当記事ではHyperX(ハイパーエックス)のゲーミングイヤホン「Cloud Earbuds 2」をレビューしていきます。
特徴

- インナーイヤー型(開放型)
- 4サイズのイヤーチップが付属
- 簡単に保管できるハードシェルケース
- 薄型90°プラグ
- 内蔵マイクとモバイル多機能ボタン
パッケージ内容
梱包状態
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パッケージ内容
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イヤホン本体、シリコン製イヤーピース(S,M,L)、ハードシェルキャリングケース、クイックスタートガイド。
スペック
接続方法 | 有線接続(3.5mm4極) | |
---|---|---|
イヤホン | タイプ | インナーイヤー型(開放型) |
ドライバー | 14mmドライバー | |
周波数 | – | |
インピーダンス | – | |
感度 | – | |
マイク | 極性パターン | – |
周波数 | – | |
感度 | – | |
ケーブル | タイプ | フラットラバー |
長さ | 約1.6m | |
重量 | 19.6g(ケーブル含む) | |
付属イヤーピース | シリコン製イヤーピース(S,M,L) |
外観・仕様
デザイン
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カラー展開は黒と赤で、今回のレビュー対象は黒となっております。
デザインは旧モデルから大きな変化はありませんが、ハウジング(外側を覆う部分?)が楕円形から円形になっている程度の違いがあります。
ややゲーミング感強めのデザインと言った印象です。
イヤーピース(イヤーチップ)
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シリコン製イヤーピースはXS/S/M/Lサイズの4種類が付属しており、当初ではMサイズが装着されています。
普通のイヤーピースとは違い特徴的な形状をしており、カナル型(密閉型)のように耳の穴に差し込むわけでは無く、インナーイヤー型(開放型)のように被せるだけという訳でもなく、程よく耳の穴に差し込まれ被さるようなカナル型とインナーイヤー型の中間と言ったような装着感になるイヤーピースになっています。なのでインナーイヤー型のように音が抜けやすいということも無く、カナル型のように耳に圧迫感が与えられるということが無いっといったようなものになっています。

前モデルと比べてみると、先端が耳側に深く湾曲しており耳の穴に少し深めに装着されるようになっていました。前モデルのイヤーピースでもフィット感は良かったですが、若干抜けやすさがありました。対して本モデルはその抜けやすさが改善され、耳の穴に深く装着されている分音抜けが少なくなっているように感じられます。圧迫感は少し増しますが前モデルのスカスカ感が無くなりフィット感が増したという感じなので、本モデルのほうが装着感は優れていると言えると思います。
ケーブル
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ケーブルは前モデル同様フラットケーブル。質感等も変化は見られません。
コネクター部分はL字になっており、接続部分が邪魔になりにくい仕様です。
重量
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実測重量はケーブル込みで19.6gでした。
標準的重量。
マイク、多機能ボタン

左耳側のケーブル中腹にマイクと多機能ボタンが備わっています。
多機能ボタンでは電話応答やメディアコントロールなどを行うことが出来ます。
ハードシェルキャリングケース

前モデル同様、キャリングケースも付属。
装着感

上記でも軽く触れましたが、このイヤホンは開放型と密閉型の中間のような装着感をしているため、開放型ほどガバガバでなくかつ密閉型ほど圧迫されない程よい装着感になっています。開放型の圧迫感の少ない装着感と密閉型の音の拾いやすい密閉感の良い所取りをしたイヤホンです。もちろん密閉型と比べれば外れやすく、一般的な開放型と比べれば圧迫感は強いですが、不満を感じさせないラインで装着感と密閉性の絶妙なバランスがとれたものになっていると思います。
集音性さえ良ければ良いのであれば耳栓のように使うカナル型(密閉型)で良いわけですが、このイヤホンの良い所はある程度の集音性を保持しながら装着感が優れているところです。イヤホンを長時間装着していると耳が痛くなってしまうという人は少なくないと思いますが、このイヤホンは長時間装着していても痛くなることがありません。イヤホンにとって装着感は音質と同じくらい大事な要素であり、このイヤホンの最大の売りだと思います。
あくまでインナーイヤー型(開放型)なので密閉型と比べると音抜けが多く、外で大音量で聞くにはやや不向きかと思います。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
※テスト環境:「Creative Sound Blaster Play! 3」に接続

音の傾向としては、低~中音がやや高く、高音が低めといった感じです。
低音が強めで迫力のある音ですが、中音が強めで若干籠ったような音に聞こえやすく、高音が低めで明瞭感がやや劣る音質といった感じです。
音質が良いとは言い切れない音質をしていますが、価格帯的には悪い音質ではなく十分使えるレベルだと個人的には思います。イコライザーで調整すれば十分高音質になります。イコライザーを使わないという場合は普段使いには困らない程度と考えておけばいいかと思います。
旧モデルとの音質の違い
音の傾向としてはほとんど違いは無く、ドライバー等は変わってないんじゃないかと思いました。
イヤーピースが変わったので新モデルのほうが音を拾いやすく、若干音が良くなったようにも感じられるようにはなりました。
定位感(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
※テスト環境:「Creative Sound Blaster Play! 3」に接続
Apex Legendsの場合

- 足音の強さ:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 方向性:〇
- 距離感:〇
十分聞き取りやすいです。
初めは慣れるまで方向や距離感が掴みにくい印象でしたが、慣れたら問題なく捉えられるようになりました。
そのままでも十分使えますが足音の聞こえ始める距離が短めなので、イコライザーで調整するとなお良いと思います。
Valorantの場合

- 足音の強さ:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 方向性:△
- 距離感:〇
十分聞き取りやすいですが、足音が聞こえ始めるのが遅く方向が少し捉えにくい場面があったように感じられました。
そのままでも十分使えますが、イコライザーで調整するとなお良いと思います。
おすすめのイコライザー設定

Hz | 31 | 62 | 125 | 250 | 500 | 1khz | 2khz | 4khz | 8khz | 16khz |
dB | 4 | 5 | 2 | -6 | -7 | -8 | -4 | 3 | 7 | 6 |
色々試しましたが結局一番汎用性が高いのがこのイコライザー設定でした。
足音を強調するのではなく、環境音を静かにして足音を捉えやすくしている感じになっています。
音楽向けイコライザーなので音質が良く違和感が少ない音で、足音もそこそこ捉えやすくなります。
まとめ
旧モデルからの変化はイヤーピースくらいで大きな変更点はありませんでしたが、フィット感が良くなり音も拾いやすくなっているので間違いなく使いやすくなっています。旧モデルからの乗り換えの場合は十分満足できるものになっていると思います。
普段使いやFPSゲームでも問題なく使える音質と定位感をしています。ただイコライザー無しでは高音質とは言えない感じなので、出来ればイコライザーで調整したほうが良いです。
またあくまでインナーイヤー型(開放型)なので密閉型と比べると音抜けが多く、外で大音量で聞くにはやや不向きかと思います。開放型が良いという人にはおすすめできます。
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