今回はJBL(ジェービーエル)のゲーミングヘッドセット「Quantum 100」をレビューしていきます。
Quantum 100の特徴
- 約220gと超軽量
- メモリーフォーム素材のイヤークッション
- 脱着可能ボイスフォーカスマイク
Quantum 100のパッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
Quantum 100本体、着脱式マイク(マイク用風防フォームカバー付)、取扱説明書等。
Quantum 100のスペック
サラウンド | ステレオ | |
---|---|---|
ヘッドホン | タイプ | 密閉型 |
ドライバ | 40mmダイナミックドライバー | |
周波数 | 20Hz~20000Hz | |
インピーダンス | 32Ω | |
マイク | 極性パターン | 全指向性(Omni) |
周波数 | 100Hz~10000Hz | |
ケーブル | 布巻きケーブル | 1.2m |
重量 | 約220g |
Quantum 100の外観・形状
デザイン
全体的に黒色ベースでゴツイわけもなく、派手すぎずゲーミング感はそこまで無い感じ。
価格が安いだけあって少し安っぽさはあります。
ヘッドバンド
ヘッドバンドはプラスチック製で、上面に「JBL」の文字が刻まれています。
クッションはラバータイプでヘッドバンドの天辺部分にあるタイプで少し狭めのクッション。厚さはそこそこといった感じでモチモチとした触感をしています。
質感としてはサラサラとした感触。
イヤーカップ
イヤーカップはプラスチック製。イヤーカップの表面には「JBL」の文字が刻まれています。
左耳側のイヤーカップにはマイク端子、ミュートボタン、音量コントロールダイヤルが備わっています。
イヤーパッド
イヤーパッドはレザータイプ。
結構厚めのクッションですが、少し硬めな印象。
空洞は耳がすっぽり入るくらいの広さがあります。
アーム(長さ調節、角度調整)
長さ調節は段階を分けてロックが掛かるタイプでイヤーカップを引っ張ることで調節することができます。アームには目盛りがあるので左右で長さを合わせやすいです。
角度調節は垂直方向水平方向ともに可能です。固定はされないタイプで装着時のみ頭に合わせて角度が調節される感じです。
マイク
マイクは着脱式。
形状を記憶するタイプで先端には風防のクッションが付いています。
ケーブル
ケーブルは布巻きタイプ。接続端子は3.5mm4極。
長さは実測で1.2mと結構短め。
重量
重量は約220gとかなり軽めです。実測としてはケーブル込み:218.5g、ケーブル込み+マイク付き:224g。
安いヘッドセットはプラスチック製のものが多いので軽い傾向にありますね。
300g以下はゲーミングヘッドセットの中では結構軽めです。
ソフトウェア(設定)
Quantum 100に専用ソフトウェアはありません。
イコライザーなどを設定したい場合はオンボードの「Realtek Audio Console」か、サウンドカードを持っている人はサウンドカードの専用ソフトウェアで設定すればいいです。
Quantum 100の装着感
側圧
側圧は標準的と言った印象。
側圧はそこまで強くないですがイヤーパッドがやや硬めなので、若干圧迫感があります。その分密閉されている感はあります。
側圧がしっかりしているのでヘッドセットの重さを締め付けでしっかり支えられている感じでした。比率で言うとヘッドバンド:4、イヤーパッド:6くらいの重さのかかりかたです。頭に乗っかってる感が少ない印象。
レザータイプのイヤーパッドなので音漏れは少ないように感じられました。
快適さ
レザータイプのイヤーパッドで少し蒸れやすい印象でした。長時間着けていると少し表面が汗ばんでくることがありました。
側圧が強すぎないので耳元がかゆくなったり痛くなったりすることはありませんでした。
重さ
実測重量は約220gとかなり軽めです。
下を向いたり多少首を振ったりする程度ではズレたりすることはなくかなりズレにくい印象です。
重さによる疲れや不快感はほとんどありません。
Quantum 100の音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音質(音の傾向)
音の傾向は結構低音寄りかなといった印象。
迫力があり重低音が心地良い感じですが、やや籠った感じに聴こえる部分もありました。低音~中音が強すぎるかもしれません。
明瞭感がやや欠ける印象で足音等を聴きとるという面では少し不向きな印象。まぁイコライザーで何とかなるかとは思いますが。
大音量で音楽を流しても音が割れてしまって聴こえることはありませんでした。急激な音量変化があるような部分も滑らかに音量が変化していました。
Quantum 100の定位(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
イコライザー無し、サラウンドOFFで確認しています。
Apex Legendsの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
普通に聴きとれるといった印象でした。
銃声が鳴っている内は聞こえませんが、静まっている内はかなりの距離まで聞き取れる印象でした。
距離感が少しつかみにくい気がしましたが、方向は概ね合っているといった感じです。
CS:GOの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
普通に聴きとれるといった印象でした。
中音部分が強いおかげかそこそこ聴き取りやすいかなと感じました。銃声が鳴っているうちはほぼ聞こえませんが、静まっているときはかなり聴き取りやすいです。
方向、距離感ともに捉えやすいです。
Valorantの場合
- 足音の捉えやすさ:◎
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:〇
かなり聴き取りやすいといった感じでした。
低音が強い分近距離がかなり捉えやすい印象でした。銃声が鳴っているときでも足音が聞こえるほどで前もって準備をすることができました。
もともと足音が聴き取りやすいゲームなのでよっぽどひどくない限り聴き取りづらいということはありませんが、「Quantum 100」は結構聴き取りやすい部類に感じました。
Quantum 100のマイク音質
Quantum 100はケーブルが4極端子なのでPC直刺しをする方はPC側の挿し口が4極に対応している必要があります。PC側の挿し口が3極のヘッドホン端子とマイク端子で分かれているという方は3極変換ケーブルが別途必要になります。
感度がかなり高いといった感じで、かなり声が大きく小さな声も入っていました。
ちょっとした音も拾っていて感度が高すぎる印象でした。DiscordやOBSなどで使う場合は調整する必要がありそうです。
声質自体は若干籠りがちかなと言った印象でした。音質が良い・・・という感じではないですね。
・・・ヘッドセットのマイクってどんぐりの背比べ感があるな。
⇓その他ゲーミングヘッドセットのマイク比較⇓
Quantum 100の向けイコライザ設定
ゲームの音や音楽は使用しているヘッドセットによって音が変わります。
そのためイコライザ設定は使用しているヘッドセットに合わせてイコライザ設定を調節する必要があります。
「Quantum 100」の音の傾向は「低音寄り」なのでそれに合わせてイコライザーを調整しました。
PUBG/FORTNITE向けイコライザ設定
PUBGの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Apex Legends向けイコライザ設定
Apex Legendsの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Valorant/CS:GO向けイコライザ設定
Valorantの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
イコライザ設定のやり方は下で確認できます。
まとめ
思ったよりも足音が聴き取りやすい印象でした。安いヘッドセットですがFPSをする分にも問題ないレベルだったと思います。
音質も悪いわけではないので音楽、映画鑑賞にも使えると思います。
メリット
- 音が低音寄りで重低音が心地良い
- 安い
- 約220gと超軽量
デメリット
- デザインが少し安っぽい
- 4極変換ケーブルが無い
- 少しイヤーパッドが硬い
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