今回はアマゾン売れ筋ランキング上位の激安ゲーミングマウス「FANTECH X9 THOR」をレビューします。
FPSをプレイするにたるものなのか気になります。
FANTECH X9 THORの特徴
プログラム可能な七個のボタン
ソフトウェアにより、7個のボタンに役割を設定することができる。
六段階のDPI切り替え可能
DPI切替ボタンを押すことで設定した6段階のDPIを切り替えることができる。
段階ごとに色が割り当てられており、適応されている段階によりマウスのLEDがその色に変わるため何段階目が適応されているか判断しやすい。
優れた耐久性
「優れた耐久性」耐久性の高いボタンを採用しており、1000万回のクリックテストに合格している。
FANTECH X9 THORの中身
FANTECH X9 THOR本体、クイックガイド、取扱説明書。
FANTECH X9 THORの形状・外観
左右対称マウスでサイドボタンは左側のみ。
大きさは左右対称マウスの中では標準的で高さが少し高めです。
左サイドの形状
浅めの凹で親指の位置がココと決まる感じではなく好みで決めやすい感じです。
どこを持つかによりますが、底面に対しほぼ垂直になっているため若干滑りやすいです。本来であれば下側の幅が狭めで上側にいくにつれ広がっていく形状のほうが指が引っかかりやすくマウスを保持しやすいので少し残念。
左側のみサイドボタンがついています。
右サイドの形状
形状は左サイドと同じです。
サイドボタンは付いていません。
サイドの滑り止め
滑り止めラバーは張られていません。
そのため重さに負けて滑ってしまうことがあります。
指に力をいれて持つ必要があります。
表面の形状と質感
表面の凸のトップの位置がやや後ろ側にあり、手のひら後部が当たりやすい形状になっています。
しかし、マウス後部が若干とがったような形状になっているため手のひら後部にフィットしづらい気がします。フィットするかどうかは持ち方で変わってきそうです。
表面の質はとてもさらさらしています。乾燥肌の方は若干滑りやすいと思います。
ソールと滑りやすさ
ソールは上部の両端に1枚づつ、下部に大きなソールが1枚張られています。
滑りはあまりよくありません。重量が重いせいもあると思いますが、結構マウスパッドとの抵抗を感じます。
重量
実測重量は116g(ケーブルを除く)とかなり重め。
重さのせいで指に力が入ってしまうことがあります。
重いマウスが好きという方にはいいかもしれません。
ケーブル
ケーブルはファイバーケーブルで結構固めなタイプです。
線は太く一度癖が着くと治りづらいです。開封時は折り目が付いているので指で馴染ませる必要があります。
ケーブルがマウスパッドに引っ張られるような感じはなく比較的邪魔にならないで済みます。
FANTECH X9 THORのボタンとクリックについて
左右メインボタン
深めで結構重めのクリック感です。
音は高めでそこまで大きな音はなりません。
サイドボタン
凸は大きく押しやすいです。
結構軽めで、音も小さいです。
スクロールホイール
かなり緩い感じです。スッっと回り軽い力でも回ります。
FANTECH X9 THORのソフトウェア
基本設定
基本設定では各ボタンの役割、DPIの設定、ホイールの設定の設定を行うことができます。
DPIは200~1200dpiを200刻み、1600~2400dpiを400刻み、3200~4800dpiを800刻みで設定することができます。
DPIは6段階まで設定することができDPI切替ボタンを押すことで段階を上げたり下げたりできます。今何段階かはマウスのLEDの色で判断することができ、段階ごとに色の設定をすることもできます。
⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
ホイールの設定はホイールにチェックしていると通常通りスクロールホイールとして機能します。
ボリュームにチェックが入っていると設定している既定デバイスの音量を上げ下げすることができます。
ポーリングレートは設定できません。
詳細設定
マウスのオプションやマクロの設定を行うことができます。
カーソルの速度、スクロールする速度を変更するとPC側のマウス設定も変わってしまうので注意です。
LED
LEDの設定を行うことができます。
- 現在カラー循環:適応されているDPIの段階の色をLEDがフェードイン/フェードアウトする
- 一定周期循環:設定されている時間間隔でLEDがフェードイン/フェードアウトする
- 常時点灯:適応されているDPIの段階の色を常時点灯する
- 全て消灯:消灯
FANTECH X9 THORの性能(スペック)
ボタン | 7箇所(左右メイン、左サイド×2、ホイールボタン、DPI切替ボタン×2) |
---|---|
ケーブルタイプ | ファイバーケーブル |
長さ | 128mm |
幅 | 68mm |
高さ | 41mm |
重量 | 116g(ケーブル除く) |
DPI | 200~1200dpi(200刻み)、1600~2400dpi(400刻み)、3200~4800dpi(800刻み) |
ポーリングレート | 125hz |
最大認識速度 | 60IPS |
最大加速度 | 20G |
耐クリック回数 | 2000万回 |
センサー | Gaming Optical Sensor |
FANTECH X9 THORの使用感
「マウスを真っすぐ動かしているのにカーソルが斜めに動いてしまう」、「カーソルが飛んでしまう」といった症状はありませんでした。
ただ最近使い始めた「Razer Viper Ultimate」の400dpiと「FANTECH X9 THOR」の400dpiで感度の違いがありました。「FANTECH X9 THOR」のほうが圧倒的に感度が低く、ソフトウェアで400dpiと設定していてもそれ以下の感度に感じられました。
具体的には「Razer Viper Ultimate」の400dpiで360度18cmに対し、「FANTECH X9 THOR」の400dpiで360度20cmでした。
まぁ感度自体は設定を上げれば問題ないので大きな支障はないかなと思います。
かぶせ持ちでの使用感
指と親指の腹、薬指と小指の腹しか接地しないため保持しづらいと感じました。
形状が左右対称なのでどうしても手のひらと接地する部分が少なく滑りやすさにつながっているように感じました。
かぶせ持ちだと重さはあまり気にならないですが、X9 THORは接地面が少なく重量も重いのでとても重く感じられました。しっかり力をいれていないと安定しませんでした。
つかみ持ちでの使用感
それなりに保持できますが、手のひら後部の当たりが弱く安定しません。
しっかり指に力を入れて手のひら後部に押し当てるような持ち方をしていないとすぐズレてしまいます。
重量が重いということと滑りやすい表面というのが滑りやすさの原因かなと感じました。
つまみ持ちでの使用感
それなりに保持できますが、マウスが重すぎて疲れやすいです。
サイドの滑り止めラバーが付いていないためグリップが弱く、重さに負けて滑ってしまいます。常に指に力を入れておくかなんどか持ち直しをする必要があります。
またマウスパッドとの摩擦が強く滑りづらいため細かい操作がし辛いです。腕ごと操作するような大きなエイムは問題ないですが、指だけで操作する小さなエイムはどうしても力が弱いので摩擦が強いと動かしづらいです。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
DPI:400
ポーリングレート:1000
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
FANTECH X9 THORのセンサーテスト
激安ゲーミングマウスにしては良い感じだなと思いました。
本格ゲーミングマウスと比べると折り返し地点のラインとドットのズレは大きい気がしますが綺麗なので悪くないんじゃないかなと思います。
FANTECH X9 THORのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
FANTECH X9 THORのリフトオフレンジは2mmでした。
FANTECH X9 THORのリフトオフレンジは非常に高く、持ち上げ動作の時にカーソルが反応しなくていいタイミングで反応してしまい、AIMがブレてしまうことがありました。
激安マウスなのであまり文句は言えないですが、FPSをやる場合にはあまり向いていないと思いました。
⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓
まとめ
FPSに使うには少し難ありな気がしますが、FPSが全くの初心者で初めてゲーミングマウスを使ってみるという場合にお試しで買う分にはいいかもしれません。
本格的にFPSをやりたいという方には向いていません。
⇓その他のゲーミングマウスのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングマウスと選び方を以下で解説しています⇓
ソールはがして分解したら中に重りが入ってるはずなのでそれ外すとだいぶ軽くなりますよー
センサーはクソ
情報ありがとうございます!
おもりが入ってるんですね・・・重いわけですね。