今回はPulsar Gaming Gears(パルサーゲーミングギア)様より、ゲーミングマウスパッド「PARABREAK」と「PARACONTROL」を提供していただけたのでレビューしていきます。
「PARABREAK」は中摩擦、「PARACONTROL」は低摩擦のマウスパッドとなっています。せっかくなので両製品を比較しながらレビューしていきたいと思います。
特徴
PARABREAK
- コントロールに優れた中摩擦タイプの布製マウスパッド
- 手首への刺激を防ぐために、表面より高くならないように編み込まれたステッチ加工
- 丈夫で滑りにくい天然ゴム製のベース
PARACONTROL
- スピードとコントロールを兼ね備えた低摩擦タイプの布製マウスパッド
- 手首への刺激を防ぐために、表面より高くならないように編み込まれたステッチ加工
- 丈夫で滑りにくい天然ゴム製のベース
パッケージ内容
梱包状態
PARABREAK
布タイプですが丸められておらず、広げた状態で梱包されています。
なので開封した直後でも丸め癖が無く、すぐに使用できます。
PARACONTROL
こちらも広げた状態で梱包されています。
パッケージ内容
PARABREAK
PARABREAK本体。
PARACONTROL
PARACONTROL本体。
外観・仕様
デザイン
カラー展開はブラックのみ。
両マウスパッドとも無地タイプで右下にちょっとした文字はありますが、目立ったロゴなどはありません。
大きさ・サイズ
サイズの種類は以下。
PARABREAK | PARACONTROL | |
---|---|---|
XL | 460 x 410 x 3mm | 460 x 410 x 3mm |
表面
PARABREAK
ソフトタイプ(布製)のマウスパッド。
「PARACONTROL」と比べ、細めの糸で高密度に織られています。凹凸が少なく規則的でシンプルな編み方をされている印象です。
水平方向の糸が浮いて見える編み方で、水平方向の滑りが良く垂直方向は水平方向と比べると少し滑りが抑えられています。
「PARACONTROL」と比べ、柔らかい触り心地でサラサラとしています。
PARACONTROL
ソフトタイプ(布製)のマウスパッド。
「PARABREAK」と比べ少し太めの糸で低密度な表面。「PARACONTROL」は編み込まれたものではなく、凹凸の強い複雑な形成をした表面になっています。
糸に規則性や方向性はなく、水平方向と垂直方向滑りの差が無く同じような滑りやすさになっています。
「PARABREAK」と比べ、少し硬い表面をしておりザラザラとした質感になっています。
裏面
裏面は両マウスパッドとも天然ゴム製のベースで、階段状に溝が彫られています。
しっかりとしたグリップ性があり、マウス操作で動いてしまうようなことはありません。
また中央部にサイズとPulsarの文字が描かれています。
厚さ・クッション性
厚さは両マウスパッドとも3mmとそこそこに厚みがあります。
標準的な厚みですが中間層にそこそこな柔軟性があり、指で押し込むとゴムを押し込んだようなグニっとした感触が伝わってきます。
テーブルの角に垂らして手首のクッション代わりとして使うことはできそうです。
縁
両マウスパッドともステッチ加工がなされています。
手首への刺激を防ぐために表面より高くならないように編み込まれています。
触った感じもソフトでチクチクするような部分もなく、手首が擦れて痛くなることはなさそうです。
滑りやすさ
マウスパッドに傾きをつけてそれぞれの滑り方を確認しています。傾きは全て同じです。
- 比較マウスパッド:Pulsar Gaming Gears PARABREAK、Pulsar Gaming Gears PARACONTROL、SteelSeries QcK+、ARTISAN 零(ゼロ)
- 比較マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Logicool G703 HERO、Razer Viper Ultimate、Razer DeathAdder V2 Pro
滑りやすさはARTISAN 零(ゼロ) > SteelSeries QcK+ > PARACONTROL > PARABREAKって感じでした。
思ったよりも両マウスパッドともコントロールタイプの滑りでした。
「SteelSeries QcK+」と「PARACONTROL」はかなり近い滑りですが、若干「PARACONTROL」のほうがコントロール寄り。
「PARABREAK」はさらにコントロール寄りといった感じです。
ゲーミングマウスパッド全体でみるとかなりコントロール寄りの位置にあり、滑りにくいタイプが好きと言う人に向いている印象。
⇓全ゲーミングマウスパッドの滑りやすさは以下で確認できます。⇓
ゲームでの使用感、操作感
ゲームはApexLegendsとVALORANTをやってみました。
ApexLegendsは「敵を追い続けるような滑らかなAIM」をすることが多いゲームですが、VALORANTは「パッと狙ってパッと止めるAIM」、「ゆっくりとマウスを動かすクリアリングの時のAIM」が多いゲームで同じFPSでもAIMの仕方が全然違うため結構違った見方ができます。
ApexLegendsでの使用感
PARABREAK
個人的には少しコントロール寄り過ぎかなと感じました。
R99で中~遠距離の敵を狙い際に少しだけ左右に動かして調整したいという時に、マウス操作が重くて動かしにくいということが多々ありました。
一定方向に動き続ける敵を狙い続ける場合や、パット狙う場合には特に問題なく操作できました。
なのでもう少し滑りやすい方が細かい操作がしやすいかなと感じました。
PARACONTROL
とても操作しやすかったです。
中~遠距離の敵に合わせて微調整するとき、パッと狙うとき、一定方向に動かし続けるとき、全てのAIMがやりやすい印象でした。
コントロール寄りですが、滑りもある程度あるのでバランスが取れているなと思います。
VALORANTでの使用感
PARABREAK
個人的には少しコントロール寄り過ぎかなと感じました。
力を抜いてゆっくり動かすAIMでも問題なく操作することができますが、少し重さを感じることがありました。
初動が重いが、行き過ぎることはまずないといったような操作感です。
もう少し滑りが合った方がスムーズな操作が出来そうだなと言った印象。
また水平方向の滑りに比べて、垂直方向の滑りが結構重いなを感じました。
また手のひらがマウスパッドに触れていると結構摩擦が掛かるなと感じました。
ペタ付いてしまうほとではないですが、手のひらをマウスパッドに置いて操作する人は摩擦を強く受けるかと思います。
PARACONTROL
コントロール寄りながらもそれなりの滑りやすさもあり、スムーズかつ止めやすいと言った印象でした。
基本的にコントロール寄りなので細かい操作がし易く、しっかり止まってくれます。
ある程度の滑りやすさもあるので、一定に動き続ける敵を追い続けるようなAIMをしたいときでもスムーズに動かすことが出来ました。
水平、垂直方向の滑りに違いも全くなく、違和感なく操作できました。
手のひらが触れていても「PARABREAK」ほどの摩擦を感じず、操作性を落とすことがありませんでした。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
それぞれのセンサーテスト
○テスト環境
- マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Razer Viper Ultimate
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:1000
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | Razer Viper Ultimate | ||
---|---|---|---|
波線は両マウスパッドともとても綺麗でした。センサーテスト的には問題なさそう。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
マウスパッドとマウスとの組み合わせによってリフトオフレンジが変わることがあります。
使用するゲーミングマウスによってはリフトオフレンジが長すぎて挙動に違和感を感じることもある可能性があります。
全てのゲーミングマウスを調べるのは大変なので、いくつか抜粋して調べました。
リフトオフレンジをソフトウェアで調整可能なものは青字、リフトオフレンジが長くてソフトウェアで調整不可なものは赤字にしています。
PARABREAK | PARACONTROL | |
---|---|---|
Razer DeathAdder V2 Pro | 1.2/1.6/1.8 | 0.6/1.4/1.6 |
Razer Viper Ultimate | 0.6/1.8/1.8 | 0.6/1.7/1.7 |
Razer Basilisk Ultimate | 0.6/1.4/1.8 | 0.5/1.6/1.8 |
Logicool G502WL | 0.5 | 0.5 |
Logicool G703 HERO | 0.6 | 0.6 |
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | 0.6 | 0.6 |
全て問題ない長さで、ほかのマウスパッドとも大きな差もないので問題ないかと思います。
まとめ
両マウスパッドともコントロール寄りですが「PARACONTROL」は少しスピード寄り、「PARABREAK」はかなりコントロール寄りといった感じでした。
価格は税込み2490円ということで、かなり良心的な価格となっています。
大きめのサイズ+厚さ3mm+ステッチ加工有りのマウスパッドで3000円を切るものはなかなかありません。
ましてや「PARACONTROL」などのハイブリッド系マウスパッドは4000円を超えてくるものがほとんどなので、コスパ面はかなり優れているかと思います。
メリット
PARABREAK
- かなりコントロール寄りで、ビタッと止まるタイプが好きと言う人に向いている
- 肌触りが優しく、手が擦れても痛くない
- 高コスパ
PARACONTROL
- コントロール寄りだけど、ある程度滑るくらいが好きと言う人に向いている
- 手のひらがマウスパッドに触れていてもペタ付くことが無く、操作性を落とすことが無い
- 高コスパ
デメリット
PARABREAK
- 手のひらや手首との摩擦が強い
- コントロール寄りすぎて、マウス操作が重く感じられる
PARACONTROL
- ハイブリッドタイプにしてはやや滑りが劣る
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