今回はLogicool(ロジクール)のゲーミングマウス「G PRO X SUPERLIGHT」をレビューしていきます。
G PRO X SUPERLIGHTの特徴
- ロジクール史上最軽量で63グラム未満
- 摩擦が少なくスムーズなマウス操作ができる大きなPTFEフィート
- 遅延の少ない安定したワイヤレステクノロジー「LIGHTSPEED」
- ロジクール史上最高精度のセンサー「HERO 25K」
性能(スペック)
本体 | ボタン | 5箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン)+ワイヤレス接続切替スイッチ |
---|---|---|
長さ | 125mm | |
幅 | 63.5mm | |
高さ | 40mm | |
重量 | <63g | |
ケーブル | ケーブル名 | 充電ケーブル |
ケーブルタイプ | ビニール被膜 | |
ケーブル長 | 1.8m | |
センサー | センサー名 | HERO 25K |
DPI | 100~25600(50刻み) | |
ポーリングレート | 125/250/500/1000 | |
最大認識速度(IPS) | 400 | |
最大加速度(G) | 40 | |
スイッチ | スイッチ名 | – |
耐クリック回数 | – | |
バッテリー | バッテリー寿命 | 最大70時間 |
充電時間 | – | |
ソフトウェア | G Hub |
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
G PRO X SUPERLIGHT本体、LIGHTSPEEDワイヤレスレシーバー、充電/データケーブル、レシーバー延長アダプター、グリップテープ(オプション)、ワイピングクロス(グリップテープ準備用)、PTFEフィート付きレシーバーカバー(オプション)、取扱説明書等。
形状・外観
大きさ
大きさ、形状は「Logicool G Pro Wireless」と同様です。
大きさは左右対称マウスの中では標準的です。基本的に左右非対称と左右対称では左右対称のほうが小さめな傾向にあります。
高さは左右対称マウスの中では標準的です。高さに関しても左右非対称と左右対称では左右対称のほうが低めな傾向にあります
大きすぎず小さすぎず、人を選ばないサイズかと思います。
左サイドの形状
前方から中央、後方から中央に向かって凹んでいく形状をしています。一般的な左右対称マウスの形状です。この凹みの深さはかなり浅め。
また垂直方向の形状はフラット寄りで癖が少ない形状ですが、その分指に引っかかりづらくやや保持しづらい印象。
右サイドの形状
左右対称マウスなので左サイドと同じ形状です。
かなりフラット寄りの形状なので、指を立てても倒しても違和感が少ないフィット感です。
サイドの滑り止め
滑り止めは張られていませんが、軽いマウスなので特に問題なく保持することができます。
またグリップが足りないと感じる場合、グリップテープが付属しているので貼り付けることでグリップを強化することが出来ます。
サイドとクリックボタンに張るグリップテープがあり、グリップを強めたい部分のみに張ることができます。
ただグリップテープを張ればその分重さも加重されるので注意。(実測:62g)
表面の形状と質感
表面の山の位置が前後左右概ね中央の位置にあります。
高さも高くなく大きく湾曲した部分もなく、本当に癖のない形状と言った印象。手のひらとのフィット感は少ないです。
表面の質感はサラサラとした感触で、指紋は目立たない感じです。
ソール
ソールは上部に大きなソール1枚、下部に縁を沿うように1枚、センサー周りに1枚張られています。
「LogicoolG Pro Wireless」よりソールの面積が広くなっており、白いPTFEフィートになっています。
またマウス底面のカバー部分はPTFEフィート付きレシーバーカバーと交換することができるようになっています。
通常だと上部のソール面積が広めなので交換することである程度バランスをとることが出来る様になっています。
滑りやすさについては下のほうで解説しています。
重さ
重量は63g未満とかなり軽いです。
今までのワイヤレスゲーミングマウスの最軽量は「Razer Viper Ultimate」の74gでしたが、それよりも軽く現状で最も軽いワイヤレスゲーミングマウスとなっています(私の知る限り)。
充電方法
充電方法は「G PRO X SUPERLIGHT」本体と充電ケーブルを接続することで出来ます。
バッテリー寿命は連続70時間。
ワイヤレス接続方法
LIGHTSPEEDワイヤレスレシーバー、充電/データケーブル、レシーバー延長アダプターをそれぞれ接続することで可能です。
レシーバーをマウスに近づけておくことが出来るタイプ。
また、裏面にはレシーバー収納スペースがあります。
ライティング
ライティング機能はありません。
充電時に点灯するLEDはホイール下にあります。
ボタンとクリックについて
左右クリックボタン
クリック感は押下圧は標準的、ストロークはやや浅め~標準的です。軽快なクリック感でしっかりとしたカチカチ感があります。
「Logicool G Pro Wireless」と比べると少し重く深めですね。
クリック音は鈍く低い音で、結構大きめな音が鳴ります。
形状は手前は凸状で奥に行くほど段々凹状になっています。
サイドボタン
細長く小さめで表面が丸まった形状をしています。
位置的にはマウスのやや前方寄りで親指の真上に来る位置です。結構高い位置にあり指が干渉することはありません。
表面からの出っ張りは控えめで押しやすさはまずまずと言ったところ。
スクロールホイール
「Logicool G Pro Wireless」は黒いホイールでしたが、「G PRO X SUPERLIGHT」は白いホイールになっています。滑り止めラバーが巻かれており、ラバーは横ライン状に溝が彫られており指が引っかかりやすくなっています。
ホイールの重さはやや軽め~標準的、控えめなコリコリ感があります。「Logicool G Pro Wireless」より少し重めでコリコリ感が控えめといった感じ。
ホイールボタンの重さは標準的。
底面
底面にはワイヤレス接続切替スイッチがあります。
ソフトウェア(G Hub)
割り当て
上下スクロール以外は全て割り当て可能です。
〇割り当てられる機能
- コマンド
- キー
- アクション
- マクロ
- システム
感度(DPI)
DPI速度
DPIは100~25600までを50刻みで設定可能。
設定できるDPIの最大数は5つです。設定は減らすこともできます。
DPIシフトはDPIシフトボタンを押している間だけDPIシフトに割り当てられているDPIにすることができる機能です。
⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
レポートレート(毎秒)
ポーリングレートは125/250/500/1000の中から選択可能。
⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
ゲームでの使用感
次はマウスの持ち方ごとの使用感です。実際にゲームをしてみて感じた使用感をまとめていきます。
プレイしたゲームは「Apex Legends」と「Aim Lab」です。
ちなみに私の手のサイズは中指の先端から手首までで約18.5cmです。
かぶせ持ちでの使用感
使えるには使えるという感じでした。
かぶせ持ちの形で保持することは出来ますが、手のひらに当たらないためほぼ指でマウスを支える形になります。
とても軽いマウスなのでそれでも十分保持できますが、かぶせ持ちでこのマウスを使うメリットはあまりないように感じます。手のひらのフィット感を重視しないのであればいいですが。
つかみ持ちでの使用感
使いやすいです。
「G PRO X SUPERLIGHT」は左右対称マウスの中でも後部の高さがそこそこあるほうなので、比較的手のひら後部に接地させやすくつかみ持ちしやすい印象です。
左右対称マウスなので指のグリップ感もよく、しっかりマウス後部側に引き付けられるのでつかみ持ちを維持しやすい印象でした。
つかみ持ちは指と手のひら後部でマウスを保持しますが、それぞれのマウスの重さの掛かり方は指:5、手のひら後部:5といった感じでかなりバランス良く保持することができました。
つまみ持ちでの使用感
とても使いやすいです。
左右対称で高さもそれほど高くなく手のひらにマウスが当たらないので、指での操作の妨げになることが無くストレスなく操作することが出来ました。
「G PRO X SUPERLIGHT」は左右対称マウスの中でも両サイドの形状がフラット寄りで癖が少ないため、左右で指のグリップ感に違いが出づらくかなり自然なグリップができます。
「Logicool G Pro Wireless」はつまみ持ちのような指だけで支える持ち方だとマウスの重さで少しずり落ちてくるような感覚がすることがありましたが、「G PRO X SUPERLIGHT」になって軽くなった分そのような感覚も少なくなりました。
補足
マウスを真横に動かしてカーソルが斜めに上がったり下がったりすることもなく、体感に合ったAIMをすることができました。
体感では「Logicool G Pro Wireless」よりもかなり滑りやすく、一定方向に動かし続けるような滑らかなAIMがしやすい印象でした。しかしパッと狙うようなAIMはたまに行き過ぎたりして慣れる必要がありそうな印象。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
G PRO X SUPERLIGHTのセンサーテスト
○テスト環境
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
綺麗波線をしていました。「Logicool G Pro Wireless」とほとんど違いはない印象です。
実際に使ってみた感じでも違和感等はありませんでした。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
- 検証用マウスパッド:SteelSeries QcK+
「G PRO X SUPERLIGHT」のリフトオフレンジは0.6mmでした。
ちょうどいい長さで、FPSでも違和感なく使用できると思います。
⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓
滑りやすさ
滑りやすさ比較のやり方は、マウスパッドに角度をつけてその上の滑り方を比較するやり方を行いました。
「G PRO X SUPERLIGHT」と「Logicool G Pro Wireless」では、「G PRO X SUPERLIGHT」のほうが滑りやすいです。
PTFEフィート付きレシーバーカバーの有り無しでも試してみた感じだと、PTFEフィート付きレシーバーカバー無しのほうが滑りはいいです。
PTFEフィート付きレシーバーカバー無しだと上部のソール面積が広い分上部が少し滑りにくい印象ですが、PTFEフィート付きレシーバーカバーを付けると上下がバランスよくなるかなといった感じです。
応答速度(反応速度)
次はマウスのクリック応答速度(反応速度)を計っていきます※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
このテストで分かることは”露骨な遅延が無いこと””ボタンを素早く押せるか”程度のものです。
100回やった結果はこのようになりました。
- 最速:0.15秒
- 最遅:0.192秒
- 平均:0.17306秒
平均タイム0.17306秒となりました。
結構速く反応することが出来た気がします。
ボタンをサクッと押し込みやすく、押そうと思ってからすぐに押し込むことができます。
ワイヤレスマウスですが遅延等は一切感じられませんでした。
⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓
まとめ
本当に「Logicool G Pro Wireless」の軽量版と言った印象でした。ずっと「Logicool G Pro Wireless」を使い続けていたので使いづらいわけがありませんでした。
恐らく今後ゲーミングマウスと言えばコレと言われるマウスになるんだと思います。
メリット
- とても軽量でマウス操作にストレスを感じない
- 「Logicool G Pro Wireless」よりも滑りやすく、スムーズなAIMが可能
- つかみ持ち、つまみ持ちとの相性が良い
デメリット
- かぶせ持ちは微妙
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