当サイトはゲーミングデバイスをFPSに観点を置いてレビューしています。
今回はLogicool(ロジクール)のゲーミングヘッドセット「Logicool G Pro X(G-PHS-003)」をレビューしていきます。
もくじ
Logicool G Pro Xの特徴
BLUE VO!CE
リアルタイムに音声にフィルターをかけてクリアなボイスにすることができる。
音声フィルターは高い声にしたり低い声にしたりと細かく設定が可能。
Pro-G 50mmドライバー
ロジクール製ヘッドセット最大口径ドライバー。
口径が大きくなったドライバーは臨場感のある低音と透明感のある高音を実現。
DTS Headphone:X 2.0
DTS Headphone:X 2.0は仮想空間を正確に再現し、音の位置や距離を捉えやすくなっている。
プロが設定したイコライザプロファイル
プロゲーマーが使用しているマイクやヘッドセットのイコライザー設定を使うことができる。
パッケージ内容
梱包状態
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Logicool G Pro Xのパッケージ内容
Logicool G Pro X本体、USB外付けサウンドカード、脱着式マイク、パソコンケーブル(2m)、モバイルケーブル(1.5m)、マイクポートとヘッドフォンポートに接続するためのYスプリッタ(120mm)、低反発合成皮革イヤーパッド、低反発クロスイヤーパッド、キャリングケース、製品情報ガイド。
スペック
サラウンド | バーチャル7.1chサラウンド対応 | |
マイク |
極性パターン | カーディオイド(単一指向性) |
周波数 | 100Hz-10kHz | |
駆動方式 | エレクトレット コンデンサー | |
サイズ | 6mm | |
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ直径 | 50mmPRO-Gドライバー | |
周波数 | 20Hz~20kHz | |
インピーダンス | 35オーム | |
感度 | 91.7dB SPL @ 1 mW & 1cm | |
ケーブル長 |
パソコンケーブル | 2m |
モバイル ケーブル | 1.5m | |
パソコンスプリッタ | 120mm | |
重量 | 320g(ケーブルを除く) |
外観
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全体的に黒色ベースでハウジングにアルミ製のロゴが入っており、なかなか高級感のあるデザインになっています。
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ヘッドのクッションはは合皮素材でトップにはロゴが入っています。厚みはそこまでなく、ふかふかとまではいかないくらいです。
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ヘッドバンドは長さを調節することができ、引っ張って調節するタイプです。バントには目盛りが描かれておりその目盛りごとにロックがかかるようになっています。
角度は垂直方向のみ動かすことができ、水平方向は固定されているもののやや遊びがあります。
アームはスチール製で触るとひんやりとしています。非常に硬くかなり丈夫そうです。
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ハウジングはプラスチック製で光沢が一切なく、指紋が目立たない質感になっています。マイクやケーブルの端子は左側にあります。
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イヤーパッドは合皮素材で密閉感が強く、クッションもとても柔らかいのでしっかり密閉されます。皮タイプなのでやや湿気が籠りがちなのでそれが苦手な方は付属に布タイプのイヤーパッドが付いているので、それと交換することもできます。
イヤーパッドの空洞の広さは狭くはないですが広くもない程度です。「Logicool G933s」のイヤーパッドと比べるとやや狭いくらいで、耳がすっぽりはいるというよりは耳の外側が抑えられる感じになります。
その他の付属として外付けサウンドカードがあります。PCとつなげることで「BLUE VO!CE」「イコライザー」「DTS Headphone:X 2.0」などの機能を使えるようになります。
マイクは脱着式マイクで先端には風防が付いています。折り曲げるとその形を維持するタイプで好きな方向曲げることができます。
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PCケーブルはファイバーケーブルで2mあります。PCケーブルには音量調節トグルとミュート切替スイッチと服などに止める止めピンが付いています。
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モバイルケーブルはラバー製で1.5mあります。モバイルケーブルにはマイク機能とメディア再生/停止ボタンが付いています。
YスプリッタはPCと直接繋ぐ場合やサウンドカードなどを使う際に使います。ファイバーケーブルで120mmほどあります。
キャリングケースにはロジクールロゴマークも。
ソフトウェア(G Hub)
「G Hub」というソフトウェアで細かな設定を行うことができます。
マイク
自分の声に様々な効果を付けることができます。また、マイクテスト機能があるので声を録音して効果を付けながら聞き比べるということもできます。
〇マイクレベル(入力ゲイン)
小さい数値ほどどのような声量で話しても小さい声に、大きい数値ほど大きな声になる。
BLUE VO!CEを有効化することによって使える機能
〇マスター出力レベル
音量。
〇フィルタープリセット
プロゲーマーが使用するプリセットがありそれをそのまま使うことができます。
その他にもラジオ風プリセット高い声など様々なプリセットがあります。
自分でもボイスEQで細かく調整することができるので、自分の声質に合わせて様々な効果を作ることができます。
イコライザー
周波数帯域ごとに音量を調整できる機能。
足音、銃声などの音源は全て音量の強い帯域、弱い帯域がありイコライザーで強弱をつけることで足音を聞こえやすくしたりすることができます。
X軸方向の(80,240,750,220,6600)が周波数で、数値が低いほうが低音域、高いほうが高音域となっています。
Y軸方向の数値はdB(音量)となっています。
G Pro Xにはプロゲーマーが使っているプリセットを使用することができます。しかし足音や銃声などはゲームによって音が違い、1つのプリセットではすべてのゲームに適しているということはほぼほぼありません。なのでゲームに合わせて聞きやすいプリセットを使うか自分でイコライザーを作るなどしてベストな設定を作るとよりゲームに強くなれます。
イコライザーの設定の仕方については以下の記事で詳しく解説しています。
音響
音量:出力音声の大きさ
マイク:マイク入力音声の大きさ
側音:マイクが拾った音を再生する。その際の音量。
〇部屋名
部屋名は仮想的な視聴空間を選ぶもののようで、「エンターテイメント」「ゲーミング」「スポーツ」の3つから選ぶことができます。
個人的にFPSをやる際には「ゲーミング」のほうが一番足音の発生源の位置を捉えやすいと感じられました。
〇DTSスーパーステレオモード
スピーカーの仮想位置のことのようです。
「オフ」「フロント」「ワイド」「トラディショナル」の4つから選択ができます。
相変わらずこの機能はどれにしようが変化がないですね。使い方がまったくわからないです(笑)。
〇方向ごとの音量
G Pro Xは方向ごとに音量を大きくしたり小さくしたりすることができます。
例えばFPSゲームだと、前方は目視で敵を確認できるため横や後ろの見えない範囲の音を強調して聞こえやすくするということもできます。
装着感
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ヘッドバンドの締め付けはそこまで強くはありません。強くはないですがそこまで重くないので下を向いても簡単には落ちてくる感じもないです。
レザータイプのイヤーパッドだと密着感も強く、音漏れもかなり少ないように感じます。ただイヤーパッドの空間が個人的には少し狭く、耳に当たってかゆくなることがありました。
G Pro Xは水平方向の角度調整ができないですが、むしろ個人的にはこのほうがしっかり固定されて良いように思います。水平方向にも動かせるg933sのようなものだと頭を動かしたときにずれやすくちょくちょく位置を直して使っていました。
重量も軽くはないですが重くないので首が疲れてしまうこともなく長時間着けていても快適に過ごすことができました。
布タイプのイヤーパッドはレザータイプと比べるやっぱり音漏れがやや多くなります。ただ快適性では布製のほうが肌に優しいし汗や油も目立たないのでいいです。
音の拾いやすさはやはりレザータイプのほうが上です。低音の感じやすさがレザータイプと布タイプではかなり違いがありました。
なので足音や銃声を聞き取りやすくしたい、音楽の臨場感を高めたいなど音を重視するのであればレザータイプ、快適性を重視したいのであれば布タイプで付けると良いと思います。
定位(音の方向性、音の距離)
音の定位は色んなゲームをやってみてそれぞれ感じたことをまとめました。
Apex Legendsの場合
結構足音はとらえやすいです。
高音がしっかりとしていて金属音や草の音が聞き取りやすいように感じました。
ただ低音が弱いため振動としては感じ辛いかなといった感じです。
足音の方向や距離もわかりやすく中々良いかなと思います。
CoD:MWの場合
Apex Legends同様、高音域の音がかなりとらえやすいように感じました。
低音域はg933sと比べると弱いので、距離感は少し掴みにくいところはあるかもしれません。それでもわかりやすいほうかと思いますが。
CS:GOの場合
g933sと比べると音が籠り気味に聞こえるため足音が銃声と混じりやすいように感じました。
イコライザーで「G2 shox」にすると籠りがかなり改善されるのでおすすめです。
音質
音質に関しては悪くはないですが凄く良いって感じではないです。
g933sと比べているので当然と言えば当然ですが、音の迫力にかなり差があります。
音楽鑑賞や映画鑑賞で使うには少し物足りなさを感じるかもしれません。
なので音楽鑑賞や映画鑑賞の際にはイコライザーで低音を強めにして迫力を増すようにすると良いかもしれません。
足音などは聞き取りやすいのでゲーム特化なヘッドセットかなと思います。
マイク音質
BLUE VO!CE機能有りの場合と無しの場合の両方を試してみましたがまぁまぁいい感じです。
しかしg933sよりは劣るといった感じでした。知り合いに聞いてみてもらったところ「g933sのほうが良い、G Pro Xは少し籠って聞こえる」とのことでした。
まぁゲーム中などのボイスチャットで使う分には十分な音質なので問題ないと思います。
配信などを行う場合にはやはり別途専用マイクを買ったほうがよさそうです。
G Pro Xの使い方
イコライザーをしっかり設定する
個人的にG Pro Xの一番のいいところはプロゲーマーのイコライザープリセットを使えることだと思っています。
足音を聞き取るのにイコライザーはとても重要な要素です。
イコライザーを拘っている人とそうでない人では足音の聞き取りやすさは段違いです。
プロゲーマーの方々はおそらく相当足音にも拘っているかと思うので、かなり聞きやすいプリセットになっているのではないかと思います。
おそらくプロゲーマーが使用しているイコライザーのプリセットはある特定のゲームに最適化されているはずなので、そのプロゲーマーの方がなんのゲームのプロなのかに合わせて選択する必要があります。大抵はその方の名前でググればわかると思うのでしっかり調べておいたほうが良いと思います。
もし自分で細かく設定したいというのであればやり方を以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。
G Pro Xはゲーム特化
何日か使用してみて感じたのはやっぱりゲーム特化だなということです。
マイク機能は充実しているし、イコライザー機能もプリセットを選択出来たり自分好みで調節できたりするので足音をより聞き取りやすくすることもできゲームでは相当便利な機能が多いと思います。
反面映画や音楽鑑賞では音の迫力がイマイチで物足りなさを感じるので、ゲーム目的で使う感じかなと個人的に感じました。
まとめ
メリット
- プロゲーマーが使用しているイコライザーのプリセットを使用できる
- 高音域が聞き取りやすい
- 自分の声にフィルターやコンプレッサーをかけて変化させることができる
デメリット
- 反面映画や音楽鑑賞では音の迫力がイマイチで物足りない
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