今回はEPOS(イーポス)|Sennheiser(ゼンハイザー)の外付けサウンドカード「GSX300」をレビューしていきます。
【Black】
【White】
EPOS GSX300の特徴

- オーディオを手頃な価格でアップグレードできるコストパフォーマンス抜群の外付けサウンドカード
- GSX 300とEPOS Gaming Suiteを組み合わせることでEPOS サラウンド 7.1のサウンドを利用可能
- 本体に音量ダイヤルを搭載
- スマートボタンでモードを瞬時に切り替え(モードまたはプロファイルの切り替えが可能)
EPOS GSX300のパッケージ内容
梱包状態
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パッケージ内容

EPOS GSX300本体、USBケーブル、クイックスタートガイド、安全ガイド。
EPOS GSX300のスペック
寸法 | 奥行 | 約95mm |
---|---|---|
幅 | 約80mm | |
高さ | 約40mm | |
重量 | 309g | |
接続端子 | 3.5 mm ヘッドセット端子 | |
3.5 mm マイク端子 | ||
3.5 mm micro USB | ||
USB規格 | USB 2.0 | |
ケーブル長 | 1200 mm | |
全高調波歪率 (THD) | < 0.01% | |
メインオーディオ | 24 bit 96 kHz
(ゲーミングスイートのインストール時は 7.1 @ 16 bit 48 kHz 固定) |
|
ヘッドフォン | 25- 75 Ω |
外観

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EPOS GSX300のカラーはBlack、Whiteの2色。今回購入したのはBlackです。
全体的に黒一色でとてもシンプルなデザインです。
正面にはEPOS|SENNHEISERのロゴが入っています。それと音量ダイヤルとスマートボタンが備わっています。
音量ダイヤルの周りにあるLEDリングは、2.0ステレオでは青色に点灯し、7.1サラウンドモードでは赤色に点灯するようになっています。
スマートボタンの機能は2.0ステレオと7.1chサラウンドの切替、プリセットの切り替えを行うことができます。

背面にはUSB端子、ヘッドセット端子、マイク入力端子があります。ヘッドセット端子は3極にしか対応していないので4極プラグのヘッドセットは3極変換ケーブルを使うことで使用できるようになります。

底面には滑り止めのゴムパッドが張られています。

USBケーブルはMicroUSB-タイプBです。
ソフトウェア(EPOS Gaming Suite)
再生

イコライザー
イコライザとは音の周波数ごとに強弱をつけて音に変化を付けることができる機能のことです。
イコライザを使うことで音楽や映画などの音の迫力を付けたり、ゲームの足音を聞き取りやすくしたりすることができます。
横軸の数値は周波数(Hz)のことで数値が低いほど低い音、高い数値ほど高い音をしめします。
縦軸の数値は音量(dB)のことで上げればその周波数帯の音が上がります。
FPSゲームなどで足音を強調したい場合などによく使用します。
おすすめのイコライザーは下のほうで紹介します。
モード
2.0ステレオと7.1chサラウンドの切替。
反響
反響を強くするほど音が広がって聞こえるようになる。
プリセット
プリセットはFLAT、MUSIC、ESPORT(TREBLE)、MOVIEがあります。
- FLAT:イコライザーはデフォルト、2.0ステレオ、反響無し
- MUSIC:イコライザーは低音と高音を強調し中音を抑えている、2.0ステレオ、反響無し
- ESPORT(TREBLE):イコライザーは低音を抑えて高音を強調している、7.1chサラウンド、反響有り
- MOVIE:イコライザーは低音と高音を強調、7.1chサラウンド、反響無し
マイク

音声強化機能
自分のマイク音声を加工する機能。
- オフ:強化無し
- ウォーム:低音が強化されて自然で聞き取りやすくした感じ。
- クリア:高音が強化されて声がクッキリ聞き取りやすくした感じ。
ゲイン
音声の音量を強化する機能。
サイドトーン
自分の声を再生する機能。
ノイズゲート
一定以下の音量をカットする。
ノイズキャンセリング
雑音を周波数でカットする機能。
設定

スマートボタンを押下したときにサラウンドサウンド切替をするかプリセット切替をするかの設定。
2.1chと7.1chサラウンドの足音の捉えやすさ

2.1chと7.1chサラウンドの足音の捉えやすさは2.1chのほうが足音が捉えやすいと感じました。
7.1chサラウンドだと反響感というか残響感が強くなってしまい銃声に足音が隠れてしまうことが多かった印象です。
2.1chだとわりかしすべての音がクリアに聞こえると思います。
音楽鑑賞や映画鑑賞の場合は7.1chサラウンドのほうが臨場感とか音の広がりが増すので良いです。
足音の捉えやすさ、定位(音の方向性、音の距離)

ヘッドセットによって聞こえ方は変わってくるので、持っているすべてのヘッドセットで試してみました。
色んなゲームで試してほうがいいですが、さすがに大変なので確かめやすいCS:GOのみで確認します。
イコライザーはフラット、反響なしで確認しています。
Logicool G331
- 足音の捉えやすさ:△
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 音の傾向:低音寄り
Logicool G433
- 足音の捉えやすさ:△
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 音の傾向:やや低音寄り
Logicool G933s
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 音の傾向:バランス
Logicool G Pro X
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 音の傾向:やや低音寄り
⇒「Logicool G Pro Xゲーミングヘッドセット」レビュー
Razer Kraken
- 足音の捉えやすさ:△
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 音の傾向:低音~中音より
HyperX Cloud II
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 音の傾向:やや低音寄り
HyperX Cloud Revolver S
- 足音の捉えやすさ:◎
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
- 音の傾向:バランス的
⇒「HyperX Cloud Revolver S」レビュー
ゼンハイザー GSP600
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 音の傾向:バランス的
⇒「EPOS|Sennheiser GSP600(601/602)」レビュー
ASTRO A40 TR
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 音の傾向:低音寄り
⇒「ASTRO A40 TR + MixAmp Pro TR」レビュー
音楽鑑賞の場合の音質
イコライザーはフラット、反響なしで確認しています。
Logicool G331
低音が強い印象でした。
迫力や臨場感はありますが、音がつぶれてしまっているように感じられます。もう少し高音を強めてあげるとクッキリとした音になりそう。
急激な音量変化がある音楽は滑らかに音が変化していき違和感ありませんでした。
また、音量がかなり小さいと感じました。ヘッドホンの音量、PC側の音量全てMAXにしても小さいと感じるほどでした。
Logicool G433
やや低音寄りですが響いて聞こえることはなくほどよい感じでした。
やや明瞭さに欠ける様に感じますが、そこまで気になるほどではないです。もう少し高音を上げてあげるとかなり良い感じになりそう。
急激な音量変化がある音楽は滑らかに音が変化していき違和感ありませんでした。
また、音量がかなり小さいと感じました。ヘッドホンの音量、PC側の音量全てMAXにしても小さいと感じるほどでした。
Logicool G933s
低音から高音までバランス的な感じ。
非常にクリアでしっかりすべての音がしっかり聞き取れるので高音質感を感じさせます。
急激な音量変化がある音楽は滑らかに音が変化していき違和感ありませんでした。
こちらはそこまで音量が小さいと感じることはありませんでした。
Logicool G Pro X
やや低音よりのバランス的な聞こえ方でスッキリとした印象。
音がつぶれることがなくクリアな感じで、それでいてほどよい迫力のある音でした。
急激な音量変化がある音楽は滑らかに音が変化していき違和感ありませんでした。
こちらはそこまで音量が小さいと感じることはありませんでした。
⇒「Logicool G Pro Xゲーミングヘッドセット」レビュー
Razer Kraken
低音~中音がかなり強いように感じました。
全体的に音が籠って聞こえてしまっていました。
250~1kHzあたりの中音が強いと籠って聞こえるので中音が特に強い印象です。なので中音を弱めて高音を強めればクリアになるかと思います。
急激な音量変化がある音楽は滑らかに音が変化していき違和感ありませんでした。
また、音量がかなり小さいと感じました。ヘッドホンの音量、PC側の音量全てMAXにしても小さいと感じるほどでした。
HyperX Cloud II
やや低音よりのバランス的な聞こえ方でスッキリとした印象。
音がつぶれることがなくクリアな感じで、それでいてほどよい迫力のある音でした。
急激な音量変化がある音楽は滑らかに音が変化していき違和感ありませんでした。
こちらはそこまで音量が小さいと感じることはありませんでした。
HyperX Cloud Revolver S
バランス的な音の傾向でした。
全ての音がクリアに聞こえているような感じで、低音と高音のどちらかが主張するわけでもなくバランスのいい音でした。
急激な音量変化がある音楽は滑らかに音が変化していき違和感ありませんでした。
こちらはそこまで音量が小さいと感じることはありませんでした。
⇒「HyperX Cloud Revolver S」レビュー
ゼンハイザー GSP600
バランス的な音の傾向でした。
全ての音がクリアに聞こえているような感じで、低音と高音のどちらかが主張するわけでもなくバランスのいい音でした。
急激な音量変化がある音楽は滑らかに音が変化していき違和感ありませんでした。
こちらはそこまで音量が小さいと感じることはありませんでした。
⇒「EPOS|Sennheiser GSP600(601/602)」レビュー
ASTRO A40 TR
かなりバランス的ですが、やや低音よりといった印象。
迫力もほどよくあり、籠ったような感じも少なく聴きやすいといったような感じでした。
急激な音量変化がある音楽は滑らかに音が変化していき違和感ありませんでした。
音量はやや小さめかなぁを感じました。
⇒「ASTRO A40 TR + MixAmp Pro TR」レビュー
ヘッドセットごとのイコライザ設定
上記で記した通り、ヘッドセットによっても音が変わるのでヘッドセットの音の特性に合わせてイコライザを調整するとより足音が聞き取りやすくなります。
ここではヘッドセットごとの音の特性に合わせて作成したイコライザ設定を紹介します。
イコライザを設定するにあたって、ゲーム音の周波数ごとの音量を知る必要があります。というわけで調べた結果は以下になります。
PUBGの音声の周波数ごとの音量

Apex Legendsの音声の周波数ごとの音量

Valorantの音声の周波数ごとの音量

これらの数値をもとに作成したヘッドセットごとのイコライザ設定は以下になります。
Logicool G331
Logicool G331は低音よりなので低音の強調は控えめ、高音は強めに強調します。
PUBG/FORTNITE向けイコライザー


Apex Legends向けイコライザー


Valorant/CS:GO向けイコライザー


Logicool G433
Logicool G433はやや低音よりの特性なので、低音~中音の強調は控えめ、高音は強めに強調します。
PUBG/FORTNITE向けイコライザー


Apex Legends向けイコライザー


Valorant/CS:GO向けイコライザー


Logicool G933s
Logicool G933sはバランス的な特性なので、純粋にゲーム音に合わせてイコライザを設定します。
PUBG/FORTNITE向けイコライザー


Apex Legends向けイコライザー


Valorant/CS:GO向けイコライザー


Logicool G Pro X
Logicool G Pro Xはやや低音よりの特性なので、低音~中音の強調は控えめ、高音は強めに強調します。
PUBG/FORTNITE向けイコライザー


Apex Legends向けイコライザー


Valorant/CS:GO向けイコライザー


Razer Kraken
Razer Krakenは低音~中音よりなので低音~中音の強調は控えめ、高音は強めに強調します。
PUBG/FORTNITE向けイコライザー


Apex Legends向けイコライザー


Valorant/CS:GO向けイコライザー


HyperX Cloud II
HyperX Cloud IIはやや低音よりの特性なので、低音~中音の強調は控えめ、高音は強めに強調します。
PUBG/FORTNITE向けイコライザー


Apex Legends向けイコライザー


Valorant/CS:GO向けイコライザー


HyperX Cloud Revolver S
HyperX Cloud Revolver Sはバランス的な特性なので、純粋にゲーム音に合わせてイコライザを設定します。
PUBG/FORTNITE向けイコライザー


Apex Legends向けイコライザー


Valorant/CS:GO向けイコライザー


ゼンハイザー GSP600
ゼンハイザー GSP600はバランス的な特性なので、純粋にゲーム音に合わせてイコライザを設定します。
PUBG/FORTNITE向けイコライザー


Apex Legends向けイコライザー


Valorant/CS:GO向けイコライザー


ASTRO A40 TR
ASTRO A40 TRは低音よりなので低音の強調は控えめ、高音は強めに強調します。
PUBG/FORTNITE向けイコライザー


Apex Legends向けイコライザー


Valorant/CS:GO向けイコライザー


まとめ
ゲーム目的や音質向上を目的にしても十分期待できるサウンドカードだったと思います。
ただイコライザーをしっかり設定した場合の効果なので、イコライザーを設定するのが面倒と思う場合はもうちょいしっかりしたサウンドカードのほうがいいかもしれません。
メリット
- イコライザーをしっかり設定すればほかのサウンドカードと同等の音質になる
- ゲームに必要な機能だけといった感じでコスパが良いように感じる
デメリット
- 4極プラグが使えない
【Black】
【White】
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