今回はPulsar Gaming Gears(パルサーゲーミングギア)様より、ゲーミングマウスパッド「ParaSpeed」をご提供いただけたのでレビューしました。
ParaSpeedの特徴
- CORDURA(コーデュラ)生地を使用した超低摩擦タイプのソフトマウスパッド
- CORDURA生地を使用した表面は埃や水滴から守り、高い耐久性を持つ
- 表面より高くならないように編み込まれたステッチ加工で、腕への引っかかりや負担が少ない
- どんな机に対してもグリップ力の高い天然ラバーを使用したベース
パッケージ内容
梱包状態
丸めた状態で梱包されており、丸め癖がかなり目立ちます。
開封直後は平らにならす作業をしたほうが良いかもしれません。
パッケージ内容
ParaSpeed本体。
外観・仕様
デザイン
カラー展開はブラックのみとなっています。
無地タイプでシンプルなデザインです。
右下に「Pulsar Gaming Gears | ParaSpeed XL」の文字があります。
左上にはCORDURAのタグが付いています。
大きさ・サイズ
サイズの種類は以下。
- XL:460 x 410 x 3mm
表面
「ParaSpeed」はCORDURA(コーデュラ)生地を使用した超低摩擦タイプのソフトマウスパッドです。
ソフトとハードを合わせたようなハイブリット系のような表面をしています。
CORDURA(コーデュラ)生地を使用した表面は高い耐久性を持っており、触っただけで表面の硬さがわかるほどの頑丈さを感じます。
太めの糸で高密度な織りこみがされており、強い凹凸が表現される織り方でかなりザラザラとしています。
ザラザラ感が強いので、手首を強く当てる人は痛くなることがあるかもしれません。
縫い目は水平/垂直方向に規則的な織り方で、水平方向の糸が浮いて見える織り方がされています。
そのため水平/垂直方向の滑りに違いがあり、水平方向のほうが滑りやすいです。
撥水性
最近撥水性を持つマウスパッドが増えてきたので、一応確認してみることにしました。
水滴を垂らしてみると水が全く染み込まず、水をふき取った後も水が染み込んだような跡もありませんでした。
撥水性が高いので、湿気や手汗の影響を受けづらいと思います。
裏面
裏面はラバー製で、階段状に溝が彫られています。
手に張り付く様なしっとりした質感のラバーで、グリップは強めです。
「ParaControl V2」同様、サイズはプリントされていません。
厚さ・クッション性
厚さは3mmと標準的。
やや硬めでクッション性は弱い印象。その分沈み込みは少ないかもしれません。
硬めですがテーブルの角に垂らせるくらいには柔軟性があり、手首のクッション代わりとして使うことは出来そうです。
縁
縁はステッチ加工されています。
表面より高くならないように編み込まれており、全く手首に触れないとまではいかない物の強く当たることはありません。
縁は柔らかくソフトな触り心地で、手首が擦れても痛くなることはないかと思います。
滑りやすさ
マウスパッドに傾きをつけてそれぞれの滑り方を確認しています。傾きは全て同じです。
- 比較マウスパッド:ParaSpeed、ParaControl V2、ParaControl、ParaBreak、Endgame Gear MPC CORDURA、ARTISAN 飛燕(ヒエン) MID、ARTISAN 雷電(ライデン) MID
- 比較マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Logicool G703 HERO、Razer Viper Ultimate、Razer DeathAdder V2 Pro
滑りやすさはParaSpeed > Endgame Gear MPC CORDURA > ARTISAN 雷電(ライデン) MID > ARTISAN 飛燕(ヒエン) MID > ParaControl V2 = ParaControl > ParaBreakって感じでした。
「ParaSpeed」はかなり滑りやすく今までレビューしてきたソフトタイプのマウスパッドの中で、一番滑りやすいかもしれません。
「ParaSpeed」「Endgame Gear MPC CORDURA」「ARTISAN 雷電(ライデン) MID」ほどの滑りやすさまで来ると、手で操作してみてもほとんど差を感じられませんが少しだけ「ParaSpeed」が軽い操作感だったように感じました。
斜面を滑らせた感じではたわみの関係でイマイチ表現できていませんが、初動が一番速いように感じました。
「ParaSpeed」はとにかく滑りやすいタイプが好きと言う人に向いているかと思います。
「ParaControl V2」については「ParaControl V2」のレビュー記事で解説しています。
⇓全ゲーミングマウスパッドの滑りやすさは以下で確認できます。⇓
ゲームでの使用感、操作感
ゲームはApexLegendsとVALORANTをやってみました。
ApexLegendsは「敵を追い続けるような滑らかなAIM」をすることが多いゲームですが、VALORANTは「パッと狙ってパッと止めるAIM」、「ゆっくりとマウスを動かすクリアリングの時のAIM」が多いゲームで同じFPSでもAIMの仕方が全然違うため結構違った見方ができます。
ApexLegendsでの使用感
滑り過ぎで安定感に欠けるかなと感じました。
滑りやすいのでスムーズな操作ができますが、軽い力でもマウスが動いてしまうので安定した操作ができません。
軽い力でマウスが動いてしまうのでエイムが行き過ぎないようにしようと指に力が入ってしまい、エイムがカクついてしまう印象でした。
もう少しコントロール寄りのほうが、個人的には好みです。
VALORANTでの使用感
とても滑りやすくスムーズにマウスを動かすことができますが、ここまで滑りやすい必要はないかなと言った印象。
スムーズにマウスを動かすことが出来るのでクリアリングはしやすいですが、少し止めにくい印象。
頭を狙う際も微調整するつもりが大きく動いてしまうことがあり、安定しないかなと感じました。
補足
マウス操作での垂直/水平の滑りの違いはほとんど違いはありませんが、若干垂直方向の滑りが抑えられている印象。
なのでマウスパッドの向きによって滑りが変わるので注意です。
また手のひらがマウスパッドに触れている状態でも、ペタ付いてしまうことはありませんでした。
表面がザラザラしていますが手のひらとの引っかかりは少なく、滑りやすいです。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
ParaSpeedのセンサーテスト
○テスト環境
- マウス:Logicool G PRO X SUPERLIGHT、Razer Viper Ultimate
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:1000
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | Razer Viper Ultimate | ||
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他のマウスパッドと違いは無く、きれいな波線で問題なく使用できそうです。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
マウスパッドとマウスとの組み合わせによってリフトオフレンジが変わることがあります。
使用するゲーミングマウスによってはリフトオフレンジが長すぎて挙動に違和感を感じることもある可能性があります。
全てのゲーミングマウスを調べるのは大変なので、いくつか抜粋して調べました。
リフトオフレンジをソフトウェアで調整可能なものは青字、リフトオフレンジが長くてソフトウェアで調整不可なものは赤字にしています。
Razer DeathAdder V2 Pro | 0.8/1.6/1.8~ |
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Razer Viper Ultimate | 0.6/1.6/1.4 |
Razer Basilisk Ultimate | 0.4/1.8~/1.8~ |
Logicool G502WL | 0.5 |
Logicool G703 HERO | 0.5 |
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | 0.6 |
全て問題ない長さで、ほかのマウスパッドとも大きな差もないので問題ないかと思います。
まとめ
今までレビューしてきたソフトタイプのマウスパッドの中でトップクラスの滑りやすさでした。
撥水性も高く手汗や湿気の影響を受けにくく、一貫した滑りを維持してくれそうです。
全体的にクオリティーが高く価格も安いので、とてもコスパの優れるマウスパッドかと思います。
このマウスパッドは「とにかく滑りやすいソフトタイプマウスパッドが良い」という人におすすめです。
良かったところ
- とにかく滑りやすい
- 撥水性が備わっているので手汗や湿気の影響も受けづらい
- 手のひらがマウスパッドに触れていてもペタ付くことが無く、操作性を落とすことが無い
悪かったところ
- 丸め癖が強く、なかなか取れない
- スピード特化過ぎて、コントロールが難しい
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