当記事ではFinalmouse Ultralight 2 – Cape TownとGlorious Model O-の比較や違いについてまとめています。
性能(スペック)
Finalmouse Ultralight 2 – Cape Town | Glorious Model O- | |
---|---|---|
ボタン | 6箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン、ホイール下) | 6箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン、ホイール下) |
ケーブルタイプ | ファントムコード | ファイバーケーブル |
ケーブル長 | 1.9m | 2m |
長さ | 116mm | 120mm |
幅 | 54mm | 上部:58mm、中間:58mm、下部:63 |
高さ | 36mm | 36mm |
重量 | 47g(ケーブル除く) | 58g(ケーブルを除く) |
DPI | 400/800/1600/3200 | 400~12000dpi(100刻み) |
ポーリングレート | 500 | 125/250/500/1000 |
最大認識速度(IPS) | – | 250 |
最大加速度(G) | – | 50 |
耐クリック回数 | – | 2000万回 |
センサー | – | Pixart PMW-3360 Sensor |
FinalmouseはDPIやポーリングレートを細かく設定することが出来ません。
Model O-はDPIを400~12000dpi(100刻み)、ポーリングレートは125/250/500/1000と細かく設定できます。
単純な数値ではModel O-のほうが性能は上です。
どちらのマウスも実際にFPSをする分にはそこまで不便はない性能をもっています。
⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
形状
大きさ
大きさはModel O-のほうが少し大きめです。どちらのマウスも比較的小さめのマウスですが、Finalmouseはその中でもさらに小さめです。
高さはほぼ同じくらいです。どちらのマウスも比較的高さが低めのマウスです。
左サイドの形状
両マウスともサイドには窪みがあり、この窪みがFinalmouseはフラットよりのラインでModel O-はそれよりやや深めのラインになっています。
またModel O-の窪みは下部に行くほど深めの溝になっていますが、Finalmouseは上部と下部でそこまで差はない形状です。そのため指の引っかかりやすさはModel O-のほうが上です。
サイドの表面はFinalmouseは穴あき構造になっていますが、Model O-のサイドは穴が空いていません。
右サイドの形状
左サイドと同様。
サイドの滑り止め
両マウスとも滑り止めは張られていません。
Finalmouseはサイドに穴が空いているので指が引っかかりやすく持ち上げやすいです。Model O-は穴が空いていませんがサイド下部の窪みがFinalmouseよりも深いので指に引っかかりやすく持ち上げやすいです。どちらのマウスも同じくらいしっかりグリップされます。
そのため穴が空いている部分は触れたくないという場合、Model O-だと触れずにグリップすることができます。
表面の形状
表面の山の位置は両マウスともおおむね同じ位置で、前後左右ほぼ中央の位置にあります。Finalmouseはわずかに後方寄りですがあまり違いはありません。
両マウスとも高さが低い分、表面の山のラインが緩やかです。そのため手のひらに干渉しづらく指でマウスを操作する際に邪魔になりにくいです。その反面手のひらを当てたいという場合には不向きです。
また両マウスとも高さが低い分マウス後部のラインもかなり緩やかです。そのため手のひら後部に当たりにくくつかみ持ちのような手のひら後部を当てる持ち方には向いていません。
重さ
重量はFinalmouseが47g(ケーブル除く)、Model O-が58g(ケーブルを除く)と両マウスともかなり軽め。
その中でもFinalmouseは特に軽めでゲーミングマウスの中でもトップレベルの軽さです。軽さを追求するのであればFinalmouseはかなり良いマウスです。
軽ければ軽いほどマウスを持ち上げやすく、滑りも良くなります。
ケーブル
どちらのケーブルもとても柔らかく摩擦が少ない布巻きケーブルで、太さもほぼ同じです。少しだけFinalmouseのほうが柔らかいかなといった印象です。
違いは色くらい。
滑りやすさ
どちらのマウスもかなり滑りやすい部類のマウスです。軽いこともあって体感でどっちかと言いにくい感じですが、どちらかと言えばModel O-のほうが少し滑りやすいように感じました。
ボタン
左右クリックボタン
クリック感としてFinalmouseは押下圧は標準的かやや軽め、ストロークは標準的です。Model O-は押下圧、ストロークともに標準的です。
Finalmouseはあっさりとした感触でクリック時にそこそこ強めな返しがあります。
Model O-は少しグニっとした感触でクリック時にそこそこ強めな返しがあります。
サイドボタン
大きさはFinalmouseは幅広タイプ、Model O-は細いタイプです。
表面からの出っ張りはFinalmouseのほうが大きく、押しやすさはFinalmouseのほうが押しやすいです。
スクロールホイール
スクロールホイールは両マウスとも滑り止めラバーが巻かれています。Finalmouseは小さな凸があり、Model O-はライン上に凹凸があり指が引っかかりやすいようになっています。
ホイールの重さはどちらのマウスも軽めですが、Finalmouseはかなり軽めです。Model O-は僅かにコリコリ感がありますが、Finalmouseはほとんどありません。
ホイールボタンの重さはどちらのマウスも標準的。
スクロール下
両マウスともボタンが1つ備わっています。
マウスの持ち方の相性
マウスの持ち方には大きくかぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちの3種類があります。
マウスの持ち方にはマウスとの相性があり、G Pro WirelessとFinalmouseにもそれぞれ向き不向きがあります。
それぞれのマウスの相性の良い持ち方
●Finalmouse
- かぶせ持ち:△
- つかみ持ち:△
- つまみ持ち:◎
●Model O-
- かぶせ持ち:△
- つかみ持ち:△
- つまみ持ち:◎
両マウスともつまみ持ちとの相性がいいです。※手のサイズにより違いはあります。
両マウスとも左右対称マウスでかつ小型なので指でつまみやすい形状をしています。重量も軽いので指で持ち上げやすく、指だけでもしっかりグリップすることが出来ます。
両マウスでグリップ感に差はほとんど差がなく、どちらも同じ操作感を得ることが出来ると思います。
強いて言うのであれば指でマウスを操作する際、AIMを下に下げるようなマウスを指で引き付ける動作をしたときにModel O-のほうが手のひら後部に当たりやすいです。そのため指の操作範囲がFinalmouseのほうが僅かに拾いです。
また重量はFinalmouseのほうが少し軽いので、指の力の入れ具合がFinalmouseのほうが軽くて済むといった印象です。ただこれも大差はありません。
つまみ持ちであればどちらのマウスでもとても扱いです。
ソフトウェア機能
Model O-には専用ソフトウェアがあるためボタン割り当てやDPIなどの設定を簡単に行うことが出来ますが、Finalmouseには専用ソフトウェアがありません。
機能面ではModel O-のほうが良いです。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
それぞれのセンサーテスト
○テスト環境
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:Finalmouse(500)、Model O-(1000)
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
Finalmouse Ultralight 2 – Cape Town | Glorious Model O- | ||
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どちらのセンサーも綺麗な波線をしていました。ラインとドットの重なり具合もあまり違いがなく差はあまりないように思います。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)とはマウスを持ち上げたときにセンサーが感知する距離のことです。
このリフトオフレンジが長すぎると、マウスの持ち上げ動作時にセンサーが反応しなくていいタイミングで反応してしまいAIMがぶれてしまいます。
逆に短すぎるとマウスの持ち上げ動作からマウスパッドに置くと同時に視点移動をしようとするとセンサーの反応が遅れてしまい、マウスを動かしているのに視点が動かないタイミングがでてきます。
目安としては0.3mm以下だと短すぎ、1.6mm以上だと長すぎといった感じです。
FinalmouseとModel O-のリフトオフレンジは以下になります。
- Finalmouse:1.0mm
- Model O-:0.5mm
どちらもちょうどいいリフトオフレンジですが、基本的にリフトオフレンジは短めのほうが違和感は少ないのでModel O-のほうが違和感は少ないかもしれません。
⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓
応答速度(反応速度)
反応速度を計るゲームで反応速度を計測して平均タイムを出し比較します。※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
ここに関しては応答速度に差があったとしても、体感では全く分からないので特に気にする必要はありません。ただ速ければ速いほどいいのは間違いないので一応計るだけです。
このテストで分かることは”露骨な遅延が無いこと””ボタンを素早く押せるか”程度のものです。
それぞれの結果は以下になります。
●Finalmouse
- 最速:0.157秒
- 最遅:0.198秒
- 平均:0.17903秒
●Model O-
- 最速:0.17秒
- 最遅:0.226秒
- 平均:0.19946秒
応答速度はFinalmouseのほうがかなり速い結果になりました。
FinalmouseはModel O-と比べてクリックボタンが軽めなので素早く押し込むことが出来、直感的に押しやすい印象を受けました。
Model O-はかなり前に計ったものなのであまりあてにならないので、あくまで参考程度に見てもらえれば良いかと思います。
両タイムで差はでましたが、実際にゲームをしているときに差を実感できることはまずないです。
⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓
結局どちらを選ぶべきか
FPSをメインに考えるのであれば操作感やグリップ感が最も重要なことなので、自分のマウスの持ち方に合ったほうを選ぶのが良いと思います。
そして両マウスともつまみ持ちとの相性が良く、操作感やグリップ感もあまり差がありません。なので正直どちらを使ってもつまみ持ちであれば、同じように扱えると思います。
両マウスの違いとして1つは重量です。どちらもゲーミングマウスの中ではかなり軽い部類のマウスですがFinalmouseが47g(ケーブル除く)、Model O-が58g(ケーブルを除く)と10gほどの差があります。もし軽さを追求したいのであればFinalmouseを選ぶというのもありです。
もう1つの違いとして専用ソフトウェアの有無です。「DPIを細かく設定したい」「ポーリングレートを1000Hzにしたい」「ボタン割り当てをしたい」などしたい場合、専用ソフトウェアのあるModel O-のほうが便利です。
コスパ面ではAmazon価格でFinalmouseは10800円、Model O-は6600円とModel O-のほうが安いです。操作感やグリップ感に違いはあまりなく、Model O-はソフトウェアもあるのでコスパ面ではModel O-のほうが圧倒的に良いです。
個人的に選ぶとしたらModel O-です。操作感に差が無く、コスパも上となれば悩むことはないです。ついでに見た目もModel O-のほうが個人的に好きなのでModel O-を選びます。
⇓それぞれのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇒「Finalmouse Ultralight 2 – Cape Town」レビュー
⇓その他のゲーミングマウスのレビュー記事は以下で確認できます⇓
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