今回はARCHISITE(株式会社アーキサイト)様より、Endgame Gear(エンドゲームギア)のゲーミングマウス「XM1 RGB」を提供していただけたのでレビューしていきます。
XM1 RGBの特徴
- XM1のRGBモデルで、光が透過するスケルトンモデルもありRGBが良く映える
- 底部、ホイール、ロゴ部分に合計14個のLEDを搭載し、ソフトウェアにより豊富なカスタマイズが可能
- XM1 RGB専用にカスタマイズしたKailh GM 4.0スイッチを搭載
- XM1には小型のマウスソールが張られていたが、XM1 RGBでは大型のマウスソールが張られている
- ブラック/ホワイト/ダークフロスト/ダークリフレックスの4種のカラー展開
- 表面加工は手汗をかいたときにグリップしやすいドライグリップと、乾いた状態でもグリップ感の強いグロッシーグリップ(ダークリフレックスのみ)で選択できる
性能(スペック)
本体 | ボタン | 6箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン、底面×1) |
---|---|---|
長さ | 122.14mm | |
幅 | 65.81mm | |
高さ | 38.26mm | |
重量 | 約82g(ブラック、ホワイト)、約78g(ダークフロスト、ダークリフレックス) | |
ケーブル | ケーブル名 | Flex Cord 2.0 |
ケーブルタイプ | パラコード | |
ケーブル長 | 1.8m | |
センサー | センサー名 | PixArt PMW3389 光学式 |
DPI | 16000(50刻み) | |
ポーリングレート | 125/500/1000 | |
最大認識速度(IPS) | 450 | |
最大加速度(G) | 50 | |
スイッチ | スイッチ名 | Kailh GM 4.0 スイッチ(クリック荷重:60±5gf) |
耐クリック回数 | 6000万クリック | |
ソフトウェア | XM1 RGB Configuration Software |
パッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
XM1 RGB本体、取扱説明書等。
形状・外観
基本的な形状はXM1と同様です。
なので形状の詳細はXM1のレビューから確認をお願いします。
XM1RGBとXM1の違いはカラー、表面加工、ケーブル、マウスソール、重さになります。
カラー
XM1RGBのカラー展開はブラック/ホワイト/ダークフロスト/ダークリフレックスの4種類となっています。
今回ご提供いただいたのはダークリフレックスです。
ブラック/ホワイトは通常の透過無しモデル、ダークフロスト/ダークリフレックスは透過ありのスケルトンモデルとなっています。
スケルトンモデルは光を透過するのでRGBをより際立たせよく映えます。
表面加工
XM1RGBは2種類の表面加工がされており、カラーによって表面加工が異なります。
ブラック/ホワイト/ダークフロストはドライグリップ、ダークリフレックスはグロッシーグリップとなっています。
ドライグリップは手汗をかいたときにグリップしやすいタイプで、XM1などと同じサラサラとした表面になっています。
グロッシーグリップは乾いた状態でもグリップ感の強いタイプで、ツルツルとした表面になっています。
私は手が乾燥しがちなので乾いた状態でもしっかりグリップされるグロッシーグリップは結構ありがたいです。
ただグロッシーグリップのようなツルツルの表面は指紋が少し目立つ印象。
ケーブル
ケーブルはXM1のケーブルと同等の柔軟性と耐久性が向上した「Flex Cord 2.0 パラコードケーブル」になっています。
XM1のケーブルと比べると少しだけ硬くなっていますが、それでも十分柔らかく取り回しやすいケーブルです。
マウスソール
マウスソールはXM1 RGB/XM1ともに99.5%PTFE製ソールですが、サイズが違います。
XM1が小型のマウスソールでしたが、XM1 RGBは大型のマウスソールになっています。
マウスソールは小型マウスソールに張り替えることも可能です。(別売り)
滑りやすさは下のほうで比較しています。
重さ
XM1 RGBはLEDを搭載している分、XM1よりも重くなっています。
XM1は70g(ケーブル除く)でしたが、XM1 RGBはブラック/ホワイトが約82g(ケーブル除く)でダークフロスト/ダークリフレックスが約78g(ケーブル除く)となっています。
この辺がXM1を選ぶかXM1 RGBを選ぶかの一番の分かれ目になりそうです。
ボタンとクリックについて
左右クリックボタン
XM1は「OMRONスイッチ」でしたが、XM1 RGBは「Kailh GM 4.0スイッチ」が搭載されています。
「Kailh GM 4.0スイッチ」はクリック荷重:60±5gfの範囲内に統一されるように厳選したスイッチだけを採用しています。
押下圧はやや軽めでストロークは標準的です。とても軽快なクリック感といった感じでクリック時には僅かにカチカチ感があります。
XM1と比べるとより軽めで軽快な押し心地といった感じ。
クリック音は高めで軽快な音。音の大きさは普通といった感じ。
ボタンの形状は手前から奥まで凸状になっています。
サイドボタン
そこそこな大きさがあり、表面は丸い形状をしています。
位置的には親指の真上に来る位置にあります。結構高い位置にあり指が干渉することはありません。
表面からの突出もしっかりあり親指をずらすだけで簡単に押すことができます。
スクロールホイール
ホイールは滑り止めラバーが巻かれており、ラバーにはライン状に溝が切られており指が引っかかりやすくなっています。
「XM1」と比べるとホイールは軽めになっており、ホイールボタンの押下圧も軽めになっています。
底面ボタン
底面にボタンが1つ備わっています。
DPI、ポーリングレートを変更する際に使用します。
早押しでDPI、長押しでポーリングレートが変更できます。
変更時はホイールのLEDが点灯し、色で判断できます。
●DPI
- 黄:400DPI
- 青:800DPI
- 赤:1600DPI
- 緑:3200DPI
●ポーリングレート
- ●〇:125Hz
- 〇●:500Hz
- ●●:1000Hz
ソフトウェア(XM1 RGB Configuration Software)
BUTTONS
各ボタンの割り当てを行うことが出来ます。
上下スクロール、底面ボタン以外のボタンは割り当て変更が可能です。
●割り当てられる機能
- Left click
- Right click
- Middle click
- IE Forward
- IE Backward
- Scroll Up
- Scroll Down
- Keyboard Key
- Disable Button
SENSOR
CHOOSE SENSITIVITY
マウス感度を調整する項目。
DPIは50~16000までを50刻みで設定可能。
デフォルトのDPIは400/800/1600/3200となります。
設定できる感度レベルは4つまでです。
⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
Ripple Control
高DPIに設定した際のポインタのブレを軽減する機能。
Lift Cut-Off
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)を調整する機能。
デフォルトでは2mmに設定されており、2mmと3mmで選択が可能です。
2mmと3mmでのリフトオフレンジの差は下のほうで記述します。
ポーリングレート
ポーリングレートはソフトウェアでの設定はできず、底面のボタンで設定します。
⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
LIGHTS
ホイール、ロゴ、底部のライティング設定を行うことが出来ます。
カラー設定はホイール、ロゴ、底部それぞれ個別設定することができます。
●MODE
- Color Flow (RGB)
- Color Cycle (RGB)
- Comet (RGB)
- Breathing (User defined)
- Solid (User defined)
ゲームでの使用感
次はマウスの持ち方ごとの使用感です。実際にゲームをしてみて感じた使用感をまとめていきます。
プレイしたゲームは「Apex Legends」です。
※ちなみに私の手のサイズは中指の先端から手首までで約18.5cmです。手のサイズによって使用感に違いが出るので、その点はご了承ください。
基本的な操作感はXM1やXM1rと形状が全く同じなので、操作感も同じです。
操作感は下の感じ。
- かぶせ持ち:△
- つかみ持ち:◎
- つまみ持ち:〇
特につかみ持ちとの相性が良く、つまみもそこそこ良く、かぶせ持ちは普通に使えるといった感じです。
やはりXM1の形状はつかみ持ちと相性が良く、現状最もつかみ持ちとの相性が良い形状だと思います。
XM1(ドライグリップ)とXM1 RGB(グロッシーグリップ)のグリップ力の違いですが、確かに乾燥している状態だとグロッシーグリップのほうがしっかりグリップされました。
想像以上にグリップ力に違いがあったので、選ぶときの選択肢に十分なるかと思います。
重さに関してはXM1のほうが軽いですがそこまで違いは感じませんでした。
とは言え軽いほうが良いかとは思うのでライティングに拘りが無いのであれば、XM1かXM1rを選択するのが良いかと思います。
細かい使用感はXM1かXM1rのレビュー記事で確認できます。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
XM1 RGBのセンサーテスト
○テスト環境
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
Ripple Control OFF | Ripple Control ON | ||
---|---|---|---|
どちらも結果としてはあまり綺麗ではないですが、実際の体感では問題ありません。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
- 検証用マウスパッド:SteelSeries QcK+
「XM1 RGB」のリフトオフレンジは以下。
Lift Cut-Off | リフトオフレンジ |
---|---|
2mm(デフォルト) | 0.6mm |
3mm | 1.8mm |
2mmだとちょうどいい、3mmだと長すぎといった感じです。
デフォルトのままでOKです。
⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓
滑りやすさ
XM1とXM1 RGBとではソールの大きさが違いますが、滑りやすさはほとんど変わらない印象でした。
強いて言えば小さめのソールが張られているXM1のほうが若干滑りやすいかなと感じるか感じないかといった感じ。
いろいろなマウスパッドで試してみましたがどれも違いはなく、とても滑りやすいです。
応答速度(反応速度)
次はクリック応答速度(反応速度)を計っていきます※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
測定には「反応速度測定-改」というゲームを使わせていただいています。
最速 | 0.142 |
---|---|
最遅 | 0.179 |
平均 | 0.16735 |
全ゲーミングマウスの平均タイムが0.18278なので、かなり速く反応することが出来ました。
クリックが軽く、押そうと思ってから指に力を入れてからすぐに押し込めるといった印象でした。
体感できる遅延は当然なく、FPSでも全く問題なく使用できます。
⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓
まとめ
XM1の形状はやはりつかみ持ちとの相性が抜群によく、つかみ持ちでの操作感、フィット感は全ゲーミングマウスの中でトップだと思います。
今回使用したXM1 RGBのグロッシーグリップは乾燥気味の私にとってとてもグリップ感が良く、マウスを保持しやすい印象でした。
ライティングに拘りが無い方にとってはわざわざXM1やXM1rではなくXM1 RGBを選択する意味はないかと思いますが、どれをとっても操作感に大きな差はありません。
メリット
- つかみ持ちと相性は全ゲーミングマウスの中でトップ
- グロッシーグリップは乾燥した状態だとかなりグリップ力が良い
- スケルトンカラーのマウスは中々無く、ライティング好きの人には数少ない選択肢
デメリット
- かぶせ持ちとの相性は微妙
- LEDが搭載されている分、XM1と比べる少し重め
⇓その他のゲーミングマウスのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングマウスと選び方を以下で解説しています⇓