当記事ではLogicool(ロジクール)のゲーミングヘッドセット「G535」をレビューしていきます。
特徴
- G733よりも一回り小型で軽量になったワイヤレスヘッドセット
- 236グラムとワイヤレスながら超軽量で、サスペンション式ヘッドバンドと低反発性イヤーパッドで快適な装着感
- 跳ね上げ式ブームマイクで上げるだけでミュート可能
- 直感的に音量調節ができるダイヤルを搭載
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
G535本体、LIGHTSPEED USBレシーバー、USB-C充電ケーブル、取扱説明書、保証規定、保証規定。
スペック
接続方法 | ワイヤレス接続(USB) | |
---|---|---|
サラウンド | ステレオ(2ch) | |
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ | 40mm | |
周波数 | 20 ~ 20000Hz | |
インピーダンス(抵抗値) | 36Ω | |
感度 | 87.5dB SPL/mW | |
マイク | タイプ | 跳ね上げ式 |
極性パターン | カーディオイド(単一指向性) | |
周波数 | 100 ~ 10000Hz | |
感度 | – | |
ケーブル | タイプ | ラバーケーブル(3.5mm4極) |
長さ | 1.9m | |
重量 | 236g | |
バッテリー | 寿命 | 33時間 |
ソフトウェア | G HUB |
外観・形状
デザイン
デザインは「G733」と大きな違いは無く、ややゲーミング感のあるデザインです。
プラスチックが使われている部分が多いため少しチープ感がありますが頭や耳に触れる部分は拘りが感じられ、力を入れるところは入れて抜くとこは抜くといったような効率的なデザインと言った印象です。
ヘッドバンド
ヘッドバンドはゴムのように伸縮性のあるサスペンション式ヘッドバンド。
幅広なバンドなため頭に局部的に触れるということなく、負担がバランスよく分散されます。
バンドは取り外しができるため、洗濯がしやすいです。
イヤーパッド
イヤーパッドはメッシュ素材のパッドで、厚みもしっかりありフカフカとした触り心地をしています。
イヤーパッドの空洞の大きさは結構大きめで、耳がすっぽり入り込むくらいの大きさがあります。そのため耳がイヤーパッドに押し付けられるようなことは無いかと思います。
アーム(長さ調節、角度調整)
長さ調節はアームを引っ張ることで少しだけ調節することができますが、ヘッドバンドの固定位置をずらすことでも調節が可能です。バンドの伸縮性もあるため、長さ調節が出来る部分は多いです。
角度調節は360°僅かに調節できるようになっているため、頭の形にフィットしやすいです。
マイク
マイクは上げ下げで使用する跳ね上げ式タイプで、上げることでミュートにすることができるようになっています。上げ下げすると引っかかる部分がありミュートの切り替え部分が分かりやすいです。
アームはしっかりとした柔軟性があり針金のように位置調節ができるので、曲げて口元に持ってくることができます。
指向性はカーディオイド(単一指向性)なので、口元からの音だけを拾いやすく周囲の音は拾いにくいタイプになっています。
マイクの着脱は出来ません。
ケーブル
ケーブルはラバータイプのUSB-C充電ケーブルで、実測の長さは1.9mと十分な長さがあります。接合部は左耳側のイヤーカップにあります。
あくまで充電用なので有線としては使えません。
音量調節ホイール
左耳側イヤーカップに音量調節ができるダイヤルが備わっています。
PCと連動しているタイプで、ダイヤルを回すことでPC側の音量が調整されます。
重量(軽さ)
「G535」系の実測重量は以下になります。
G335 | 224.0g |
---|---|
G535 | 227.2g |
G733 | 276.5g |
「G535」の重量は227.2gとかなり軽く、有線タイプの「G335」並の軽さになっています。ワイヤレスヘッドセットの中では中々無い軽さです。
バッテリー寿命
Logicoolの新しめのヘッドセットのバッテリー寿命は以下になります。
G435 | 18時間 |
---|---|
G535 | 33時間 |
G733 | 29時間 |
G PRO X Wireless | 20時間 |
他のモデルと比べると一番長く、他のメーカーのヘッドセットと比べてもそこそこ長いです。
ソフトウェア(G HUB)
ヘッドフォン
メイン音量、マイク音量、側音(自分の声)、ノイズ除去、イコライザーの設定が可能です。
イコライザーとは音の周波数ごとに強弱をつけて音に変化を付けることができる機能のことです。これにより音質に満足していない場合より良い音にしたり、FPSゲームで足音が聞き取れない場合でも聞き取りやすくしたりすることが出来ます。
イコライザーは簡易設定と詳細設定の切り替えが出来、簡易設定では低音と高音の2つで設定でき、詳細設定では帯域ごとに細かく設定することが出来ます。
おすすめのイコライザー設定は下のほうで説明します。
装着感
サイズ感的には一番縮めた状態で極小、一番伸ばした状態で普通と言ったくらいといった感じで、頭の小さい人から標準的の人まで向けといった感じのサイズ感でした。バンドはかなり伸びるので大きい人でも頑張れば装着できるかとは思います。
側圧としては少しきつめでやや圧迫感を感じるくらいにはしっかりとした側圧です。そのため余計にサイズが小さく感じるため、基本的には頭の小さい人にデザインされている印象です。
側圧がしっかりしている分、頭に荷重される感覚が少なく頭の負担はかなり少ないです。その分耳元で全重さを支えている感覚になります。
ヘッドバンドとイヤーパッドの重さの掛かり方の比率はヘッドバンド:8、イヤーパッド:2といった感じです。(個人差有り)
側圧が強いので圧迫感はありますが、クッションは柔らかく肌触りも優しめなので痛く感じるほどではありません。長時間装着していても痛くなるほどではない印象です。イヤーパッドの空洞が広めなので耳が押さえつけられたり擦れたりしにくいので、痛みやかゆみが出づらい印象です。
通気性としてはイヤーパッドがメッシュ素材なのでかなり良く、布製のイヤーパッドの中でもかなり籠りにくい部類かと思います。1~2時間ほど装着してみた感じではもちろん全く籠らないということは無いですが、気になるほどの籠りは感じられませんでした。
重さとしては227.2gとかなり軽く、首が疲れるといったような感覚は全くありませんでした。側圧もしっかりしているため頭を下に向けたり振ったりしても簡単には外れることはありませんでした。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向としては「G733」よりも少し低音寄りになり、中音~高音が弱まっていると言った印象でした。「G733」よりも籠ったような感じが少なく自然な音ですが、音のメリハリが弱まっているかなと感じました。
個人的には籠った感じが少ない「G535」のほうが好きな音質ですが、基本どちらも自然で聞きやすい音と言った印象です。音楽や歌でも違和感なく聞けると思います。
音の解像度や深みと言った部分はイマイチ感じられませんが、音質的には不満は少ないんじゃないかと思います。
定位(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
Apex Legendsの場合
- 足音の強さ:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
- 方向性:〇
- 距離感:〇
基本的には聞こえた位置と実際にいる位置がしっかり合っており、十分足音を捉えることが出来ます。
ただ中音と高音が弱い分、足音自体の弱く方向性も若干ぼんやりして聞こえます。十分聞き取れるレベルなのでそのままでも問題ないですが、よりハッキリ聞き取れるようにするには中音~高音を強める必要がありそうです。
Valorantの場合
- 足音の強さ:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
- 方向性:〇
- 距離感:〇
Apex同様基本的には聞こえた位置と実際にいる位置がしっかり合っており、十分足音を捉えることが出来ます。
ただ中音と高音が弱い分、足音自体の弱く方向性も若干ぼんやりして聞こえます。
補足
遅延
ワイヤレスですが体感で感じられる遅延は一切なく、FPSでも全く問題なく使用することが出来ます。
マイク音質
マイク音質に関してはかなり悪いです。
ボイスチャットをする分には問題ないかと思いますが、かなり籠って聴こえるためそれなりの音質を確保したい場合には別途マイクを用意する必要がありそうです。
ノイズ除去に関しては、小さな吐息が消える程度。
おすすめのイコライザー設定
FPS向け
ゲームの音や音楽は使用しているヘッドセットによって音が変わります。
そのためイコライザー設定は使用しているヘッドセットに合わせてイコライザー設定を調節する必要があります。
音楽/映画鑑賞向け
出来るだけ迫力と明瞭感を損なわないようにしながら、籠ったような音を減らすように調整しました。
まとめ
このシリーズは軽いのはもちろん、装着感がとても優秀で通気性も良いため長時間の装着に向いているのが最大の利点だと思います。この装着感の良さは「G733」からしっかり引き継がれており、ヘッドセットの中ではかなり優秀な印象でした。
音質も悪くなくバッテリー寿命が延びているという点でも、なかなか使いやすくなっていると思います。サイズ感さえ合えば不満点はかなり少ないものなっています。※マイク音質が悪い点は注意
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