当記事ではApple(アップル)のイヤホン「EarPods with 3.5mm Headphone Plug」をレビューしていきます。
EarPods with 3.5mm Headphone Plugの特徴
- インナーイヤー型(開放型)有線イヤホン
- EarPodsの3.5mm3極プラグ接続タイプ
- 音の出力を最大にし、音の劣化を最小に抑えるように設計された内部スピーカー
- 音量の調節、音楽やビデオ再生の操作、電話への応答と通話終了などが可能なリモートコントローラー搭載
EarPods with 3.5mm Headphone Plugのパッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
EarPods with 3.5mm Headphone Plug本体、説明書等。
スペック
接続方法 | 有線接続(3.5mm4極) | |
---|---|---|
イヤホン | タイプ | インナーイヤー型(開放型) |
ドライバー | – | |
周波数 | – | |
インピーダンス | – | |
感度 | – | |
マイク | 極性パターン | – |
周波数 | – | |
感度 | – | |
ケーブル | 3.5mm4極プラグ(ラバー製) | 約1.2m(実測) |
重量 | イヤホン本体 | 12g(実測) |
付属イヤーピース | – |
外観・仕様
デザイン
全体的に白一色でつるつるした表面をしており、アップル感のあるデザインをしています。
形状は全体的に角が無く丸い形状をしています。
派手さが無くシンプルなデザインで、外でも目立たなく使いやすい印象です。
耳挿入面にL/Rの文字が描かれているので、どちらか間違える心配もありません。
イヤーピース(イヤーチップ)
イヤーピース等はありません。
ケーブル
ケーブルはかなり細めのラバー製で、3.5mm4極ケーブル。
長さが実測で約1.2mほどとなっています。
またケーブルの途中にはケーブルをまとめられる留め具が付いています。
インラインマイクとリモートコントローラー
右耳側のケーブルの途中にインラインマイクとリモートコントローラーが備わっています。
リモートコントローラーでは以下の操作ができます。
メディアコントロール | 音量を上げる | プラスボタン |
---|---|---|
音量を下げる | マイナスボタン | |
再生/一時停止 | センターボタンを1回押す | |
次の曲 | センターボタンを2回押す | |
早送り | センターボタンを2回押し、2回目を長押し | |
前の曲 | センターボタンを3回押す | |
巻き戻し | センターボタンを3回押し、3回目を長押し | |
電話 | 電話に出る/切る | センターボタンを1回押す |
電話を拒否 | センターボタンを長押し |
重量
重量はケーブル込みで12g(実測)でした。
結構軽めです。
装着感
「EarPods」は穴をかぶせる様に固定するインナーイヤー型(開放型)イヤホンで、耳の周りの輪郭部分で支えるタイプ。
耳栓のように使うカナル型(密閉型)と違い、耳周りにバランスよくフィットするため圧迫感が少なく長時間の装着に向いています。
「EarPods」はインナーイヤー型(開放型)イヤホンの中でも比較的小さめで、圧迫感が少ないですが少しフィット感や密閉感が弱い印象でした。
耳からすぐ抜けてしまうというほどではないですが、きっちり押し込まないと音が抜けやすかったです。密閉感が弱いため音漏れも多いかもしれません。
フィット感が弱い分固定力も弱く、入れ方によって音の聴こえ方に違いが出やすくちょっとした拍子でズレ易い印象も受けました。
その分装着感は良く、形状も全体的に丸っぽいので痛くなったり圧迫感を感じたりすることがなく、長時間でも付けていることができました。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
※テスト環境:EarPods + Creative Sound BlasterX G6
音の傾向
基本低音寄りで迫力はしっかり感じられます。
ただ中音が比較的高めな分音が籠ったように感じられる場面が多々あります。また高音部分もそこまで高くないため明瞭感に欠けるといった印象です。
音の深みや解像度と言った部分は値段相応と言った印象で、高音質とまでは言えないといった感じです。
マイク音質
※テスト環境:EarPods + Creative Sound BlasterX G6
音質は思ったよりは良いように感じました。若干籠っていますがイヤホンの中では比較的クリアな聞こえ方をしていました。
かなり感度が良く声が途切れるということはありませんでした。その分クリック音などの環境音も全て入ってしまうのでゲームで使う場合はノイズゲートの設定は必要かなといった感じです。
声の大きさも十分でそのままでも全く問題なく使用できる印象です。
またサーっというホワイトノイズが常になっているので、その点でもノイズゲートは必要だなっといった印象。
定位感(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
※テスト環境:EarPods + Creative Sound BlasterX G6
Apex Legendsの場合
- 足音の強さ:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
- 方向性:〇
- 距離感:〇
普通に聴こえるといった感じです。
基本的には全く問題なく足音を捉えることが出来ますが、たまに前後が分かりにくいことがありました。とは言え慣れたら普通に方向も捉えられるようになりました。
距離感や方向性などの定位感は実際の聞こえ方に合った場所にいるので、問題ないかと思います。
定位感、足音の捉えやすさともに良い感じです。
CS:GOの場合
- 足音の強さ:△
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 方向性:〇
- 距離感:〇
少し聴き取りにくいかなと感じました。
中音が低いため、コンコンやトントンといった足音が弱く聴こえ捉えにくい印象でした。
近くの足音はとらえることが出来ますが、少し遠くにいる敵の足音はほとんど聞こえませんでした。
距離感や方向は聞こえた位置と実際にいる位置がおおむね合っており、正確に捉えることが出来ました。
定位性は問題ないが、足音の捉えやすさはイマイチといったところ。
Valorantの場合
- 足音の強さ:△
- 足音の聞こえ始める距離:△
- 方向性:△
- 距離感:〇
少し聴き取りにくいかなと感じました。
問題なく足音を捉えることが出来ますが、銃声と被ってしまい聞こえなくなってしまうことが多々ありました。
中音が低いため足音自体が小さく、より捉えにくくなっている印象を受けました。
距離感は聞こえた位置と実際にいる位置がおおむね合っており正確に捉えることが出来ましたが、近くに居る敵の足音の方向がぼんやりしている場面が多々ありました。
定位性、足音の捉えやすさともにイマイチといったところ。
EarPods with 3.5mm Headphone Plug向けイコライザ設定
ゲームの音や音楽は使用しているイヤホンによって音が変わります。
そのためイコライザ設定は使用しているイヤホンに合わせてイコライザ設定を調節する必要があります。
「EarPods with 3.5mm Headphone Plug」の音の傾向は概ね「やや低音寄り」なのでそれに合わせてイコライザーを調整しました。
PUBG/FORTNITE向けイコライザ設定
PUBGの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Apex Legends向けイコライザ設定
Apex Legendsの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Valorant/CS:GO向けイコライザ設定
Valorantの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
イコライザ設定のやり方は下で確認できます。
まとめ
低音が強く迫力があり高音も程よく出ており違和感のない綺麗な音で、音楽/映画鑑賞向けの音質でした。
FPS使用としてやや足音の捉えやすさが劣るため向いておらず、使用するならイコライザー設定が必要と言った印象です。
とは言え価格的には全体的にクオリティーが高く、出来るだけ安く済ませたいという人には優秀なイヤホンかと思います。
良かったところ
- 低音が強く迫力があり高音も程よく出ており違和感のない綺麗な音
- インナーイヤー型で優れた装着感で、長時間の装着に向いている
- 価格が安く、手を出しやすい
悪かったところ
- FPSでの使用の場合、イコライザーで調整が必要
- インナーイヤー型の中ではやや小さめで密閉感や固定感が弱い
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⇓おすすめのゲーミングイヤホンと選び方を以下で解説しています⇓
コメント失礼します。
現在EarPodsとmixampを使用しValorantをプレイしているのですが、足音が聞き取りやすくなるmixamp用の設定などありませんか?
https://vanillaice-fps.com/review/headset/astro-a40-tr-mixamp-pro-tr-review
上記のvalorant向けイコライザーを試してみてほしいです。
足音がぼんやりする場合は500Hzを少し下げてください。全体的に音に違和感がある場合は角周波数で0に近い数値に調整してみてください。