マウスレビュー

「HyperX Pulsefire Haste 2 Wireless」レビュー|前モデルと比較

当記事ではHyperX(ハイパーエックス)のゲーミングマウス「Pulsefire Haste 2 Wireless」をレビューしていきます。

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ハイパーエックス(HyperX)
¥9,980
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特徴

特徴
  1. 穴あきをせずに全モデルと同じ61gと軽量設計
  2. 2.4GHzワイヤレスとBluetooth接続の切り替えが可能なデュアルモードワイヤレス接続機能を搭載
  3. 26000DPI、650IPSの「HyperX 26Kセンサー」搭載
  4. しっかりとしたタクタイル感と心地よい音で、最大1億クリックの耐久性を持つ「HyperXスイッチ」搭載
  5. 100% PTFE製ソール
  6. 左右クリックボタン、左右側面のグリップテープ付属
  7. 最大バッテリー寿命100時間

性能(スペック)

価格 【2023/4/14時点Amazon価格】
12,500円(税込)
本体 ボタン類 6ボタン(左右クリックボタン、左サイド×2、
ホイールボタン、ホイール下×1、)+出力モードスイッチ
長さ 124.3mm
66.8mm
高さ 38.2mm
重量 ブラック:60g、ホワイト:61g
ケーブル タイプ HyperFlex 2 USB-C充電ケーブル
ケーブル長 1.8m
センサー センサー名 HyperX 26Kセンサー
DPI 26000
ポーリングレート 125/250/500/1000
最大認識速度(IPS) 650
最大加速度(G) 50
スイッチ類 左右クリック HyperXスイッチ(1億万クリック)
ホイール
バッテリー 寿命 最大100時間
充電時間
ソフトウェア HyperX NGENUITY
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パッケージ内容

梱包状態

梱包状態 梱包状態 - 2

内容物

内容物

マウス本体、HyperFlex 2 USB-C充電ケーブル、ワイヤレスレシーバー、ワイヤレスアダプター、グリップテープ、追加のPTFE製ソール、クイックスタートガイド。

形状・仕様

表面 前面 左側面
底面 後面 右側面

形状

形状 形状 - 2

「Haste 2 Wireless」の形状は右手用の左右対称形状となっています。前モデルの「Haste Wireless」と全く同じ形状をしています。形状の違いとしては穴が空いているか空いていないかだけといった感じっぽいですね。

形状の説明は「Haste Wireless」のレビュー記事で行っているのでそちらを参照してください。

「HyperX Pulsefire Haste Wireless」レビュー|形状・仕様

表面加工(質感)

表面加工(質感) グリップテープ

表面の質感は前モデルと同じザラザラとした表面をしていますが、すこ~しだけザラザラ感が少なくなっている印象です。

ザラザラとした表面ですが思ったよりもグリップはそこまで強くなく、若干滑りやすく感じられます。とは言え基本は問題ないレベルではあります。

付属として両サイドと左右クリック部分のグリップテープがあるので、グリップを増したい部分に張っても良いかと思います。

指紋や汚れが目立つ印象はありません。

ソール

ソール ソール - 2
ソール - 3 ソール - 4

ソールは白い100%PTFE製の小さめなソール。

前モデルでは真っ白な「EsportsTiger Arc2」のようなソールでしたが、「Haste 2 Wireless」では「EsportsTiger Ice」のような透明感のあるソールに変わっています。またセンサー周りにソールが追加されています。

その変更に伴い、エッジ処理もしっかりされており前モデルのソールより、エッジが丸い印象です。ただ中央が窪んでいるので、そこだけ気になる感じではあります。

滑りやすさとしても前モデルのソールと比べて体感できるほどしっかり滑りやすくなっているように感じられました。

マウスパッドに引っかかる感覚は少なく、よっぽど強く押し込まない限りは引っかかる感覚はありませんでした。ガラスやプラスチックなどのハードタイプマウスパッドでも引っかかる感覚は少なく、問題ありません。

追加のソールも付属していますが、質感や形状は同じものです。

重量(軽さ)

重量(軽さ)

「Haste 2 Wireless」のカラー展開はブラックとホワイトがあり、重量は1gほど差があります。今回のレビュー対象はブラックです。

ブラックの実測重量としては60.7gと前モデルと比べてすこ~しだけ軽くなっています。最近ワイヤレスマウスの中だと軽すぎず重すぎずといった重さ。

前後の重心としては概ね中央を持った場合、若干ですが前方に寄っている感じでした。基本どのような持ち方でも問題ないレベル。この辺は前モデルと違いはありません。

ケーブル

ケーブル

ケーブルは前モデルと違い、布タイプの「HyperFlex 2 USB Type-Cケーブル」となっています。

前モデルのケーブルよりもツルツルしており、かなり柔らかく軽いケーブルになっています。前モデルの硬さがしっかり改善されており、有線として使っても煩わしさはかなり軽減されています。

ワイヤレスマウスなのでメインは充電用になるかと思いますが、有線としても十分使用可能です。

ワイヤレスレシーバー、アダプター

ワイヤレスレシーバー、アダプター ワイヤレスレシーバー、アダプター - 2

レシーバーはワイヤレスマウスによく見る小さめのレシーバーです。

レシーバーはPCに直接接続しても使えますが、アダプターとケーブルを使ってマウスの近くに置いたほうが通信が安定します。

レシーバーはマウス本体のカバー内側に収納できるようになっています。

バッテリー

バッテリー寿命は最大100時間と、最近のゲーミングマウスの中ではそこそこ長めです。

充電はケーブルとマウスをつなげることで可能です。

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ボタン類について

左右クリックボタン

左右クリックボタン

クリックボタンの形状は左右どちらも前方~後方まで凹状になっています。溝というよりは中心が盛り上がっており外側に真っすぐ伸びている感じで、指の位置がしっかり決まるというよりは自由に位置を調整しやすいといった形状です。

表面の質感は他の部分と同じザラザラとした質感をしています。

スイッチとしては前モデルでは「TTC Golden防塵マイクロスイッチ」と搭載していましたが、「Haste 2 Wireless」では「HyperXスイッチ」を搭載しています。

クリック感としては前モデルとそこそこ似ていますがタクタイル感が増しています。若干ですが押下圧が重く、押したときのタクタイル感とクリック音が増しています。

左右でのクリック感の差が少なく、クリック音としては少し右側のほうが高い音になっています。(※個体差という可能性もあり)

サイドボタン

サイドボタン

サイドボタンの形状は細長タイプで、指が触れる部分は角が丸められています。突出もしっかりあり、親指をずらすだけで押すことが出来ます。

位置的には概ね中央の位置にあり、高さも程よくあるため指が干渉してしまうことはありません。

クリック感としては標準的といった感じでした。

スクロールホイール

スクロールホイール

スクロールホイールには滑り止めラバーが巻かれており、ラバーには切り込みが入っており指が引っかかりやすくなっています。

ラバーの質感としてはしっとりめの質感で埃等は付きやすそうではありますが、グリップはしっかりとしています。

スクロールホイールの重さは前モデルよりも少しだけ重くなっており、コリコリ感が増しています。スクロール時の音は結構控えめ。

ホイールボタンの押下圧も少しだけ重くなっているように感じられます。

スクロールの感じや押し心地としては前モデルのほうが良いですが、誤入力が出なさそうな感触になっています。

ホイール下

ホイール下

ホイール下にはボタンが1つ備わっています。デフォルトではDPI切替ボタンとなります。

デフォルトのDP I値は400/800/1600/3200。

底面ボタン

底面ボタン

底面には出力モードスイッチが備わっています。

電源オフ/2.4GHzワイヤレス/Bluetoothの切り替えが出来ます。

ソフトウェア(HyperX NGENUITY)

Lights

Lights

ホイール部分のライティングのエフェクト/スピードなどの設定。

Buttons

Buttons

キーの割当が出来ます。

キー設定は上下スクロール以外は変更可能です。

Sensor

Sensor

マウス感度(DPI)を調整する項目。200~26000DPIの範囲を50刻みで設定することができます。

DPIステージは5つまで設定でき、DPIボタンで切り替えることができます。

初期のDPI設定は400/800/1600/3200です。

DPIについて

Brigtness

Brigtness

ホイール部分のライティングの明るさ。

Option

Option

Polling Rate

1秒間にマウスの操作情報を送信する回数のことで、カーソルの滑らかさに影響します。

ポーリングレートは125/250/500/1000の中から選択可能。

数値が高いほうがカーソルが滑らかに動くので、特にこだわりがないのであれば1000Hzがおすすめです。

ポーリングレートについて

Lift-Off Distance

リフトオフディスタンス(LoD)とはマウスを持ち上げたときにセンサーが感知する距離のことです。

このリフトオフディスタンスが長すぎると、マウスの持ち上げ動作時にセンサーが反応しなくていいタイミングで反応してしまいAIMがぶれてしまいます。

逆に短すぎるとマウスの持ち上げ動作からマウスパッドに置くと同時に視点移動をしようとするとセンサーの反応が遅れてしまい、マウスを動かしているのに視点が動かないタイミングがでてきます。

リフトオフディスタンスはLow(1mm)/High(2mm)から選択できます。

実測のLoDとおすすめ設定は下のほうで解説します。

Preset

Preset

全体の設定を保存しておく機能。

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ゲームでの使用感

かぶせ持ち つかみ持ち つまみ持ち

かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちそれぞれの使用感としては形状が前モデルと同じなので、以前レビューした前モデルの使用感と概ね同じです。

「HyperX Pulsefire Haste Wireless」レビュー|ゲームでの使用感

違いとしてはつかみ持ちをした場合の手のひら後部のグリップ感です。

表面の質感の違いか穴が空いていないことによる違いか分からないですが、手のひら後部のグリップ感が前モデルよりもしっかりとしていました。

そのおかげでつかみ持ちの形を維持しやすく、前モデルに比べて安定したつかみ持ちが出来ていた印象です。

それ以外は大体一緒です。

若干滑りやすかったり軽かったりはしますが、大きな違いは感じられません。

リフトオフディスタンス(LoD)

リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)とは?

LoDは短すぎたり長すぎたりすると操作感に違和感が出てくることがあります。個人的な体感としては0.3~1.6mmの範囲であれば違和感無く操作できる印象でした。

「Pulsefire Haste 2 Wireless」はLoDをLow(1mm)/High(2mm)から選択することが出来るのでそれぞれ計測します。

Low(1mm) 0.6mm
High(2mm) 1.1mm

1mm、2mmともに問題ない長さで、どちらでもFPSゲームで使用することが出来ます。

どちらかといえば短めのほうが不自然な反応をしないので、1mmがおすすめです。

もし1mmでマウスパッドのたわみ程度の隙間で反応しない場面が出るようであれば、2mmにすると良いと思います。

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応答速度(反応速度)

反応速度測定-改 反応速度測定-改2

次はクリック応答速度(反応速度)を計っていきます※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。

測定には「反応速度測定-改」というゲームを使わせていただいています。

念のため有線と無線の両方で測定しました。

有線 無線
最速 0.153 0.15
最遅 0.17 0.174
平均 0.163 0.16221

前モデルと比べて少しクリックボタンの押下圧が重めなため若干押しにくさを感じますが、十分早く反応できていました。

遅延等の心配は一切ありません。

まとめ

前モデルと同様で、全ての持ち方で程よく扱いやすいゲーミングマウスです。ただ逆に言えば前モデルとほとんど使用感の違いは無く感じられました。

強いて言えばつかみ持ちでのグリップの安定感が少し増しているという部分でしょうか。

細かい点で見ればソールの違いによる滑りやすさやクリック感やホイールの安定感、性能などの違いはありますが、どれも大きな違いは感じられません。

現状だと前モデルとの価格差が結構あるので、現状では前モデルで良いかな感はあります。今後価格差が埋まって来た場合は前モデルを選ぶ意味は無くなるので、「Pulsefire Haste 2 Wireless」を選ぶのが良いかと思います。

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