当記事では「Logicool G PRO X ゲーミングキーボード」と「SteelSeries Apex Pro」の比較、違いについてまとめています。
性能(スペック)
Logicool G PRO X キーボード | SteelSeries Apex Pro | |
---|---|---|
キースイッチ | メカニカル式|GX BLUEクリッキー(青軸)、GX REDリニア(赤軸)、GX BROWNタクタイル(茶軸) | メカニカル式|OmniPointスイッチ |
フォームファクター | テンキーレス | フルサイズ、テンキーレス |
奥行 | 153mm | 139.26mm |
幅 | 361mm | 355.44mm |
高さ | 34mm | 40.44mm |
重量 | – | – |
ケーブル | 着脱式ケーブル(1.8m) | ラバーケーブル(USBキーボードプラグ、USBパススループラグ) |
アクチュエーションポイント |
|
0.4~3.6mm |
キーストローク |
|
3.6mm |
押下圧 |
|
45g |
耐久性 | 7000万クリック | 1億クリック |
レポートレート | 1000hz | 1000hz |
配列 | 日本語配列 | 日本語配列、英語配列 |
仕様・外観
大きさ・サイズ
●Logicool G PRO X キーボード(テンキーレス) – SteelSeries Apex Pro(テンキーレス)との比較
奥行きは「Logicool G PRO X キーボード」には専用キーがある分少し長め。
幅は僅かに「SteelSeries Apex Pro」が狭め。
高さは角度を付けていない状態だと僅かに「SteelSeries Apex Pro」のほうが高め。
「Logicool G PRO X キーボード」はテンキーレスのみですが、「SteelSeries Apex Pro」にはフルサイズとテンキーレスがあります。フルサイズとテンキーレスでは当然フルサイズのほうが大きいです。
配列
「Logicool G PRO X キーボード」は日本語配列のみ、「SteelSeries Apex Pro」には日本語配列と英語配列があります。
細かい違いとして「Logicool G PRO X キーボード」には[PrintScreen][Scroll Lock][Pause]がありますが、「SteelSeries Apex Pro」にはありません。
フレーム
「Logicool G PRO X キーボード」はプラスチック製のフレームで表面は光沢がなくサラサラとした肌触りをしています。
「SteelSeries Apex Pro」は航空機級のアルミニウム合金フレームで表面は光沢がなくザラザラとした肌触りをしています。
キーキャップ
「Logicool G PRO X キーボード」はスペースキー以外は凹状。スペースキーの大きさは4キー分ほど。肌触りはサラサラとしています。
「SteelSeries Apex Pro」はスペースキー以外は凹状。スペースキーの大きさは4キー分ほど。肌触りはサラサラとツルツルの間といった感じ。
ショートカットキーや専用キー
「Logicool G PRO X キーボード」はF9~F12:メディアキー、[PrintScreen][Scroll Lock][Pause]:ボリュームコントロールキーが割当てられています。
専用キーはライティングボタン、ゲームモードボタンがあります。
「SteelSeries Apex Pro」はF9:プロフィール切替キー、F10:オンザフライマクロ記録キー、F11:イルミネーション輝度ダウンキー、F12:イルミネーション輝度アップキーが割当てられています。
専用キーはマルチメディアボリュームコントローラー、OLEDメニューボタンがあります。
さらに「SteelSeries Apex Pro」には「OLED スマートディスプレイ」が備わっており、キーボード本体のディスプレイで設定を行うことができます。※詳しくはレビュー記事で解説しています。
角度調節
「Logicool G PRO X キーボード」は2段階、「SteelSeries Apex Pro」は1段階で角度を調節することが出来ます。
ケーブル
「Logicool G PRO X キーボード」は脱着可能な布巻きケーブル。接続口は中央。
「SteelSeries Apex Pro」は脱着不可のラバータイプのケーブル。ケーブルを底面に沿わせられる窪みがありケーブルの出口を左右中央の3か所で選べるようになっています。
リストレスト
「Logicool G PRO X キーボード」はリストレストがありません。
「SteelSeries Apex Pro」はリストレストが付属しています。リストレストはキーボード本体とマグネットでくっつくようになっています。
キースイッチ(軸)
Logicool G PRO X ゲーミングキーボード
キースイッチ(軸) | GX BLUEクリッキー(青軸) | GX BROWNタクタイル(茶軸) | GX REDリニア(赤軸) |
---|---|---|---|
打鍵感 | 打鍵を体感しやすいしっかりとしたカチッと感 | ほどよいカチッと感 | スコスコ |
打鍵音 | カチカチ | 青軸と赤軸の中間 | 静音 |
アクチュエーションポイント | 2.0mm | 2.0mm | 1.9mm |
キーストローク | 3.7mm | 3.7mm | 4.0mm |
押下圧 | 50g | 50g | 50g |
「Logicool G PRO X キーボード」は3種類の軸から選ぶことが出来ます。
標準搭載はGX BLUEクリッキー(青軸)、GX BROWNタクタイル(茶軸)とGX REDリニア(赤軸)は別途購入する必要があるため少し高め。
SteelSeries Apex Pro
キースイッチ(軸) | OmniPointスイッチ |
---|---|
打鍵感 | スコスコ |
打鍵音 | 静音 |
アクチュエーションポイント | 0.4~3.6mm |
キーストローク | 3.6mm |
押下圧 | 45g |
「SteelSeries Apex Pro」のキースイッチ「OmniPointスイッチ」は赤軸のような打鍵感打鍵音をしています。スコスコとした打鍵感で静かな打鍵音です。
「OmniPointスイッチ」の一番の特徴はアクチュエーションポイントを0.4~3.6mmの範囲で調整できることです。
普通のキーボードはアクチュエーションポイントの変更はできないため使用用途に合わせて購入する必要がありましたが、「SteelSeries Apex Pro」であれば調整できるので様々な使用用途で使用することが出来ます。
キーストロークは「Logicool G PRO X キーボード」と比べるとやや短め。
押下圧は「Logicool G PRO X キーボード」と比べると軽めです。
ソフトウェア(設定)
両キーボードとも専用ソフトウェアが備わっており、基本的な機能(キー割り当て、ライティング設定)が可能です。
ただ「SteelSeries Apex Pro」はより機能が豊富です。
一番目玉の機能はアクチュエーションポイントの設定です。「SteelSeries Apex Pro」はアクチュエーションポイントキー1つ1つそれぞれにアクチュエーションポイントの長さを設定することが出来ます。
ライティングもキー1つ1つ設定することが出来るのはもちろん、ゲームに合わせてライティングを連動させたりすることもできます。(HP、弾薬などに合わせてライティングが変化するなど)
また「OLED スマートディスプレイ」のアニメーションの設定などかなり豊富。
詳しくはそれぞれのレビュー記事を参照してください。
●Logicool G PRO X キーボードのライティング
●SteelSeries Apex Proのライティング
同時入力テスト
ゲームをする際、2~3つのキーを同時に入力することも多々あると思います。
そこで同時入力をいくつまで受け付けるのかテストしました。
同時入力テストのテストに「キーボード同時入力テスト」を使わせていただきました。
それぞれの同時入力テスト
両キーボードともどのような組み合わせで押してもしっかり入力されました。
同時に全てのキーを押すことはできないので最大いくつまで同時入力できるのかわかりませんが、文字入力等の作業やゲームをするのに困ることはまずありません。
応答速度(反応速度)
反応速度を計るゲームで反応速度を計測して平均タイムを出し比較します。※純粋なキーボードの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
それぞれの結果は以下になります。
●Logicool G Pro X
- 最速:0.176秒
- 最遅:0.226秒
- 平均:0.20431秒
●SteelSeries Apex Pro
アクチュエーション1
- 最速:0.141秒
- 最遅:0.224秒
- 平均:0.19104秒
アクチュエーション10
- 最速:0.187秒
- 最遅:0.249秒
- 平均:0.21677秒
アクチュエーションポイントの長さで応答速度が決まる分かりやすい結果になりました。
「SteelSeries Apex Pro」のアクチュエーション1が一番早く、アクチュエーション10が一番遅くなりました。その中間の長さの「Logicool G PRO X キーボード」は中間の速さでした。
やはりアクチュエーションポイントが応答速度に一番影響するように感じました。
結局どちらを選ぶべきか
FPSにおいて重要なポイントは「同時入力(同時押し)」「サイズ」「アクチュエーションポイント」「押下圧」があります。
FPSなどのゲームの場合複数のキーを同時押すことが多々ありますが、「同時入力(同時押し)」ができないと思い通りに操作できずそれだけでハンデになってしまう場合があります。その点両キーボードとも複数のどの組み合わせでも同時に押すことができるので問題ありません。
「サイズ」はFPS的には小さいほどマウス側の操作範囲を広く取れるので有利です。そして両キーボードともテンキーレスで省スペースなのでFPSに向いています。
「アクチュエーションポイント」に関しては長さを調整できる「SteelSeries Apex Pro」が圧倒的に便利です。ゲーム時は短めにして反応速度重視、文字入力等の作業中は長めにしてミスタイプを減らすなどの使う方ができます。
「押下圧」は軽いほど複数の同時押しがしやすく、素早く押し込むことができるのでゲーム時の操作がしやすいです。逆に重いほどちょっと触れたくらいでは押してしまうということがないのでミスタイプを減らすことが出来ます。その点「Logicool G PRO X キーボード」のほうが重く「SteelSeries Apex Pro」ほうが軽いので重視したい
方で選ぶのもあり。
その他のポイントとして「キースイッチ」「ライティング」「配列」「ソフトウェア」「コスパ」があります。
「SteelSeries Apex Pro」のキースイッチはOmniPointスイッチしかなく、スコスコとしたクリック感で静音となっています。
「Logicool G PRO X キーボード」はGX BLUEクリッキー(青軸)、GX REDリニア(赤軸)、GX BROWNタクタイル(茶軸)の3種類がありかなり豊富。
打鍵感や打鍵音を重視する場合、青軸や茶軸がいいというのであれば「Logicool G PRO X キーボード」しか選択肢はありません。
「ライティング」に関しては完全に好みかと思いますが、個人的にはフローティングデザインである「SteelSeries Apex Pro」のほうがライティングが良く映えて好きです。ソフトウェアで細かく設定できるのも良い。
「配列」は「Logicool G PRO X キーボード」は日本語配列、「SteelSeries Apex Pro」は日本語配列と英語配列の両方があります。日本語配列で良いのであればどちらも選ぶことが出来ますが、英語配列が良い場合は「SteelSeries Apex Pro」を選ぶことになります。
「ソフトウェア」機能に関しては「SteelSeries Apex Pro」のほうが豊富な印象。詳しくはレビュー記事を見ていただきたいのですが、「SteelSeries Apex Pro」は機能が多すぎて使いきれないほど。
「コスパ」に関してはゲームができればいいという人から見れば「Logicool G PRO X キーボード」のほうがいいでしょう。というのも「SteelSeries Apex Pro」はゲーミングキーボードの中でもトップレベルで高級なものです。ぶっちゃけゲームをするだけであれば必要以上の性能を持っています。
これらを加味して自分が優先したいポイントを考えて選ぶを良いかと思います。
個人的に選ぶとしたらゲームに特化させたいので、アクチュエーションポイントが短くでき押下圧が軽く素早く反応することができる「SteelSeries Apex Pro」を選びます。
⇓それぞれのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓その他のゲーミングキーボードのレビュー記事は以下で確認できます⇓
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