今回はEPOS(イーポス)|Sennheiser(ゼンハイザー)のゲーミングヘッドセット「GSP300(301|302)」をレビューしていきます。
GSP300の特徴
- 3色展開(Blue:300、White:301、Black:302)
- 重低音の高品質オーディオ
- 本体にボリューム調節のダイヤル付き
- 跳ね上げるだけでミュートにできる跳ね上げ式マイク
GSP300のパッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
GSP300本体、4極変換ケーブル、製品情報ガイド。
GSP300のスペック
サラウンド | ステレオ | |
---|---|---|
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ | ダイナミック | |
周波数 | 15Hz~26000Hz | |
インピーダンス | 19Ω | |
マイク | 極性パターン | -、ノイズキャンセリング |
周波数 | 10Hz~24000Hz | |
ケーブル | 3.5mm3極ケーブル(ラバー製) | 2m |
4極変換ケーブル | 約0.1m | |
重量 | 287g |
GSP300の外観・形状
今回購入したのはGSP302(Black)です。
デザイン
全体的に黒色ベースでアーム部分にロゴマークが入っており、比較的落ち着いたデザインをしています。
形状はややゴツゴツ感がありイカツイ感じがします。
ヘッドバンド
ヘッドバンドはプラスチック製。中央は空洞になっています。
クッションはヘッドバンドに満遍なく張られているタイプで中央は空洞になっています。メッシュタイプで、そこそこの厚みがありふかふかとしています。
ヘッドバンドの左端にEPOS|Sennheiser、右端にGSP302の文字が入っています。
イヤーカップ
イヤーカップはプラスチック製。さらさらとした質感で光沢のないマットな感じ。
イヤーパッド
イヤーパッドはレザータイプ。
厚さはしっかりありモチモチとした触感をしています。
空洞の広さは比較的狭めで、耳周りと少し重なる感じになります。
アーム(長さ調節、角度調整)
アーム部分もプラスチック製。
長さ調節はイヤーカップを引っ張ることで調節することができます。ロックが掛かるタイプで左右で長さを合わせやすいです。
角度調節は垂直方向のみ可能です。固定はされないタイプで装着時のみ頭に合わせて角度が調節される感じです。
マイク
マイクは跳ね上げ式で折りたためるようになっています。一番上に折りたたむとミュートになるようになっているためかなり便利。
マイクのアーム上部はゴム製になっており、わずかですが折り曲げられるようになっています。
ケーブル
ケーブルはラバー製で本体に繋がっているケーブルは3.5mm3極ケーブル。長さは2mです。
付属に3.5mm4極変換ケーブルがあり長さは約0.1mです。
ケーブルは比較的柔らかめ。
重量
重量は公称値が287g、実測重量は270g(ケーブル抜き)とそこそこ軽めです。ほとんどがプラスチック素材なので軽めなのかもしれません。
GSP600は実測重量393.5gとかなり重めだったので、その点結構嬉しいところ。
300g以下はゲーミングヘッドセットの中では結構軽めです。
音量コントロールダイヤル
右耳側のイヤーカップには音量コントロールダイヤルが備わっています。
ダイヤルの重さは重すぎず軽すぎずで、簡単には回らないので誤操作の心配もなさそうです。
ソフトウェア
GSP300の専用ソフトウェアはありません。
イコライザーなどを設定したい場合はオンボードの「Realtek Audio Console」かサウンドカードを持っている人はサウンドカードの専用ソフトウェアで設定すればいいです。
GSP300の装着感
側圧
側圧は標準的です。圧迫感が無く、それでいてしっかり支えられる丁度いい締め付け感でした。
側圧がしっかりしているのでヘッドセットの重さがヘッドバンドに偏ることなく、ヘッドバンドとイヤーパッドでバランスよく支えられていました。比率で言うとヘッドバンド:4、イヤーパッド:6くらいです。
側圧がしっかり分耳への密閉感も強く、音を拾いやすい印象でした。
また、ヘッドバンドの長さ調節はかなりの長さで調節ができるので頭が小さい人から大きな人までフィットすると思います。
快適さ
結構蒸れやすいと感じました。
長時間使用でなくてもすぐにほっこりしてきて、イヤーパッド表面が湿ってしまいました。また汗や油が目立ちやすく結構気になります。使用する際はこまめに拭きとるようにしたほうがいいかもしれません。
クッション性はしっかりしているのでそこまで痛くなったりすることはありませんでした。
ヘッドバンドはメッシュタイプなので割と快適に過ごせた印象です。痛くなったりすることもありませんでした。
重さ
実測重量は約270g(ケーブル抜き)と結構軽めです。
頭や首への負担はほぼ感じません。下を向いたり多少首を振ったりする程度ではズレたりすることもありませんでした。
GSP300の音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向は結構低音寄りといった印象。
イコライザーを使わないでも迫力がある音でした。かと言って高音が弱いと感じさせず音が非常に明瞭で、とても高音質に聴こえます。ほとんどヘッドセットはイコライザーで調節しないとこの音にはならないのですが、GSP300はそのままで最高の音でした。
低音が強くても音が潰れてしまうようなこともなく良い感じです。大音量でも音が割れてしまって聴こえることもありませんでした。
急激な音量変化があるような部分も滑らかに音量が変化していきました。
GSP300の定位(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
オンボードサウンドとCreative Sound BlasterX G6で確認しています。
Apex Legendsの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
普通に聴き取りやすいといった感じでした。
撃ち合っていないときはしっかり足音を聴きとれますが、撃ち合っているときは一切聞こえません。
もう少し中音~高音を強めにすると聞こえやすくなりそう。
オンボードサウンドとCreative Sound BlasterX G6で違いは感じませんでした。
CS:GOの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
普通に聴き取りやすいといった感じでした。
明瞭に聴こえるという感じではなくカサカサと聴こえてくるという感じで、聴こえ始めは速いですが微かに聴こえるという感じで聞き逃してしまうことが多発しそう。
もう少し中音~高音を強めにすると聞こえやすくなりそう。
オンボードサウンドとCreative Sound BlasterX G6で違いは感じませんでした。
Valorantの場合
- 足音の捉えやすさ:△
- 音の方向性:△
- 足音の聞こえ始める距離:〇
少し聴き取りにくい印象でした。
低音が強すぎて明瞭感がなくなっていました。ざっくりとした方向はわかりますがかなりぼやけて聴こえてしまい明確にココと判断できない印象です。
もう少し中音~高音を強めにすると聞こえやすくなりそう。
オンボードサウンドとCreative Sound BlasterX G6で違いは感じませんでした。
GSP300のマイク音質
オンボードサウンドとCreative Sound BlasterX G6で確認しています。
オンボードだとほとんど声が聞こえないレベルで小さかったです。Creative Sound BlasterX G6だとしっかり音量が出ていました。
音質的にはやや籠りがちというか低音が強めな声になっていました。十分聞き取れますが高音質感はありません。
⇓その他ゲーミングヘッドセットのマイク比較⇓
GSP300向けイコライザ設定
ゲームの音や音楽は使用しているヘッドセットによって音が変わります。
そのためイコライザ設定は使用しているヘッドセットに合わせてイコライザ設定を調節する必要があります。
「GSP300」の音の傾向は「低音寄り」なのでそれに合わせてイコライザーを調整しました。
PUBG/FORTNITE向けイコライザ設定
PUBGの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Apex Legends向けイコライザ設定
Apex Legendsの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Valorant/CS:GO向けイコライザ設定
Valorantの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
イコライザ設定のやり方は下で確認できます。
まとめ
EPOS|Sennheiserのゲーミングヘッドセットの中では安めのヘッドセットですが、音質はかなり良かったです。イコライザーを設定しなくても迫力、明瞭感のある高音質を感じさせる音でした。
着け心地もよく、マイクは跳ね上げ式で便利だしコスパはかなり良いと思いました。
メリット
- 迫力、明瞭感があり高音質な音
- マイクは跳ね上げ式で畳むだけでミュートになる
- 重量は約270g(ケーブル抜き)と軽め
- ヘッドバンドの長さ調節の範囲が広い
デメリット
- イヤーパッドは少し蒸れやすい
- マイク音質はやや籠りがち
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