当記事ではARTISAN(アルチザン)のゲーミングマウスパッド「雷電(ライデン) FX MID」をレビューしていきます。
雷電 MIDの特徴
- ソフトタイプ(布製)
- 超スピード系マウスパッド
- 細い糸で編まれているので、他のどの布製よりもシルキーで肌触りが優しい
- 中間層硬度 (スポンジの硬さ)をXSOFT/MIDの2種類から選べる
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
雷電 MID本体。
外観・仕様
デザイン
カラー展開はコーヒーブラウンのみ。
無地タイプで右下にロゴマークとライデンの文字が描かれています。
文字部分は滑走面と滑りが違いますが、端っこなので問題ないと思います。
大きさ・サイズ
サイズの種類は以下。
M | 310 x 240 x 4mm(MIDは3mm) |
---|---|
L | 420 x 330 x 4mm(MIDは3mm) |
XL | 490 x 420 x 4mm(MIDは3mm) |
表面
ソフトタイプのマウスパッド。細い糸で高密度に編み上げた表面で滑り重視の表面といった印象。
触り心地はツルツルとザラザラが組み合わさったような感じで、手首が擦れても痛くなりづらい感触です。
水平、垂直方向で滑りの違いはほとんど感じません。
湿気の影響を受けづらそうなタイプの布。
裏面
裏面はラバー製。
どこに敷くかに寄りますがガラス面だと張り付くように滑り止めが効くので、かなりしっかり固定されます。
厚さ・クッション性
厚さは中間層硬度によって変わります。(XSOFT:4mm、MID:3mm)
今回は購入したのはMIDです。
MIDは結構硬めで、クッション性はほとんどありません。かなり強く指で押し込まないと沈み込むことはないくらいです。
テーブルの角に垂らしてクッション代わりにすることには向いていない印象。
ARTISAN 零のSOFTはかなり柔らかかったので、XSOFTは結構柔らかいんじゃないかと思います。
縁
縁はステッチ加工されています。
縁部分は柔らかく肌触りも悪くないので、擦れても痛くなることはないと思います。
滑りやすさ
マウスパッドに傾きをつけてそれぞれの滑り方を確認しています。傾きは全て同じです。
- 比較マウスパッド:ARTISAN 雷電 MID、ARTISAN 疾風乙 MID、ARTISAN 飛燕 MID、ARTISAN 紫電改 MID
- 比較マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Logicool G703 HERO、Razer Viper Ultimate、Razer DeathAdder V2 Pro
斜面を滑らせて見た感じでは雷電 MID以外は似たり寄ったりといった感じですが、雷電 MID > 紫電改 MID > 飛燕 MID > 疾風乙 MIDって感じでした。
実際に手で操作してみた感じでもそんな感じ。
ソフトタイプのマウスパッドの中ではおそらくトップクラスの滑りやすさかと思います。
全ゲーミングマウスパッドの滑りやすさは以下で確認できます。
ゲームでの使用感、操作感
ゲームはApexLegendsとVALORANTをやってみました。
ApexLegendsは「敵を追い続けるような滑らかなAIM」をすることが多いゲームですが、VALORANTは「パッと狙ってパッと止めるAIM」、「ゆっくりとマウスを動かすクリアリングの時のAIM」が多いゲームで同じFPSでもAIMの仕方が全然違うため結構違った見方ができます。
ApexLegendsでの使用感
滑り過ぎて少し操作しにくいかなと感じました。
ちょっとしか力でマウスが動いてしまうのでエイムが行き過ぎたりブレてしまったりすることがありました。
ブレを抑えるためにマウスを持つ指に力が入ってしまい、慣れが必要だなと言った印象。
一定方向に動く敵を狙い続けるような場合はスムーズにマウスを動かすことが出来るので、やりやすい印象でした。
個人的にはもう少しコントロールが効いたほうが細かい操作がしやすい印象。
VALORANTでの使用感
少し滑り過ぎかなと言った印象。
やりづらいとまではいかないですが、もう少しコントロールが効く方が頭を狙うときの微調整がし易いかなと言った印象でした。
滑りがとにかく良いので角に沿わせてクリアリングする際や敵の動きに合わせて動かし続けるようなエイムはしやすいです。
補足
手触りでは上下左右で滑りに差がありましたが、マウス操作では違いは特に感じられず違和感なくマウスを操作することができました。
手のひらがマウスパッドに触れていてもペタ付く感じもありません。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
雷電 MIDのセンサーテスト
○テスト環境
- マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Razer Viper Ultimate
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:1000
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | Razer Viper Ultimate | ||
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波線はとても綺麗でした。センサーテスト的には問題なさそう。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
マウスパッドとマウスとの組み合わせによってリフトオフレンジが変わることがあります。
使用するゲーミングマウスによってはリフトオフレンジが長すぎて挙動に違和感を感じることもある可能性があります。
全てのゲーミングマウスを調べるのは大変なので、いくつか抜粋して調べました。
リフトオフレンジをソフトウェアで調整可能なものは青字、リフトオフレンジが長くてソフトウェアで調整不可なものは赤字にしています。
Razer DeathAdder V2 Pro | 1.1/1.4/1.6 |
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Razer Viper Ultimate | 0.6/1.2/1.3 |
Razer Basilisk Ultimate | 0.5/1.5/1.3 |
Logicool G502WL | 0.4 |
Logicool G703 HERO | 0.5 |
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | 0.6 |
全て問題ない長さで、ほかのマウスパッドとも大きな差もないので問題ないかと思います。
まとめ
超スピード系でかなり滑りの良いマウスパッドでした。
このマウスパッドは「ソフトタイプでとにかく滑り重視のものが良い」という人におすすめです。
良かった点
- ソフトタイプでトップレベルの滑りやすさ
- 湿気の影響を受けづらく、手のひらがマウスパッドに張り付く様な感覚がない
- 底面のグリップがとても強く、マウス操作ではまずズレることはない
悪かった点
- コントロールが難しい
⇓その他のゲーミングマウスパッドのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングマウスパッドと選び方を以下で解説しています⇓
いつも記事拝見させていただいています。
雷電のマウスパッドの購入を検討しているのですが、アームカバーを使用した際引っかかりはありますか?
もちろん多少はありますが、ほかのハイブリッド系と比べると糸の編み方が一定方向なので引っかかりは少ない方かと思います。
振り向き33cmなら(場合によってはこれ以上ローにもできる)valorantでも問題なくプレイできますでしょうか。
感度やゲームに関係なく、自分がマウスを操作しやすい滑りやすさのマウスパッドを選べば問題なく使えると思います。
ライデンはかなりスピードタイプのマウスパッドなので滑りやすいマウスパッドが好きと言うことであれば使いやすいと思います。
G PRO X SUPERLIGHTを雷電で使用すると時折センサー飛びがあったのですが、使用している際にそういったことはありましたか?
確認してみたところ、たしかに雷電だと飛びました。
かなり激しくマウスを振らない限りは飛ばなかったので普通に使う分には分からなかったですが、他のマウスパッドだと飛びませんでした。
センサーとマウスパッドの組み合わせによってはこういうのあるんですね。これからはセンサー飛びも確認しようと思いますb
ありがとうございます。