マウスパッドレビュー

「Vancer ICE」レビュー|「ARTISAN 紫電改」と比較しながら

「Vancer ICE」レビュー|「ARTISAN 紫電改」と比較しながら

投稿日:2023年3月24日 更新日:

当記事ではVancer(バンサー)のゲーミングマウスパッド「ICE」をレビューしていきます。

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特徴

特徴

  1. ガラスコーティングされたスピード系マウスパッド
  2. 優れた耐摩耗性と強度、耐水性、耐油性、防カビ性がある
  3. 新バージョンではフラットパッケージ
  4. サイズ展開:480 x 400x 4mm / 500 x 500x 4mm
  5. カラー展開:ブラック/レッド/パープル/ピンク

パッケージ内容

梱包状態

梱包状態 梱包状態 - 2 巻き癖

丸めて梱包されており、巻き癖がかなり強めです。長期平らにしておいても完全になくなることは無さそうといったレベルでした。

新バージョンではフラットパッケージになっているので、恐らく巻き癖の心配はないかと思います。

内容物

内容物 内容物 - 2

マウスパッド本体、クリーニングクロス。

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外観・仕様

表面

表面 表面 - 2 表面 - 3
表面 - ARTISAN 紫電改 表面 - ARTISAN 紫電改 - 2

「ICE」の表面はガラスコーティングがされたものになっています。

「ARTISAN 紫電改」もガラスコーティングですが質感に違いがあり、「ICE」はシリコン素材のような質感で「ARTISAN 紫電改」はプラスチック面のような質感としています。どちらもソフトタイプに分類されるかと思いますが糸が露出しておらず、表面の質感としてはかなりハードタイプよりの質感です。

触り心地としては「ARTISAN 紫電改」はツルツルとした表面ですが、「ICE」はザラザラとしています。肌が擦れて痛みを感じるほどではなく、ツルツル寄りのザラ感といった感じです。

水平方向の糸が浮いて見える編み方がされており、水平/垂直方向で滑りの差は手触りでは僅かに水平方向のほうが滑りやすく感じます。

左上にはタグ。

撥水性

撥水性

表面の撥水性としては、ハードタイプのような表面をしているので水滴をしっかり弾いてくれます。なので撥水性としては強いです。

その分手汗は逃げにくく籠りやすそうではあります。

  • 巻き癖の強さ:0~10(巻き癖が強い~巻き癖が少ない)
  • 肌触りの優しさ:0~10(ザラザラ~優しい)
  • 水平/垂直方向との滑りの差:0~10(差が無い~差が強い)
肌触りの優しさ 滑りの差 撥水性
4 3 10

底面

底面 底面 - 2

底面は階段状に切り込みが入ったしっとり目のラバーベースです。

グリップ性としては巻き癖が強いこともあり弱めで、少しズレ易い印象です。※新バージョンでは巻き癖は少ないかと思うので、グリップ性はましになっていると思います。

通常のマウス操作でズレてしまうほどではありませんが、かなり激しく操作する人だとズレてしまう場面が出てくるかと思います。

  • グリップの強さ:3[0~10(弱い~強い)※グリップの強さはサイズや接地面によっても変わるので、その点はご了承ください。]

クッション性

クッション性

それぞれのクッション性は以下になります。

  • 中間層:0~10(硬め~柔らかめ)
  • 表面:0~10(硬め~柔らかめ)
  • クッション性:0~10(硬め~柔らかめ)
厚さ 中間層 表面 クッション性
4mm 3 2 3

厚さはありますが中間層と表面が硬く、クッション性としては弱めです。

テーブルから垂らして使うという場合も、垂らしている部分が浮いてしまいやや使いにくさを感じます。

クッション性が弱い分マウスの沈み込みが少なく、沈み込みによる操作感の変化が少ないです。

縁(エッジ)

縁(エッジ)

ステッチ加工はどちらも施されています。

ステッチ加工の質感はマウスパッドによって違いがあります。※製造時期によって違いがある可能性があります

  • 柔らかさ:0~10(硬い~柔らかい)
  • 表面との盛り上がり:0~10(少ない~多い)
  • 手首の優しさ:0~10(刺激強め~優しい)
柔らかさ 表面との盛り上がり 手首の優しさ
3 3 5

エッジは表面からの盛り上がりは少ないですが硬めで、手首等に触れた際には刺激が強めかなといった感じです。

盛り上がりが少ないのでそこまで接触する感覚はありません。

滑りやすさ比較

滑りやすさ比較

滑りやすさと止めやすさ(動摩擦)

動摩擦は手でマウスを滑らせたときの感覚で確認します。斜面を滑らせるやり方は巻き癖が強く比較がしにくいためやめました。

比較してみた感じでは、「ARTISAN 紫電改」よりは滑りづらく「ARTISAN 雷電」よりは滑りやすいといった感じでした。

「ARTISAN 紫電改」と同様にしっかりスピード寄りで、かなり滑りやすいタイプのマウスパッドです。「ARTISAN 紫電改」と大きな差は無く僅かに滑りにくく感じられるといった感じで、「ARTISAN 紫電改」の代わりとして使われる理由が分かります。

今までレビューしたゲーミングマウスパッドを含めた比較はこちら⇒ゲーミングマウスパッドの滑りやすさ比較

初動(最大静摩擦)

初動(最大静摩擦)に関しては、手でマウスを滑らせたときの感覚で確認します。

感覚としては動摩擦と同様に、「ARTISAN 紫電改」よりは軽く「ARTISAN 雷電」よりは重いといった感じでした。大きな差はありません。

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ゲームでの使用感、操作感

Apex Legends Valorantの場合

ゲームはApexLegendsとVALORANTで確認してみました

ApexLegendsは「敵を追い続けるような滑らかなAIM」をすることが多いゲームですが、VALORANTは「パッと狙ってパッと止めるAIM」、「ゆっくりとマウスを動かすクリアリングの時のAIM」が多いゲームです。同じFPSでもAIMの仕方が異なるため結構違った見方ができます。

操作感は「ARTISAN FX 紫電改 MID」と比較しながら確認してみました。

使用感、操作感

基本的な操作感としては「紫電改」と同じで、とても滑りやすくトラッキングがしやすい操作感です。

一定方向に動き続ける敵を追うようなAIMがしやすくかなり滑らかなAIMが出来ます。滑りやすいため指での細かい操作がしやすく繊細な操作が出来る印象です。

しかし滑りやすい分止めやすさとしては劣る印象です。マウスを素早く動かした際にどうしてもビタっと止まるというよりは多少のブレが見られます。しっかり止めるにはしっかりマウスを抑え込むように止める必要があります。「ARTISAN FX 紫電改 MID」と比べると厚みがあり中間層も柔らかめなので、沈み込みによる制動を活かしやすい印象でした。決して沈み込みやすいタイプではないので制動が強くかかるほどではないですが、沈み込みを利用した場合とそうで無い場合で結構滑りに違いが出るため十分沈み込みを活用できるレベルです。

また基本は滑りやすいタイプなので「紫電改」と同様に、力み過ぎるとAIMがブレやすい印象でした。なので綺麗なAIMをするには力みすぎず滑らかに動かす意識が必要といった感じです。

「ARTISAN FX 紫電改 MID」と比べると表面の滑りやすさは大きな違いはありませんが沈み込みは結構違いがあるため、沈み込みを利用する人にとっては「ARTISAN FX 紫電改 MID」よりもコントロールしやすいとマウスパッドかと思います。

補足

手のひらや手首とのペタ付き

手のひらや手首とのペタ付き

マウスパッドと手のひらや手首との手汗によるペタ付きも確認しました。

  • 手汗によるペタつき:3[0~10(ペタ付きが弱い~ペタ付きが強い)]

ペタ付きやすさとしては、どういう訳か「紫電改」と比べるとかなり手汗によるペタ付きが少なく感じられました。表面の質感がハードに近いタイプはペタ付きやすいことがほとんどですが、「紫電改」と比べると比較的ペタ付きにくかったです。

「紫電改」はペタ付きが酷く、アームカバーを使わないとかなり操作感に影響してしまっていました。そのため個人的には「紫電改」よりも操作感に違和感が出づらく、かなり扱いやすく感じられました。

とは言えハイブリッド系やソフト系と比べるとペタ付きやすいので、「紫電改」よりはマシという感じです。

アームカバーとの相性

アームカバーとの相性

次はアームカバーを使用した場合のマウスパッドとの相性を見ていきます。

  • 引っかかり具合:0~10(引っかかりが弱い~引っかかりが強い)
 アームカバー 引っかかり具合
SkyPAD 6.8
SkyPAD指掛けタイプ 6.5
BeANCA 6.5
CW-X 6.8
CW-X指掛けタイプ 6.8
DUNLOP 6.3
Eadali 6.8
AZ-FRONT 6.5
AZNABLE 7

アームカバーを使用した場合の引っかかりとしては、思ったよりも強めでした。

ソフトタイプのサラサラ系やザラザラ系くらいの引っかかりがあり、アームカバーとの相性はあまりよくありません。

「ARTISAN 紫電改」は表面がツルツルしているためアームカバーとの引っかかりが弱く、操作感への影響がかなり少ないです。「Vancer ICE」は結構操作感に影響するため、アームカバーを使う人にとっては結構なデメリットになりそうです。

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リフトオフディスタンス(LoD)

リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)とは?

センサー挙動はリフトオフディスタンス(LoD)とカーソル飛びを確認しました。

全てのゲーミングマウスを調べるのは大変なので、いくつか抜粋して調べました。

リフトオフレンジをソフトウェアで調整可能なものは青字、リフトオフレンジが長くてソフトウェアで調整不可なものは赤字にしています。

 ゲーミングマウス LoD カーソル飛び
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 0.6
Razer Viper V2 Pro 0.9/0.9/0.9
Pulsar Gaming Gears Xlite V2 0.4/0.9
Pulsar Gaming Gears X2 1.0/1.0

LoDは基本どの組み合わせでも問題ない長さで、FPSゲームでも違和感なく使用できるかと思います。

ただLoDをソフトウェアで調整できるマウスでは調整しても長さが変わらなかったりと、少し不安は残ります。場合によってはセンサーとの組み合わせによって短すぎたり長すぎたりするものもあるかもしれません。

カーソル飛びはどれもなく問題ありませんでした。

まとめ

  • 巻き癖の強さ:0~10(巻き癖が強い~巻き癖が少ない)
  • 肌触りの優しさ:0~10(ザラザラ~優しい)
  • 水平/垂直方向との滑りの差:0~10(差が無い~差が強い)
  • 撥水性:0~10(撥水性が無い~撥水性が強い)
  • グリップの強さ:0~10(弱い~強い)※グリップの強さはサイズや接地面によっても変わるので、その点はご了承ください。
  • 中間層:0~10(硬め~柔らかめ)
  • 表面:0~10(硬め~柔らかめ)
  • クッション性:0~10(硬め~柔らかめ)
  • 柔らかさ:0~10(硬い~柔らかい)
  • 表面との盛り上がり:0~10(少ない~多い)
  • 手首の優しさ:0~10(刺激強め~優しい)
  • 滑りやすさ:0~10(コントロール~スピード)
  • 手汗によるペタつき:0~10(ペタ付きが弱い~ペタ付きが強い)
  • 引っかかり具合:0~10(引っかかりが弱い~引っかかりが強い)
巻き癖 巻き癖の強さ 7
表面 肌触りの優しさ 4
滑りの差 3
撥水性 10
底面 グリップの強さ 3
クッション性 厚さ 4mm
中間層の柔らかさ 3
表面の柔らかさ 2
クッション性 3
縁(エッジ) 柔らかさ 3
表面との盛り上がり 3
手首の優しさ 5
滑りやすさ 滑りやすさ 7.5
手のひらとの引っかかり 手汗によるペタつき 3
アームカバーとの相性 引っかかり具合 6.7

まず「ARTISAN 紫電改」の代わりとなるかという点では、表面の滑りやすさが近く基本的な操作感が似ているので代わりになると思います。

ただ沈み込みやすさとしてはARTISANのMIDとSOFTの中間くらいなので、MIDを使っている人は沈み込みを感じやすいかと思います。対してSOFTやXSOFTを使っていた人にとっては硬く感じられると思います。

またアームカバーを使っている人にとっては「ARTISAN 紫電改」よりも引っかかりが強いので、操作感がかなり変わると思います。代わりとして使うにはやや不向きです。対してアームカバーを使いは無い人にとっては手汗によるペタ付きが「ARTISAN 紫電改」よりも少なく、「ARTISAN 紫電改」よりも扱いやすいと思います。

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