今回はHyperX(ハイパーエックス)様より、ゲーミングヘッドセット「Cloud Core 7.1」を提供いただけたのでレビューしていきます。
Cloud Core 7.1の特徴
- 接続するだけでバーチャル7.1サラウンドサウンド機能が使える「USBサウンドカード」
- 低反発クッション+高級レザーレットでHyperXならではの快適性
- 耐久性に優れたアルミフレーム
- 取り外し可能なノイズキャンセリングマイク
- 各種のプラットフォームに対応
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
Cloud Core 7.1本体、オーディオコントロールボックス、ノイズキャンセリングマイク、取扱説明書等。
スペック
サラウンド | バーチャル7.1サラウンド(USB接続の場合) | |
---|---|---|
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ | ネオジム磁石、ダイナミック53mm径 | |
周波数 | 15Hz~25000Hz | |
インピーダンス | 60Ω | |
マイク | タイプ | 着脱式 |
極性パターン | 単一指向性(カーディオイド) | |
周波数 | 50Hz~18000Hz | |
ケーブル | 3.5mm4極ケーブル | 1m |
USBケーブル | 2m | |
イヤーパッド | レザーレット(人工皮革) | |
重量 | 320g、350g(マイクとケーブルを含む) |
外観・形状
デザイン
カラー展開はブラック。
人工皮革製のヘッドバンドとイヤーパッドとアルミ製のアームが高級感を出し、全体的に黒色ベースで赤のロゴがカッコよさを際立たせてくれています。
派手さが抑えられており人を選ばず、良い意味で価格に見合わないデザインと言った印象。
ヘッドバンド
ヘッドバンドは人工皮革製。上面には「HyperX」の文字が彫られています。
クッションも人工皮革で覆われており、ソフトな触り心地なレザーで伸縮性があるものとなっています。
クッションの範囲はヘッドバンド底面全体を覆う広範囲なタイプで、しっかりとした厚みがありモチモチとした感触をしています。
イヤーパッド
イヤーパッドも人工皮革製でソフトな触り心地で、柔らかなクッションをしています。
ヘッドバンドよりも少し柔らかく、フカフカした感じになっています。
イヤーパッドの空洞は標準的な広さで耳が大きい人でなければすっぽり入るくらいかと思います。
またイヤーパッドは外せるようになっています。
アーム(長さ調節、角度調整)
ヘッドバンドとアームを引っ張って長さを調節するタイプで、カチカチとロックが掛かるようになっています。
角度調節は垂直方向のみ可能。固定はされないタイプで装着時のみ頭に合わせて角度が調節される感じです。
マイク
マイクは着脱式。
マイクのアームは形状を記憶するタイプで、折り曲げて口元に持ってきて使用します。
先端には風防のスポンジが付いています。
ケーブル
ヘッドセット本体に付いている布巻きケーブルは長さが1mあり、4極プラグとなっています。
延長ケーブルとしてオーディオコントロールボックスが搭載されたUSBケーブルが付属しています。こちらも布巻きタイプ。
なので合わせて3mとかなり余裕のある長さになります。延長ケーブルを使わない場合1mとなるので、少し短いと感じることがあるかもしれません。
重量
実測は約283g(ケーブル除く)なっています。
フレームにアルミを使用したタイプのヘッドセットは重くなりがちなので、300gを超えている物が多い印象ですがこのヘッドセットは比較的軽めですね。
オーディオコントロールボックス
「Cloud Core 7.1」はサウンドカードを内蔵したオーディオコントロールボックスを使うことでバーチャル7.1サラウンドサウンド機能を使うことができるようになります。
バーチャル7.1サラウンドサウンドのON/OFFをオーディオコントロールボックスで切り替えることが出来、USB接続ができるプラットフォームであれば簡単にバーチャル7.1サラウンドサウンド機能を利用できます。
またオーディオコントロールボックスで音量調節やミュートを行うことが出来る様になっています。
●ボタン類
1 | ヘッドホン音量 |
---|---|
2 | マイク音量 |
3 | バーチャル7.1サラウンドサウンドON/OFF |
4 | マイクミュート |
また裏面には服などに引っ掻けるフックが付いています。
装着感
側圧
側圧は標準的といった感じで、垂直方向の角度調節が効くので頭の形に合わせてバランスよく圧がかかる感じになります。
側圧がしっかりしているのとイヤーパッドがレザー製で滑りにくいため、ヘッドバンドとイヤーパッドでバランスよく支えられる感じになります。比率で言うとヘッドバンド:4、イヤーパッド:6といった感じ。(個人差有り)
ヘッドバンドのクッションは柔らかく、頭にあたっても痛くありません。クッションの大きさも大きめなので、頭に乗ってる感が無くストレスになりませんでした。
イヤーパッドはレザーレットタイプで肌触りはソフトです。クッションは柔らかめで痛くなることもなさそうです。
通気性
ヘッドバンド、イヤーパッドともにレザーレット製で通気性はイマイチと言った印象です。
短時間の装着でもすぐに蒸れている感覚がありました。
レザー製のものはふき取ることができるので、こまめに拭きとるようにしたほうがよさそうです。
重さ
重量は283g(実測)と比較的軽めで頭や首への負担が掛かる感じはありません。
下を向いたり多少首を振ったりする程度ではズレたりすることもありません。
ただオーディオコントロールボックスをどこかに引っ掛けておかないと引っ張られる感覚があるので、どこかしらに引っ掛ける必要があります。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向
音の傾向はかなり低音寄りといった感じでした。低音が強く、中音~高音が弱いといった感じです。
迫力があり重低音が気持ちよいですが、高音が弱い分音にメリハリが無く明瞭感がありません。迫力はあるけど高音質感は無いといった印象です。
低音が強いほうが気持ちよく聴ける曲との相性は良いですが、歌などの場合は少し違和感があるかもしれません。
また大音量で音楽を流しても音が割れてしまって聴こえることはありませんでした。急激な音量変化があるような部分も滑らかに音量が変化していました。
バーチャル7.1サラウンド
全体的に音量が増し、空間表現のような感じも増した感じになります。
音が広がったような感じはありますが、その分籠ったような感じになります。中音がかなり強くなったような音と言った印象。
悪くないですが、個人的にはOFFのほうが音がクリアで好きです。
映画など迫力や臨場感を付けたいという場合にはいいかもしれません。
マイク音質
かなり自然な声で直接耳で聞く声とマイクを通した声であまり違いはないといった感じでした。
ノイズのようなものもなく聴き取りやすい印象でした。
ただ声が小さめなので、人によっては声を大きく出す必要がある場合もありそうです。
定位(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
Apex Legendsの場合
バーチャル7.1サラウンドOFF
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:△
- 足音の聞こえ始める距離:△
問題なく捉えられますが、足音の一番聴き取りやすい「トントン」「コンコン」といったような音が少し弱いかなといった感じがありました。
もう少し中音~高音が強いともっと聴き取りやすいなと感じました。
低音が強い分少し足音が響いて聴こえるため、方向がぼんやりしてしまう場面があったかなと言った印象。
バーチャル7.1サラウンドON
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:×
- 足音の聞こえ始める距離:×
全ての音がかなり近くから聴こえるといった感じで、距離感がかなりつかみにくい印象でした。
方向もかなり曖昧なもので近くに居るのはわかるが、目視するまで方向が分からないといったことが多く惑わされることがありました。
OFF推奨。
CS:GOの場合
バーチャル7.1サラウンドOFF
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
問題なく捉えられますが、足音の一番聴き取りやすい「トントン」「コンコン」といったような音が少し弱いかなといった感じがありました。
もう少し中音~高音が強いともっと聴き取りやすいなと感じました。
低音寄りですが、銃声が響いてしまうほどでもなく自然な感じです。
バーチャル7.1サラウンドON
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:×
- 足音の聞こえ始める距離:×
全ての音が近くから聴こえる感じになり距離感がとてもつかみにくい印象でした。
横にいるはずの敵の足音が後ろから聴こえたりと正直聴き取りやすいとは感じませんでした。
OFF推奨。
Valorantの場合
バーチャル7.1サラウンドOFF
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
もともと足音が聴き取りやすいゲームということもあり、とても捉えやすかった印象です。
銃声がなっていても足音を捉えることが出来、ストレスなくプレイすることが出来ました。
バーチャル7.1サラウンドON
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:×
- 足音の聞こえ始める距離:×
かなり惑わされる定位感でした。
横にいるのに後ろから聴こえたり、後ろにいるのに前から聴こえたりと足音が鳴るほうに視線を向けるたびに足音の聴こえる方向がかわり困惑しました。
距離も曖昧でほとんどが近くから聴こえてどのタイミングででてくるか掴みにくい印象でした。
OFF推奨。
Cloud Core 7.1とCloud Ⅱとの違い
「Cloud Core 7.1」と「Cloud Ⅱ」に大きな違いはありません。
細かな点での違いは以下がありました。
- 重さ
- 布タイプイヤーパッドの有無
- 色やヘッドバンドの縫い方などのデザイン
重さは「Cloud Core 7.1」が約283g(実測)、「Cloud Ⅱ」は約293g(実測)と10gほど軽くなっています。
イヤーパッドは「Cloud Core 7.1」はレザーレット製のみですが、「Cloud Ⅱ」はレザーレット製+布製の2つがあります。
その他ヘッドバンドの縫い方や色などちょっとした違いしかありませんでした。
音質や定位感などに違いは一切なく、全く同じものでした。
バーチャル7.1サラウンドの聴こえ方も同じ感じなので、その辺は同じものなのかと思います。
なのでどっちを選ぶべきか悩むところですが、単純に少しでも軽いほうがいいのであれば「Cloud Core 7.1」、布タイプのイヤーパッドが良い場合は「Cloud Ⅱ」などの選び方が無難かなといった印象。
あとは購入を検討しているときにどちらのほうが安いかで選ぶのも良いかと思います。
なんにせよどちらを選ぼうが、使用感に大きな差はないかと思います。
まとめ
バーチャル7.1サラウンドはFPSには不向きでしたが、バーチャル7.1サラウンドOFFで使う分には問題なく使用できる印象でした。
低音寄りで音楽、映画鑑賞でも迫力のある力強い音で気持ちよく聴けるので、普段使いでも違和感なく使用できるかなと思います。
バーチャル7.1サラウンドは臨場感や空間の広がりが欲しいときに使う感じがよさげ。
メリット
- 価格の割に高級感のあるデザインで、派手すぎない
- アルミフレームながら283g(実測)と比較的軽量
- マイクが着脱可能
デメリット
- バーチャル7.1サラウンドはFPSには不向き
- 3.5mm4極プラグ接続の場合、ケーブルの長さが短い
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