ゲーミングモニターはFPSゲームのパフォーマンス向上への貢献度が非常に高く、ゲーミングマウスやマウスパッドに次いで投資先として優先すべきゲーミングデバイスと言えるほど拘るべきデバイスです。
ゲーミングモニターの選び方1つで、敵の視認しやすさ、AIMの追いやすさに大きく差が出ることがあります。ゲーミングモニターはゲーミングデバイスの中でも最も敵の見やすさに関与するデバイスなので、しっかり自分に合ったモニターを選択するようにしましょう。
※当記事はFPSゲーム(ApexLegends、Valorant、CS:GO、Escape from Tarkov、CoD、Battlefield(BF)、PUBGなど)に向いているデバイスを紹介しています。
ゲーミングモニターの選び方
FPS向けゲーミングモニターの選び方のポイントは以下があります。
- 最も重視するべきはリフレッシュレート ⇐ 最重要
- 応答速度
- FPS向けの機能を搭載したモニター
- 表面加工(グレア(光沢)、ノングレア(非光沢))
- 解像度
- 画面サイズ(インチ)
- 液晶パネルの種類
- スピーカーの有無
これらポイントについて解説していきます。
最も重視するべきはリフレッシュレート(Hz)
![]() |
![]() |
FPSにおいてゲーミングモニター選びで最も重視するべきはリフレッシュレート(Hz)です。
リフレッシュレートとは簡単に言えば映像の滑らかさで、数値が高いほど滑らかになります。モニターで最も違いを感じるポイントであり、敵の視認しやすさやAIMのしやすさに直結する部分です。
FPSゲームにはどれくらいのリフレッシュレートがあると良いか
FPSゲームの観点から言えば144Hz以上のモニターを選ぶべきです。60Hzは論外だと思います。
正直なところ144Hzから240Hzの乗り換えでは劇的な変化は感じられないですが、60Hzから144Hzは完全に別物です。60Hzは映像にコマ送り感が強くゲーム操作もかなりもっさりしたように感じられます。144Hz以上であれば映像がかなり滑らかでゲーム操作もラグを一切感じさせず快適に操作できるはずです。
240Hz以上のモニターに関しては価格的にも高価なものが多く、PCスペックが高くないと240Hz以上を出し続けるのはなかなか難しいです。なのでPCスペックが高いかこれからPCの買い替え、増設の予定がある場合は240Hz以上のほうが良いかなと言った印象。
※PS4などの家庭用ゲームでのゲーム用にモニターの購入を検討している場合、ゲーム機のリフレッシュレートがいくつまで対応しているか確認しておいた方がいいです。
応答速度
応答速度は画面を表示するまでの時間です。応答速度が速いほど映像の残像感が少なくなります。
ですが実際にゲームをしてみて確認してみたところ、違いはほとんど感じられませんでした。リフレッシュレートが低い60Hzのモニターなどであれば応答速度の恩恵を受けやすいかと思いますが、144Hz以上のモニターの場合はほとんど感じられないと思います。
なのでどのモニターにするか迷ったときに、応答速度が速い方を選ぶくらいに考えておけばいいと思います。
FPS向けの機能を搭載したモニター

ゲーミングモニターには残像感を減らしたり、色を濃くしたり、暗いところを明るくしたりする機能を搭載したものがあります。
- DyAc(Dynamic Accuracy)、ELMB(Extreme Low Motion Blur)など:残像感を減らす機能。
- Black eQualizer、暗さスタビライザーなど:室内などの暗い場所を明るくする機能。ただ明るくするのとは違い、暗い場所だけ明るくなる。
- Color Vibrance(色の鮮明さ)など:色にメリハリをつけて、敵や背景などの輪郭がハッキリするので視認性が上がる。
- AMA(Advanced Motion Accelerator)、応答時間など:応答速度を速くする機能。
- ブルーライト軽減など:ブルーライトを軽減する機能。ゲームと言うよりは作業や普段使い用として便利。
モニターに寄って搭載されている機能は違うため、そういった機能も欲しい場合はしっかり確認しておいたほうがいいです。
とはいえやはりリフレッシュレートさえちゃんとしていれば、これら機能が無くても十分ゲームはできます。
表面加工(グレア(光沢)、ノングレア(非光沢))
●グレア(光沢)液晶

グレア(光沢)液晶は画面がツヤツヤのピカピカで映像が綺麗に見えます。しかし、映り込みが大きく、自分や背景が映り込んでしまう場合があります。光が反射しやすく、目の疲労に繋がる場合があります。
●ノングレア(非光沢)液晶

ノングレア(非光沢)液晶はグレア液晶に比べて画質が地味になりやすい。その反面、自分や背景が映り込みづらく光が反射しづらいため、目が疲れづらいので長時間作業に向いています。
FPSに向いているのは?
FPSにおいては画面の一点に集中したり長時間見つめていることが多いため、目の疲労が少ないノングレア(非光沢)液晶がおすすめです。
まぁほとんどノングレア(非光沢)なんですが。
解像度
フルHD[1920×1080]、WQHD[2560×1440]、4K[3840×2160]などがあり、ほとんどがフルHD[1920×1080]です。
解像度が高いほど高画質ですが、それだけ求められるPCスペックは高くなります。FPSの観点から言えばゲーム中は高いフレームレートを維持したいため、あまり高い解像度は向いておらずフルHDでプレイすることがほとんどかと思います。
単純にWQHD以上のモニターは高価な場合が多く、ゲームメインであればフルHDで十分かと思います。
画面サイズ(インチ)

画面サイズはインチで表されます。
FPSプレイヤーが使う画面サイズとしては24~27インチが多く、特に24インチ(24.5インチ)が最も多く人気です。理由としては小さめの画面のほうが視線を動かさなくてもモニター全体を捉えることが出来、画面情報を拾いやすいというのが最も多くあげられる理由です。
しかし私は普段27インチモニターでFPSゲームをプレイしていますが、画面端が見えにくいと感じたことはありません。さらに画面が大きいことで24インチよりも敵が大きく映るので敵を視認しやすく、敵を目で追いやすくAIMしやすいように感じられました。また普段使いとしても画面サイズが大きいほうが動画鑑賞などの迫力が増し、文字入力作業などもやりやすく、個人的には27インチのほうが使いやすいと感じています。
なので小さめが良いか大きめが良いかは人による部分なので判断が難しい所ですが、一般的には24インチ(24.5インチ)のほうが種類が豊富で価格も安いため選びやすいのは間違いありません。拘りが無いのであれば24インチ(24.5インチ)で問題ないかと思います。
液晶パネルの種類
液晶パネルの駆動方式。この駆動方式それぞれに特徴があり、コストが低かったり画質が良かったりします。
低コスト | TN > VA > IPS |
---|---|
画質 | IPS > VA > TN |
応答速度 | TN > VA > IPS |
視野角 | IPS > TN = VA |
一般的にFPSなど反応速度を求められるゲームをメインで使用する場合はTNパネル、動画鑑賞や画質重視のゲームをメインで使用する場合はIPSパネルが良いと言われています。
とは言えよっぽどFPSゲームをガチりたいという場合以外には、IPSパネルのほうがゲーム以外にも様々な用途で使えるので満足度は高いと思います。
FPSメイン使用や出来るだけ安く済ませたい場合はTNパネル、ゲームだけではなく普段使用としても満足できるモニターが良い場合はIPSパネルが良いのでなないかと思います。
スピーカーの有無

モニターにはスピーカーを搭載しているもの、していないものがあります。
常にヘッドセットだと疲れてしまうので、ゲーム以外はモニターのスピーカーで音楽を聴くというのもなかなか良いです。
モニターのスピーカーであればデスクのスペースを圧迫することもないのでとても便利です。
FPS向けおすすめのゲーミングモニター
BenQ ZOWIE XL2546K:比較的安価でしっかりとしたFPS向け機能が欲しい人向け
ディスプレイ | パネル | TN |
---|---|---|
画面サイズ | 24.5 | |
解像度 | 1920 x 1080(Full HD) | |
アスペクト比 | 16:09 | |
リフレッシュレート | 240Hz | |
応答速度 | 0.5ms(GtG) | |
画素ピッチ(mm) | 0.283 | |
輝度 | 320 | |
コントラスト比 | 1000:01:00 | |
入出力端子 | HDMI2.0 x 3 / Display Port 1.2 x 1 / ヘッドフォンジャック x 1 | |
電源 | 消費電力 | 最大40W/標準32W/エコなし |
サイズ・重量 | 幅 | 571mm |
高さ | 442.84~521.17mm | |
奥行 | 200.18mm | |
重量 | 約6.2kg | |
スタンド | ティルト角度(前後の角度) | -5 ~ 23 |
スイベル(左右の角度) | 45/45 | |
高さ調整機能 | 155mm | |
VESAマウント 100×100 mm | 〇 | |
Pivot 90° | 〇 | |
付属品 | 電源ケーブル(約1.8m)、DPケーブル(約1.8m)、アイシールド、 S.Switch、液晶モニターカバー、マニュアル等 |
あまりお金を掛けず現状のFPS環境でも問題なくやっていけるレベルのモニターが欲しいという人におすすめなのがこの「BenQ ZOWIE XL2546K」。
リフレッシュレートが240Hzで応答速度が0.5ms (GtG)と超高速で、残像感を感じさせない滑らかな映像をしており反応速度で優位に立てます。
残像感を無くし敵の視認性を上げる機能「DyAc+」、暗い部分だけ明るくする機能「Black eQualizer」等、効果を実感しやすい機能を搭載しています。
その他にも画面に集中しやすくなるアイシールドや画面設定がしやすくなるS.Switchが備わっており利便性も高いです。

BenQ ZOWIE XL2566X+ :400Hz高性能高機能モニター
ディスプレイ | パネル | TN |
---|---|---|
表面加工 | ノングレア | |
画面サイズ | 24.1 | |
解像度 | 1920×1080(FHD) | |
アスペクト比 | 16 : 9 | |
リフレッシュレート | 400Hz | |
応答速度 | – | |
視野角 | – | |
輝度 | 320(cd/㎡) | |
コントラスト比 | 1000:1 | |
入出力端子 | HDMI2.0 x 3 / Display Port 1.4 x 1 / S.Switchポート / 3.5mmオーディオジャック x 1 / 電源ポート |
|
電源 | 消費電力 | <65W |
サイズ・重量 | 幅 | 576mm |
高さ | 362 ~ 517mm | |
奥行 | 209mm | |
重量 | 5.8kg | |
スタンド | 高さ調整機能 | 155mm |
ティルト(前後の角度) | -5 ~ 35° | |
スイベル(左右の角度) | -45 ~ 45° | |
ピボット(回転) | × | |
VESAマウント100x100mm | 〇 | |
スピーカー | × |
性能や機能面に一切妥協したくない人におすすめなのが「BenQ ZOWIE XL2566X+」。
リフレッシュレートは400Hzともはやゲーム側が対応しているか分からないレベルの高さで、残像感とは無縁の性能。実際に見てみるととても滑らかで、例えるなら現実世界を見ているような映像といった滑らかさです。滑らかであるほど敵の視認性は高く、大きく視点を動かしても敵を見失うことはかなり少なくなります。
機能面は残像感を減らすDyAc機能の最新版「DyAc™ 2」を搭載しており、さらに敵を視認しやすくなります。
最高峰レベルのゲーミングモニターが欲しいなら良い選択肢です。

BenQ MOBIUZ EX2780Q:あらゆる用途に使いやすいモニター
ディスプレイ | 画面サイズ | 27 |
---|---|---|
パネル | IPS | |
解像度 | 2560×1440 | |
輝度 | 350 | |
コントラスト比 | 1000:01:00 | |
視野角(左右/上下) (CR>=10) | 178/178 | |
応答速度 | 5ms (GtG) | |
リフレッシュレート | 144Hz | |
アスペクト比 | 16:09 | |
オーディオ | スピーカー | 2Wx2 + 5W |
ヘッドフォンジャック | ○ | |
接続 | HDMI | HDMI (v2.0)x2 |
DisplayPort | ○ | |
USB Type-C | ○(PD10W, DP Alt mode, Data) | |
電力 | 消費電力(最大/標準/エコ) | 70W |
寸法と重量 | 外形寸法(W x H x D mm) | 614×459.7×196 mm |
本体重量(kg) | 約5.9Kg | |
ティルト(上下) | 上下:-5°/15° | |
付属アクセサリー | その他付属品 | リモコン |
ゲームはもちろん、動画鑑賞や画質重視のゲームもやりたいなど、1つのモニターで多目的な使い方をしたいという人におすすめなのが「BenQ EX2780Q」。
画質に重きを置いた「MOBIUZシリーズ」モニターで、画質特化の機能が豊富に搭載されています。自分で色合いを調整しなくても使いやすい画質になっているため、ゲームはもちろん動画鑑賞でも満足度の高いモニターです。
IPSパネルながらリフレッシュレートは144Hzと高速で滑らかな映像をしているので、FPSでも全く問題なく使用することが出来ます。
2.1チャンネルのスピーカーを搭載しており、このスピーカーの音質がモニター搭載スピーカーの中ではかなり優れており、外付けスピーカーを用意しなくても十分使えるレベルのものになっています。常にイヤホンやヘッドホンを付けて聴いていると疲れてしまうので、そういった時にモニターのスピーカー使えるのは結構便利です。
また画面操作が可能なリモコンが備わっており、利便性も高いです。
結構古いモニターではありますがかなり便利で、現状でもおすすめできるモニター。

補足
Amazonでお得な買い方
Amazonギフト券チャージしてから買うだけで最大2.5%ポイントが還元されるので、普通に買うよりもお得です。
コレをしないと常に数%分のポイントを損することになるので、絶対に知っておいた方が良いです。
詳細やその他お得な買い方を下の記事で解説しています。

Amazonプライムを利用するといろいろお得
Amazonでよく買い物をする方はAmazonプライムを利用するとお得です。
プライム会員だと「注文金額が2000円未満」「お急ぎ便」「日時指定」でも配送料が無料だったり、Prime Gaming限定のゲームアイテムを貰えたりといろいろな特典があります。
下の記事でAmazonプライムのゲーマー向けの特典情報をまとめているので、よければ参考にしてみてください。
