今回はHyperX(ハイパーエックス)のゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud II(KHX-HSCP-RD)」をレビューしていきます。
HyperX Cloud IIの特徴
ドライバーレス
ドライバーのインストールが必要なく、接続するだけで使用できる。
コントロールボックス
オーディオやマイクの音量、ミュート機能、サラウンドON/OFFがコントロールボックス1つで可能。
交換可能なイヤーパッド
イヤーパッドは音が拾いやすいレザータイプと快適なベロアタイプで交換可能。
パッケージ内容
梱包状態
HyperX Cloud IIのパッケージ内容
HyperX Cloud II本体、アドバンスト オーディオコントロールボックス(サウンドカード内臓)、脱着式マイク、レザー製イヤーパッド、ベロア製イヤーパッド、メッシュバック、製品情報ガイド。
スペック
サラウンド | バーチャル7.1サラウンド | |
マイク |
極性パターン | カーディオイド(単一指向性) |
周波数 | 50Hz-18000Hz | |
駆動方式 | バックエレクトレット コンデンサー | |
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ直径 | φ53mm、ダイナミックドライバー | |
周波数 | 15Hz~25000Hz | |
感度 | 98±3dB | |
重量 | 277g(ケーブルを除く) |
外観
黒色ベースでヘッドパッドの編み目、ロゴ、アームは赤色でとてもかっこいいです。ロゴ部分はアルミっぽい質感でやや光沢がある感じです。
ヘッドのクッションははレザータイプでトップにはロゴが入っています。赤い編み目がまたオシャレ。厚みはそこまでなく、ふかふかとまではいかないくらいです。
ヘッドバンドは長さを調節することができ、引っ張って調節するタイプです。目盛り等はなく、引っ張るとロックがかかるようになっているタイプです。
角度は垂直方向のみ動かすことができ、水平方向は固定されているもののやや遊びがあります。
アームはスチールっぽい感じ、触るとツルツルしていてひんやりと鉄っぽさを感じます。
ハウジングはプラスチック製で光沢が一切なく、指紋が目立たない質感になっています。マイクの端子は左側にあります。またケーブルは布タイプで取り外し不可となっています。
イヤーパッドはレザー製でクッションの厚さは標準的といった感じです。付属にベロアタイプのイヤーパッドがありこちらはレザー製よりも厚めになっています。
イヤーパッドの空洞の広さは狭くはないですが広くもない程度です。耳がすっぽりはいるというよりは耳の外側が抑えられる感じになります。
アドバンストオーディオコントロールボックスにはサウンドカードが内臓されており、コントロールボックスでバーチャル7.1サラウンドのON/OFF、メディアの音量調節やマイク音声、ミュートを行うことができます。またボックス裏には服に止めるためのクリップも付いています。
マイクは脱着式マイクで先端には風防の付いています。折り曲げるとその形を維持するタイプで好きな方向曲げることができます。
付属品にメッシュバックも。
ソフトウェア(ドライバー)
HyperX Cloud IIはソフトウェア等はなく、アドバンストオーディオコントロールボックス(サウンドカード内臓)を通してPCとつなぐことでサラウンド機能などを使うことができます。
なので細かい設定はできませんが、接続するだけですぐ使用できるというメリットもあります。
装着感
側圧はやや強めといったところ。きつ過ぎずしっかり押さえられるので首を動かしても簡単にはズレてしまうことはないです。
レザータイプのイヤーパッドの場合、側圧がしっかりしているので密閉感はとても強いです。イヤーパッドの空洞はそこまで広くないので耳が押し付けられるようになりますが違和感は特になくストレスなく装着できました。
ベロアタイプはレザータイプよりクッションが厚く耳への負担が少ないように感じます。しかしその分音漏れが多く、聞こえ方も音が軽くなるので音質は落ちます。
重さは277g(ケーブルを除く)と比較的軽めなので首がとても楽です。
定位(音の方向性、音の距離)
Apex Legendsの場合
サラウンドを有効にしなければかなり聞きやすいように感じました。普段では聞こえていないような小さな音も拾えていたのでなかなか優秀なのではと思います。
ただあまり遠いところは普段より聞き取りにくいかなといった感じです。また前後の銃声がわかりにくいことがありましたが、これは他のヘッドセットでも同じことなので何とも言えないところ。
サラウンドはかなり質が悪いように感じます。7方向から聞こえるというよりは音が全体から聞こえるようになる感じです。サラウンドは有効にしないほうがよさそうです。
CoD:MWの場合
こちらもサラウンドを有効にしないほうが位置や方向をつかみやすいです。サラウンドを有効にすると近距離しか聞こえない上、足音の方向がかなりあいまいに聞こえます。
サラウンド無効であれば方向はおおむねわかりますが、前後がイマイチつかみにくいところがあります。
CS:GOの場合
サラウンドを有効にしてもある程度方向はわかりますが、どうも足音の位置がズレて聞こえる気がします。
オフであればそこらへんかなと思った位置に敵がいるのでおおむねよさげ。
共通
レザータイプとベロアタイプのイヤーパッドではかなり音の拾いやすさが違います。
FPSで足音をしっかり聞きたいという場合にはレザータイプをおすすめします。快適性を求めるならベロアタイプ。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向
音質は結構良いです。
高音と低音がバランスよく出ていて違和感なく聴けます。
サラウンドをONにすると迫力と臨場感で増します。ゲームにはサラウンドは向いていませんが、映画や音楽鑑賞の場合にはいいかもしれないです。
マイク音質
マイク音質は結構いいです。サーというノイズもなくはっきりと聞こえます。知り合いに聞いてもらった感じでも悪くはなさそうです。
ただマイクの距離によってかなり音量が変わるのでそこ辺が毎回同じ位置でないと相手に毎回調整してもらうということになるかもしれません。
⇓その他ゲーミングヘッドセットのマイク比較⇓
HyperX Cloud IIの使い方
イヤーパッドは用途で使い分ける
イヤーパッドによって音質や快適性にかなり違いがでてきます。
レザー製は音をしっかり拾えるので、FPS等で足音をしっかり聞きたい場合や音楽鑑賞などで迫力を出したいとか音漏れを減らしたい場合にはレザータイプがいいです。
ベロアタイプはクッション性も高く通気もいいので長時間装着しているので快適性を重視したい場合にはベロアタイプがいいです。
バーチャル7.1サラウンド対応
サラウンドはFPSゲームなどの音の方向をしっかりとらえる必要があるものではあまり向いていません。
そういったゲームではサラウンドはオフにしておいたほうが良いです。
映画鑑賞、音楽鑑賞などでは音に臨場感、迫力が増すので好みに合わせて使い分けるとよさそうです。
まとめ
メリット
- ゲーム、音楽鑑賞に適したバランスのいい音質
- 専用ソフトウェアのインストールが必要なく、接続するだけで使用できる
- 値段の割にしっかりとした音質、定位も捉えやすい
デメリット
- サラウンドはFPSに向いていない
⇓その他のゲーミングヘッドセットのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングヘッドセットと選び方を以下で解説しています⇓