今回はRazer(レーザー、レイザー)のゲーミングイヤホン「Hammerhead True Wireless」をレビューしていきます。
Hammerhead True Wirelessの特徴
- Bluetooth接続完全ワイヤレスイヤホン
- インナーイヤー型イヤホン
- 60msの低レイテンシー
- バッテリー持続時間最大16時間(イヤホン4時間+充電ケース12時間)
- 耐水性に優れたIPX4設計(水の飛沫程度)
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
Hammerhead True Wireless本体、充電ケース、キャリーストラップ、USB-C 充電ケーブル、シリコン製イヤフォンパッド、ステッカー、製品情報ガイド等。
スペック
イヤホン | タイプ | インナーイヤー型 |
---|---|---|
ドライバー | 13mm | |
周波数 | 20Hz~20000Hz | |
インピーダンス | 32 ± 15% Ω | |
感度 | 91 ± 3 dB @ 1 kHz (ヘッドアンドトルソシミュレータ (HATS、Head And Torso Simulator) 使用) | |
マイク | 周波数 | 300Hz~5kHz |
S/N比 | ≥55dB | |
感度(@1kHz) | -42 ± 3dB | |
集音パターン | オムニディレクショナル | |
ワイヤレス接続 | Bluetoothバージョン | Bluetooth5.0 |
対応コーデック | SBC、AAC | |
対応プロファイル | – | |
通信距離 | 10m | |
バッテリー | バッテリー寿命 | 最大16時間(イヤホン4時間+充電ケース12時間) |
充電時間 | 最大1.5時間 | |
重量 | 45g | |
防水防塵等級 | IPX4(水の飛沫程度) |
外観・仕様
デザイン
デザインはレーザー特有の派手さがなく、表面にレーザーのロゴが控えめに入っている程度。
形状もシンプルなインナーイヤー型イヤホンで外出時の普段使いとしても使いやすいデザインになっています。
シリコン製イヤフォンパッド
耳に当たる部分を覆うシリコン製イヤフォンパッドが付属しています。
イヤフォンパッドを付けなくても使用できますが、装着することで汚れ防止やフィット感を強めることが出来ます。
タッチコントロール
イヤホン本体のレーザーロゴ部分をタッチすることで音楽や通話などの操作を行うことができるようになっています。
詳細は下のほうで記載します。
充電ケース
充電ケースはプラスチック製で丸っこく可愛らしいデザインをしています。
ふたはマグネット式でパカッと開けることが出来ます。
蓋を開けるとイヤホン本体を収納できるスペースがあり、イヤホンはマグネットで簡単に収納できるようになっています。
充電ケーブルの接続端子はType-C。
正面には充電状態を表すインジケーター。
●接続時の充電ケースのバッテリーインジケーター
- 赤(常時点灯):充電中
- 緑(常時点灯):フル充電
●接続されていない場合の充電ケースのバッテリーインジケーター
- 緑(常時点灯):フル充電
- オレンジ(常時点灯):バッテリー低下
- 赤で点灯:バッテリー残量なし
左サイドにはキャリーストラップを取り付ける穴があります。
バッテリー寿命
バッテリー寿命は最大16時間(イヤホン4時間+充電ケース12時間)となっています。
イヤホン本体のバッテリー寿命は4時間なので、フル充電でも4時間おきに充電ケースに収納する必要があります。
ゲーミングイヤホンと言う点からすると、4時間以上ゲームをする人は多いと思うので少し短い印象ですね。
重量
実測重量は8.5g、シリコン製イヤフォンパッド込みで9gです。
ペアリング方法(接続方法)
PCとの接続
※Razer Hammerhead True WirelessはBluetoothで接続します。
その際、自分のパソコンがBluetooth搭載されているか確認する必要があります。
自分のパソコンがBluetooth搭載されているかどうかは、「デバイスマネージャー」にBluetoothが表示されているかどうかでわかります。
搭載されていない場合、別途「Bluetoothアダプタ」を用意する必要があります。
※Win10での接続になります。
①充電ケースに「Hammerhead True Wireless」本体を収納し、蓋を閉じる
②右下のBluetoothアイコンから「Bluetoothデバイスを追加」をクリック
③Bluetooth又はその他のデバイスを追加する⇒Bluetooth
④充電ケースの蓋を開ける
⑤「Razer Hammerhead True Wireless」が表示されたら追加で完了
スマホとの接続
①充電ケースに「Hammerhead True Wireless」本体を収納し、蓋を閉じる
②設定からBluetoothをオンにする
③充電ケースの蓋を開ける
④「Razer Hammerhead True Wireless」が表示されたら追加で完了
操作方法
イヤホン本体のレーザーロゴ部分をタッチすることで、操作できるようになっています。
※操作方法は専用アプリで変更可能
0.5秒間長押し | 着信応答 |
---|---|
通話の終了 | |
メディアの再生/一時停止 | |
2秒間長押し | 対応するイヤフォンの電源をオンにする |
着信を拒否 | |
バーチャルアシスタントの起動 | |
6秒間長押し | 対応するイヤフォンのペアリングモードを有効化 |
2回タップ | 対応するイヤフォンのペアリングモードを有効化 |
メディア再生時に次のトラックにスキップ | |
3回タップ | メディア再生時に前のトラックに戻る |
2回タップした後再度タップしたまま2秒間長押し | ゲーミングモードの有効化/無効化 |
ペアリングモードでペアリング済みデバイスの解除 |
装着感
「Hammerhead True Wireless」はインナーイヤー型のイヤホンで、カナル型のように耳の穴に差し込んで使用するタイプではなく耳の穴の周りに引っ掛けて固定するタイプなのでゆったりとした装着感になっています。
耳の穴に差し込まないので、耳が圧迫されず痛くなりづらく、快適に過ごせる印象でした。
しかしその分、外からの音が入りやすいのとイヤホンから出る音を拾い切れていない感じがありました。
快適さを取る分、音関係がやや劣るといった感じです。
「Hammerhead True Wireless」にはシリコン製イヤフォンパッドが付属しており、それを使うか使わないかでも装着感が変わります。
未装着だと耳に装着してもかなりゆとりがあり、痛くなる要素が感じられませんでした。
シリコン製イヤフォンパッドを装着すると少し圧迫感が増しますが、その分しっかり固定され好みの場所からズレにくくなる印象でした。
個人的には未装着でも緩すぎるという感じもないし、耳の圧迫感が苦手なので付けないほうが好みでした。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向
やや低音寄りといった印象でした。
低音寄りですが、中音~高音が弱いという訳でもないので籠った感じもなく高音音もバランスよく聴きとることが出来、自然で迫力なる音質でした。
大音量にしても音が割れることが無く、高音のつんざく様な音もなくとても心地よく聴くことが出来ました。(ただし音漏れは凄いと思う)
またシリコン製イヤフォンパッドの装着/未装着の違いですが、個人的にはあまり感じられませんでした。
この辺は個人差があるかとは思いますが、私の場合そこまで耳が大きいわけでもないと思うのでシリコン製イヤフォンパッドを付けなくてもしっかり密着されていたので大差なかったのかなと思います。
なので装着してスカスカしているなと感じるようであれば、取り付けたほうがしっかりと音を拾えるかなと思います。
定位(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
Apex Legendsの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:△
- 足音の聞こえ始める距離:〇
普通に聴きとれるといった感じでした。
足音の捉えやすさがしっかりしているので、聞き逃すということがあまりありませんでした。
しかし方向が少しぼんやりしている印象がありました。概ねの方向はとらえられますが、詳細な位置までは捉えにくいといった印象。
CS:GOの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
なかなか聴き取りやすい印象でした。
銃声が鳴っている内は聴き取ることは出来ませんでしたが、銃声が鳴っていないうちは基本的に聞き逃すことはなさそうと言った印象です。
方向も距離感もばっちり捉えることが出来、不満はそこまで無い印象です。
遅延について
「Hammerhead True Wireless」はゲーミングモードにすることで、60msの低遅延モードにすることができます。
実際にApex Legendsをやってみ感じでは、全く気にならないレベルでほとんど遅延を感じることはありませんでした。
なのでFPSでの使用も可能かと思います。
ゲーミングモード無効だと体感できるほどの遅延があり、足音が遅れて聴こえてくるためかなり惑わされることがありました。
専用アプリ(Razer Hammerhead True Wireless)
専用アプリではイコライザー設定、操作方法の再マッピングが可能です。
イコライザー設定
イコライザー設定はプリセットから選択することができます。
- デフォルト
- 低音ブースト
- トレブルブースト
自分でカスタムすることは出来ません。
このイコライザー設定は専用アプリで設定しておけば、PCなどほかのプラットフォームに接続したときにそのイコライザー設定が適応されます。
専用アプリにペアリングしておけば、PCなどに接続している状態で変更することもできます。
再マッピング
操作方法の設定。
まとめ
ワイヤレスイヤホンですがゲーミングモードにすればほとんど遅延を感じることが無く、FPSでも十分使用することが出来ました。
音楽、動画鑑賞でも音が低音寄りでそこそこ迫力があり、十分楽しめる印象でした。
しかしバッテリー寿命が短く、不便さを感じる部分もありました。
メリット
- 低音寄りでそこそこ迫力があり、癖もなく気持ちの良い音
- 低遅延で、FPSのようなゲームでも違和感少なくプレイできる
- インナーイヤー型で耳の負担が少ない
- 耐水性がありイヤホンサイドをタッチすることで操作できるので、ランニングなど普段使いに便利
デメリット
- バッテリー寿命が短い
- イコライザー設定が周波数ごとにカスタマイズできない
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