AceFast(エースファースト)様より、ワイヤレスイヤホン「T1」をご提供いただけたのでレビューしました。
T1の特徴
- 価格が安くコスパに優れるワイヤレスイヤホン
- 4つのマイクにより音を集音し、周囲のノイズを低減しクリアな通話が可能な「ENC通話ノイズリダクション」搭載
- 簡単タッチ式ボタンで電源オン/オフ、メディアコントロール、電話応答などが可能
- ライフスタイルに合わせて片耳/両耳の切替が可能
- 雨やワークアウト時の汗等の浸入を防ぐIPX6防水性能
- 一回の充電で最大5時間の使用可能(充電ケース含めると最大25時間)
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
T1本体、充電ケース、イヤーチップ(S/M/L)、USB-C to USB-Aケーブル、クイックスタートガイド。
スペック
接続方法 | ワイヤレス接続(Bluetooth) | |
---|---|---|
イヤホン | タイプ | カナル型(密閉型) |
ドライバー | 6mmドライバー | |
周波数 | 20~20000Hz | |
インピーダンス | 16Ω | |
感度 | 102±3dB | |
マイク | 極性パターン | – |
周波数 | – | |
重量 | イヤホン本体 | 片側:約4g |
充電ケース | 約34g | |
ワイヤレス接続 | Bluetoothバージョン | Bluetooth5.0 |
対応コーデック | – | |
対応プロファイル | – | |
通信距離 | – | |
バッテリー | バッテリー寿命 | イヤホン本体のみ:5時間、充電ケース込み:25時間(フル充電4回分) |
充電時間 | イヤホン:約1.5時間、充電ケース:約2時間 | |
防水性能 | IPX6 | |
付属イヤーピース | イヤーチップ(S/M/L) |
外観・仕様
デザイン
カラーは全体的にブラック一色で、角が少ない丸い形状でゴツさが無く至ってシンプルなデザインと言った印象。
変に悪目立ちせず外でも使いやすいデザインかと思います。
内側には左右がわかるL/Rの文字が描かれているので、どちらか間違える心配もありません。
イヤーピース(イヤーチップ)
「T2」は耳栓のように使用するカナル型(密閉型)イヤホンです。
カナル型は一般的によく見られるタイプのイヤホンで耳栓のように耳に差し込んで使用するタイプです。
カナル型は耳の穴に差し込むので全ての音を逃さず拾うことができます。遮音性に優れているため音抜けし辛く、通勤時などにも使いやすいです。
しかしその分耳への圧迫感が強く長時間の使用に向いていません。
インナーイヤー型は耳の穴に差し込むのではなく穴をかぶせる様に固定するタイプです。
耳への圧迫感が少なく長時間の使用に向いています。耳が密閉されていないので外の音(インターホンなど)を聞き逃しにくいです。
しかしその分カナル型と比べると音の拾いやすさは劣ります。音が抜けやすいため、通勤時などには不向き。
イヤーピースはよく見る普通のシリコン製イヤーピースといった感じ。硬すぎず柔らかすぎずしっとりとした質感のイヤーピースです。
イヤーピースはシリコン製イヤーチップのS/M/Lの3種類が備わっています。開封時はMサイズが装着されています。
ノズル径(イヤーピースをはめる部分)は5.8mmです。
装着感については下のほうで解説します。
タッチ式ボタン
イヤホン本体のスピン加工されている部分はタッチするだけで操作ができるタッチ式ボタンになっています。
このタッチ式ボタンで電源オン/オフ、メディアコントロール、電話応答などの操作を行うことが出来ます。
●操作方法
電源オン | どちらかのタッチボタンを2秒間長押し |
---|---|
電源オフ | どちらかのタッチボタンを5秒間長押し |
再生/一時停止 | どちらかのタッチボタンを1回タップ |
次の曲 | 右側のタッチボタンを2回タップ |
前の曲 | 左側のタッチボタンを2回タップ |
電話受信/切断 | どちらかのタッチボタンを1回タップ |
電話を拒否する | どちらかのタッチボタンを2秒間長押し |
音声アシスタント | どちらかのタッチボタンを3回タップ |
充電ケース
充電ケースは横長形状のケースで、大きさは小ぶりでポケットにも入れやすい大きさです。
●実測サイズ
横幅 | 59.3mm |
---|---|
高さ | 49.1mm |
奥行 | 26.0mm |
質感はサラサラツルツルとしており、艶の目立たない表面をしています。
充電ケースのふたはマグネット式でパタパタと開閉することが出来るようになっています。
イヤホンもマグネットでくっ付くようになっているので、収納部に近づけるとすっと収納されるようになっています。
ケース正面には状態インジケーター、底面にはType-Cポートがあります。
バッテリー寿命
バッテリー寿命はイヤホン本体のみは5時間、充電ケース込みで25時間(フル充電4回分)となっています。
充電時間はイヤホンは約1.5時間、充電ケースは約2時間となっています。
イヤホン本体の充電は充電ケースに収納することでできます。
またケース正面のインジケーターまたはイヤホンのインジケーターで、バッテリー残量を見ることが出来ます。
充電ケース | 充電中 | 〇点滅 |
---|---|---|
充電完了 | 〇点灯 | |
0~25% | 〇●●● | |
25~50% | 〇〇●● | |
50~75% | 〇〇〇● | |
75%~100% | 〇〇〇〇 | |
イヤホン | 充電中 | ●点灯 |
充電完了 | 点灯なし | |
不足状態 | ●点滅 |
重量
実測重量はそれぞれ以下になります。
イヤホン | 9.2g |
---|---|
充電ケース | 33.7g |
イヤホン+充電ケース | 42.8g |
ケーブル
充電ケースの充電に使うUSB-C to USB-Aケーブル。
長さは約33cm。
防水性能
耐汗耐水性能はIPX6となっています。
「IPX6」は全方位の強い雨などでも問題ないレベルのようです。
どっぷり水に浸すのはNG。
ペアリング方法
iPhoneとの接続
①iPhoneのBluetoothをオンにする
②充電ケースの蓋を開け、イヤホンを取り出す
③イヤホンの電源がオフの場合オンにする
④「ACEFAST T1」が表示されるので、タップして接続
PCとの接続
【PCとの接続に使用したBluetoothアダプタ】
①右下のBluetoothアイコンをクリック⇒Bluetoothデバイスを追加
②Bluetoothまたはその他のデバイスを追加するをクリック
③Bluetoothをクリック
④充電ケースの蓋を開け、イヤホンを取り出す
⑤イヤホンの電源がオフの場合オンにする
⑥「ACEFAST T1」が表示されたら選択
装着感
「T1」は耳栓のように使用するカナル型(密閉型)イヤホンなので、主に耳の穴でイヤホンを固定します。
ただ「T1」は耳の穴だけでなくイヤホン本体のボディー部分が耳の穴周辺の輪郭にフィットするようになっています。
そのため装着感はカナル型とインナーイヤー型を組み合わせたような装着感になっています。
一般的なカナル型は耳の穴にねじ込むように固定しますが、「T1」は耳の穴にねじ込まなくても差し込むだけで耳の穴と周辺の輪郭にしっかりフィットするので、耳の穴への負担が少なくしっかり固定される印象でした。
カナル型は耳の穴にねじ込んだ時の圧迫感が苦手という人は多く居られるかと思います。「T1」は耳の穴の圧迫感が少ないためその点は問題なく、インナーイヤー型よりもしっかりとしたフィット感が欲しいという人にも向いている装着感だと思います。
個人的に装着してみた感じでは耳に無理に押し込まないでもスッと固定され、かつ圧迫感が感じられない程度に密閉されるのでかなり好みな装着になっていたと思います。
フィット感が強いので激しい動きをしても外れそうになることは無く、ランニング等でも全く問題なく使用できます。
装着感の面ではデメリットはほとんど感じられず、かなり良い部類だと思います。
主な機能(アプリ)
「T1」に専用アプリ等はありません。
タッチパネルでの操作で完結するようになっています。
ENC通話ノイズリダクション
通話時の周囲のノイズを低減し、クリアな通話ができるようになる機能。
「ENC通話ノイズリダクション」にオン/オフの切り替えは無く、通話時には自動的に適応されています。
「LINEテスト通話」で確認してみたところ、ENC機能が無いイヤホンと比べると確かに環境音は静かになっているように感じられました。
完全に環境音が消えるという訳ではなく小さくなっているといった印象です。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向
音の傾向は低音と高音が強く中音が低いドンシャリといった印象。
低音と高音のバランスが良く、重低音が響いたり高音が刺さったりすることなく自然で綺麗な音をしていました。
極端にどこかの音が大きすぎたり小さすぎたりすることもなく、どんな人でも違和感なく聞くことが出来る音質だと思います。
音楽/映画鑑賞では程よく重低音が心地よく、きれいでメリハリのある音を聞くことが出来るかと思います。
価格の割にかなり良い音質だと思います。
一点注意点として耳への差し込み具合によって音の聞こえ方が大きく変わるため、しっかり差し込むようにしてください。
マイク音質
※マイク音質の確認は「LINEテスト通話」とPCで確認しています。
やや籠って聴こえる音質でした。
実際の声よりも低く感じられ、明瞭さに欠けるかなと思いました。
会話は問題なくできるレベルです。
定位感(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
Apex Legendsの場合
- 足音の強さ:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
- 方向性:◎
- 距離感:◎
とても聴き取りやすいです。
全ての音がクリアで音が混ざっても聴き分けやすい印象でした。
足音はコンコンやトントンという音がしっかり出ており捉えやすく、ぼんやり聞こえるのではなく概ねピンポイントで聞こえる印象でした。
しかし遅延があるためどうしても実際にいる位置よりはズレて聞こえるため、そういう意味では位置や距離感はつかみにくいです。
Valorantの場合
- 足音の強さ:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
- 方向性:◎
- 距離感:◎
とても聴き取りやすいです。
中音が弱すぎず高音は強いため足音のコンコンやトントンという音が聴き取りやすく、方向もかなり捉えやすい印象でした。
銃声が鳴っていないときでも足音を聴き取ることが出来き、聞き逃すということはほとんどありませんでした。
なので定位、足音の捉えやすさ敵にはかなり聞き取りやすい部類かと思います。
しかし遅延があるためどうしても実際にいる位置よりはズレて聞こえるため、そういう意味では位置や距離感はつかみにくいです。
定位感まとめ
定位、足音の捉えやすさはかなり聞き取りやすい印象でした。
全体的に音がクリアで音同士が重なっても聞き分けやすいです。
一番聞き取りやすい中音帯域の足音のコンコンやトントンと言う音もしっかり出ており、イヤホンの中ではかなり聞き取りやすい部類なのではないかと思いました。
どうしても遅延があるため結局はズレて聞こえてしまうのが残念。
遅延について
iPhoneの場合
音楽や動画などではほとんど遅延を感じることが無く、全く問題なく使用することが出来ました。
しかし音楽ゲームの場合だと僅かに映像と音楽のズレを感じました。
音ズレを確認する動画でも確認してみたところ、有線イヤホンと比べると少し遅延が有るのがわかりますが大きな差は無い印象でした。
なので音の遅延が余程影響する物でなければ十分使用可能かと思います。
PCの場合
PCの場合は結構分かりやすいくらいの遅延がありました。
音楽や動画ではあまり気にならないレベルですが体感できるほどの遅延はあります。
FPSなどのゲームの場合は足音が聴こえた位置と実際に居る位置にズレがでたりすることがありました。
音ズレを確認する動画でも、iPhoneよりも明らかな遅延がありました。
なので普段使いとしてはそこまで気にならないレベルですが、音が重要なゲームには不向きな印象です。
まとめ
低価格ワイヤレスイヤホンなので機能面的には少なく感じられますが、ワイヤレスイヤホンとしての基本的な面ではかなり優秀な印象でした。
音質と装着感がとても良く価格の割にしっかりとしたつくりになっているな感じました。
普段使いのワイヤレスイヤホンとして使えればいいという人には、安くてピッタリなイヤホンだと思います。
こんな人におすすめ
- 出来るだけ安くワイヤレスイヤホンが欲しい
- ノイズキャンセリング(ANC)や外音取り込み機能が無くても良い
- カナル型(密閉型)は苦手だけど程よく密閉されてほしい
良かったところ
- 価格の割に音質と装着感が良い
- 一般的になカナル型(密閉型)イヤホンと比べ、圧迫感が少なく快適
悪かったところ
- 体感できるほどの遅延があるため音が重要なゲームには不向き
- 着脱時にタッチボタンが反応してしまう
⇓その他のゲーミングイヤホンのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングイヤホンと選び方を以下で解説しています⇓