今回はSennheiser(ゼンハイザー)のヘッドホン「HD 599 SE」をレビューしていきます。
HD 599 SEの特徴
- ゼンハイザーHD 5シリーズ – クラス最高峰
- 開放型ヘッドホン
- 大きなイヤーカップのおかげで、耳に圧力がかからず快適な装着感
- 交換可能なソフトイヤーパッド
- 着脱可能な6.3mm/3.5mmストレートプラグ
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
HD 599 SE本体、6.3mmストレートプラグ、3.5mmストレートプラグ、6.3 mm〜3.5mmアダプター、取扱説明書等。
スペック
接続方法 | 有線接続(3極) | |
---|---|---|
サラウンド | ステレオ | |
ヘッドホン | タイプ | 開放型 |
ドライバ | – | |
周波数 | 12Hz~38500Hz | |
インピーダンス | 50Ω | |
マイク | – | |
ケーブル | 6.3mmストレートプラグ | 3m |
3.5mmストレートプラグ | 1.2m | |
ヘッドバンド | 合成皮革 | |
イヤーパッド | ベロア生地 | |
重量 | 250g |
外観・形状
デザイン
カラー展開はアイボリー(HD 599)とブラック(HD 599 SE)があります。今回購入したのはブラックです。
ベースはプラスチック素材がメインですが安っぽさはない印象。
形状もゴテゴテしておらずシンプルで、人を選ばないデザインになっています。
ヘッドバンド
ヘッドバンドは合成皮革製。
クッション部分も合成皮革製の少し硬めの表面で、ザラザラとサラサラと組み合わさったような触り心地をしています。
クッションの範囲はヘッドバンド底面の上面部分を広く覆う広範囲なタイプです。
厚みはあまりないですが、フカフカとした柔らかさがあります。
イヤーパッド
イヤーパッドはベロア生地でソフトな触り心地で、クッションの柔らかさは標準的と言った印象。
しっかりとした厚みがあり、フカフカとしています。
イヤーパッドの空洞は広めで耳がすっぽり入るくらいの余裕があります。
またイヤーパッドは外せるようになっており、交換が可能。
アーム(長さ調節、角度調整)
長さ調節はアームを引っ張り自分で長さを調節するタイプ。カチカチと段階的にロックがかかるようになっており調整しやすいです。
角度調節は水平/垂直方向どちらにも僅かに調整可能と言ったところ。装着時に自動的に調整されるタイプ。
ケーブル
ケーブルはビニール被膜の6.3mmストレートプラグケーブル(3m)とビニール被膜の3.5mmストレートプラグケーブル(1.2m)が付属しています。
6.3mmプラグと3.5mmプラグの変換ができる6.3 mm〜3.5mmアダプターも付属しています。
ケーブルを外すには一度プラグ部分を左に回してから引き抜くことで外せます。
重量
重量は公称値で250g。(実測は254.5g(ケーブル除く))
250gは結構軽めの部類に入ります。300g以下は結構軽めの部類。
装着感
側圧
側圧は標準的といった感じで、水平/垂直方向の角度調節がある程度効くので頭の形に合わせてバランスよく圧がかかる感じになります。
側圧がしっかりしているのでイヤーパッドでもある程度重さが支えられるため、ヘッドバンドとイヤーパッドでバランスよく支えられる感じになります。比率で言うとヘッドバンド:4、イヤーパッド:6といった感じ。(個人差有り)
ヘッドバンドのクッションは少し硬めで、バンドの長さを短めに調整していると頭に乗っかってる感が強くなるので長めに調整すると良い感じになります。
イヤーパッドはベロア生地で肌触りはソフトです。クッションは少し硬めに感じられますが、痛くなるほどではない印象。
イヤーパッドの空洞の広さも広めなので、耳が押さえつけられることもなく痛くなりづらいです。
通気性
ヘッドバンドは合成皮革製で通気性はイマイチかもしれません。しかし合成皮革製はふき取ることができるので、こまめに拭きとれば特に問題はない印象。
イヤーパッドはベロア生地で通気性は優れているように感じました。
長時間装着していても籠りづらく、比較的長く快適に過ごせたと思います。開放型の恩恵かもしれないですね。
重さ
重量は250gととても軽めになっています。
首を振ったり下を向いたりしてもズレにくく、安定した装着感と言った印象。
首が疲れやすい人にも扱いやすいかと思います。
音漏れ
開放型なのでかなり音漏れが多いです。
しっかり耳に密着させた状態でもかなり音漏れするといった印象。
その代わり周りの音も聴き取りやすいです。
音質(音の傾向)
実際に音楽を聴いてみて音の明瞭感や迫力や臨場感などの音質、低音寄りや高音寄りといった音の傾向を確認しています。
音の傾向
音の傾向はやや低音寄りと言った印象でした。
低音が強調されて迫力があります。高音部分もそれなりに出ており低音に隠れてしまう感じもありません。
しかし明瞭感に欠けるのでもう少し高音を強めてメロディー部分がしっかり聴こえるようにすると高音質感が出るんじゃないかと感じました。
また大音量で音楽を流しても音が割れてしまって聴こえることはありませんでした。急激な音量変化があるような部分も滑らかに音量が変化していました。
定位(音の方向性、音の距離)
ゲームの足音や銃声などの捉えやすさ、方向性、聞こえ始める距離などを確認しました。
※テスト環境:Creative Sound BlasterX G6 + HD 599 SE
Apex Legendsの場合
- 足音の捉えやすさ:◎
- 音の方向性:△
- 足音の聞こえ始める距離:◎
かなり聴き取りやすいと感じました。
足音の「トントン」「コンコン」といったような音がかなり強調されており、めちゃくちゃ足音が耳に入ってきます。
ある程度距離のある足音でもかなりはっきり聞こえてくるため、逆に距離感がわからなくなるくらいでした。
なので初めは慣れが必要になる印象ですが、慣れれば足音を聞き逃すことはまずないといったくらいには聴き取りやすかったです。
また、近くの足音がイマイチ捉えられないことがありました。しかしこの辺も慣れればわかるようになるかもしれません。
CS:GOの場合
- 足音の捉えやすさ:〇
- 音の方向性:〇
- 足音の聞こえ始める距離:△
普通に聴こえるといった感じです。
遠くにいる敵の足音は少し聞き取りにくいかなと感じました。
もう少し中音を強めると足音の「トントン」「コンコン」の部分がより際立つかなと感じました。
Valorantの場合
- 足音の捉えやすさ:△
- 音の方向性:△
- 足音の聞こえ始める距離:△
少し聞き取りにくいかなと感じました。
遠くの足音はあまり聴きとることが出来ず、近くの足音は概ね聴き取れますがまれに方向が分かりにくいことがありました。
聴こえてくる足音は「トントン」「コンコン」の部分が弱く耳に入りにくいといった印象。
低音を弱めて中音~高音を強めるとかなりましになりそうです。
HD 599 SE向けイコライザ設定
ゲームの音や音楽は使用しているヘッドセットによって音が変わります。
そのためイコライザ設定は使用しているヘッドセットに合わせてイコライザ設定を調節する必要があります。
「HD 599 SE」の音の傾向は「やや低音寄り」なのでそれに合わせてイコライザーを調整しました。
PUBG/FORTNITE向けイコライザ設定
PUBGの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Apex Legends向けイコライザ設定
Apex Legendsの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
Valorant/CS:GO向けイコライザ設定
Valorantの音声の周波数ごとの音量
イコライザ設定
イコライザ設定のやり方は下で確認できます。
まとめ
ゲームタイトルによって足音の聴き取りやすさは相性が別れますが、十分ゲームでも使用可能なヘッドホンでした。
特にApexLegendsでは足音が強調されて聴こえ、かなり聴き取りやすい印象でした。
また開放型なので周囲の音も聴くことができ、インターホンを聴き逃したくないと言う場合にも便利。
開放型だからか蒸れにくい印象もあり、快適に使用することが出来ました。
メリット
- 低音寄りで迫力のある音質
- 開放型で蒸れにくく、夏場にも使いやすい
- 250gと軽量で首を振ってもズレにくく、安定した装着感
デメリット
- ヘッドホンなのでマイク機能は搭載してないので注意
⇓その他のゲーミングヘッドセットのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングヘッドセットと選び方を以下で解説しています⇓