当記事では「Logicool G PRO HERO(G-PPD-001r)」と「Logicool G203 LIGHTSYNC」の比較、違いについてまとめています。
性能(スペック)
Logicool G PRO HERO | Logicool G203 LIGHTSYNC | |
---|---|---|
ボタン | 6箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン、ホイール下) | 6箇所(左右クリックボタン、左サイド×2、ホイールボタン、ホイール下) |
ケーブルタイプ | ビニール被膜 | ビニール被膜 |
ケーブル長 | 2.1m | 2.1m |
長さ | 116.6mm | 116.6mm |
幅 | 62.15mm | 62.15mm |
高さ | 38.2mm | 38.2mm |
重量 | 85g(ケーブル除く) | 85g(ケーブル除く) |
DPI | 100~25600(50刻み) | 200~8000dpi(50刻み) |
ポーリングレート | 125/250/500/1000 | 125/250/500/1000 |
最大認識速度(IPS) | 400 | 250 |
最大加速度(G) | 40 | 25 |
耐クリック回数 | 5000万回 | – |
センサー | HERO 25K | – |
両マウスの大きな違いは正直このセンサー性能くらいです。
G203はエントリー向けということで、少しセンサー性能が劣ります。
⇓DPIについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
⇓ポーリングレートについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ⇓
形状
大きさ
大きさというか形状は全く同じです。
両マウスとも左右対称マウスで、大きさは小さめで高さも低めです。
基本的に左右対称マウスと左右非対称マウスでは左右対称のほうが小さめで低めな傾向にあります。
左サイドの形状
サイドは両マウスとも前方から中央、後方から中央に向かって膨らむ形状をしています。左右対称マウスでは一見珍しい形状で卵のような形をしています。
また下部から上部に向かって幅が広まる形状をしているので指に引っかかりやすくマウスを持ち上げやすいです。
左右対称なので指でつまむように保持してもそこまで違和感がありません。指を倒した状態で保持してもサイドが膨らんで形状をしているので割と指の腹にフィットします。
両マウスで形状の違いは無し。
右サイドの形状
左右対称形状なので左サイドと形状は同じ。
サイドの滑り止め
両マウスとも滑り止めは張られていません。
両マウスとも両サイドが指が引っかかりやすい形状をしているので、滑り止めが無くてもマウスを持ち上げやすいです。
表面の形状
両マウスとも表面の山の位置が前後はやや後部寄りで左右は中央位置にあります。
手のひら後部に当てやすい形状をしています。
ただ高さが低いので手のひら全体がフィットする感じではありません。
重さ
重量は両マウスとも85g(ケーブル除く)。両マウスともゲーミングマウスの中では軽い部類のマウスです。
滑りやすさ
体感の滑りやすさほとんど差を感じませんが強いて言えば「G203」のほうが少し滑りやすいかなと言った印象でした。
ケーブル
ケーブルは両マウスとも細めのビニールケーブルとなっています。
柔らかさは「G203」のほうが僅かに柔らかい気がします。
ケーブルの付け根は両マウスとも水平で位置は標準的。
ライティング
ライティングは両マウスともマウス後部+ロゴ部分。
ボタン
左右クリックボタン
クリック感として両マウスとも押下圧が軽め、ストロークは浅めです。僅かに「G203」のほうが重いかなといった印象。
両マウスともあっさりとしたクリック感で、控えめなカチカチ感があります。
クリック音は両マウスとも控えめ。
形状は両マウスとも中央部が凹状になっています。
サイドボタン
両マウスとも細長い形状で比較的小さめ。
両マウスとも表面からのしっかり突出しており、親指をずらすだけで押すことができます。
スクロールホイール
スクロールホイールは両マウスともゴム製で、端にライン上に凹凸が入っており指が引っかかりやすいようになっています。
ホイールの重さは両マウスとも軽めで、控えめなコリコリ感があります。
ホイールボタンの重さは両マウスとも標準的。
スクロール下
両マウスともスクロール下にボタンが1つ備わっています。
ソフトウェア機能
両マウスともソフトウェアが備わっており、大きな違いもありません。
DPIの設定幅、ライティングなどの違いなどはあります。
マウスの持ち方の相性
マウスの持ち方には大きくかぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちの3種類があります。
マウスの持ち方にはマウスとの相性があり、「G PRO HERO」と「G203」にもそれぞれ向き不向きがあります。
それぞれのマウスの相性の良い持ち方
●G PRO HERO
- かぶせ持ち:△
- つかみ持ち:〇
- つまみ持ち:〇
●G203
- かぶせ持ち:△
- つかみ持ち:〇
- つまみ持ち:〇
両マウスともつまみ持ちとの相性がいいです。
両マウスとも「小さめ」「左右対称」でつまみやすく、指で操作する際に手のひらに干渉しないため操作しやすくとても扱いやすいです。
つかみ持ちでも扱いやすいですが、いかんせん小さめのマウスなので、常に指で手のひら後部側に引き付けておかないと保持できません。手の小さい方であれば保持しやすいかと思いますが、標準~大きめの方は小さく感じられるかと思います。
かぶせ持ちはかぶせ持ちの形で保持することはできますが、手のひらとのフィット感が弱くかぶせ持ちをするメリットがあまり感じられません。
センサーテスト
『MouseTester』というソフトを使ってテストを行いました。
- 波線が綺麗に続いているほど、カーソルが飛んでしまうなどのおかしな挙動がない。
- ラインの動きドットの動きが一致しているほど、マウスの移動距離に対してのカーソルの移動距離が正確。
悪い例
FPSをプレイ中よくAIMが飛んでしまうマウスでのテストです。
○テスト環境
- DPI:400
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
波線が途中で乱れているのは実際にカーソルが飛んでしまっている部分です。こういった波の乱れがあるものは良好なセンサーとは言えないです。
それぞれのセンサーテスト
○テスト環境
- DPI:400/800/1600/3200
- ポーリングレート:1000
- マウスパッド:SteelSeries QcK+
Logicool G PRO HERO | Logicool G203 LIGHTSYNC | ||
---|---|---|---|
両マウスとも綺麗な波線をしていました。さらに言えば「G203」のほうが少し綺麗な波線のように見えます。
「G203」のセンサーのほうが性能は下だと思うのですが意外と良いですね。
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)
リフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)とはマウスを持ち上げたときにセンサーが感知する距離のことです。
このリフトオフレンジが長すぎると、マウスの持ち上げ動作時にセンサーが反応しなくていいタイミングで反応してしまいAIMがぶれてしまいます。
逆に短すぎるとマウスの持ち上げ動作からマウスパッドに置くと同時に視点移動をしようとするとセンサーの反応が遅れてしまい、マウスを動かしているのに視点が動かないタイミングがでてきます。
目安としては0.3mm以下だと短すぎ、1.6mm以上だと長すぎといった感じです。
「G PRO HERO」と「G203」のリフトオフレンジは以下になります。
- G PRO HERO:0.6mm
- G203:0.7mm
両マウスともちょうどいいリフトオフレンジでした。
違和感なくゲームをプレイすることが出来ると思います。
⇓その他ゲーミングマウスのリフトオフレンジ(リフトオフディスタンス)や詳細については下の記事で確認できます。⇓
応答速度(反応速度)
反応速度を計るゲームで反応速度を計測して平均タイムを出し比較します。※純粋なマウスの応答速度を計っているわけではないので参考程度にお考え下さい。
ここに関しては応答速度に差があったとしても、体感では全く分からないので特に気にする必要はありません。ただ速ければ速いほどいいのは間違いないので一応計るだけです。
このテストで分かることは”露骨な遅延が無いこと””ボタンを素早く押せるか”程度のものです。
それぞれの結果は以下になります。
●G PRO HERO
- 最速:0.157秒
- 最遅:0.229秒
- 平均:0.18289秒
●G203
- 最速:0.14秒
- 最遅:0.222秒
- 平均:0.18401秒
ほぼ同じタイムでした。
クリックボタンのストロークや押下圧に違いが無く、同じように押し込むことができました。
⇓測定の仕方、その他ゲーミングマウスの応答速度(反応速度)以下の記事で確認できます。⇓
結局どちらを選ぶべきか
FPSを目的であれば操作感、グリップ感を重視するべきだと思うので自分のマウスの持ち方に合った方を選ぶのが良いと思います。
そして両マウスともつまみ持ちとの相性がいいです。形状が全く同じなため操作感、グリップ感に違いも全くないのでどちらでも良いです。
つかみ持ちで使いたい場合は手の大きさが普通~大きめの方だと少し小さく感じられるかもしません。
その他の違いとしては「センサー性能」「コスパ」があります。
「センサー性能」はDPI、IPS、最大加速度が「G PRO HERO」のほうが高いです。特にDPIは「G PRO HERO」は25600まで設定できますが、「G203」は8000までしかできません。なかなかそこまでの数値を使うことはありませんが、もし必要であれば高めの「G PRO HERO」を選ぶのも手です。
「コスパ」的には「G203」のほうが1000円ほど安く、違いもセンサー性能くらいしかないので個人的には「G203」のほうが良いかなと思います。
これらを加味して自分が優先したいポイントを考えて選ぶを良いかと思います。
個人的に選ぶとしたら正直どっちでもいいというのが感想ですが、強いて言えば安い「G203」を選ぶかと思います。使用感に違いはまず感じないので単純に安い方を選びました。
⇓それぞれのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇒「Logicool G203 LIGHTSYNC」レビュー
⇓その他のゲーミングマウスのレビュー記事は以下で確認できます⇓
⇓おすすめのゲーミングマウスと選び方を以下で解説しています⇓
Amazonとか見るとgproの方は83gとかよくかいてあるんですけど一緒なんですね…ずっと信じてたw
たしかに83gって書いてますねw・・・なんでやろ・・・。