今回はHyperX(ハイパーエックス)のゲーミングヘッドセット「Cloud Revolver + 7.1」をレビューしていきます。
Cloud Revolver + 7.1の特徴
- HyperXバーチャル7.1サラウンドサウンド
- 耳に対して平行に配置された50mm径指向性ドライバー
- サウンドカード内臓の多機能USBオーディオコントロールボックス
- 耐久性に優れたスチールフレーム
- 装着するだけで自動的に調節されるサスペンション形式ヘッドバンド
- 高級レザーレット+低反発なイヤーパッド
- 着脱式ノイズキャンセリングマイク
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
Cloud Revolver + 7.1本体、USBオーディオコントロールボックス、ノイズキャンセリングマイク、取扱説明書等。
スペック
サラウンド | バーチャル7.1サラウンド(USB接続の場合) | |
---|---|---|
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ | ネオジム磁石、ダイナミック50mm径 | |
周波数 | 10Hz~23200Hz | |
インピーダンス | 32Ω | |
マイク | タイプ | 着脱式 |
極性パターン | 単一指向性 | |
周波数 | 50Hz~7700Hz | |
ケーブル | 3.5mm4極ケーブル | 1m |
USBケーブル | 2m | |
イヤーパッド | レザーレット(人工皮革) | |
重量 | 360g、376g(マイク含む) |
外観・形状
デザイン
カラー展開はブラックのみ。
イカツイ形状とアルミフレームで威圧感のあるデザインと言った印象。派手目のデザインが好きという人に向いている印象を受けます。
プラスチック部分の表面加工やクッション部分も上質で、高級感があります。
ヘッドバンド
ヘッドバンドはレザーレット製。上面には「HyperX」の文字が彫られています。
クッションもレザーレットで覆われており、ソフトな触り心地なレザーで伸縮性があるものとなっています。
クッションの範囲はヘッドバンド底面全体を覆う広範囲なタイプで、しっかりとした厚みがありモチモチとした感触をしています。
イヤーパッド
イヤーパッドも人工皮革製でソフトな触り心地で、柔らかなクッションをしています。
しっかりとした厚みがあり、フカフカとしています。
イヤーパッドの空洞は広めで耳がすっぽり入るくらいの余裕があります。
またイヤーパッドは外せるようになっており、交換が可能。
アーム(長さ調節、角度調整)
長さ調節は自分で長さを合わせるタイプではなく、装着することで自動的に調節されるサスペンション形式になっています。
角度調節は360°調節されるようになっており、こちらも装着することで自動的に調節されるようになっています。
マイク
マイクは着脱式。
マイクのアームは形状を記憶するタイプで、折り曲げて口元に持ってきて使用します。
ケーブル
ヘッドセット本体に付いている布巻きケーブルは長さが1mあり、4極プラグとなっています。
延長ケーブルとしてオーディオコントロールボックスが搭載されたUSBケーブルが付属しています。こちらも布巻きタイプ。
なので合わせて3mとかなり余裕のある長さになります。延長ケーブルを使わない場合1mとなるので、少し短いと感じることがあるかもしれません。
重量
実測は約361g(ケーブル除く)なっています。
フレームにアルミを使用していることもあり、重量は少し重め。
オーディオコントロールボックス
「Cloud Revolver + 7.1」はサウンドカードを内蔵したオーディオコントロールボックスを使うことでバーチャル7.1サラウンドサウンド機能を使うことができるようになります。
バーチャル7.1サラウンドサウンドのON/OFFをオーディオコントロールボックスで切り替えることが出来、USB接続ができるプラットフォームであれば簡単にバーチャル7.1サラウンドサウンド機能を利用できます。
またオーディオコントロールボックスで音量調節やミュートを行うことが出来る様になっています。
●ボタン類
1 | ヘッドホン音量 |
---|---|
2 | マイク音量 |
3 | バーチャル7.1サラウンドサウンドON/OFF |
4 | マイクミュート |
また裏面には服などに引っ掻けるフックが付いています。
装着感
側圧
側圧は標準的といった感じで、360°角度調節が効くので頭の形に合わせてバランスよく圧がかかる感じになります。
側圧がしっかりしているのでイヤーパッドでもある程度重さが支えられるため、ヘッドバンドとイヤーパッドでバランスよく支えられる感じになります。比率で言うとヘッドバンド:5、イヤーパッド:5といった感じ。(個人差有り)
ヘッドバンドのクッションは柔らかく、頭にあたっても痛くありません。
クッションの幅が広めでかつサスペンション形式でふわりと頭に乗っかる感じなので、頭に乗ってる感が少なくストレスになりません。
イヤーパッドはレザーレットタイプで肌触りはソフトです。クッションは柔らかめで痛くなることもなさそうです。
イヤーパッドの空洞の広さも広めなので、耳が押さえつけられることもありません。
通気性
ヘッドバンド、イヤーパッドともにレザーレット製で通気性はイマイチと言った印象です。
レザー製のパッドは密閉感はありますがその分通気性が悪く、蒸れやすい印象。
レザー製のものはふき取ることができるので、こまめに拭きとるようにしたほうがよさそうです。
重さ
重量は361g(実測)と少し重めになっています。
高めのヘッドセットは頑丈なつくりのためにスチールやアルミ製のフレームを使っていたり、内蔵しているものが安いヘッドセットよりも大きく高性能ものを搭載していたりして、重くなりがちです。
重いと言っても首が疲れるほどでもなく、側圧やヘッドバンドがしっかりしているので装着感に影響するほどではないと個人的には思います。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向
音の傾向は結構低音寄りですが、低音と高音が高く中音が低いかなと言った印象でした。
低音が強く迫力がありながら、高音が隠れることがなくクリアな聴こえ方でとても高音質な聴こえ方でした。
本来であればイコライザーでこの音に近づけるのですが、「Cloud Revolver + 7.1」は割とそのままで綺麗な音になっているなと感じました。
また大音量で音楽を流しても音が割れてしまって聴こえることはありませんでした。急激な音量変化があるような部分も滑らかに音量が変化していました。
バーチャル7.1サラウンド
中音~高音が強くなった音になり、臨場感は増したように思えます。
しかし音が広がりや空間表現が増したといった感じはあまりなく、単純に音質が変化しただけと言った印象でした。
音楽ではイマイチでしたが、映画などでは方向や距離感などを感じやすくなるかもしれません。
マイク音質
少しこもって聞こえますが自然な声質で自分の声に近い音といった感じでした。
ノイズのようなものもなく聴き取りやすい印象でした。
声音の音量も低すぎずうるさすぎずといった感じ。
⇓その他ゲーミングヘッドセットのマイク比較⇓
定位(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
Apex Legendsの場合
バーチャル7.1サラウンドOFF
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
問題なく捉えられます。方向や距離感も体感通りの場所で捉えることができました。
もう少し中音~高音が強いと「トントン」「コンコン」といったような音がもっと聴き取りやすいなと感じました。
バーチャル7.1サラウンドON
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
かなり聴き取りやすくなりました。
「トントン」「コンコン」といった足音がかなり強調されており、明瞭に聴きとることが出来ます。
バーチャル7.1サラウンドONにすると方向があやふやになることが多いですが、「Cloud Revolver + 7.1」のバーチャル7.1サラウンドは全くそういったことはありませんでした。
ONのほうが圧倒的に聴き取りやすいです。
CS:GOの場合
バーチャル7.1サラウンドOFF
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
問題なく捉えられるといった感じです。
銃声が響くこともなく、銃声が鳴っている内でも足音が捉えられるくらいには聴き取りやすいです。
もう少し中音~高音が強いともっと聴き取りやすいなと感じました。
バーチャル7.1サラウンドON
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
とても捉えやすくなりました。
足音のトントンやコンコンといった捉えやすい音がより強調されている音になり、遠くの敵の足音もしっかり捉えることが出来ました。
ただ7.1chというよりは単純に音質の変化で足音が捉えやすくなったと言った印象です。
Valorantの場合
バーチャル7.1サラウンドOFF
- 足音の捉えやすさ:△
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
普通に聴こえるといった感じです。
基本的に足音を聞き逃すことはないですが、銃声がなっているとたまに足音がぼんやりして聴き取りにくくなることがありました。
バーチャル7.1サラウンドON
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
かなり聴き取りやすくなりました。バーチャル7.1サラウンドOFFのときよりかなり変化があったと感じました。
足音のトントンやコンコンといった音がより聴き取りやすくなっていました。
バーチャル7.1サラウンドONにすると方向がめちゃくちゃになることが多かったですが、「Cloud Revolver + 7.1」のバーチャル7.1サラウンドはかなり良質なものだと思います。
しかし7.1サラウンド感は無く、バーチャル7.1サラウンドというよりは足音特化といった感じ。
「Revolver + 7.1」と「Revolver S」との違い
「Revolver + 7.1」と「Revolver S」の違いは以下がありました。
- 音質(音の傾向)
- バーチャル7.1サラウンド
- 3極延長ケーブルの有無
- 側圧の強さ
- ヘッドバンドのサスペンションの強さ
- イコライザーボタンの有無
両ヘッドセットともフラット寄りの音質で「Revolver + 7.1」は低音と高音が強く中音が弱いドンシャリ気味の音質ですが、「Revolver S」はよりフラットといった感じの音質でした。
正直バーチャル7.1サラウンドOFFの状態であれば「Revolver S」のほうが足音が聴き取りやすいです。
しかし「Revolver + 7.1」はバーチャル7.1サラウンドがとても優秀で、足音がかなり聴き取りやすくなります。
バーチャル7.1サラウンドはどちらも優秀ですが、「Revolver + 7.1」は足音が強調されるだけでなく、距離感や方向もより明瞭かつ正確に捉えることが出来るといった印象です。
その他の細かい違いとしては、「Revolver S」には3極延長ケーブルが付属しているが「Revolver + 7.1」にはしていないこと。
「Revolver S」と比べて「Revolver + 7.1」は側圧が少し強い印象。(「Revolver S」は結構使っていたのでゆるくなっているかも)
「Revolver S」と比べて「Revolver + 7.1」はヘッドバンドのサスペンションが少し強い印象。
「Revolver S」にはイコライザーボタンが備わっていましたが、「Revolver + 7.1」には無いこと。
などなどが違いになります。
なのでどちらを選ぶか迷ったときには、FPSをするのであれば「Revolver + 7.1」のほうがバーチャル7.1サラウンドが優秀なので良いかなと思います。
ただどちらも足音をしっかり聴きとることができるので、単純に安い方を選ぶというのもありかと思います。
まとめ
バーチャル7.1サラウンドでの足音がとても捉えやすく、FPSに向いていると感じました。
音質もとてもよく音楽や映画鑑賞でも気持ちよく聴くことが出来ます。
付け心地もよく大きな欠点と言う欠点がなく、値段以上のクオリティーだと思います。
メリット
- 音の傾向のバランスが良く、高音質に聴こえる
- バーチャル7.1サラウンドの定位がとても良い
- マイクが着脱可能
デメリット
- レザーレット製のヘッドバンドとイヤーパッドは肌触りが良いが、蒸れやすい
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このヘッドセットってmixamp pro trにつなげても同じように定位や音質いいですか?
良いと思いますよ。