今回はMicrosoft(マイクロソフト)ゲーミングマウス「Microsoft Pro IntelliMouse」をレビューしていきます。
Pro IntelliMouseとは?
簡単に言ってしまえば、IE3.0のセンサー強化版。
かつてゲーマーにとって伝説となったIE3.0ですが、形はそのままでセンサーが強化されて魅力あふれるものになっています。
しかもそれが、7000円前後で入手できるのだから古参FPSプレイヤーにとっては無視できないことでしょう。
Pro IntelliMouseの性能(スペック)
●Classic IntelliMouseのスペック
ボタン | 5箇所(左右メイン、左サイド×2、ホイールボタン) |
---|---|
ケーブルタイプ | ビニール被膜 |
ケーブル実測長 | 1.8m |
寸法 | 132mm(長さ)×69mm(幅)×43mm(高さ) |
実測重量 | 約130.5g(コード抜き100g) |
DPI | 400~3200(200刻み) |
ポーリングレート | 1000hz |
●Pro IntelliMouseのスペック
ボタン | 5箇所(左右メイン、左サイド×2、ホイールボタン) |
---|---|
ケーブルタイプ | 布巻き |
ケーブル実測長 | 1.8m |
寸法 | 132mm(長さ)×69mm(幅)×43mm(高さ) |
実測重量 | 131.5g(コード抜き105g) |
DPI | 200~16000(50刻み) |
ポーリングレート | 125Hz、500Hz、1000Hz |
トラッキング速度 | 400IPS |
Pro IntelliMouseの最大の特徴
Pro IntelliMouseの最大の特徴はやはりセンサー性能が上がったことだと思います。
DPIはClassicでは200刻みしか設定できなかったのがProでは50刻みで設定することができるようになっています。
ポーリングレートもClassicでは1000Hz固定だったのがProでは125Hz,500Hz,1000Hzを設定することができます。
CS:GO民は125Hzでプレイする人も多くいると思うので、なかなか嬉しいところです。
形状、外観など
形状は従来のものとほぼまったく同じです。Classicと違う点で言えばサイドボタンの線状の窪みが入っていることくらいです。
DeathAdderと比べると、長さは少し長めで幅は狭く高さは少し高いくらいです。実際に持ってみると少しデカく感じます。
マウスサイドの溝は結構深めでしっかりつかみこむことができます。
底面はClassicと全く同じで、4隅に小さなソールが張られています。滑り具合もよく抵抗は少なめです。
唯一Classicと違う点でケーブルがビニール被膜ではなく、布巻きタイプになっているところです。
これは非常に嬉しいことで、ビニール被膜はマウスパッドと擦れると摩擦が強くでてしまい、抵抗感が強く出てきてしまいます。
対して布巻きはマウスパッドとの摩擦が小さく、抵抗感があまりないので優秀です。
ケーブル自体の重さもさして重すぎるということもないので快適にマウスを操作することができます。
重さは131.5g(コード抜き105g)で、平均的といったくらいです。
また感触としては、Classicのほうはツルツルといった感じでしたが、Proはザラザラといった感触です。
ゲーマーに嬉しい新機能
DPIが50刻みで設定できることやポーリングレートの選択肢が増えたことも非常に大きな点ですが、もう一つ嬉しいことはマウスリフトオフ距離です。これはマウスを持ち上げた時にセンサーが感知する距離を調整するものです。
プリセットとして2mmと3mmが選択できるようになっています。基本はこのどちらかを選んでおけば違和感なく使えると思いますが、マウスパッドなど使用環境によってはカーソルの挙動に違和感を感じるという場合もあると思います。
そんな時キャリブレーションという機能でカスタムを作成することができ、ご使用のマウスパッドなどに自動で調整してくれる機能もあります。
⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
使用感
かぶせ持ち
おそらくPro IntelliMouseを最大限活用できる持ち方がかぶせ持ちです。
マウスサイドの溝は深めなため親指がしっかりフィットし、マウスの腹の部分が手のひらにしっかりあたるため手のひら全体にフィット感を感じられます。
つかみ持ち
つかみ持ちは指と手のひらの後部で支えますが、Pro IntelliMouseは大きめのマウスなため、フィットさせやすいです。
つかみ持ちはかぶせ持ちほどグリップ力が強くないので、少しマウスが重く感じるかもしれません。
つまみ持ち
つまみ持ちは指のみでマウスを支える持ち方ですが、Pro IntelliMouseの場合マウスが大きいためどうしてもマウスの後部が手に平にあたってしまいます。指だけで操作したいため、できるだけ手のひらには当たらない大きさがいいため、少々気になります。
またつまみ持ちはグリップ力が弱い持ち方なため、マウスの重さはできるだけ軽いほうがいいのですが、Pro IntelliMouseは少し重すぎるように感じられました。
つまみ持ちでも扱えないことはないですが、つまみ持ちユーザがわざわざ買うほどではないと思います。
ボタンとクリック感
クリック感はしっかりとした重さを感じるくらいです。
クリックの重さが軽すぎると誤クリックにつながるので、少なくともその心配はないことが強みですね。
実際に使って遊んでみた感想
Classicではマウスを激しく動かすとカーソル飛びが発生していましたが、Proにどれだけ激しく動かしても飛ぶことはありませんでした。感激です。
まさに、IE3.0の完全上位互換です。
実際にプレイしたゲームはCS:GOとApex Legendsですが、どちらもおかしな挙動はなく違和感なくプレイすることができました。
Pro IntelliMouseのセンサーテスト
使ってみた感じ問題はなさそうですが、念のためやります。
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
DPI:400
ポーリングレート:1000
波線の途中、飛び出したりしている部分があると思います。その部分がAIMが飛んでしまうタイミングのもの。
Pro IntelliMouseのセンサーテスト
○テスト環境
DPI:400/800/1600/3200
ポーリングレート:1000
全てのDPIで折り返し地点で若干乱れているように見えますが、この現象は全てのマウスで発生しているものなのでこれが普通という言い方はアレですが、気にする必要はなさそうです。
おおむねラインとドットが重なって動いているので問題はなさそうです。
Microsoft Pro IntelliMouseのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
Microsoft Pro IntelliMouseのリフトオフレンジは0.7mmです。
長さは許容範囲内なので違和感なく使用できるかなと思います。
⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓
Microsoft Pro IntelliMouseの滑りやすさ
滑りやすさ比較のやり方は、マウスパッドに角度をつけてその上の滑り方を比較するやり方を行いました。
比較対象:Microsoft Pro IntelliMouse、Razer DeathAdder Elite
結果はMicrosoft Pro IntelliMouseのほうが滑りやすいという結果でした。
大きな差は感じられませんでしたが、滑りの速さがMicrosoft Pro IntelliMouseのほうが少し早かったなぁくらいです。
実際の操作時はそこまで違いは感じないと思います。
Microsoft Pro IntelliMouseの応答速度(反応速度)
次はマウスのクリック応答速度(反応速度)を計っていきます※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
このテストで分かることは”露骨な遅延が無いこと””ボタンを素早く押せるか”程度のものです。
100回やった結果はこのようになりました。
- 最速:0.169秒
- 最遅:0.228秒
- 平均:0.19788秒
平均タイム0.19788秒となりました。
クリックボタンの重さが軽く深さも浅いので、押そうと思ってから押ささるまでのラグが少なく済みます。
⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓
まとめ
使用感や性能も非常に素晴らしいものでした。
IE3.0が製造終了してからIE3.0クローンマウスを使っている方やかぶせ持ち又はつかみ持ちをしている方には非常に優秀なマウスだと思いますので、手に取ってみてはどうでしょうか。
⇓その他のゲーミングマウスのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングマウスと選び方を以下で解説しています⇓