デバイス比較・知識

Logicool G PRO X SUPERLIGHT VS SteelSeries Aerox 3 Wireless

Logicool G PRO X SUPERLIGHT VS SteelSeries Aerox 3 Wireless

投稿日:2020年12月29日 更新日:

当記事では「Logicool G PRO X SUPERLIGHT」と「SteelSeries Aerox 3 Wireless」の比較、違いについてまとめています。

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性能(スペック)

Logicool G PRO X SUPERLIGHT SteelSeries Aerox 3 Wireless
ボタン 5箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン)+ワイヤレス接続切替スイッチ 6箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン、ホイール下×1)+ワイヤレス接続切替スイッチ
ケーブルタイプ ワイヤレス or 充電ケーブル(ビニール被膜) ワイヤレス or USB-Cメッシュケーブル
ケーブル長 1.8m 1.8m
長さ 125mm 120.55mm
63.5mm 前部:57.91mm、後部:67.03mm
高さ 40mm 前部:21.53mm、後部:37.98mm
重量 <63g 66g
DPI 100~25600(100刻み) 100~18000(100刻み)
ポーリングレート 125/250/500/1000 125/250/500/1000
最大認識速度(IPS) 400 400
最大加速度(G) 40 40
耐クリック回数 8000万回
センサー HERO 25K SteelSeries TrueMove Air

⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓

ゲーミングマウスのDPIについて【FPS向け】

⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓

ゲーミングマウスのポーリングレートについて【FPS向け】

 

形状

大きさ

大きさ 大きさ2

大きさは「G PRO X SUPERLIGHT」のほうが大きめ。両マウスとも左右対称マウスで、基本的に左右非対称と左右対称では左右対称のほうが小さめな傾向にあります。

「G PRO X SUPERLIGHT」は左右対称マウスの中では標準的、「Aerox 3 Wireless」はゲーミングマウスの中では小さめな大きさです。

高さは「G PRO X SUPERLIGHT」のほうが高めです。高さに関しても左右非対称と左右対称では左右対称のほうが低めな傾向にあります

「Aerox 3 Wireless」はゲーミングマウスの中では低めな部類、「G PRO X SUPERLIGHT」は標準的な高さです。

左サイドの形状

左サイドの形状 左サイドの形状2
左サイドの形状 左サイドの形状2

サイドは両マウスとも中央部が凹み状になっています。

「G PRO X SUPERLIGHT」は全体的にフラットで前後で大きな幅の差はなくクセの少ない形状をしています。下部と上部もフラットで指の引っかかりはあまりない印象です。

「Aerox 3 Wireless」は前方に行くほど幅が狭くなっていく形状をしていて後部は大きく膨らんだ形状をしています。そのためマウスを手のひら後部側に引き付けやすく、つかみ持ちをしやすい形状をしています。

また下部から上部に外側に広がる形状をしているので指に引っかかりやすくマウスを持ち上げやすいです。

右サイドの形状

右サイドの形状 右サイドの形状2
右サイドの形状 右サイドの形状2

両マウスとも左右対称なので左サイドと形状は同じです。

マウス後部の膨らみが大きいと薬指や小指が少し窮屈になりがちですが、「G PRO X SUPERLIGHT」は膨らみが浅くとても自然なグリップ感です。

「Aerox 3 Wireless」はマウス後部の膨らみが大きいため、やや窮屈感がある印象。

サイドの滑り止め

サイドの滑り止め サイドの滑り止め2
サイドの滑り止め サイドの滑り止め2

両マウスともサイドの滑り止め張られていません。

両マウスともとても軽く、滑り止めが無くても全く問題なく保持できる印象でした。

また「Aerox 3 Wireless」は両サイドの形状は指が引っかかりやすい形状をしているので、マウスを持ち上げやすい。その点「G PRO X SUPERLIGHT」は少し保持しにくい。

表面の形状

左側面 後面
左側面 後面

「G PRO X SUPERLIGHT」は表面の山の位置が前後左右概ね中央の位置、「Aerox 3 Wireless」は前後は後部寄りで左右は中央の位置にあります。

その違いにより「G PRO X SUPERLIGHT」は手のひら全体がバランス的にフィットしますが、「Aerox 3 Wireless」は手のひら後部とフィットしやすいです。

また「Aerox 3 Wireless」は表面が穴あき構造になっていますが、「G PRO X SUPERLIGHT」は穴が空いていません。

重さ

重さ 重さ

重量は「G PRO X SUPERLIGHT」は63g未満、「Aerox 3 Wireless」は66gと「G PRO X SUPERLIGHT」のほうが少し軽めです。両マウスは現状ワイヤレスマウスの中でトップ1、2で軽いマウスです。(私の知る限り)

今までの最軽量ワイヤレスマウスだった「Razer Viper Ultimate」の74gを上回る軽さで、軽さを追求するのであればこれらのマウスは最高のマウス。

滑りやすさ

裏面 裏面

正直体感ではわかりにくいというのが印象です。ハードタイプ(プラスチック製)の硬めのマウスパッドだと「Aerox 3 Wireless」のほうが滑りやすい気がしますが、ソフトタイプ(布製)の柔らかめのマウスパッドだと「G PRO X SUPERLIGHT」のほうが滑りやすい気がします。

とは言えどちらもかなり滑りやすいマウスです。

ソール ソール2

また「G PRO X SUPERLIGHT」はマウス底面のカバー部分はPTFEフィート付きレシーバーカバーと交換することができるようになっています。PTFEフィート付きレシーバーカバーと交換することで上下のソールでの滑り方がバランス的になる印象。

充電方法

充電方法2 充電方法

両マウスともバッテリー充電式です。両マウスとも充電ケーブルをマウス本体に接続して充電します。

バッテリー駆動時間は「G PRO X SUPERLIGHT」は70時間、「Aerox 3 Wireless」は最長80時間(2.4GHz)。一見「Aerox 3 Wireless」のほうが長そうですが、最長で80時間なので普通に使っていたらどうか不明。

ワイヤレス接続

ワイヤレス接続方法2 ワイヤレス接続

両マウスともドングルをマウスの近くに置くことが出来ます。

両マウスとも充電ケーブルで操作することも可能。

ライティング

ライティング - Logicool G PRO X SUPERLIGHT ライティング

「G PRO X SUPERLIGHT」はバッテリーインジゲーターのみ、「Aerox 3 Wireless」は底面のみ。

 

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ボタン

左右クリックボタン

左右クリックボタン 左右クリックボタン

クリック感として「G PRO X SUPERLIGHT」は押下圧は標準的、ストロークはやや浅め~標準的です。「Aerox 3 Wireless」は押下圧がやや軽め、ストロークは標準的です。

両マウスとも軽快なクリック感で、しっかりとしたカチカチ感があります。少し「Aerox 3 Wireless」のほうがカチカチ感が強め。

クリック音は両マウスとも結構大きめ、「Aerox 3 Wireless」のほうが少し響く印象。

クリックボタン形状は「G PRO X SUPERLIGHT」は手前が凸状で奥に行くほど段々凹状になっています。「Aerox 3 Wireless」の形状は手前が凸状で奥に行くほど段々凹状でマウス中央はさらに盛り上がっています。またボタン後部に穴が空いています。

サイドボタン

サイドボタン サイドボタン

両マウスとも細長い形状で小さめなボタンになっています。「G PRO X SUPERLIGHT」は表面が丸い形状、「Aerox 3 Wireless」は尖った形状をしています。

両マウスとも表面からの出っ張りは控えめで押しやすさはまずまずと言ったところ。

スクロールホイール

スクロールホイール スクロールホイール

スクロールホイールは両マウスとも滑り止めラバーが巻かれています。「G PRO X SUPERLIGHT」はラバーに横ライン状に溝が彫られており、「Aerox 3 Wireless」は不規則な溝が入っており指が引っかかりやすいようになっています。

ホイールの重さは「G PRO X SUPERLIGHT」はやや軽め~標準的、控えめなコリコリ感。「Aerox 3 Wireless」は標準的で、しっかりとしたコリコリ感があります。

ホイールボタンの重さはどちらのマウスも標準的。

スクロール下

ホイール下

「Aerox 3 Wireless」はスクロール下にボタンが1つ備わっています。

 

ソフトウェア機能

割り当て 設定

両マウスともボタン割り当て、DPIやポーリングレートなどの基本的な機能は備わっています。

ただ「G PRO X SUPERLIGHT」にはライティングの項目はありません。

「Aerox 3 Wireless」のソフトウェアにはそれにプラスして加速と減速、アングルスナップ(直線補正)の機能があります。FPS面ではこれらの機能を使うことはあまりないです。

 

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マウスの持ち方の相性

マウスの持ち方には大きくかぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちの3種類があります。

マウスの持ち方にはマウスとの相性があり、「G PRO X SUPERLIGHT」と「Aerox 3 Wireless」にもそれぞれ向き不向きがあります。

それぞれのマウスの相性の良い持ち方

●G PRO X SUPERLIGHT

かぶせ持ちでの使用感 つかみ持ちでの使用感 つまみ持ちでの使用感
  • かぶせ持ち:△
  • つかみ持ち:〇
  • つまみ持ち:〇

●Aerox 3 Wireless

かぶせ持ちでの使用感 つかみ持ちでの使用感 つまみ持ちでの使用感
  • かぶせ持ち:△
  • つかみ持ち:〇
  • つまみ持ち:〇

両マウスともつかみ持ちとつまみ持ちとの相性がいいです。

ただどちらかと言えば「G PRO X SUPERLIGHT」はつまみ持ち特化、「Aerox 3 Wireless」はつかみ持ち特化と言った印象。

「G PRO X SUPERLIGHT」はマウスサイドの形状がおおむねフラットな形で左右指のフィット感に違いがでづらく、指での操作をしやすい印象です。また超軽量級マウスで指だけマウスを支えるつまみ持ちでも容易に支えることが出来操作もしやすいです。

「Aerox 3 Wireless」はマウスサイドの形状が指を手のひら後部に引き付けやすい形状をしており、マウス表面は手のひら後部が当たりやすい形状をしているのでつかみ持ちでのグリップをしやすいです。

 

センサーテスト

『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。

  1. 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
  2. ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。

悪い例

FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。

○テスト環境

  • DPI:400
  • ポーリングレート:1000
  • マウスパッド:SteelSeries QcK+

よく飛ぶマウス

波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。

それぞれのセンサーテスト

○テスト環境

  • DPI:400/800/1600/3200
  • ポーリングレート:1000
  • マウスパッド:SteelSeries QcK+
Logicool G PRO X SUPERLIGHT SteelSeries Aerox 3 Wireless
Logicool G PRO X SUPERLIGHT - 400dpi Logicool G PRO X SUPERLIGHT - 800dpi SteelSeries Aerox 3 Wireless - 400dpi SteelSeries Aerox 3 Wireless - 800dpi
Logicool G PRO X SUPERLIGHT - 1600dpi Logicool G PRO X SUPERLIGHT - 3200dpi SteelSeries Aerox 3 Wireless - 1600dpi SteelSeries Aerox 3 Wireless - 3200dpi

両マウスとも綺麗な波線をしていました。

どちらかと言えば「G PRO X SUPERLIGHT」のほうが乱れは少ないように見えますが、実際にゲームをしている際に違いを感じることはまずないので気にする必要はありません。

 

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リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)

リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)とは?

リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)とはマウスを持ち上げたときにセンサーが感知する距離のことです。

このリフトオフレンジが長すぎると、マウスの持ち上げ動作時にセンサーが反応しなくていいタイミングで反応してしまいAIMがぶれてしまいます。

逆に短すぎるとマウスの持ち上げ動作からマウスパッドに置くと同時に視点移動をしようとするとセンサーの反応が遅れてしまい、マウスを動かしているのに視点が動かないタイミングがでてきます。

目安としては0.3mm以下だと短すぎ、1.6mm以上だと長すぎといった感じです。

「G PRO X SUPERLIGHT」と「Aerox 3 Wireless」のリフトオフレンジは以下になります。

  • G PRO X SUPERLIGHT:0.6mm
  • Aerox 3 Wireless:0.8mm

両マウスともちょうどいいリフトオフレンジでした。長さに大きな違いもなく、操作感に違いは特に感じないかと思います。

⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓

全ゲーミングマウスのリフトオフディスタンス(LoD)比較

 

応答速度(反応速度)

応答速度 応答速度2

反応速度を計るゲームで反応速度を計測して平均タイムを出し比較します。※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。

ここに関しては応答速度に差があったとしても、体感では全く分からないので特に気にする必要はありません。ただ速ければ速いほどいいのは間違いないので一応計るだけです。

このテストで分かることは”露骨な遅延が無いこと””ボタンを素早く押せるか”程度のものです。

それぞれの結果は以下になります。

●G PRO X SUPERLIGHT

  • 最速:0.15秒
  • 最遅:0.192秒
  • 平均:0.17306秒

●Aerox 3 Wireless

  • 最速:0.155秒
  • 最遅:0.205秒
  • 平均:0.17547秒

応答速度に大きく差がでることもなく、結構速く反応することが出来た気がします。

両マウスとも押下圧が軽めのクリック感でサクッと押すことが出来るので素早く反応できた印象。

両マウスともワイヤレスマウスですが遅延等は一切感じられませんでした。

⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓

全ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)比較

 

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結局どちらを選ぶべきか

結局どちらを選ぶべきか

FPSを目的であれば操作感、グリップ感を重視するべきだと思うので自分のマウスの持ち方に合った方を選ぶのが良いと思います。

両マウスともつかみ持ちとつまみ持ちとの相性がいいですが、どちらかと言えば「G PRO X SUPERLIGHT」はつまみ持ち特化、「Aerox 3 Wireless」はつかみ持ち特化と言った印象。

両マウスとも超軽量級マウスで指をメインにマウスを支えるつかみ持ち、つまみ持ちはとても扱いやすいです。

かぶせ持ちでも両マウスとも扱うことはできますが、手のひらとほとんど接地しないため手のひらとのフィット感はありません。

その他の違いとしては「ライティング」「見た目」があります。

「G PRO X SUPERLIGHT」にはライティング機能はありませんが、「Aerox 3 Wireless」にはあります。

「Aerox 3 Wireless」はマウスに穴が空いているため、見た目が苦手と言う人もいると思います。「G PRO X SUPERLIGHT」はそういったこともなく見た目は良い。

これらを加味して自分が優先したいポイントを考えて選ぶを良いかと思います。

個人的に選ぶとしたら、私はつまみ持ちなので「G PRO X SUPERLIGHT」を選びます。

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⇓それぞれのレビュー記事は以下で確認できます⇓

「Logicool G PRO X SUPERLIGHT」レビュー

「SteelSeries Aerox 3 Wireless」レビュー

⇓その他のゲーミングマウスのレビュー記事は以下で確認できます⇓

ゲーミングマウスレビュー一覧

⇓おすすめのゲーミングマウスと選び方を以下で解説しています⇓

FPS向けおすすめのゲーミングマウス

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