと思います。
まとめ
スピード寄りのバランス型で個人的に好きなタイプのマウスパッドでした。
滑りやすいのでApexLegendsでは特に扱いやすいと感じました。
このマウスパッドは「滑りやすいけどある程度コントロールできるくらいが良い」という人におすすめです。
メリット
- 滑りやすく程よく止まる
- ハイブリッド系の中ではソフトな表面で、優しい手触り
- 手のひらがマウスパッドに触れていてもペタ付くことが無く、操作性を落とすことが無い
デメリット
- 中間層が硬めで、クッション性はイマイチ
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⇓おすすめのゲーミングマウスパッドと選び方を以下で解説しています⇓
アームカバーとの相性が知りたいです
使えなくはないですが、色々なアームカバーで試してみたところ他のマウスパッドと比べて引っかかりが強く、どちらかと言えば相性は良くないほうだと思います。