当サイトはFPS向けにゲーミングデバイスのレビューを行っています。
今回はRazer(レーザー、レイザー)のゲーミングヘッドセット「BlackShark V2 X」をレビューしていきます。
もくじ
BlackShark V2 Xの特徴
- RAZER TRIFORCE 50MM ドライバー
- RAZER HYPERCLEAR カーディオイドマイク
- 高度パッシブノイズキャンセリング
- 240gと軽量
- 7.1 サラウンドサウンド(Windows10 64bitのみ)
BlackShark V2 Xのパッケージ内容
梱包状態
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パッケージ内容
BlackShark V2 X本体、RAZER HYPERCLEAR カーディオイドマイク、3極変換ケーブル、キャリングポーチ、ステッカー、製品情報ガイド。
BlackShark V2 Xのスペック
サラウンド | 7.1chバーチャルサラウンド(PCのみ) | |
---|---|---|
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ | Razer TriForce 50mm ドライバー | |
周波数 | 12Hz~28000Hz | |
インピーダンス | 32 Ω @ 1 kHz | |
イヤーカップ | 楕円形メモリーフォームクッション | 63mm x 43mm | |
マイク | 極性パターン | カーディオイド(単一指向性) |
周波数 | 100Hz~10000Hz | |
ケーブル | 3.5mm4極ケーブル(ゴム製) | 1.3m |
3.5mm3極変換ケーブル(ゴム製) | 1.5m | |
重量 | 240g |
BlackShark V2 Xの外観・形状
デザイン
全体的に黒色ベースでケーブル部分はRazerのイメージカラーである緑になっています。派手さはなくゲーミング感はそこまで強くない印象。
ヘッドバンド
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ヘッドバンドは全体が合成皮革。
ヘッドバンドのクッションは底面全体がクッションになっており、結構厚めでモチモチとしています。
ヘッドバンド上面にはRAZERの文字が入っています。
イヤーカップ
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イヤーカップはプラスチック製。ザラザラとして質感で若干の光沢があります。
イヤーカップ中央にはロゴマークが入っています。
イヤーパッド
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イヤーパッドの側面と内側はレザータイプ、耳や頭に触れる表面はベロア(布)タイプになっています。
クッションは頭の形に合わせて形状を合わせてくれる低反発クッションのような柔らかさになっています。
厚さは結構厚め。
アーム(長さ調節、角度調整)
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かなり細めのアームで重量は軽そうですが、少し耐久性に難ありそう。
長さ調節はイヤーカップを引っ張ることで調節することができます。ロックが掛かるタイプではないため目安を付けづらい印象。
角度調節は垂直方向のみ可能です。
マイク
マイクはカーディオイド(単一指向性)で、自分の発する声のみを捉える仕様になっています。先端にはスポンジが付いています。
マイクのアームは折り曲げられるようになっていて形状を記憶するタイプ。
取り外しはできません。
ケーブル
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ゴム製のケーブルでRazerのイメージカラーである緑色をしています。
ヘッドセット側のケーブルは3.5mm4極ケーブルで長さは1.3mです。
付属に3.5mm3極変換ケーブルがあり長さは1.5m程度です。
どちらのケーブルもやや硬め。
重量
重量は240gととても軽いです。
300g以下はゲーミングヘッドセットの中では結構軽め。
音量調整ダイヤル、ミュートボタン
左耳側のイヤーカップには音量調整ダイヤル、ミュートボタンが付いています。
キャリングポーチ
付属にキャリングポーチがあります。布製。
ソフトウェア(Razer Surround)
ヘッドセット単体では7.1chバーチャルサラウンドは利用できず、専用ソフトウェア(Razer Surround)をインストールすることで可能になります。
またこのソフトはRazer製品を購入していればRazer同封されているアクティベーションコードで無償でPROにアップグレードできるようです。
ですがなぜかアップグレードができず、ほかのヘッドセットでも同じくアップグレードできませんでした。
なのでここで紹介する機能は無料版で使える機能のみとなります。
設定
Razer Surround
サラウンドのON/OFF。※実際にON/OFFしてみましたが全く変化ありませんでした。
オーディオインターフェース
Razer Surroundを適用するオーディオインターフェースを選択します。
ここで選択されているオーディオインターフェースを使用しているときのみRazer Surroundを使うことが出来ます。
次のための最適化
使用しているデバイスを選択します。
BlackShark V2 Xの場合恐らく[Razer BlackShark]でいいと思います。
BlackShark V2 Xの装着感
側圧
側圧は標準的といった感じ。耳元の圧迫感はあまり感じません。側圧がしっかりしているのでヘッドセットの重さがヘッドバント側に偏ることなく、ヘッドバンドとイヤーパッドでバランスよく支えることが出来ていると思います。
イヤーパッドが耳元にしっかり当たるくらいの側圧があるのでしっかりと密閉されているように感じます。イヤーパッドの空洞の広さは結構広めなので音の広がりもあるように感じます。
快適さ
側圧も強すぎずイヤーパッドは耳元に触れる部分は布タイプなので肌にも優しくとてもソフトな感触でした。また、イヤーパッドの空洞が広いので耳たぶなどが当たらないため痒くなったり痛くなったりしづらいように感じました。
耳に当たる面が布なので長時間装着していても蒸れにくい印象です。
重さ
重さが240gととても軽く頭や首への負担がとても少ないように感じました。
ヘッドセットに関しては軽ければ軽いほどいいはずなのでかなり嬉しいですね。
BlackShark V2 Xの音質(音の傾向)
オンボードサウンド、サウンドカードによって音の傾向が変わるため、それぞれで確認してみました。
オンボードサウンド
音の傾向はやや低音寄りといった印象。
低音寄りですが籠った感じはそこまでなく、音に迫力があり力強く感じました。音量を大きくしても高音部分で耳をつんざくような感じが少なく大音量で音楽を聴きたいという人に向いていそうです。
大音量でも音が割れてしまって聴こえることもありませんでした。
急激な音量変化があるような部分も滑らかに音量が変化していきました。
MixAmp Pro TR
オンボードと特に違いは感じませんでした。
Creative Sound BlasterX G6
オンボードと特に違いは感じませんでした。
SteelSeries GameDac
オンボードと特に違いは感じませんでした。
EPOS GSX300
オンボードと特に違いは感じませんでした。
BlackShark V2 Xの定位(音の方向性、音の距離)
オンボードサウンド+Razer Surround ON/OFFで確認しました。
Apex Legendsの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:△
- 足音の聞こえ始める距離:〇
Razer Surround ON/OFFどちらも全く違い無し。
CS:GOの場合
- 足音の捉えやすさ:△
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
Razer Surround ON/OFFどちらも全く違い無し。
Valorantの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
Razer Surround ON/OFFどちらも全く違い無し。
BlackShark V2 Xのマイク音質
※Razer KrakenをPC直刺し(オンボードサウンド)で確認しています。
マイク音質はゲーミングヘッドセットの中では悪くない印象でした。
しっかり声を拾ってくれるし声量もそこそこでていました。
若干籠ったような感じはありますが、普通に会話する分には全く問題ないレベルのマイク音質だと思います。
BlackShark V2 X向けイコライザ設定
ゲームの音や音楽は使用しているヘッドセット、サウンドカード(アンプ)によって音が変わります。
そのためイコライザ設定は使用しているヘッドセット、サウンドカード(アンプ)に合わせてイコライザ設定を調節する必要があります。
ここでは「BlackShark V2 X+オンボードサウンド」の状態でのゲームごとのイコライザ設定について解説します。つなぐサウンドカードによって多少音の差はありますが、参考にはなるかと思います。
BlackShark V2 Xの音の傾向はやや低音寄りなので低音を強める場合は控えめに弱める場合は大きく弱め、高音は強める場合は大きく強め弱める場合は控えめに弱めました。
PUBG向けイコライザ設定
PUBGの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Apex Legends向けイコライザ設定
Apex Legendsの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Valorant向けイコライザ設定
Valorantの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
イコライザ設定のやり方は下で確認できます。
まとめ
装着感がとても良かったです。ヘッドホンとマイクの音質も悪くなく値段の割に性能はしっかりしているように感じました。
デザインもレーザー感が強くない控えめな感じなので万人受けなように思います。
メリット
- 耳に当たる面が布なので長時間装着していても蒸れにくい
- 低音が強めで音に迫力がある
- イヤーパッドの空洞が広めで耳たぶ周りが当たらず快適
- 重量が軽く頭を動かしてもズレにくい
デメリット
- マイクが外せないので普段使いの際に少し邪魔
- ソフトウェア(Razer Surround)が機能しない
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