サウンドカードはFPSゲームに使用するデバイスの中ではパフォーマンス向上への貢献度が低く、投資先としての優先度としてはそこまで高くはありません。もしマウスやマウスパッド、キーボードやモニターなどが充足されていないのであれば、先にそちらを優先して充足させるべきでしょう。
しかし、音質が改善されることにより足音が聞き取りやすくなったりマイク音質を良くしたりボイスチャットとゲーム音声のバランスを調整したりとゲームの幅を広げてくれます。普段使いとしても、サウンドカードがあると音楽/動画鑑賞で綺麗な音を楽しめたりするのでサウンド部分の質はかなり良くなるため十分使うメリットはあります。
※当記事はFPSゲーム(ApexLegends、Valorant、CS:GO、Escape from Tarkov、CoD、Battlefield(BF)、PUBGなど)に向いているデバイスを紹介しています。
サウンドカードを使うことで足音は聴き取りやすくなるのか
FPSゲーム目的でサウンドカードを買おうと考えている方は、足音が聴き取りやすくなることを期待して購入しようと思っているかと思います。
では実際足音が聴き取りやすくなるのか。
そこに関しては、現状サウンドカードを使っておらず性能の悪いオンボードサウンドを使用している方がサウンドカードに変えた場合は実感できるほどに足音が聴き取りやすくなるかと思います。しかし最近のオンボードサウンドはそれなりに音質が良いため、サウンドカードに変えてもほとんど実感できないと思います。
ではサウンドカードで足音を聴きとりやすくすることが出来ないのかと言われればそうでもありません。
サウンド機能を使うことで足音を聞きとりやすくできる
サウンドカードによって様々なサウンド機能が搭載されています。
音声の空間表現を強化し足音の方向を捉えやすくする「サラウンドサウンド機能」、音の周波数ごとに強弱をつけて音に変化を付けることができる「イコライザー機能」、音のメリハリをつけて足音をクッキリさせる「Crystalizer」など、いろいろな機能から足音を強調することができるようになっています。これらの機能を使えば今まで聞き取りにくかったイヤホンやヘッドホンでも、足音が聞き取りやすくなる可能性があります。
どのような機能が搭載されているかはサウンドカードによって異なるため、しっかり確認しておく必要があります。
サウンドカードを使うことのメリット
足音が捉えやすくなる
サウンドカードには足音を聞きとりやすくすることが出来るサウンド機能が搭載されており、今まで足音が聞き取りにくかったイヤホンやヘッドホンでも聞き取りやすくなる場合があります。
専用ソフトウェアやイコライザー機能がないヘッドセットでもそれらが使えるようになる
ゲーミングヘッドセットには専用ソフトウェアが無く、細かい設定やイコライザー機能が使えない物もあります。
サウンドカードと繋げばサウンドカードの専用ソフトウェアを使って細かい設定やイコライザー機能を使うことができます。
5.1ch7.1chなどのバーチャルサラウンドサウンドが使えるようになる
サウンドカードにも寄りますが、バーチャルサラウンドサウンド機能を搭載しているものもあります。
それらのサウンドカードを通すことでバーチャルサラウンドサウンド非対応のヘッドセットやイヤホンでも使える様になります。
オンボードサウンドと比べると音質が良くなる
オンボードサウンドの性能にもよりますが、音質が良くなる場合があります。
最近のはオンボードサウンドでも結構音質良いのでそこまで差は感じられないとは思いますが、悪くなるということはまずないです。
音量、ボイス音量の調節がしやすくなる
サウンドカードには本体に音量調節のダイヤルが備わっているものがあり、それを回すだけで調節することができます。
中には音量とボイスチャット音量のバランスを調節できるものもありとても便利。
マイク音質が良くなる
ゲーミングヘッドセットのマイク性能はあまり良いと言えるものではありません。
サウンドカードを通すことでマイク音質が改善される場合が多いです。
FPS向けサウンドカードの選び方
FPS向けサウンドカードの選び方のポイントは以下があります。
- 外付けタイプか内蔵タイプか
- 足音が聞き取りやすくなるサウンド機能が搭載されているか
- PC使用かPS4使用か
これらポイントについて解説していきます。
外付けタイプか内蔵タイプか
サウンドカードにはUSBで接続する外付けタイプとマザーボードに刺して接続する内臓タイプがあります。おすすめなのはUSBで接続するタイプです。
接続が楽なのとノイズが乗りづらいという利点があります。また外付けのサウンドカードは本体に音量調節ダイヤルやサラウンドボタンなど簡単に操作できる利点もあります。内臓タイプはPCでしか使えませんが、外付けタイプはPCはもちろんPS4などにも使えるのもメリットです。
当記事で紹介するサウンドカードは全て外付けサウンドカードとなっています。
足音が聞き取りやすくなるサウンド機能が搭載されているか
上のほうで解説したように、FPSゲームにおいてサウンド機能はとても有用です。むしろサウンド機能が無いとサウンドカードの意味はそこまで無いとまで言えると思います。
当記事で紹介するサウンドカードに搭載されているサウンド機能は概要欄に記載しています。
PC使用かPS4使用か
PCで使用する場合は専用ソフトウェアで細かな設定が可能です。しかしPS4の場合は専用ソフトウェアを使うことが出来ないため、イコライザー機能などの細かい設定ができない場合があります。
サウンドカードには本体のみで細かな設定できるものもあるため、PS4の場合はそのようなタイプのサウンドカードのほうが使いやすいかと思います。
注意点
サウンドカードは3極/4極プラグで接続する
サウンドカードは3極/4極プラグでないと接続できません。
ゲーミングヘッドセットにはUSB接続のものもありますが、そのようなヘッドセットではサウンドカードと接続できないので注意です。
おすすめのFPS向けサウンドカード
- サンプリングレート:音声データを1秒間に何回記録するかの数値。数値が高いほどより原音に忠実な音声になる。
- ビット深度:音声の深さ。数値が高いほどより原音に忠実な音声になる。
- 周波数特性:出力可能な周波数帯域。
- インピーダンス:抵抗値。これが高いほど音が小さくなり、ノイズが乗りにくくなる。
- S/N 比:シグナル(鳴らしたい音)とノイズ(雑音)の比率を表わす数値。これが大きいほどノイズが少ない。
Creative Sound Blaster Play! 3:FPS用としてのサウンドカードであればコレで十分
寸法 | 奥行 | 138mm |
---|---|---|
幅 | 22mm | |
高さ | 9.4mm | |
重量 | 約13g | |
接続端子 | ヘッドフォン出力端子(3.5mm4極) | |
マイク端子(3.5mm) | ||
ケーブル長 | 138mm(全体の長さ) | |
アナログ出力 | 最大24bit/96kHz ステレオ | |
マイク入力 | 最大24bit/48kHz モノラル | |
主なサウンド機能 |
|
FPSゲーム用としてのサウンドカードで、足音を聞きとりやすく出来れば良いという場合は「Creative Sound Blaster Play! 3」がおすすめです。
「Creative Sound Blaster Play! 3」にはFPSに最適なサウンド機能としてサラウンドサウンド機能、イコライザー機能、Crystalizerが搭載されています。特にイコライザー機能とCrystalizerは足音をかなり聞き取りやすくしてくれるので現状のイヤホンやヘッドホンに満足していない場合でも聞き取りやすくなる可能性があります。
価格もとても安く機能も豊富なので、FPS用のサウンドカードとしてはコレで十分です。
サウンド機能を使うにはPCでソフトウェアをインストールし、設定する必要があるので注意です。
⇓詳細はこちらで解説しています。⇓
⇒「Creative Sound Blaster Play! 3」レビュー
Astro MixAmp Pro TR:ゲーム音とボイスチャット音のバランスを簡単に調整したい場合はコレ
入出力端子 | ヘッドセット端子(4極3.5mmミニ) |
---|---|
デイジーチェーンポート×2 | |
オプティカル入力 | |
Micro USBポート | |
AUX入力/MIC出力 | |
ストリームポート | |
プラットフォーム | PC、PS4 |
主なサウンド機能 |
|
FPSゲームでの利用+ゲーム音とボイスチャットのバランスを簡単に調整できるようにしたいという場合は「Astro MixAmp Pro TR」がおすすめです。
サウンド機能としてはバーチャルサラウンドサウンド機能とイコライザー機能が備わっており、イコライザー機能があれば全てのFPSゲームでの足音を聞きとりやすくすることが出来ます。
そしてこのサウンドカードを選ぶ一番の理由として本体にゲーム音とボイスチャットのバランスを簡単に調整できるダイヤルが備わっており、回すだけで音量調節が可能です。音量調節が必要になることが多いという場合には最適なサウンドカードかと思います。
サウンド機能の細かい設定はソフトウェアで行う必要があるのでPCを持っていない人は注意です。
⇓詳細はこちらで解説しています。⇓
⇒「ASTRO A40 TR + MixAmp Pro TR」レビュー
SteelSeries GameDac:PCを持っていないため本体で設定できる物が良い場合はコレ
入出力端子 | ヘッドセット接続ジャック(ヘッドセット端子(4極3.5mmミニ)) |
---|---|
光学ジャック | |
USBジャック | |
LineOutジャック | |
モバイルジャック | |
プラットフォーム | PC、PS4 |
サラウンドサウンド | 〇 |
主なサウンド機能 |
|
FPSゲームでの利用+PCを持ってなく本体で細かい設定をしたいという場合は「SteelSeries GameDac」がおすすめです。
サウンド機能としては7.1chバーチャルサラウンド機能とイコライザー機能が備わっています。イコライザー機能があるので全てのFPSゲームでの足音を聞きとりやすくすることが出来ます。
そしてこのサウンドカードを選ぶ一番の理由として、サウンドカード本体に有機ELディスプレイが搭載されておりディスプレイから細かい設定を行うことが出来るようになっていることです。本体で設定ができるためPCに接続する必要が無く、PCが無い人でも細かい設定ができるようになっています。
⇓詳細はこちらで解説しています。⇓
補足
Amazonでお得な買い方
Amazonギフト券チャージしてから買うだけで最大2.5%ポイントが還元されるので、普通に買うよりもお得です。
コレをしないと常に数%分のポイントを損することになるので、絶対に知っておいた方が良いです。
詳細やその他お得な買い方を下の記事で解説しています。
Amazonプライムを利用するといろいろお得
Amazonでよく買い物をする方はAmazonプライムを利用するとお得です。
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下の記事でAmazonプライムのゲーマー向けの特典情報をまとめているので、よければ参考にしてみてください。
FPSにおすすめのゲーミングヘッドセット
FPS向けのおすすめゲーミングヘッドセットをまとめているので興味がある方は是非ご覧ください。
FPSにおすすめのイヤホン
FPSにおすすめのイヤホンは下の記事で解説しています。