当記事ではFnaticGear(フナティックギア)のゲーミングマウスパッド「FOCUS 3」をレビューしていきます。
FOCUS 3の特徴
- ソフトタイプのゲーミングマウスパッド
- より優れたコントロールと滑らかな操作性を実現
- 撥水性を持った表面で水滴や汚れに強い
- 表面を平らに保ち耐久性のあるホツレ防止のステッチ加工
パッケージ内容
梱包状態
丸めた状態で梱包されており少し丸め癖が見られますが、ほとんど気にならないレベル。
パッケージ内容
FOCUS 3本体。
外観・仕様
「FOCUS 2」と比較しながら解説していきます。
デザイン
どちらも無地タイプのシンプルなデザインですが、ロゴの位置に違いがあります。
「FOCUS 2」は右上にロゴマークとFNATICの文字がありますが、「FOCUS 3」右下にロゴマークのみあります。
また「FOCUS 2」のロゴマークは表面にプリントされているタイプでしたが、「FOCUS 3」はプリントタイプではないので滑りに影響されなくなっています。
カラー展開はブラックのみとなっています。
大きさ・サイズ
「FOCUS 3」のサイズは以下があります。
M | 360 x 280 x 4mm |
---|---|
L | 487 x 372 x 4mm |
D | 950 x 450 x 4mm |
表面
「FOCUS 2」「FOCUS 3」ともにソフトタイプですが、表面の織り方に違いがあります。
両マウスパッドとも水平方向の糸が浮いて見える織り方がされていますが、浮き方が「FOCUS 2」のほうが強く「FOCUS 3」のほうが弱いです。そのため「FOCUS 2」はザラザラ感とした肌触りで「FOCUS 3」サラサラとした肌触りになっています。また水平/垂直方向の滑りやすさの違いで「FOCUS 2」は差が大きく、「FOCUS 3」はそこまで差はありません。
どちらもシンプルで規則的な織り方がされている印象ですが、「FOCUS 3」は「FOCUS 2」と比べ凹凸が少なくフラットな表面でツルツルで肌触りが良くなっています。
撥水性
「FOCUS 3」は撥水性を持ち、水滴を弾き汚れなどに強いです。
「FOCUS 2」もある程度撥水性があるみたいですが、水滴を垂らしてみると少し染み込んでいたので「FOCUS 3」ほどの撥水性は無いようです。
裏面
「FOCUS 2」「FOCUS 3」ともに裏面はラバーベースで、階段状に溝が彫られています。
質感にやや違いがあり「FOCUS 2」はしっとりとしていて肌に張り付く様な質感ですが、「FOCUS 3」は少しサラサラとして質感になっています。
それによりグリップ性は「FOCUS 2」よりも落ちていますが、埃やゴミがくっ付きにくいかと思います。
厚さ・クッション性
厚さは「FOCUS 2」はサイズによってばらつきがありましたが、「FOCUS 3」は一律で4mmとなっています。マウスパッドの多くは3mmがほとんどなのでやや厚めとなっています。
中間層の硬さが「FOCUS 2」よりも少し柔らかくなっており、クッション性は上がっている印象。
「FOCUS 2」よりも柔軟性があり、テーブルから垂らしたときに反発が少なく自然に使える印象です。
縁
「FOCUS 2」はステッチ加工無しでしたが、「FOCUS 3」ではステッチ加工が施されています。
「FOCUS 2」は端っこにホツレが見られていましたが、「FOCUS 3」はそういったものは一切見られません。
滑りやすさ
マウスパッドに傾きをつけてそれぞれの滑り方を確認しています。傾きは全て同じです。
- 比較マウスパッド:FnaticGear FOCUS 3、FnaticGear FOCUS 2、ARTISAN 零(ZERO) SOFT、SteelSeries QcK+
- 比較マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Logicool G703 HERO、Razer Viper Ultimate、Razer DeathAdder V2 Pro
滑りやすさはARTISAN 零(ZERO) SOFT > FnaticGear FOCUS 2 > FnaticGear FOCUS 3 > SteelSeries QcK+って感じでした。
「FOCUS 3」は「FOCUS 2」よりもコントロール寄りになっていました。
「FOCUS 2」よりも水平/垂直方向の糸の段差が無くなったことにより、マウスソールとの接地面が増え摩擦が増したのだと思います。
「FOCUS 2」は比較的バランス寄りの滑りでしたが、「FOCUS 3」はしっかりコントロール寄りの滑りで止め重視が好きと言う人に向いているといった印象です。
⇓全ゲーミングマウスパッドの滑りやすさは以下で確認できます。⇓
ゲームでの使用感、操作感
ゲームはApexLegendsとVALORANTをやってみました。
ApexLegendsは「敵を追い続けるような滑らかなAIM」をすることが多いゲームですが、VALORANTは「パッと狙ってパッと止めるAIM」、「ゆっくりとマウスを動かすクリアリングの時のAIM」が多いゲームで同じFPSでもAIMの仕方が全然違うため結構違った見方ができます。
ApexLegendsでの使用感
滑りと止めやすさのバランスが良く、とても操作しやすかったです。
コントロール寄りですが滑りもしっかりあり、軽い力でも操作できるので追い続けるAIMがしやすかったです。
レレレの切り返しの際も重さを感じずスムーズにマウスを動かすことが出来ました。
素早くマウスを動かしても行き過ぎたりすることが無く、指に力が入っている状態でも比較的安定したAIMが出来たと思います。
VALORANTでの使用感
滑りと止めやすさのバランスが良く、とても操作しやすかったです。
軽い力でもマウスを動かすことが出来るので、壁に沿わせながらAIMしたり一定方向に動く敵に合わせてスムーズに動かすことが出来ます。
ある程度制動も効くので、素早く動かしてもAIMが行き過ぎたりマウスを持つ手に力が入っていても比較的安定したAIMをすることができました。
ストレスなく操作できたと思います。
補足
垂直/水平方向に滑りに少しだけ差がありますが、マウス操作での垂直/水平の滑りの違いはほとんど感じられませんでした。
マウスパッドと手のひらが触れた状態でマウスを動かしても、ペタ付く様な感覚はなくスムーズに操作できました。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
マウスパッドとマウスとの組み合わせによってリフトオフレンジが変わることがあります。
使用するゲーミングマウスによってはリフトオフレンジが長すぎて挙動に違和感を感じることもある可能性があります。
全てのゲーミングマウスを調べるのは大変なので、いくつか抜粋して調べました。
リフトオフレンジをソフトウェアで調整可能なものは青字、リフトオフレンジが長くてソフトウェアで調整不可なものは赤字にしています。
Razer DeathAdder V2 Pro | 1.0/1.4/1.6 |
---|---|
Razer Viper Ultimate | 0.4/1.5/1.5 |
Razer Basilisk Ultimate | 0.6/1.2/1.8~ |
Logicool G502WL | 0.5 |
Logicool G703 HERO | 0.6 |
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | 0.7 |
全て問題ない長さで、ほかのマウスパッドとも大きな差もないので問題ないかと思います。
まとめ
「FOCUS 2」よりも全体的にクオリティーが上がっており、純粋に使いやすくなったゲーミングマウスパッドだと思います。
「FOCUS 2」よりも僅かにコントロール寄りですが大きな差はなく、買い替えの場合でも大きな感覚の差は出にくいかと思います。
価格も結構安めでとても良いマウスパッドだと思いました。
このマウスパッドは「コントロール寄りだがある程度滑りがあるくらいが好き」という人に向いています。
良かったところ
- ステッチ加工が追加された
- 水平/垂直方向の滑りの違いが少なくなった
- 表面のザラザラ感が少なくなった
- クッション性が少し上がった
悪かったところ
- 水平方向の滑りが少し弱くなった
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