今回はXtrfy(エクストリファイ)のゲーミングマウス「M42 RGB」をレビューしていきます。
M42 RGBの特徴
- マウス上部が2つのサイズで交換可能(モジュラーシェル)
- マウスに穴が空いているハニカム構造で59g(ケーブル除く)と超軽量
- マウス本体でDPI、ライティングの変更が可能でソフトウェアが不要
M42 RGBの性能(スペック)
本体 | ボタン | 7箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン、ホイール下×1、底面×1)+ポーリングレート切替スイッチ |
---|---|---|
長さ | 118mm | |
幅 | 前部:57mm、中部:56mm、後部:63mm | |
高さ | 前部:22mm、中部:38mm、後部:モジュラーシェル1(33.8/28.5/19) | モジュラーシェル2(35.8/32/23) | |
重量 | 59g(ケーブル除く) | |
ケーブル | ケーブル名 | Xtrfy EZコード |
ケーブルタイプ | 布巻き | |
ケーブル長 | 1.8m | |
センサー | センサー名 | Optical Pixart 3389 |
DPI | 400/800/1200/1600/3200/4000/7200/16000 | |
ポーリングレート | 125/500/1000 | |
最大認識速度(IPS) | 400 | |
最大加速度(G) | 50 | |
スイッチ | スイッチ名 | Omron 20M(OF) |
耐クリック回数 | 2000万クリック | |
ソフトウェア | – |
M42 RGBのパッケージ内容
梱包状態
パッケージ内容
M42 RGB本体、モジュラーシェル、予備のソール、キーキャップ、ステッカー、取扱説明書等。
M42 RGBの形状・外観
大きさ
大きさは左右対称マウスの中では結構小さめのマウスです。基本的に左右非対称と左右対称では左右対称のほうが小さめな傾向にあります。
高さは左右対称マウスの中では低めです。高さに関しても左右非対称と左右対称では左右対称のほうが低めな傾向にあります
前後で結構差が大きいです。前部は幅が狭めで高さが低めで、後部は幅が広めで高さが高めになっています。
左サイドの形状
前方から中央、後方から中央に向かって凹んでいく形状をいます。前部の膨らみは小さいですが後部の膨らみが大きく、指で手のひら後部に引き付けやすい形状をしています。
また垂直方向の形状は下部から上部へ広がる形状をしているので指に引っかかりやすくマウスを持ち上げやすいです。
右サイドの形状
左右対称マウスなので左サイドと同じ形状です。
後部の膨らみが大きい分、小指と薬指を立ててマウスをグリップすると少し窮屈感がある印象。その分マウス後部に引き付けやすい。
サイドの滑り止め
滑り止めは張られていませんが、軽いマウスなので特に問題なく保持することができます。
両サイドの形状は指が引っかかりやすいのと、穴あき構造なので指に引っかかりやすくグリップ力は十分あると思います。
表面の形状と質感
「M42 RGB」はモジュラーシェルを2つのサイズで交換することが可能です。モジュラーシェルはマグネット式で簡単に取り付けが可能です。
モジュラーシェルには後部側の膨らみが大きいタイプと小さいタイプの2つがあります。
表面の山の一番高い位置は変わりませんが、後部の高さに結構違いがあるため手のひらとのフィット感はかなり違いがあります。
後部側の膨らみが大きいタイプだと手のひら後部に強く当たるので、つかみ持ちのような持ち方と相性が良い印象。
後部側の膨らみが小さいタイプだと指でマウスを操作する際に手のひらに当たりづらいのでつまみ持ちとの相性が良い印象。
表面の質感はツルツルとサラサラの間のような触り心地で、指紋は目立たない感じです。
ソール
ソールは上部と下部に1枚ずつ張られています。
予備のソールが付いており、上下一枚づつとセンサー周り用1枚があります。
デフォルトではセンサー周りにはソールは張られていません。
滑りやすさについては下のほうで解説しています。
重さ
重量は59g(ケーブル除く)とゲーミングマウスの中でもかなり軽めのマウスです。
ケーブル
Xtrfy EZコードという布巻きのケーブルになっています。
かなり太目で低摩擦ですが、少し硬めな印象です。
ケーブルが太い分マウスバンジーの爪に引っ掛けやすいです。
ケーブルの接合部は上向きでやや低めの位置にあります。
キーキャップ
どういうわけだかキーキャップも付属されています。
「GG」と「Xtrify」の印字。
M42 RGBのボタンとクリックについて
左右クリックボタン
クリック感は押下圧は標準的、ストロークはやや浅め~標準的です。軽快なクリック感でしっかりとしたカチカチ感があります。
クリック音は高めの音で、そこまで大きな音はしません。
形状は全体的に凹状で、手前側は穴あきになっています。
サイドボタン
縦横ともに幅広の大きめのボタンで表面は平らな形状をしています。
位置的にはマウスのやや前方寄りで親指の真上に来る位置です。高めの位置にあり指が干渉することはありません。
表面からの出っ張りは控えめですが、ボタンが大きいので押しやすいです。
スクロールホイール
ホイールは両サイドに滑り止めラバーが巻かれており、凹凸があり指が引っかかりやすくなっています。
ホイールの重さは標準的、控えめなコリコリ感があります。
ホイールボタンの重さは標準的。
ホイール下
ホイール下にはライティングエフェクト切替ボタン。
底面
底面にはDPI変更ボタンとポーリングレート切替スイッチがあります。
M42 RGBのソフトウェア
「M42 RGB」はソフトウェアが必要なく、ボタンでDPI、ポーリングレート、ライティングの変更を行うことが出来ます。
DPI
DPIはマウス底面のDPI変更ボタンで変更することが出来ます。
●DPIステージ
- レッド:400
- イエロー:800
- オレンジ:1200
- ブルー:1600
- パープル:3200
- スカイブルー:4000
- グリーン:7200
- ホワイト:16000
⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
ポーリングレート
ポーリングレートは底面のポーリングレート切替スイッチで変更することが出来ます。
125/500/1000Hzから選択可能。
⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
ライティング
ライティングはホイール下のライティングボタン、左右クリックボタン、サイドボタンの組み合わせで変更することが出来ます。
詳しくは付属のマニュアルに記載されています。
M42 RGBの使用感
次はマウスの持ち方ごとの使用感です。実際にゲームをしてみて感じた使用感をまとめていきます。
プレイしたゲームは「Apex Legends」です。
ちなみに私の手のサイズは中指の先端から手首までで約18.5cmです。
かぶせ持ちでの使用感
使えるには使えるという感じでした。
両方のモジュラーシェルで試してみましたが、イマイチフィット感が良いとは思いませんでした。
手のひらにほとんど当たらないためほぼ指で支える様に持ち方になってしまいました。
また右サイド側の指のフィット感もあまり良いとは言いにくい感じで、かぶせ持ちとはあまり相性が良くないかと思います。
かぶせ持ちならM4のほうがいいですね。
つかみ持ちでの使用感
使いやすいです。
つかみ持ちの場合、後部側の膨らみが大きいタイプのモジュラーシェルのほうが手のひら後部に当てやすくマウスを保持しやすい印象でした。
両サイドが指でマウスを後部に引き付けやすい形状をしているのでつかみ持ちの形を保持しやすいように感じました。
マウスが軽いので指に力を入れなくても保持することが出来るので、激しくマウスを動かしてもマウスのグリップ位置がズレることがありませんでした。
ただ個人的にはもう少し大きめのほうがフィットした印象。
つまみ持ちでの使用感
つまみ持ちは指のみで操作するため、手のひらに干渉しにくいは後部側の膨らみが小さいタイプのモジュラーシェルで使ってみました。
とても使いやすかったです。
左右対称で幅も広すぎず狭すぎず自然なグリップをすることが出来ました。
両サイドの形状が穴あき構造でかつ下部から上部に幅が広がる形状をしているので指に引っかかりやすく、指だけでもマウスを保持しやすい印象でした。
後部側の膨らみが小さいタイプのモジュラーシェルにすることで指での操作時に手のひらに干渉することが無いため、指の可動域をしっかり確保することが出来とても操作しやすかったです。
つまみ持ちは他の持ち方の中で力が弱い持ち方ですが、超軽量マウスなので全く問題なくスムーズなAIMをすることができました。
気になった点は両サイドとも後部が大きく膨らむ形状をしているので、小指が少し窮屈に感じられる感じもありました。さほど気になりませんが。
補足
マウスを真横に動かしてカーソルが斜めに上がったり下がったりすることもなく、体感に合ったAIMをすることができました。
また滑りがかなり良いなと思いました。軽いことと言うこともありほとんど力を入れずにマウスを操作することが出来、ほとんど摩擦を感じないほどでした。
敵を一定方向に追うようなスムーズなAIMがとてもやりやすい印象でした。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
M42 RGBのセンサーテスト
○テスト環境
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
結構ドットの乱れが見られましたが、実際の使用感ではまったく問題ない感じです。
やっぱりラインのほうに乱れが無いと体感ではなにもわからないな。
M42 RGBのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
- 検証用マウスパッド:SteelSeries QcK+
「M42 RGB」のリフトオフレンジは0.9mmでした。
長すぎず短すぎずちょうどいい長さで、FPSでも違和感なく使用できると思います。
⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓
M42 RGBの滑りやすさ
滑りやすさ比較のやり方は、マウスパッドに角度をつけてその上の滑り方を比較するやり方を行いました。
- マウス:Xtrfy M42 RGB、Xtrfy M4、Finalmouse Ultralight 2 – Cape Town
- マウスパッド:Logicool G640、SteelSeries QcK+
正直どのマウスも軽い+滑りやすいのであまり違いは感じられませんでした。
体感では「Xtrfy M42 RGB」=「Xtrfy M4」>「Finalmouse Ultralight 2 – Cape Town」といった感じで滑りやすいかなと言った印象。
M42 RGBの応答速度(反応速度)
次はマウスのクリック応答速度(反応速度)を計っていきます※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
このテストで分かることは”露骨な遅延が無いこと””ボタンを素早く押せるか”程度のものです。
100回やった結果はこのようになりました。
- 最速:0.152秒
- 最遅:0.197秒
- 平均:0.17485秒
平均タイム0.17485秒となりました。
結構速く反応することが出来た気がします。
ボタンが軽い分押し込みやすく、押そうと思ってからすぐに押し込むことができた気がします。
⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓
まとめ
表面の形状を交換できるという今までになかった発想で、自分の好みに合わせて調整できるのはFPS的にもかなり嬉しいところです。
買ったあとに使ってみると合わなかった!ということが減りそう。
メリット
- 表面の形状を2つのサイズで変更でき、つかみ持ち特化とつまみ持ち特化にすることができる
- 軽くて滑りやすく、快適なマウス操作ができる
- 予備のソールが付いている
デメリット
- ソフトウェアが無いのでボタンの割り当てができない
- ケーブルが少し硬め
⇓その他のゲーミングマウスのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングマウスと選び方を以下で解説しています⇓