今回はROCCAT(ロキャット)のメカニカルゲーミングキーボード「Vulcan TKL」をレビューしていきます。
Vulcan TKLの特徴
- 薄型デザイン
- 省スペースなテンキーレスデザイン
- 日本語配列、英語配列
- 着脱可能なType-Cケーブル
Vulcan TKLの性能(スペック)
キースイッチ | スイッチ | Titanメカニカルスイッチ |
---|---|---|
軸 | 赤軸 | |
アクチュエーションポイント | 1.4mm | |
キーストローク | 3.6mm | |
押下圧 | 45g | |
耐久性 | 5000万クリック | |
サイズ | フォームファクター | テンキーレス |
幅 | 360mm | |
奥行 | 133.3mm | |
高さ | 34mm | |
重量 | 660g | |
ケーブル | ケーブル名 | 着脱式USB Type-Cケーブル |
タイプ | ラバー | |
長さ | 1.8m | |
レポートレート(Hz) | 1000 | |
配列 | 日本語配列、英語配列 | |
ソフトウェア | ROCCAT Swarm |
Vulcan TKLのパッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
Vulcan TKL本体、着脱可能なType-Cケーブル、クイックスタートガイド等。
Vulcan TKLの形状、外観
Vulcan TKLは1色のみになります。全体的に黒ベースで矢印上にROCCAT VULCANの文字が入っています。落ち着いたデザインで割とオシャレ。
テンキーレスデザインで省スペースで薄型なのでとてもスッキリとした感じのキーボードになっています。
フレームは航空機級のアルミニウム製、肌触りは水平方向はツルツルで垂直方向はザラザラとしていてひんやりとしています。指紋は目立たない感じです。
キーキャップのかな印字はなし。肌触りはサラサラとしおり、指紋が目立たない感じ。キーはフレームからむき出しになっているフローティングデザインで掃除がしやすくライティングが映えます。
キーキャップは最下段1行は凸状になっており、それ以外は全てのキーが凹状になっています。
Vulcan TKLは日本語配列、英語配列があります。今回購入したのは日本語配列です。スペースキーの幅は標準的でキー4個分くらいの幅です。DELETEキーや矢印キーの位置も普通のキーボードと同じ位置。
ファンクションキーはF9~F12:メディアコントロール、CTRL:LED ON/OFF、↑↓:LEDの明るさ、←→:LEDエフェクトサイクル、Pape Down:ゲームモードとなっています。
専用キーはミュートボタンと音量ダイヤルが備わっています。
裏面はプラスチック製。滑り止めは下部に3枚とスタンド部分に1枚ずつが張られています。滑り止めは強めで少しぶつかったくらいでは動かない感じです。
角度調節のスタンドは1段階で調節できます。スタンドにも滑り止めラバーが張られているのでしっかりと固定されます。
ケーブルの出口は中央のみです。着脱可能でビニールタイプのケーブル。キーボード側の端子はType-Cです。
Vulcan TKLのソフトウェア(ROCCAT Swarm)
全般機能
サウンドフィードバック
クリック時に音を鳴らすことができます。
〇音の種類
- タイピングサウンドなし
- クリック音
- タイプライター音
- ビーム音
- SFサウンド
- プロフィール切り替え
- ウェークアップ音
- スリープ音
キーリピート
〇リピート遅延
押し続けているキーがリピートし始めるまでの時間。
〇リピート速度
リピートの速度。
〇カーソル点滅レート
カーソルの点滅速度。
設定をリセット
設定をリセットできます。
キー割り当て
Fn、RCtrl、DEL、END、PGDN、矢印キー、専用キー以外はすべてのキーに割り当て可能です。
〇割り当てられる機能
- マクロ
- 基本機能
- ROCCAT Functions
- システム&OS
- インターネット
- マルチメディア
- 開く
- Timer
キーイルミネーション
ライティングのエフェクト、明るさ、速度、色などを設定できます。
〇エフェクトの種類
- インテリジェントライティング
- ウェーブ
- スネーク
- 常時点灯
- ハートビート2.0
- ブレス2.0
- フェード効果
- リップル効果
- カスタムモード
キースイッチ(軸)
Vulcan TKLのキースイッチはリニア(赤軸)のみとなっています。
赤軸はクリック時のフィードバックがなくスコスコとしたクリック感で、クリック音はほかのキースイッチと比べて静かなことが特徴です。
押下圧が45gと軽め。アクチュエーションポイントは1.4mmと短め。キーストロークは3.6mmと短め。
打鍵感、打鍵音
Vulcan TKLは赤軸なので打鍵感はスコスコとしています。打鍵音がうるさくなく押下圧は軽めなのでサクサク作業できるといった印象でした。打鍵時の心地よさというものはあまりないですが静かに作業したい人には向いているかと思います。
また、打鍵音はうるさくないものの底打ちしたときに金属音がすべてのキーでなります。私はまったく気になりませんが、気になる方は要注意です。
赤軸はアクチュエーションポイントが短いためミスタイプしやすいですが、Vulcan TKLで作業してみたところではミスタイプはまったくなく問題なく作業できました。
テンキーレスなのでテンキーはありませんがもともとテンキーは使っていなかったので全く問題なく作業することができました。
また、Vulcan TKLはほかのゲーミングキーボードと比べて高さが低いめなのが最初は若干違和感がありました。使っていくうちに慣れてきましたが個人的にはもう少し高さがあったほうがうちやすい印象でした。
ゲームをやってみた使用感
実際にゲームをプレイしてみて使用感はどんな感じか試してみました。
キーボードの置き方として、ニュートラル、ハの字、逆ハの字があると思うのでそれぞれ試してみました。
Vulcan TKLはテンキーレスデザインなので横幅、奥行きともに余裕があり配置に困ることはありませんでした。かなり八の字、逆八の字で配置する際、かなり角度を付けて配置してもモニターにぶつかったりテーブルからはみ出ることもなく快適でした。どの置き方でも押しずらいキーもなく操作性は良いです。
ゲームをやってみた感じではボタンの押し心地も悪くないし反応が遅いと感じることも一切なく快適にプレイできました。
Vulcan TKLはアクチュエーションが1.4mmと短めで、短いと少し押し込んだだけで反応してしまうことがあり誤操作の原因になってしまうことがありますがVulcan TKLはそのようなことは全くありませんでした。誤操作がでなくて反応速度が速いバランスの取れたアクチュエーションポイントだと思います。
また、押下圧が軽めな分力を入れなくても押すことができるのでサクサク操作できた印象。
赤軸なので音も静かでゲーム中のボイスチャットで拾うこともないかと思うのでゲームには最適なキーボードだと感じました。
個人的に気になって点は若干高さが低いかなと感じたことです。Vulcan TKLはほかのキーボードと比べて高さが低めですが個人的にそれが最初は慣れるまで若干違和感を感じました。
ほとんど気にならないので慣れれば全く問題ないですが、個人的にはもう少し高いほうが自然な手の配置ができたかなと思います。
同時入力テスト
ゲームをする際、2~3つのキーを同時に入力することも多々あると思います。
そこで同時入力をいくつまで受け付けるのかテストしました。
同時入力テストのテストに「キーボード同時入力テスト」を使わせていただきました。
Vulcan TKLの同時入力数
どのような組み合わせでもすべてのキーが同時に反応してくれました。すべてのキーをいっぺんに押すことはできないので最大いくつまでなのかはわかりませんが普通に使う分には困ることはまずなさそうです。
ゲームでよく使う[1,2,3,4,5,q,w,e,r,t,a,s,d,f,g,z,x,c,v,b,Tab,Shift,Space,ctrl,alt]も同時押し可能です。
Vulcan TKLの応答速度(反応速度)
キーボードの応答速度(反応速度)を測っていきます。※純粋なキースイッチの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
100回やった結果はこのようになりました。
- 最速:0.156秒
- 最遅:0.209秒
- 平均:0.19206秒
平均タイムは0.19206秒となりました。全キーボードの平均タイムは0.20095秒なので結構速めのタイムでした。
アクチュエーションポイントが短いのでその分速いタイムを出すことができますね。ゲームにおいてはやはり有利。
⇓測定の仕方、その他ゲーミングキーボードの応答速度(反応速度)は以下の記事で確認できます。⇓
まとめ
ゲームはもちろん作業も問題なくすることができます。
作業メインでゲームをしないという場合には青軸のキーボードのほうが気持ちよくできるかもしれませんが、ゲームも作業もする人には最適なキーボードかと思います。
メリット
- ライティングがとても綺麗
- 押下圧が軽い分、力を入れなくても押すことができるのでゲームの操作がしやすい
- 打鍵音がかなり静かでボイスチャットに最適
- 反応速度が速く、ミスタイプが無いバランスの取れたアクチュエーションポイント
- テンキーレスで薄型でスッキリとしたデザイン
デメリット
- 個人的に高さが少し低いと感じる
- 一番下段の行は凸状になっているがCtrlキーは凹のほうが個人的に好き
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