今回はゲーミングヘッドセットの「Logicool G933s」をレビューしていきます。
Logicool G933sの特徴
2.4GHzのワイヤレス通信
ワイヤレスと有線の両方で使用可能。
2.4GHz帯は遠くまで届きやすいことが特徴。
Pro-G 50mmドライバー
ロジクール製ヘッドセット最大口径ドライバー。
口径が大きくなったドライバーは臨場感のある低音と透明感のある高温を実現。
7.1CHを超えるサラウンド
DTS Headphone:X 2.0は仮想空間を正確に再現し、音の位置や距離を捉えやすくなっている。
パッケージ内容
- Logicool G933s本体
- USBワイヤレスレシーバー
- micro-USB充電ケーブル
- 3.5mmオーディオケーブル
- クイックスタートガイド
- 保証規定
- 保証書
スペック
サラウンド | バーチャル7.1chサラウンド対応 | |
マイク | 極性パターン | カーディオイド(単一指向性) |
周波数 | 100Hz-10kHz | |
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ直径 | 50mmPRO-Gドライバー | |
周波数 | 20Hz~20kHz | |
インピーダンス | 39オーム(パッシブ)、5kオーム(アクティブ) | |
感度 | 93 +/-3 dB | |
ケーブル長 | 充電ケーブル長 | 2m |
モバイル用ケーブル長 | 1.5m | |
ワイヤレス通信可能範囲 |
屋内 | 15メートル |
屋外 | 20メートル | |
接続タイプ | USB | |
バッテリー駆動時間(2.4GHzワイヤレスの場合) | ライトオフ | 最長12時間 |
デフォルトのライト設定 | 最長8時間 | |
重量 | 379g(ケーブルおよびUSBレシーバーを除く) |
外観
全体的に黒一色のデザイン。
ヘッドバンドとハウジングは光沢の少ないマットタイプ、アーム部分は光沢のあるグロッシータイプです。
ヘッドバンドとハウジングにロゴマークがあり、イヤーパッドはラバータイプで中々高級感があるデザインをしています。
ヘッドバンドの長さ調整はスライド式になっており、0.3mmずつロックされるようになっているので細かく調整することができます。
アームとヘッドバンドの接合部は回転するようになっており、頭の輪郭に合わせて角度が調整されるようになっています。
アームとハウジングの接合部も角度を変えられるようになっているので、自然と頭の輪郭に合います。
左側ハウジングの横には音量調節やマイクミュートなどをコントロールできるボタンが搭載されています。
イヤーパッドはレザータイプで、厚さは2cmほどありとてもふわふわとしていて頭にしっかり密着します。
イヤーパッドの空洞の広さは横:4.5cm、縦:7.5cmほどでした。結構広めで耳がすっぽり入るくらいの広さです。
ヘッドバンドの締め付けもなかなか強めなので、しっかり密閉されていることが感触で分かります。
マイクは本体収納タイプで使用時は引き出し使用します。収納時は自動でミュートになります。
ハウジングの横とログマークはライティング機能が備わっており、ゲーミングデバイス感を醸し出すことができます。もちろん装着時は自分からは見えませんが・・・。
操作方法、設定方法
「G Hub」というソフトウェアで音響設定、ライティング設定、ボタン割り当てなどを行うことができます。
LIGHTSYNC
プライマリーはハウジング横のラインのLED、ロゴはGのロゴマークのLED。
〇効果
- オフ:無点灯
- 固定:選択されている色を点灯する
- サイクル:様々な色を徐々に変化させながら点灯する
- ブリージング:選択されている色をフェードイン/フェードアウトする
- 画面サンプラー:画面上のライトゾーンに色を合わせて点灯する
- オーディオビジュアライザー:音楽に合わせて点灯する
割り当て
G1~G3ボタンの役割を割り当てる項目。
音響
- 音量:出力音声の大きさ
- マイク:マイク入力音声の大きさ
- 側音:マイクが拾った音を再生する。その際の音量。
〇部屋名
部屋名は仮想的な視聴空間を選ぶもののようで、「エンターテイメント」「ゲーミング」「スポーツ」の3つから選ぶことができます。
個人的にFPSをやる際には「ゲーミング」のほうが一番足音の発生源の位置を捉えやすいと感じられました。
念のため自分でも聞き比べてみると良いと思います。
〇DTSスーパーステレオモード
この機能謎過ぎる。
スピーカーの仮想位置のことのようです。
「オフ」「フロント」「ワイド」「トラディショナル」の4つから選択ができます。
全て聞き比べてみましたが、まったく変化が感じられませんでした。バグか何かなんだろうか・・・。
イコライザー
周波数帯域ごとに音量を調整できる機能。
足音、銃声などの音源は全て音量の強い帯域、弱い帯域がありイコライザーで強弱をつけることで足音を聞こえやすくしたりすることができます。
ムード:様々な用途に合わせて周波数の強弱つけたプリセットが用意されている
FPSをプレイする際にはバスブースト、FPSがおすすめ。
自分で細かくイコライザー設定をしたい場合はこちら。
ハウジング部のボタンによる操作
上から電源スイッチ、イコライザーサイクルボタン(デフォルト)、サウンドサウンド切替ボタン(デフォルト)、最大輝度を循環ボタン(デフォルト)、マイクミュートボタン、音量調整ダイヤルとなっています。
イコライザーサイクルボタン(デフォルト)、サウンドサウンド切替ボタン(デフォルト)、最大輝度を循環ボタン(デフォルト)はソフトウェアの設定で変更することができます。
ワイヤレス接続方法と充電方法
左側ハウジングのふたを開けると中にUSBワイヤレスレシーバーが入っているのでそれを取り出しPCに接続します。
次に電源スイッチをオンにすればワイヤレス接続が可能です。
充電をする際には充電用ケーブルをPCと接続することで可能です。充電しながら使用することもできます。
装着感
良いところ
ヘッドバンドの締め付けが結構強めですが、イヤーパッドがとてもふかふかで柔らかいのでそれほどキツさを感じさせません。
ヘッドバンドの締め付けが強い分イヤーパッドがしっかり押さえつけられるので、密閉感を肌で感じることができます。密閉されているので音をしっかり拾えて小さな音や音の振動をしっかり拾うことができます。
G933sは角度調整が垂直方向と水平方向両方にできるので、頭の輪郭に合わせやすく違和感がとても少なかったです。耳に当てるだけでフィットするのでとても快適です。
重量が少し重めで379g(ケーブルおよびUSBレシーバーを除く)あります。個人的には重いとは感じることもなく首が疲れることもありませんでした。
悪いところ
僕はもともと肌が弱いので耳元がかゆくなってしまうことがありました。
イヤーパッドがレザー製でかつ密着感も強いので蒸れやすいと感じました。
夏場などはこまめに拭いたほうがよさそうです。
ヘッドセットを外すときボタンを誤って押してしまうことが多発することです。
定位(音の方向性、音の距離)
音の定位性はいろいろなゲームをやってみて確かめてみました。
「Logicool G933s」の比較として「Logicool G433」を音の方向、距離感、足音のとらえやすさを観点に聞き比べてみました。
※両者ともサラウンドサウンドONにして聞き比べています。OFFの場合音の方向がかなり掴みづらくなります。
CoD:MWの場合
Logicool G933s
【方向】
全方向おおむねわかりやすかったです。
たまに前後がわかりづらいタイミングがありますが、ほぼほぼ把握できるといっていいと思います。
【距離感】
音の強弱がしっかりしているので距離感はつかみやすいと感じました。
敵が近づいてくるにつれ低音がしっかり主張してくるので判断しやすいです。
【足音のとらえやすさ】
銃声が反響して足音が捉えにくいことがあります。
木の床の音など低音が強い足音などは振動としてとらえやすいです。
Logicool G433
【方向】
全方向おおむねわかりやすかったです。
たまに前後がわかりづらいタイミングがありますが、ほぼほぼ把握できるといっていいと思います。
【距離感】
おおむね判断できますが、あまり距離による音の差がないように感じられます。
Logicool G933sと比べて音の強弱のメリハリはないように感じました。
【足音のとらえやすさ】
銃声があまり反響しないので比較的銃声がなっているときでも足音を捉えやすいと感じました。
低音が弱いため足音を振動としてとらえにくい。
Apex Legendsの場合
Logicool G933s
【方向】
銃声の方向はわかりやすい。
近距離の足音はかなり正確につかみやすい。
【距離感】
音にメリハリがあるので遠近感をつかみやすいです。近づくにつれ力強い音、離れるにつれ細い音のようにハッキリしているイメージでした。
距離に応じて足音の振動を耳に感じやすいと思います。
【足音のとらえやすさ】
近くの敵の足音はかなりとらえやすい。近づくにつれ音を振動としてとらえやすい。
遠くの足音は聞こえない気がします。イコライザーにもよりますが、味方の人は足音に気づいているときに自分が聞こえないということがありました。
Logicool G433
【方向】
Logicool G933sとおおむね同じくらい。
【距離感】
おおむねわかりますが、距離に応じて音の変化が小さいようにも思えました。
【足音のとらえやすさ】
Logicool G933sとおおむね同じくらい。
聞き比べてみた感想
音の質感はかなり違いますが、定位性に関しては大きく差はなかったように思います。
どちらもFPSをやる分には十分な音を出してくれます。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向
「Logicool G933s」と「Logicool G433」と比べてみました。
音質は「Logicool G933s」のほうが圧倒的に良いです。
「Logicool G933s」は低音と高音のメリハリがしっかりあり、すべての音が明瞭に聞き取れました。
「Logicool G433」は全体的に音が高音よりになっているというか音がスカスカといった感じでした。歌などはボーカルが強く出てきてギターやドラムの音が弱く感じられます。
「Logicool G933s」の強みは「Logicool G433」には表現できない低音の力強さだと思います。
音楽鑑賞や映画鑑賞をする場合には「Logicool G933s」が圧倒的に満足度は高いです。
マイク音質
とても良いです。
変に籠ったような声にならないし小声でもしっかり拾ってくれるので高品質だと思います。
ノイズ等も感じられないので実況などにも使えるのではないかと思います。
⇓その他ゲーミングヘッドセットのマイク比較⇓
まとめ
ゲーム、音楽鑑賞、映画鑑賞すべてに使えるヘッドセットだと思います。
高額なヘッドセットですがそれに見合った性能を持っていると思います。
⇓その他のゲーミングヘッドセットのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングヘッドセットと選び方を以下で解説しています⇓
DTSスーパーステレオモードは2ch音源にサラウンド感を持たせる機能だったと思います。
そうなんですね!
有効、無効切り替えても全く変化が無かったので疑問でした。