今回はROCCAT(ロキャット)のゲーミングヘッドセット「Khan AIMO」(ROC-14-800-AS)をレビューしていきます。
ROCCAT Khan AIMOの特徴
ハイレゾ対応
Khan AIMOは周波数帯域が10~40000Hzと広く、幅広い表現ができる。
優れた装着感
人間工学デザインで誰の頭部にもフィットし、重さがわずか275gと非常に軽く快適な装着感。
AIMOイルミネーション
1680万色にカスタマイズできる4つのLEDで、自分好みのライティングを作ることができる。
内臓7.1サウンドカード
サウンドカードが内臓されているため別途サウンドカード(アンプ)を用意する必要がなく、接続するだけで7.1chバーチャルサラウンドサウンドを味わうことができる。
ROCCAT Khan AIMOのパッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
ROCCAT Khan AIMO本体、製品情報ガイド。
スペック
サラウンド | バーチャル7.1chサラウンド対応 | |
---|---|---|
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ直径 | 50mmダイナミックドライバー、Neodymium magnet | |
周波数 | 10Hz~40000Hz | |
インピーダンス | 32Ω | |
音圧レベル | 99dB | |
マイク | 極性パターン | 単一指向性 |
周波数 | 100Hz~10000Hz | |
感度 | -40dB(1kHzでの感度) | |
ケーブル長 | USBケーブル | 2.4m |
重量 | 275g |
外観
黒色ベースでヘッドバントとハウジングに文字とロゴマークが描かれています。割と落ち着いた外観でゲーミング感は抑えめな感じです。(※色はホワイトもあります)
ヘッドバンドはプラスチック製でクッションはレザー製です。クッションは低反発クッションのように柔らかい感触で厚みもそこそこありふかふかしています。ヘッドバンド全体に付いているタイプではなくヘッドバンドより細い感じです。
ヘッドバンドの長さ調節は引っ張って調節するタイプです。目盛り等はないですが、カチカチとノッチが掛かるタイプで調節しやすいです。
角度調整は垂直方向、水平方向ともに可能です。垂直方向はわずかにしか動かせませんが、水平方向は90度曲がるようになっており首に掛けれるようになっています。
ハウジングはプラスチック製。ロゴマークも黒色で派手さは抑えられています。指紋は目立たない非光沢タイプ。
イヤーパッドはレザー製、厚さも結構厚めでかなりソフトな感触です。イヤーパッドの空洞は標準的な大きさで耳がすっぽり入る感じでなく、耳の外側は少し押さえつけられる感じです。
右耳側のハウジングの後部に音量調節ダイヤルとサラウンドサウンドON/OFFボタンが備わっています。
マイクは脱着ができないタイプでマイクを上げ下げして使用します。マイク自体は折り曲げが可能。上げていた状態のときはミュートになります。
ケーブルは布タイプで結構固め。ケーブルの長さは約2.4mでUSB接続になっています。着脱はできません。
重さは275gと軽め。実測重量は286.5gとケーブル分が含まれて少し重くなっています。300gを下回ると結構軽めの部類らしい。
ソフトウェア(ROCCAT SWARM)
設定
オーディオ出力設定
出力されるオーディオ設定を行うことができます。
〇サンプルレート
サンプルレートとは1秒間に行うサンプリング処理の回数のこと。数値が高いほうが高音質。
ビットレートは音量を何段階で表すかの数値だそう。こちらも数値が高いほうが高音質。
〇明瞭なボイス
相手のボイスチャットの明瞭さを向上させる。
〇明瞭なオーディオ
オーディオの明瞭さを向上させる。
個人的にはOFFのほうが聞き取りやすいと思います。
〇ベースEQ
低音を強くしてより迫力のある音にすることができます。
イコライザとの併用はできません。
〇イコライザー
イコライザとは音の周波数ごとに強弱をつけて音に変化を付けることができる機能のことです。
イコライザを使うことで音楽や映画などの音の迫力を付けたり、ゲームの足音を聞き取りやすくしたりすることができます。
おすすめのイコライザー設定は下のほうで紹介します。
マスターボリューム
出力される音声全体のボリュームの調整。
サラウンド設定
7.1ch、2.1chの切替。
7.1chの場合明瞭さ重視かバランスを重視するか選択できます。
マイクロフォン設定
〇マイクサンプルレート
44.1KHz、48KHzで選択ができます。
〇マイクノイズキャンセル
マイク経由の音声のノイズキャンセル機能。
〇マジックボイス
ボイスチェンジャー機能。
イルミネーション
- AIMO – インテリジェントライティングシステム
- カラーサイクリング
- 常時点灯
- ハートビート
- ブレス
装着感
側圧はやや弱め、耳への締め付けが弱くやや密閉感が弱いと感じました。レザー製なので音漏れは少なめですが締め付けが弱い分多少音漏れも多くなるかもしれません。
イヤーパッドはレザー製ですが肌に引っ付くような感じではなくサラサラ目のレザーで、クッションは厚く柔らかいので耳への負担は少なめだと思います。
また、イヤーパッドの空洞の広さは標準的で耳がすっぽり入る感じではなく少し耳の外側が押し付けれられる感じになります。すっぽり入るほうとどちらが良いかは人によるかとは思いますが、押し付けられていても側圧が弱いため耳が痛くなったりすることはありませんでした。
側圧が弱い分頭に乗っかるヘッドバンドでほとんどの重さを支えることになりますが、重量は275gととても軽いので頭部が抑えられる感じも少ないです。
定位(音の方向性、音の距離)
Apex Legendsの場合
やや定位が掴みにくいように感じました。正面なのか横なのかイマイチつかめない場面が多かったです。
上下の足音もほとんど差がなく同じ階にいるのでは?思ってしまうことが多くありました。
CS:GOの場合
十分聞き取れるレベルですが、低音から中音あたりが少し弱くはっきりとは聞き取りにくいといった感じです。高音部分はしっかりでており土の足音などが聞き取りやすい印象です。
方向や距離感などの定位はかなりしっかりしていると思います。
サラウンドの明瞭さは結構聞こえやすくなります。明瞭なオーディオは微妙です。
Valorantの場合
足音はとらえることができますが、定位がかなりとらえにくいです。2chだと特にそれが際立っています。7.1chで幾分かましになったかなと思いますがなんとも。
前だと思ったら横だったりかなり近いと思ったら案外距離があったりします。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向
音は低音から高音までバランス的な印象でした。やや高音よりの音がしますが決してうるさく感じるようなものではなく程よい感じです。
高音が強い分低音が弱く感じられるため迫力はイマイチといった印象です。
サラウンドを有効にすると臨場感が増したように感じられました。「明瞭さ」にすると音の細かいところまで聞こえる感じで、「バランス」にすると低音が増し聞きやすい感じになりました。
音質は悪くないですが、よ~く聞いていると音量が変わったような感じなることがたまにあるため良いとは言い切れない感じといったところ。
マイク音質
音質は悪くないように感じました。声が少し小さいようにも感じましたが、まぁ問題ないレベルだと思います。
ノイズキャンセリング機能は結構優秀でサーというノイズが一切入らなくなりました。ノイズキャンセリングONだと声が途切れやすくなるみたいですが僕の場合そういうことはあまりなかったので良い印象でした。
⇓その他ゲーミングヘッドセットのマイク比較⇓
ROCCAT Khan AIMO向けイコライザ設定
ゲームの音や音楽は使用しているヘッドセットによって音が変わります。
そのためイコライザ設定は使用しているヘッドセットに合わせてイコライザ設定を調節する必要があります。
「ROCCAT Khan AIMO」の音の傾向は「バランス的」なのでそれに合わせてイコライザーを調整しました。
PUBG/FORTNITE向けイコライザ設定
PUBGの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Apex Legends向けイコライザ設定
Apex Legendsの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Valorant/CS:GO向けイコライザ設定
Valorantの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
まとめ
メリット
- 重量が軽く、蒸れづらく快適
- ソフトウェアで出力される音声をカスタマイズしやすい
デメリット
- 定位が掴みにくい
- 音楽の音量の強弱のあるところが急激に変化する
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